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女性でもつ国

2011.07.18(19:52) 99

 今は日本中、この話題でもちきりでしょう。

「なでしこジャパン」こと日本代表女子サッカーチームのW杯決勝の試合を僕もテレビ中継で見せてもらいました。準決勝の対スウェーデン戦でも先に点を取られて取り返すという展開だったので、一点取られて取り返したのにはさほど驚きませんでしたが、延長戦になってまた入れられたときは、万事休すかと思われました。それが後半、残り数分になって、コーナーキックからの球を主将・澤選手が決めたときは、あんな角度から入るとは思わなかったので、夜中であるのも忘れて「入った!」と思わず叫んでしまいました。

 あの試合は、しかし、全体にほとんど神がかり的でした。あんなふうにして二度も追いつかれると、アメリカの選手たちは薄気味が悪くなって、勝てる気がしなくなったのではないでしょうか。それがそのまま直後のPK戦に出た。そんな感じの試合でした。

 アメリカは今回調子があまりよくなかったそうですが、素人目にも個々の選手の身体能力の高さは歴然としていました。エースのワンバック選手(人の名前を覚えるのが苦手な僕は「腕白」として記憶しましたが)なんか、あの破壊力を見ると、とても女性とは思えません。最初のシュートをドリブルで持ち込んでそのまま決めたアレックス・モーガン選手は、テニスのシャラポワ並の西洋美人なのにもびっくりさせられましたが、並外れた運動神経と強力なキック力で、ああいうのを敵に回すと大変です。大砲装備のアマゾネス軍団vs竹槍と薙刀だけの華奢で小柄な東洋の巫女さん集団という感じで、サッカーは格闘技ではないとしても、コントラスト鮮やかで、見た感じでは勝ち目はゼロに見えます。過去の対戦成績は全敗だったそうですが、無理もないと思われます。

 それが、初勝利が初優勝を決める試合だとは、話が出来すぎです。ここぞというところで奇蹟みたいなことを起こす。重苦しい今の社会状況にあって、これはカンフル剤のように作用するでしょう。やはり日本は女王卑弥呼以来の女性の国で、かんじんなところでは女性が出てきて収まりをつけるというのが、この国の“正しい”行き方なのかも知れません。男は出しゃばりすぎず、せいぜい参謀どまりにすべきなのでしょう(昨今は軽薄な男ばかりで、そんな役柄も勤まらなくなっているような気もしますが)。

 軽薄ついでに言えば、菅総理は例の人気取り心理にひきずられて、決勝戦を専用ジェット機を飛ばしてドイツまでわざわざ応援に行くことを計画していて、「そんなことしてる場合か!」と周囲に言われてとりやめになったそうですが、もしもそれが実現していたら、神もツキも落ちて、このような喜ばしい結末にはならなかったことでしょう。

 菅総理が今の日本男性のシンボルで、なでしこジャパンが日本女性のシンボルだとするのは、いくら何でもわれわれ男にとっては悲しすぎるので、日本男児の名誉をこれ以上傷つけないためにも、一刻も早い自発的退陣をと、総理にはあらためてお願いしたいと思います。“魂のなでしこ効果”を“見栄だけ菅の疫病神効果”が台無しにしたとのちのち言われたのでは、ご本人にとってだけでなく、同性のわれわれ男どもにとっても痛すぎて、いっそう元気が出なくなるおそれがあるからです。

 なでしこチームを首相官邸に呼んで、テレビカメラの砲列が待ち受ける中、国民栄誉賞を手ずから授与する、なんてわざとらしいパフォーマンスを演じたりしないで下さいね。しそうだから、先にお願いしときます。

 ゆうべ観戦中からすでにその兆候はありましたが、大型台風の接近で、外は風雨が激しくなり、風の大きなうなり声が聞えるようになりました。ときおり地鳴りのような音も聞えます。日本列島を縦断するおそれもあるようなので、油断は禁物ですが、台風は空気を浄化してくれるので、にわかに迷信深くなった僕は、これもなでしこ軍団の快挙のおまけかな、という感じがしています。ついでにこの瘴気じみた、どんよりとした社会の空気も吹き飛ばしてくれるといいのですが…。
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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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