FC2ブログ

韓国・文政権のおかげで安泰の安倍政権の弛緩ぶり

2019.09.12.12:18

 新内閣がスタートしたそうですが、相変わらずのお友達内閣、子分政治で、なかでも僕が一番驚いたのは、萩生田の文科相就任です。あんなアホを教育行政の長にするとは、国民をなめ切っている。そう思っていたら、次のような記事が出ていました。

・萩生田氏「新時代に対応」 新文科相、加計問題再燃も(共同通信)

 安倍晋三首相の側近で文部科学相として初入閣した萩生田光一氏(56)は11日、首相官邸で報道陣に「新しい時代に対応できるよう、子どもたちの教育に力を入れていく」と意気込みを語った。学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、文科省に働き掛けをした疑惑が国会で再三取り上げられた経緯があり、省内では「なぜわざわざ大臣にするのか理解できない」との声も上がった。
 萩生田氏は大学入学共通テストに導入される英語民間検定試験の延期問題を巡り「簡単に変えることにはならない」ときっぱり。その上で「いい制度になるようブラッシュアップしたい」とも付け加えた。(09/11 17:40)


 この男は議員落選中、加計学園の千葉科学大の危機管理学部なるところの「客員教授」にしてもらっていたという“ご恩”もあって、加計の獣医学部新設では脅し、ゴリ押しなど半端でない“尽力”をしたのですが、大体、ご面相からして教養とか学問とかは無縁の人間であることは明らかです(僕ぐらいの年齢になれば、顔で大体人物がわかるので、リンカーンのあの言葉は真実なのです)。せいぜいがネトウヨ史観の教科書をもっと増やせとわめくぐらいが関の山で、あの下村博文もクソだったが、これは輪をかけてひどい。

 煩雑なので詳しくは書きませんが、補助金を削ると脅して大学の人文系学部を潰そうとしたり(おかげで教育学部のいわゆる「ゼロ免課程」は消滅した)、入学・卒業式では君が代を歌わせろと大学の学長を集めて言ったり、安倍政権になってから、教育行政は悪くなるばかりです。上の記事にもある大学入試の新共通テストも、安易な英語の民間テスト導入など、頭が悪いとしか思えないもので、安倍内閣肝いりの教育再生実行会議(これまでやってきたことからして、再生ではなく破壊が正しい)とやらは、現実的なことを全く考えずに決めたのです。「大混乱になって、収拾がつかなくなるから、まあ見てな」と僕は塾の生徒たちに言っていたのですが、その通りになって、見直しや延期を求める声が高校・大学両方から噴出し、実施自体が危ぶまれているのです(僕の改革案はカネもかからなくてシンプルです。たんにセンター試験を全廃して、共通一次以前の大学別の個別試験だけにすればいい。そうすれば受験生も負担が減るし、勉強の仕方ももっと深みのあるものに変わるのです。自前でまともな試験も作れないような大学は、教育機関として無能すぎるのだから、少子化の今、潰してしまえばいいのです)。

 昔は文部大臣というのはある程度「品性・教養」を考慮して選ばれていたように思うのですが、今はたんなるゴマスリ腰巾着への「ごほうびポスト」でしかないのです。そこには「教育は国家百年の計」というような真剣なまなざしは全くない。こういうのも、しかし、韓国・文政権の「疑惑のタマネギ男」法相任命と較べると、まだマシであるように思えてくるから不思議です。文在寅は、タマネギ男の任命に際して、「本人が責任を負うべき明白な違法行為が確認できないのに、疑惑があるというだけで任命をしないなら、悪しき先例となる」と言い訳したそうですが、「理屈はどうとでもつく」の見本みたいなもので、徴用工問題でも、慰安婦問題でも、自分の歴史ファンタジーに基づいて「疑惑」を「違法行為」に勝手に格上げして決めつけ、自分の方は国際法を無視しながら、激しく日本を非難しているのはどこの誰なのかと言いたくなります。そもそもの話、チョ・グク氏の場合には、「本人の明白な違法行為」がなくとも、地位を悪用した不正を家族や親族に許したということ自体、「黙認責任」というものがあるので、本人が直接法に触れる行為をしたかどうかは決定的なことではないはずです。それが文政権の謳い文句の「正義・公正・平等」を根本から否定するものであるのは明らかなのに、党派根性と自分のメンツだけで恥ずべき人事を強行するのは驚くべきことです(皮肉なことに、韓国も日本と同じで野党に力がない)。

 安倍政権にとっては、韓国・文政権は「神風」のような働きをしていて、文政権の相次ぐ非常識対応に対する怒りのために、国民は安倍政権のお粗末さを問うことは忘れてしまうという状況に陥ったのですが、今回も、あの法相任命の非常識さと較べれば、安倍政権のお手盛り新内閣(言論統制派のあの高市早苗の総務相なども問題です)など、何ら咎めるに値しないという感じになっているのです。実に、文在寅サマサマではありませんか?

 新内閣発足に当たって、安倍は「新体制のもと、わが党の長年の悲願である憲法改正を党一丸となって力強く進めていく」と抱負を述べたそうですが、これも韓国・文政権のおかげで現実味を帯びてきている。文が北朝鮮べったりの姿勢をそのまま続け、GSOMIA破棄で日韓の軍事的な連携もなくなり、北朝鮮は今後も熱心にミサイル発射実験を重ね、アメリカが在韓米軍の撤退に舵を切って、中国やロシアの不穏な動きも目立つようになると、「このままでは危険だ! 早く憲法改正して、自前の防衛力を強化しなくては!」ということになって、今の安倍自民の改正案より「さらに進んだ」かたちの憲法改正が実現するかも知れないからです(日本の左翼には、「韓国左派権力の批判をしてはならない」というおかしな不文律があるらしいことを今回僕は学習しましたが、そのことで彼らは国内での説得力、影響力をいっそう失ったことはたしかで、それも安倍政権にはプラスになっているのです)。

 こう見てゆくと、韓国・文政権の病的な「反日」行動は、安倍政権を助けるのにどれほど大きな助けになっているか、はかりしれないほどです。韓国のマスコミはそういう視点を全く欠いていて、「危険な安倍政権は極右の布陣を強化している」みたいなことばかり並べ立てているようですが、あんたの国のイカれた政権のおかげでそうなってしまうので、こちらは困っているのだと言いたくなるのです。早く文政権が潰れてくれないと、安倍自民の「野望」はヴァージョン・アップして実現されかねない。困るのは、どこにも苦情をもって行く先がないことです。こういうのはWTOに提訴なんてことはできませんからね。

韓国と日本の「民主化」運動の時期的なズレが生み出した問題→文政権のおかげで韓国の行き過ぎた「反日」は終わる?

2019.09.09.15:50

 韓国の文在寅大統領は大方の予想どおり、チョ・グク氏を法相に任命しましたが、彼はたいへん「読みやすい」人物です。元真面目なガリ勉特有の硬直した反応を示すので、状況の多様な側面や後先の面倒をあれこれ考慮して、臨機応変対応するということができない。自分の頭の中にある少数のファクターと、自分の「信念」以外は存在しないので、そのポイントを押えさえすれば、その対応は事前にたやすく予想できるのです。独善性の強い、硬直した原理主義者というのはつねに傍迷惑なものですが、わかりやすいのはわかりやすい。

 以上は無関係な前置きで、タイトルにした問題です。これは、あらためて考えてみると興味深いものです。韓国の場合、学生運動、「民主化運動」は1980年代になってやっと始まり、権力による弾圧や人権侵害がクローズアップされるようになったのですが、例の慰安婦問題や徴用工問題も、90年代になってから、この文脈で語られるようになり、同時に「政治利用」されるようになった。つまり、それは強烈な左翼イデオロギーによって歪められた歴史認識の文脈においてとらえられるものとなったのです。朝日の「誤報問題」などもありますが、他にこの種の問題の日本の研究者(在日朝鮮人学者も含む)には若い頃マルクス主義の洗礼を受け、それが考え方の基本になっている人が少なくなかったので、そのバイアスがかかった「研究」を取り込んで、さらに尖鋭化することになったのです(それを「修正」した成果は、彼らには不都合なので、採用されなかった)。

 日本の場合、左翼学生運動は60年、70年の日米安保条約改定に反対する運動として盛り上がったので、韓国よりずっと早かった。当時は左翼イデオロギー露わな労働組合や日教組が強かった時代でもあって、55年生まれの僕も高校時代、授業そっちのけで異様に偏った政治談議を重ねる、日教組の活動家の教師と喧嘩になった記憶がありますが、そういう生徒でも、毛沢東の伝記(今思えば、それは彼を美化するひどいものだったのですが)など読んで、感銘を受けていたのです。70年安保の後は、左翼学生運動は急速に下火になっていった(その断末魔の叫びのような、連合赤軍の浅間山荘事件が起きたのは、僕が高校生のときでした)ものの、70年代半ばになってもまだ頑固なマルクス主義者はかなりいて、教条主義的でまともな議論が成立しなかったので、僕には「宗教」としか思えませんでしたが、大学生協の書籍部の前には、まだ「朝日ジャーナル」専用の自動販売機が置かれていたくらいなのだから、左翼は元気だったのです(あれは今で言うと『週刊金曜日』でしょうか)。

 これは80年代になってもまだそうだったので、今から考えると笑い話ですが、社会党から自民党に移って、大平首相の急死でタナボタで首相になった鈴木善幸という人物がいました。彼は81年5月、アメリカのレーガン大統領と会談し、共同声明を出して鼻高々だったのですが、そこに、「同盟関係」という文言が入っていたのを、朝日新聞に「この同盟は軍事同盟を含む」と書かれて顔面蒼白となり、一転、あれは外務省の官僚が勝手に作文したものだと言い出した。これに憤慨した外相の伊東正義が辞任する、という騒ぎになったのですが、今なら考えられないことでしょう(同盟が「軍事」の意味合いを含んでいるのは、あたりまえと解されるからです)。

 いつからそうなったのか、その軌跡を辿った研究を僕は寡聞にして知りませんが、その後、バブル崩壊を境に経済が沈滞する中で世論の「右旋回」が顕著になり、「日本会議」的な右翼愛国思想がかなりの浸透を見る今のような状態にいたったのでしょう。要するに、韓国で民主化・学生運動が始まり、左翼反日ナショナリズムが大きな勢力になるのと時を同じくして、日本では左翼が衰退して、右翼ナショナリズムが勢力を増し、その対立軸が鮮明になったのです。

 左翼学生運動は経済成長と連動するのか? これも興味深い点です。一般に、わが国の高度経済成長時代は1955年からオイルショックが起きた73年までとされています。60、70年安保闘争はこの中にすっぽり入っているのです。韓国の経済成長は、あの国の民主化運動世代が憎悪してやまない朴正熙の軍政時代にスタートしましたが、いわばある程度の社会基盤とゆとりができたからこそ「民主化」要求も出てきたので、その後、韓国が「先進国」と自認するようになるまでの経済発展と手を携えて、左翼運動も成長したのです。「親北」「反日」イデオロギーが、むろんその左翼思想の中には含まれる。

 日本と韓国の違いは、日本では、わけのわからない村山政権なんてものはありましたが、左翼の、とくに過激派と言ってよい勢力が政権を取るということは決してなかったことです(あの民主党政権も政治イデオロギー的には「中道」でした)。しかし、韓国ではそれが起きて、それが廬武鉉政権を悪くヴァージョンアップしたような今の文政権です。正気の沙汰とは思えないあの北朝鮮べったりの姿勢なども、彼らの左翼民族主義的イデオロギーからすれば、あちらに朝鮮半島国家としての「正統性」があるのだから、それも当然だということになる。昔の日本の左翼が共産主義ソ連や中国を讃美し、その醜悪な裏面が外部に知られるようになっても、長くそれを否認していたのと同じで、彼らには北朝鮮のきれいごとにすぎない「主体思想」なるものが何より好ましく思われるのです。きちがいじみたその非人間的な独裁の実態は見ない。イデオロギーに頭がやられてしまった人間というのは、そういうものです。日本に対しては逆で、とことん悪者にする。イデオロギーが史実に優先し、むしろイデオロギーに合わせて史実は書き換えられるべきだとするのです。資本家や支配層はすべて悪で、労働者・人民は無条件に善だとして、「階級闘争史観」で歴史を書く歴史学者は、左翼全盛時代は日本にもかなりいたはずですが、それの民族対立ヴァージョンです。

「南北統一すれば日本に勝てる」という文在寅の妄想はマンガですが、日本の左翼が辿ったのと同じ運命を韓国左翼も辿るとすれば、今がピークで、歴史認識なども、今後は変わってくる可能性は大いにあります。左翼過激派が政権を取ると、外交が滅茶苦茶になるだけでなく、経済政策も誤って、若者の「ヘル朝鮮」の声がますます大きくなる。文政権の取り巻きたちは韓国経済が一番調子のいいときに当たっていたのが、今はそうでなく、彼らが「悪いのはあの日本だ!」と外に責任転嫁し続けても、「何か違うのではないか?」と疑惑をもつようになり、『反日種族主義』のような本も売れて読まれるようになると、今まで自分が受けてきた歴史教育も相対化できるようになって、洗脳が解け始めるのです。

 日本で左翼が若者の支持を失っていったのも、竜頭蛇尾のあの反安保闘争に、共感がもてない日教組教師の言動、スト連発の国鉄(現JR)の左翼過激派労組(幹部たちは「労働貴族」と呼ばれていた)など、いくつもの要因があります。僕などもその一人でしたが、彼らの活動が逆効果になって、かえって「左翼嫌い」を増やしてしまったのです。僕は批評家の小林秀雄と哲学者の田中美知太郎のファンでしたが、どちらも左翼イデオロギーに辛辣な見方をし、田中美知太郎などは政治的な発言も多く、明確な保守派の論客でした。学生運動世代とは違って、サルトルなども、批判の対象として読んだ記憶しかない。エドマンド・バークの『フランス革命の省察』などは好きで読んでいたから、僕自身はどちらかと言えば右翼(しかし、自民党は嫌い)だったわけです。

 その後、僕自身は左翼にもいくらか宥和的になり、硬直したイデオロギー的側面を除けば、そちらにも学ぶべきことが多いのに気づいたのですが、韓国でも同じような「反動」は起きうる。今の韓国の大手労組グループは、日本のかつての国鉄労働組合や日教組とよく似ているし、左翼市民団体、それに支えられている文政権は、イデオロギー亡者の集まりと言ってよく、日本の左翼知識人やマスコミが支持を失っていったのと同じプロセスを今後辿りそうだからです。公的な発言と私生活上の行いに差がありすぎる偽善反日左翼学者の典型、チョ・グク氏の法相就任で、そのあたりはいよいよ疑わしいものとなり、「左翼離れ」のきっかけとなるかもしれません。

 だとすれば、あと二、三十年我慢すれば、韓国の歴史認識ももう少し公平な、マシなものになって、日韓の宥和も可能になるかもしれない。こんな嘘の歴史を信じ込んでいたのでは駄目だということになって、歴史教科書自体がいい方向に書き改められるのです。病的な「反日」の度合いはそれに応じて薄まる。むろん、それは日本の「ネトウヨ史観」とは一致しないでしょうが、そこは問題ないのです。非現実的な「日本人性善説」に基づくそれは、今の韓国反日左翼とベクトルが反対なだけで、同質のメンタリティの産物なのだから。

 北朝鮮の反応からしても、「南北統一」は望み薄のようなので、文政権は日本やアメリカとの関係を危機にさらし、中国やロシアの策動の余地を増やし、東アジアの国際政治状況を不安定化させるだけの「成果」(それが傍迷惑なものであることは言うまでもありません)しか挙げられないでしょうが、こういう言い方が許されるとするなら、露骨な「裏表のない反日」によって、かえってその妥当性についての疑問を韓国民に起こさせる可能性があるということです。そして経済失政もこのまま続けば、八十年代以降の「民主化運動の成果」としての、いわば完全な「反日左翼政権」が自国の未来にとって何を意味するかを韓国の一般国民は理解するようになり始める。それは劇薬、一種のショック療法として作用し、韓国の人たちは極端から他の極端に走る傾向があるので、そこは心配ですが、良識的な判断ができるなら、おかしな「北朝鮮幻想」と一緒に「反日」という熱病も冷め始める可能性があるということです。

 文政権は、つまり、その意図とは反対の結果を生み出すということで、その意味では結果的に日本にとっても「よい政権」だったということになるかもしれません。反日を煽るだけ煽っている御用新聞のハンギョレなども、一緒に信用を失うわけで、「文在寅ショック」のおかげで韓国社会は「成熟」へと向かうのです。これを僕は全くの皮肉で書いているわけではないので、そうなればよいのだがと思っています。

