FC2ブログ

チンピラが重要ポストに就いてしまう国

2011.07.06.15:20

 僕はテレビをめったに見ないので、「何じゃ、これは…」とゆうべ深夜0時のNHKニュースでその光景を見てのけぞりました。復興大臣とやらに任命された(この件を受けて辞任)松本龍という民主党の議員が被災地の首長たちにものすごい態度を取っている、あれです(そうした対応の一つについて、地元ローカル局の詳しいニュースがYoutubeに出ています。こちら)。

 この男は、被災地のことがどうのというより、自分のケチな自尊心、虚栄心が何より大事なので、だからこそ勝手にカン違いして、ああいう傲慢不遜な態度も出てくるわけでしょう。「書いたらもうその社は終わりだから」という記者に対する恫喝にも恐れ入る。こんな奴に国会議員をやらせているということ自体、税金の浪費の最たるものです(「長幼の序」がどうたらとエラそうなことを言うなら、儒教の土台となる論語ぐらいは読んだことがあるのだろうから、そこに重要徳目として述べられている「仁」の内実が何であるか、少しは考えてみるがいいのです)。

 大体、復興予算は国民の税金で執行されるもので、政治家個人が自腹でまかなっているのではない。仮に自分が全部出すという場合でも、ああいう態度では、「誰がテメエみたいな奴に頼むか!」ということに、相手はなるでしょう。権力をカサに着て、許しがたい下種です。

 菅総理は「任命責任」を問われているという話ですが、あんなアホを大臣にするとは一体どこに目玉をつけて人選しているのかと、あらためてゲンナリさせられます。この男は先に防災大臣もしていたが、ほとんど何もせず、全く役に立たなかったという。それをまた復興大臣に任命するとは、不見識も度が過ぎていて、唖然とさせられる他ありません。

 さっきネットのニュースで見たら、あの態度は菅を政権から早く引きずり降ろすための「深謀遠慮」かも知れないといううがった見方もあるようですが、その後の記者会見を見ても、そこまで考えた上での芝居であるはずはない。権力をもたせると威張りくさっていい気になる、ただのチンピラです。民主党の人材の枯渇ぶりも、自民党以上に深刻です。
 それにしても、この松本龍という男は何者なのか? ウィキペディアを見ると、こうあります。

 「1951年生。福岡県福岡市出身。部落解放の父と呼ばれた松本治一郎の養孫(血筋の上からは治一郎の大甥にあたる)であり、自身も部落解放同盟副委員長を務めた。実家は養祖父の代からの福岡の中堅ゼネコンの松本組で、弟が社長である。自身も顧問を務める。
 福岡市立馬出小学校から福岡市立福岡中学校、福岡県立福岡高等学校を経て中央大学法学部政治学科卒業。1980年、父松本英一(参議院議員)の秘書となる」

 部落解放同盟の関係者なら、社会的弱者や困難な立場に置かれた人たちの気持ちは人一倍よくわかるはずです。それでこれとは、なおさら腹が立ちます。

 部落解放同盟も今や一個の権力で、この御仁は「2008年度の国会議員の所得公開で国会議員でトップの8億4366万円の所得を得ていたことが伝えられている」とあるように、苦労知らずのボンボンだから、昔の馬鹿殿と同じで、こういうことになるのでしょうか。

 それにしても、今の政治家たちのお粗末さには驚かされることばかりです。しばらく前には自民党の石原幹事長の「集団ヒステリー」発言というのがありました。イタリアで原発についての国民投票が行われて、「脱原発」が圧倒的多数を占めたことについて述べられたもので、いつものあの勿体ぶった口調で、「福島の原発事故の後だから、心情としては理解できる」などと余裕の表情で、「集団ヒステリー」だと言ったのです。「妄言製造機」の異名を取る東京都知事の父親を崇拝する彼にはお似合いの発言だと見ることもできますが、ご本人は“オトナの現実主義者”であることを示したつもりで、ちょっと得意だったのでしょう。福島に行って、「皆さんが今回の事故で集団ヒステリーに陥って、原発反対になるのは心情としては理解できますが、ごく稀な事故で、原発は危険すぎると思い込むのはいかがなものでしょう?」と演説してみればいいのです。そこに血の気の多い若者でもいれば、演壇から引きずりおろされてボコボコにされ、少しは「危険」という言葉の意味も身にしみてわかるようになるでしょう。

 今の選挙の問題点は、組織票というものに守られて、こういう連中でもまた当選して国会に戻ってきてしまうことです。個人が独立した見識と判断力をもち、それを実践しないと、民主主義的な議会にはならない。だから何かあったとき、虚栄心のみ肥大した無能なクソ議員ばかりで役に立たず、国民が難儀させられることになるのです。

 安易に組織の指示に従う人たちは、その意味でこの国を腐らせるのに一役買っているのです。少しでも社会をまともにしたいのなら、今後は自分の頭でよく考えて、投票もしなければなりません。ロクな候補者がいなければ、選択の余地もなくなってしまうので、そのあたりももっと何とかならないものかとは思いますが…。


※ グーグルのピックアップのところに、「しんぶん赤旗」の非常に興味深い記事が出ています。こういうのはすぐサイトから消えてしまうことがあるので、ここにアドレスを付けておきます。こちら

 「原発推進へ国民分断、メディア懐柔 これが世論対策マニュアル」と題したこれは、「原子力発電を推進するために学校教育や報道機関に情報提供を行っている日本原子力文化振興財団がまとめた『世論対策マニュアル』」だそうで、「停電は困るが、原子力はいやだ、という虫のいいことをいっているのが大衆である」ということで、「虫のいい」われわれ国民を低脳とみなして、それをどう操るかを心理学を応用して指南して下さるという、原発推進関係者には懇切なマニュアルです。わが国には素敵な財団があるものだと、あらためて感心させられました。ぜひご一読ください。
スポンサーサイト



プロフィール

大野龍一

Author:大野龍一

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR