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毎日新聞の朝課外についての記事

2021.07.13(21:53) 846

 前に毎日の一宮記者が取材を進めている旨書きましたが、第一弾が出たようです。まだ序章という感じですが、非常に読みやすい目配りの利いた記事で、多くの人に読んでもらいたいと思います。これで生徒や保護者の正直・切実な声が多く寄せられれば、取材の上さらに詳しい記事が書け、またそのプロセスで問題点もいろいろ浮かび上がってくるでしょう。学校や県教委側の言い分もあるだろうから、それとも対比させ、議論を深めるきっかけになってくれればいいと思います。それはそもそも学校教育とは何か、という大問題にもつながってくるはずです。

 一番望ましいのは、この記事の九州大大学院の元兼正浩教授(教育行政学)の「学校はこれに向き合い、朝課外を続けるのなら生徒側が納得できる理由を示さないといけない」という言葉にもあるように、学校・教師側がきちんと生徒とコミュニケーションをとることです。これは日本の公教育全体の問題点ですが、生徒が不可解な校則をはじめとする決まりごとや時代遅れの「伝統」に疑問をもって質問しても、どこやらの総理の答弁や記者会見と同じで、そのことには直接答えず、意味不明の御託を並べて、話を一方的に打ち切ってしまう教師が多いことです。だから生徒側は「いくら言っても無駄だ」とウンザリして、何も言わなくなってしまう。対話が成立しないのです。ガースーの真似をしてはいけない。

 民主的な自主自立の精神を育てるどころではない。むしろその反対で、それが日本人の悪しき「諦めメンタリティ」の拡大にかなり大きな影響を及ぼしているのではないかと僕は疑っていますが、教師は自信があるなら正面からきちんとそうした話し合いに応ずべきで、説得する自信がないから権力的に異議申し立てを抑え込むというのでは教育者として失格だと自覚すべきです。

 保護者(記事中に「勉強の方針を学校と親たちが決めている」という箇所がありますが、厳密にはこれは「親たち」ではなく、学校の翼賛機関と化したPTAが、です)には、自分の子供を人質にとられているような思いがあって、生徒自身、内申を握られ、最近急増している推薦入試(国立も推薦枠を拡大している)でも、職員会議でその可否が決定されるので、学校や教師の心証を悪くするとまずいという判断が働いて、僕にはそれはしばしば今風の過剰な忖度のようにも見えますが(というのも、私情だけで生徒評価を決めるようなトンデモ教師はごく一部にとどまるはずだからです)、理不尽なことにも声を上げにくいという事情がある。要するに、学校は一個の権力なので、そうであればなおさら、それにあぐらをかくようなことはすべきではないでしょう。

 何はともあれ、以下の記事をお読み下さい。一宮記者の元に多くの声が寄せられることを期待しています。

九州の高校で続く「朝課外」は半強制? 声をあげた生徒会

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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