いまだに「両班政治」をやめない韓国

2019.09.05.15:10

 次の文春オンラインの崔碩栄氏の記事はかなり笑えました。こういう書き方をすると、「韓国を笑いものにする今の日本の風潮は嘆かわしい」と言っている“良識派”の某ジャーナリストには叱られそうですが、ここまでひどいのは韓国の封建的病弊の表われとしか言いようがないので、笑うより他はないでしょう。

《文在寅大打撃》いまや韓国の「恥ずかしい人物」側近チョ・グク氏の「自爆ブーメラン」ツイート

「独善的正義と思い込みの人」、文在寅大統領は、むろんこの程度の逆風にはめげず、彼の性格からすればむしろいっそう依怙地になって、このチョ・グク氏(韓国最難関と言われるソウル大学法学部教授)を法相に任命するでしょう。この先生、疑惑が次から次へと出てくるので、今や「タマネギ男」と呼ばれているそうですが、それによって同じ反日左翼のコア層以外からの支持がなくなれば、文政権の早期退陣の可能性は高まるから、「あんなのが相手では話にならん」と言っている日本人は喜ぶわけです。「他国の不幸を喜ぶな!」とまた叱られそうですが、僕も喜んでいます。それは韓国の人たちが文政権という、この50年であの国を襲った最大級のディザスター(災難)から逃れられることを意味しているので、必ずしも人の不幸を喜んでいるわけではないのです。

 韓国は日本とは比較にならないくらい「入試戦争」が熾烈だそうで、日本でもあの第二次ベビーブームの世代が受験学年になった頃は大変でした(僕は当時の受験戦争の現場にいたからよく知っている)が、今はえらばなければ大学は全入で、当時とは比較にならないくらい入りやすくなっています。東大・京大ですら、上の方は変わらないが、下はかなりゆるくなっていると言われているので、医学部だけは難化するだけ難化して、「何でそんなに医者志望が増えたのかな?」と僕などは不思議で仕方がないのですが、私立も大幅に底上げしているし、国公立の医学部はほんとに難しくなっているのです。それで、お受験一筋で人格的におかしくなってしまったのが一番多いのも医学部で、まともな人間が入学後異常な同級生に悩まされるなんて話もたまに聞くことがあるので、そんなのが医者になったらこわいなと、僕などはそれを心配しているくらいです。人間というのは、とくに医者の場合、人格や人間としての総合力が重要なので、たかが受験勉強のためにそちらが犠牲になったのでは何の意味もないのです(入試の難化とは裏腹に、「医学部生の学力低下」が内部で取りざたされているのは、受験勉強に多忙すぎて、教養的な厚みがなくなり、自発的に学ぶ力がむしろ低下してしまったことが関係しているのでしょう)。

 話を戻して、このチョ・グク氏の娘の場合、韓国でもたぶん医学部はとくに難しくなっているのだろうと思いますが、そこに韓国式の「推薦入試」制度を利用して入ったものの、いかにもやり方がまずかった。高校生が短期間インターンをやって、医学論文の第一著者になるなんてほとんどマンガで、その時点ですでに「親の権力財力に対する周囲の忖度」が濃厚に疑われ、韓国の若者の怒りを掻き立てることになったわけです。そんなに優秀なら、入学後二度も落第するわけはないので、元々出来があまりよろしくなかったから、正面突破は無理と見て、そういうセコい方法を考えたのでしょう。しかも、奨学金が落第しても打ち切りにならず、そもそもの話、実家が大金持ちで、そんなもの初めから全然必要ではなかったというのだから、なおさらです。チョ・グク氏は「知らなかった」(この娘の件に関しては「妻がやった」)のだという。それは知らないふりをして、周囲の娘への大甘対応を当然視していたということでしかないと思いますが、ファンド不正など、他にも「知らなかった」ことがこの御仁には実にたくさんあって、それは自分に好都合な不正な話ばかりなのだから、左翼の自分が批判する「不平等韓国社会の病理」の恩恵を満喫しつつ、首から上だけは御大層な「社会正義」を説いていたということに他なりません。韓国のインテリにはありがちなことだと言ってしまえばそれまでですが、「言ってることとやってることがまるで違うだろうが」と罵倒されるのは当然の話です。李氏朝鮮時代の権力を私物化した両班根性そのままの浅ましいやり口としか思えない。だからあの国は潰れた(ひいては、だからこそ日本の統治下に置かれる羽目にもなった)のだと、学校でちゃんと教えないから、歴史から学ばず、こういう似たような話ばかり続くのではないでしょうか。この先生は記事にもあるように「反日の旗手」だそうですが、歴史教育の歪みを自ら体現しているので、歴史教育を見直す良い機会になるかもしれず、ぜひそうなってもらいたいものだと、度の過ぎた「反日」に悩まされている日本人の一人としては思います。

 しかし、こういうのが法務大臣になって、韓国はどうするつもりなのでしょう? 上の記事には痛い「自爆ブーメランツィート」の数々が紹介されていますが、こういうのが世間周知のこととなると、何を言っても、「おまえにだけはエラそうに言われたくない」と切り返されてしまいそうだからです。「反日」発言の場合だけは、国を挙げて拍手喝采してもらえるからいい、ということなのでしょうか? 文在寅の「対日」理屈は無茶苦茶ですが、考えてみれば、それも彼が今までずっとブレーンとしてついていた中で起きていることなのです。ソウル大学の教授というのは、これも本人の能力とは別で、「両班的な派閥の裏事情」で決められているのか? 僕も前にここで、ソウル大経済学部教授の、韓国は「理の国」で、「プラトン的」なのだという愚にもつかない自慢話を紹介しましたが、プラトンもあの世で泣いていることでしょう。イデオロギー的妄想や屁理屈と、ロゴスは似て非なるものです。日本の大学教授にもお粗末なのは少なくないが、韓国は一段とそれが目立つようです。

 韓流歴史王朝ドラマには必ず重臣たちの派閥争いの話が出てきます。南人派と西人派、老論派と少論派といった具合で、大方は私利私欲のかたまりのような連中ですが、双方に派閥ボスがいて、卑劣な謀略のかぎりを尽くして死闘を演じるのです。その場合、しかし、儒教的な「大義」がつねに持ち出され、ここぞというときは需生(儒教学徒)たちを動員して、それは儒教的な「理」に反するなどと、王様に請願を行なわせたりする。むろん、表向きの御大層な理屈と真の狙いは全く別で、自派の権力を維持または増大させ、あるいは敵を追い落とすのが目的なのです。また、王様の覚えめでたく出世して、強大な権力を握った側近は、保身と私利のためにそれを悪用して、やがて身を亡ぼすことになる。王様まで腐敗した馬鹿だとドラマにならないので、少なくともそれが主人公かそれに近い位置にいる場合、それは立派で「善」だということにされるのですが、大体パターンは同じです。

「韓流歴史王朝ドラマの99%は嘘」だと、僕は前に書きましたが、今見たようなパターンは、今の韓国政治など見ていると、ユングの言う「元型」のように強力に作用していて、ディティールに多少の違いこそあれ、本質はほとんど同じであるように思われます。つまり、そこだけは「リアル」なのです。韓国の大統領は昔の王であり、その取り巻きは昔の悪徳重臣と同じメンタリティなのです。「積弊清算」なるものも、敵派閥を潰すための理屈です。上の記事から察するに、チョ・グク氏が連発する「親日」という言葉は、外目にはあまりにも単純すぎるように見えますが、その「積弊」の核となる致命的な負の烙印なのです。文在寅は彼を自分の後継者とみなし、彼を次期大統領にして、退任後わが身にふりかかってくるであろう訴追を免れようと画策しているという話ですが、「親日は許しがたい悪」だと公言してはばからないような政権と、一体どうやって良好な外交関係など築けるのか、少し考えてみれば、誰にでもわかることです。

 こういうのは一国の政治リーダーとしては「頭が悪すぎる」ものですが、おかげで韓国は今真っ二つに分裂して、グク氏の法相就任に反対するのは51%だが、賛成もまだ40%台半ばあるという話です。常識で考えると、こんなダブル・スタンダードの下劣な人間が法の執行を司る地位に就くというのは問題がありすぎますが、支持派がそれだけいるというのは、派閥の論理と「反日」イデオロギーによるものなのでしょう。要するに、昔の両班の派閥抗争時代のそれと同じようなものなのです。これでは派閥全体が倒れてしまうとなれば切り捨てるでしょうが、ここで引いたのでは「親日保守」の巻き返しを許すことになって、そちらの方が自派には危険だということで、組織を動員して「4割は支持」の外見(左派新聞の「ハンギョレ」などは必死に援護射撃している)を作り出し、強行突破を目論む。カギを握っているのはそうした「派閥の論理」で、他のことは背景に押しやられているのです。昔の両班政治の頃から全く進歩していない。

 韓国の政治は、「反日が正義」で、それで「飯が食える」イージーなありようから脱しないかぎり、永遠に三流のままでしょう。日本にとっては傍迷惑だが、それによってダメージを受けるのは何より韓国人です。彼ら反日派はそれで他の失政、腐敗を全部糊塗しようとするのですから。文政権の無能ぶりは際立っていますが、そうであればあるほど、彼らは「反日」を利用するでしょう。そして韓国は沈没するのです。問題は、どの時点で韓国民がそのペテンをはっきり認識するかです。

 尚、この腐れ「法相候補」については、新たに次のような記事も出ています。この人物の「疑惑」がたんなる「疑惑」にとどまらないことは、これを見てもはっきりわかります。

疑惑底なし、チョ・グク氏が資金投じた私募ファンド

「狂気の韓国」をつくる「病的な歴史教育」

2019.08.26.16:53

 そこが改まらないと、韓国との友好関係をつくることは難しいだろうという話は前にも書きましたが、ネットに関連記事が二本出ているので、それをご紹介しておきます。最近の文政権の言うことを聞いていると、平気で嘘はつくわ(最近の例では、GSOMIA破棄は「米国の理解を得ている」というのがその一つです。アメリカに抗議されてあっさり前言を翻しましたが)、意味不明のヒステリックな恫喝はするわで、北朝鮮“以下”ですが、文在寅の「歴史認識」なるものは彼の頭の中にある「歴史ファンタジー」に他ならず、それを国内外に「共有」することを強いるのだから、相手をさせられる方はたまったものではない。彼が権力を握っているかぎり、「日韓の和解」などというものは100%ありえないと言うべきでしょう。

韓国大統領、教科書から「黒歴史」消してさらなる親日潰し(8.24)

 具体例の箇所を引用すると、

【文在寅政権成立後の教科書の記述の変化】※小学6年、中学校の教科書をもとに本誌が作成

●建国の父・李承晩初代大統領を否定
・「大韓民国樹立」→「大韓民国政府樹立」
・「(1948年に韓国が国連で)朝鮮半島における唯一の合法政府として承認」→削除

●高度経済成長を成し遂げた朴正煕政権を否定
・「維新体制」→「維新独裁」
・「農村を発達させるセマウル運動を展開した」→削除
・「漢江の奇跡」→削除
 小学6年前期・2009年改訂版の社会科の教科書では「漢江の奇跡」について、「韓国の輝かしい経済発展をドイツのライン川の奇跡にたとえて作られた言葉」と解説。
 加えて、「この期間に経済が急速に成長した韓国は、世界の多くの国から漢江の奇跡を成し遂げた国といわれた」と誇っていたが、2019年、教科書からこの部分は削除された

●従軍慰安婦問題でより厳しく!
・「若い女性たちが、日本軍から多くの苦痛を受けた」
→「韓国の女性だけでなく、日本軍が占領した地域の女性たちまでもが、強制的に日本軍の慰安婦として連れていかれ、酷い苦痛を受けた」

●北朝鮮への配慮
・「(朝鮮戦争で)北朝鮮が南侵」→削除(2020年から復活)
・「依然として朝鮮半島の安全と平和を脅かしている」→削除


 というふうに変わったということですが、こういう変更が大統領の一存で行われるというのだから、恐ろしい。むろん、そこに「客観性」などというものがあるわけでは毛頭ないので、露骨な「政治イデオロギーに基づく歴史の書き換え」なのです。

 元々韓国人には「公正・客観的な歴史記述」を目指す姿勢が欠けていて、偏頗な歴史教育を国民全部が受け、それがあの国が「扱いの難しい国」になる大きな原因の一つなのですが、文政権になってそれがさらにエスカレートして、しかも始末に負えないのは、それが「唯一の正しい歴史記述」だと思い込み、そう主張していることです。今回の一連の騒ぎ(すべて文政権の身勝手な対応に端を発している)は文在寅とその取り巻き(「運動圏」と呼ばれる元左翼学生運動仲間で固められている)の「歴史ファンタジー」に日本まで従わせようとしたところから生じたものだということが、こういうのを見るとはっきりする。彼我の歴史認識の違いをまず認めて、そこから話し合いの糸口を探ろうなどという様子は全くない。自分の歴史ファンタジーが絶対なので、相手がそれを「共有」しないと、「侮辱だ!」といきり立つのです。こういうのにつける薬はない。前に、「日本でいえば、革マルや中核派などの左翼過激派が政権を取ったのと同じ」と書きましたが、あれは言い過ぎではなかったということです。「マイルドなネトウヨ政権」である安倍政権と相性が最悪になるのは無理もない。別に右翼ではない僕のような人間でも、「あそこまでクレイジーなのは見たことがない」と呆れることになるのです。

 どうしてこういうことになるのか?

小学校の教科書から「漢江の奇跡」を削除……韓国の歴史とは「道徳教育」である(8.26)

 こちらは文春オンラインの記事ですが、

「韓国語の『正しい歴史(オルバルン・ヨクサ)』という言葉は、『事実にかなった歴史』という意味ではなく、『理にかなった歴史』『あるべき歴史』という意味で使われます」(神戸大学教授・木村幹氏)

「韓国では『歴史』も『道徳』なんです。実際、『社会科』は『道徳』と同じグループの科目で、歴史を学ぶ意義は、国民全体で『民族主義の重要性』を確認することなんです。そのためには教科書で良い奴と悪い奴をはっきり区別して描いたほうが分かりやすい。だから、人物の評価軸も『善か悪か』になってしまう」(韓国人ジャーナリスト・崔碩栄氏)


 なるほど、という感じですが、だから「史実軽視」になって、こちらもそれに付き合わないと怒り出すのです。通常こういう態度は「歴史家が最も警戒しなければならないもの」とされています。それでなくても人は無意識の価値観やイデオロギー、願望やそれと反対の嫌悪、恐怖を対象に投影してしまうものなので、そこに無自覚だと、およそ事実とはかけ離れた決めつけを行なってしまうことになり、それでは歴史から学ぶこともできなくなる(誤解のないよう付け加えておけば、これは無感情、没価値的になることではない。自分が受けてきた無意識の条件づけに気づき、そういうものに害されずに開かれた見地からものを見、考える精神の強靭さをもつということです)。今の日本の「ネトウヨ史観」の弱点や危険性もそこにあるのですが、木村教授・崔氏の指摘によれば、韓国ではむしろそれが「積極的に肯定」されているということになる。そして左派・右派を問わず、「民族主義」の高揚のために「日本は悪」史観がつねに利用されるとすれば、韓国の子供たちは強烈なバイアスのかかった「歴史ファンタジー」が「事実」だという認識に基づいてしかものを考えられなくなる。よくて、「過去の日本は許しがたいが、今の日本人はそれほどひどくない」程度のものにしかならないわけです。そして彼らはそういう自分の態度が「度量の広い、寛容な」ものだと錯覚する。

 文在寅の場合は、そのバイアスが極端で、ほとんど狂気のレベルに達している。日本を激しく敵視する一方、北朝鮮に対する態度は「甘い」という言葉で表現できるようなものではない。金日成の時代から、北朝鮮は最悪の独裁制を敷いてきました。「偉大な将軍様」崇拝の洗脳教育を徹底し、嘘ばかり教え、反対者は政治強制収容所送りにして、片っ端から殺してきた(断っておきますが、これには何の誇張もない)。金正日、金正恩と、その「負の遺産」がずっと“世襲”されてきたわけです。「北朝鮮が南侵」も削除されているという話ですが、文在寅の「ファンタジー史観」では、国家としての正統は北朝鮮にあって、だからそれは「幸福な併合」になるはずだったが、米ソ冷戦時代の「代理戦争」になって、米軍が38度線まで押し返したので、不幸にして統一は妨げられた、程度の認識なのでしょう。文在寅は北朝鮮からの避難民家族の出身ですが、その過酷な独裁制の中で苦難を強いられている北朝鮮民衆の方ではなくて、なぜか権力の側に自己同一化するのです(彼の支持基盤になっている市民団体の類も皆そうですが)。僕が文在寅が「理想主義者」だという説に同意しないのは、彼は「イデオロギー狂い」ではあっても、理想主義者特有の潔癖さや誠実さ、庶民に対するシンパシーを何ら持ち合わせていないからです。「国民感情に寄り添う」フリをするのは、政治デマゴーグの常套手段で、それはたんにそれを利用するためでしかないのです。この前のGSOMIA破棄にいたった理由の一つは、それまで自ら「反日」をさんざん煽っておいて、8月15日の「光復節」演説では、日本非難を「抑制」した。なのに、日本からはそれに対する何の「感謝」もなかったのでプライドが傷つき、ブチ切れたからだ、というのです。おまえは金正恩か、とツッコミを入れたくなりますが、こうした彼の人となりからしても、「超独裁国家・北朝鮮への憧れ」は当然のことなのかもしれません。

 話を戻して、そういう文在寅の「独善的歴史ファンタジー」に沿った歴史教科書の改変が行われているとすれば、日韓関係は今後悪化しこそすれ、よくなることはまずないでしょう。「日本の悪者化」がさらに徹底するわけですから。韓国は大統領は一期しかできないので、保守派に政権が移ると、今度は自分が「積弊清算」の対象にされることは確実で、それを恐れて左派政権を存続させようと目論み、同じ元左翼学生のソウル大法学部教授を法相にして、それに跡を継がせようと画策していたところ、この御仁が「スキャンダルの巣」のような人間で、おかげで再び不支持が支持を上回る事態になっているという話です(韓国はとにかくこの手の話が多い。不正蓄財・投資とか、親族がらみの不正とか、娘の裏口入学とかの話です。李氏朝鮮時代の、タテマエだけご立派なことはやたら並べるが、裏では権力を悪用して私腹を肥やすことばかりやっていた両班政治と何ら変わるところがない。王様が無責任で無能なのも同じです)。

 本当は、だから、韓国は過去の自民族の為政者たちのお粗末きわまりない「無責任行動」の歴史をきちんと子供たちに教えた方がいい。民族的な「自尊心」は傷つくかもしれないが、嘘を土台とした「自尊心」なるものはたんなる病的な虚栄心にすぎないので、それ自体が神経症的な人間を作り出すのです。比率的に韓国人に嘘を平気でつく人が多いのも、「嘘はその方が自分に有利なときはついた方がいいのだ」ということを、こういう歴史教育が「率先垂範」しているからだとも言えるでしょう。今の文政権は李氏朝鮮時代末期の政治と同じことをしている(だからよほどしっかりしていないと周辺国もそれに振り回されて、巻き添えになる)のですが、そういうことも、きちんとした歴史を学んでおけば見抜けるはずです。

 韓国がほんとに「まともな国」になりたいのなら、上の記事にあるような「歴史ファンタジー」に耽るのをやめるところから始めなければならない。日本でも、最近は百田尚樹の『日本国紀』のような歴史書の体裁を取った「日本はこんなにも素晴らしい」本が出て、ベストセラーになったりしていますが、あちこち記述の矛盾があると指摘されているのは、彼の「ネトウヨ・イデオロギー」が前面に出てしまっているからでしょう。韓国の「歴史」は、しかし、それの上を行く。ことに文在寅の「歴史ファンタジー」はかなり極端なもので、基本スタンスがそれを日本に強要し、同意を求めるものなのだから、対立が先鋭化するのはあたりまえなのです。

 前回も書いたように、しかし、それは韓国の孤立化をもたらし、経済も外交も行き詰まるだけだろうから、時間の問題で「文在寅おろし」は始まり、政権は保守派に移るでしょう。そのとき歴史記述のあり方も根本から見直すようになってくれれば、長い目で見て、日韓は友好的な関係が作れるようになるでしょう。むろん、そのとき、日本側が百田に代表されるような「ネトウヨ・イデオロギー」を相手に押しつけるようになったのでは、今の韓国・文政権が日本に対してしているのと同じことになって、ぶち壊しになると思うので、そこは「公正」にやらねばなりませんが。

 問題は、異常な歴史洗脳教育を受けてきた韓国民が、成熟した政治家を「親日」「売国奴」扱いしかねないことですが、前回も書いたように、あまりにも極端な文政権のおかげで、「これはいくら何でもおかしいぞ…」と気づく人が増えて、そうした「見直し」も少しは起きるようになるかもしれません。それが「文在寅唯一の業績」になることもありえる。大統領退任後、刑務所に入れられそうになったら、文は仲間と共に北朝鮮に亡命すればいいのです。金正恩が手厚いもてなしをしてくれるかどうかは疑問ですが、政治強制収容所送りになることはないだろうから、韓国の法廷や刑務所よりはマシかもしれません。


これで韓国・お月さん大統領の政権は終わりが早まる?

2019.08.23.01:41

「まさか」と「やっぱり」が交錯するニュースだったようです。以下、時事通信。

【ソウル時事】韓国政府は22日、日韓防衛当局間で軍事機密のやりとりを可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄すると発表した。同日午後の国家安全保障会議(NSC)で破棄の方針を決定し、文在寅大統領が了承した。24日の延長期限までに日本政府に通告する。繰り返される弾道ミサイル発射など北朝鮮の脅威に対抗する日米韓の安全保障の連携は、文政権下で後退を余儀なくされる。
 破棄を発表した韓国大統領府の金有根・国家安保室第1次長は、日本政府が貿易管理上の優遇対象国から韓国を除外すると決めたことが「両国間の安保協力環境に重大な変化を招いた」と指摘。「敏感な軍事情報交流を目的に締結した協定を持続させるのは国益に合致しない」と述べ、日本への不信感が破棄の理由だと示唆した。
 GSOMIAは朴槿恵前政権下の2016年11月に締結。北朝鮮が核・ミサイル開発を進める中、日韓両政府による安全保障上の連携の「象徴」とされ、北東アジアの安定に向けた日米韓協力の支えとなっていた。(2019年08月22日21時20分)


 同じ時事通信の別の記事には、「日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄決定に関する22日の韓国大統領府発表文の全文」なるものが出ています。

 韓日間の「軍事秘密情報の保護に関する協定」、すなわちGSOMIAの延長可否に関する政府の決定について発表する。
 政府は韓日間GSOMIAを終了することを決定し、協定に基づき、延長の通告期限内に外交経路を通じて日本政府に通告する予定だ。
 政府は、日本政府が8月2日、明確な根拠を提示せず、韓日間の信頼が損なわれ、安保上の問題が発生したという理由で「輸出貿易管理令の別表の第三国群(いわゆる「ホワイト国」リスト)」から韓国を除外したことで、両国間の安保協力環境に重大な変化を招いたと評価した。
 このような状況で、政府は安保上、敏感な軍事情報交流を目的に締結した協定を継続することが、われわれの国益に合致しないと判断した。


 お月さん大統領(英語表記が Moon だから僕はそう呼んでいるのですが、lunatic という意味でもぴったりです)はかねて北朝鮮に特別な愛想を振りまいてきましたが、返礼として罵倒され続け、このGSOMIAについても「親日売国協定」と非難されていました。これで北朝鮮には、「文よ、今回はよくやった」とやっとほめてもらえるでしょう。

「アメリカは怒るだろう」という観測が一般ですが、文在寅とその取り巻きたちにとっては、とにかく「日本に負ける」ことが死ぬほどイヤ(そういう発想でしかものを考えられない)で、有効な対抗策が何一つ打ち出せない中で焦り、それでなくとも乏しい分別が完全に消滅してしまったわけです。「積弊清算」なるスローガンのもと、朴槿恵政権時代の実績と言えるものは全部否定してしまいたい文政権としては、ほんとはこれも潰したかったのかもしれませんが、アメリカが怒るのを恐れてできなかったのが、ここに来てよい「口実」が見つかったから、と言えなくもありません。

 自分がしでかしたことを棚に上げての、文政権の身勝手な屁理屈についてはすでにこれまで十分論じたので再論しませんが、ここまでくると完全な狂人です。いっそのこと、金正恩に「臣下の礼」をとり、北朝鮮に「併合」してもらえば紛らわしくなくていいのにと思いますが、韓国の保守派、というよりまともな人たちも、「ここまでこいつはアホなのか」と本気で怒っているでしょう。これで文政権の寿命はさらに縮まったと見られるので、長い目で見ればこれは幸いかも知れません。

 日本政府は、だから、落ち着いて対応すべきです。「その言い分は全く承服できないが、だったらそうすればいいでしょう」ということで、淡々と対応する。激しい「反日」アピールにもかかわらず、このところお月さん大統領の支持率はまた下がり出して40%台になっているようですが、時間の問題で20%台まで落ち込むでしょう。いずれ退陣に追い込まれるから、日本政府は次期政権に期待して、そのときあらためてきちんと相談しましょうという姿勢をアピールする。この政権を相手にしていたのではまともな話などできっこないので、適当にあしらい続けるしか手はありません。

 すべては次の政権になってからです。韓国でも新しい動きが出てきて、『反日種族主義』という本がベストセラーになっているそうです。複数の韓国人研究者が書いた本で、日本語版ウィキペディアにはすでにその項が出ている。

反日種族主義

 また、次のような記事もある。

韓国で「反日は迷信だ」と訴える韓国人学者の本が売れている

 この記事の、次の箇所に僕はとくに注目しました。

 崔氏は同書の出版後、韓国紙に出されたある全面広告に注目したという。
「その文言が刺激的でした。〈慰安婦問題をミスリードしてきた旧挺対協はなぜこの本に沈黙しているのか。反日種族主義の後ろに隠れないで堂々と出ろ〉と、慰安婦問題で対日批判の急先鋒である市民団体(*注)を名指しして公開討論を申し込んだのです。
 李栄薫氏らがそうした行動に出たのは、韓国社会で同書が批判もされず“無視”されていたからです。国民的議論にしたい、という思いがあるのでしょう」
【*注:旧韓国挺身隊問題対策協議会。現在の名称は「日本軍性奴隷問題解決のための正義記憶連帯」。略称は「正義連」】


 その甲斐あってか、「この本は、8月11日YES24総合ベストセラー1位に上がったし、教保文庫(オンオフライン統合)では10日、総合ベストセラー1位に上がった。アラジンでも10日、総合ベストセラー1位を記録した」(ウィキペディア)のだという。『帝国の慰安婦』でも旧挺対協の卑劣な欺瞞は指摘されていましたが、朴裕河さんを韓国世論は袋叩きにした。文在寅の「歴史観」なるものはその挺対協とほとんど同じですが、それが政権を取っておかしなことをやりすぎたために、かえって韓国の人たちに疑惑をもたせる結果になっているのかもしれません。何にせよ、そうした「歴史観そのものの見直し」が韓国で行われ、それが一定の支持を得られるようになったというのは明るい兆しです。

 僕もこの本、日本語訳が出たらすぐ読むつもりです。日本ではさらに売れるだろうから、出版社はすでに動き出しているはずです。

 話を戻して、今回のGSOMIA破棄も、あの文政権だからということで見れば、何の不思議もない。韓国民からも完全に見放されるまで、彼は馬鹿をやり続けるでしょう。ハンギョレや上の「旧挺対協」、類似の異常な左翼市民活動家たちと共に、彼は終わるのです。しばらく騒がしいでしょうが、自分で墓穴を掘ってくれるので、日本政府としてはかえって楽かもしれません。それを織り込んで、落ち着いて対応してもらいたいものです。


プロフィール

大野龍一

Author:大野龍一

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR