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ガースーと「自民様のNHK」の素敵な関係

2021.07.11(15:18) 845

 全然書かないことも「腹ふくるるわざ」(徒然草)なので、やってることに一息ついたところでもあるし、一本書かせていただきます。

 僕はかねてNHKは受信料強盗以外の何ものでもないと言っていますが(技術的には可能なのだから、早く「NHKだけ入らない」テレビの販売を許可してもらいたい)、こういう「何、それ?」記事が二つ続きました。

国民はうんざり 菅首相のニュース7占拠 ~NHK忖度報道で接触率半減!~

 これは「東京オリンピックの開会式まで2週間ほどとなった8日夕方」のことだそうですが、「菅首相は午後7時から記者会見を行った」そうで、「これに対応して『ニュース7』は、時間を延長し会見開始から終了までの約1時間をまるまる中継で伝えた」というのです。

 僕は見てないから知りませんが、ガースーの記者会見や国会答弁なんて、記者会見にも答弁にもまるでなっていないのだから、報道価値はゼロです。「首相がまた質問には答えないまま、アンゼンアンシンという意味不明の呪文を繰り返しました。数えてみたら今回で百回目で、ついに三ケタに到達しました」ぐらいで足りるので、電波の無駄そのものです。

 それで、あまりにも当然の結果ですが、「視聴データを精査すると、中身のないグダグダ中継にうんざりして、途中で民放に切り替えたり、テレビを消してしまった視聴者が少なくないことがわかる」のだそうで、「普段の『ニュース7』のピークと比べ半減近い悲惨な見られ方だった」という話なのです。

 NHKが今年1月に発表した「NHK経営計画 2021-2023年度」では、冒頭に出てくる5つの重点項目の1番が、「安全・安心を支える “命と暮らしを守る”報道を強化」だった。

 ところが内容のない首相会見を1時間に渡りダラダラ伝えたために、多くの視聴者は「厳重な警戒」を要する緊急報道を見そびれてしまった。


 この「『厳重な警戒』を要する緊急報道」というのは、「中国地方 記録的大雨」のニュースの方で、何と「皆様のNHK」はかんじんなそちらの方は無視して、誰も見る気のない、精神衛生上も有害でしかないガースーのダラダラ会見の方を「中継」したのです。

 ここで一つ面白いのは、「安全・安心を支える “命と暮らしを守る”報道を強化」というNHKの新スローガンです。ここにも「安全・安心」が出てくる。ガースーはそれをパクったのか、それともガースーが「この言葉を入れろ!」と言ったのか、どっちなんでしょう? わかっているのは彼のせいで国民の「安全・安心」が目下深刻に損なわれていることですが、NHKも重要な大雨情報よりガースーのスカスカ会見を優先して、それに習ったのです。

 だから、この記事に紹介されているような視聴者のSNS発信が出るのは当然です。

「NHK7時のニュース、また菅総理の発言からだよ。 どうなってるんでしょうか、この大本営発表的スタイルの定着」
「菅総理の記者会見は、無駄ですね。 NHKさんは、政府の広報機関ですか? 大雨災害のニュースが、プライオリティ高いでしょう」


 驚くのは、ガースーが、それはロクでもない彼の「内閣参与」(さざ波発言の高橋某の代わりに、政商・竹中平蔵の子分を新たに雇い入れたそうですが)あたりの助言があってのことなのかもしれませんが、

 ところが1月13日、2回目の緊急事態宣言の対象地域に大阪、兵庫など7府県の追加を決定した記者会見を午後7時から始めて以降、ゴールデンタイムへの進出が目立つ。

『ニュース7』開始の午後7時からが今回を含めて5回、『ニュースウォッチ9』開始の午後9時からが1回、そのほか4回も午後8時前後からとゴールデンタイムだった。


 ということになっているらしいことで、「これらの時間帯は、午後6時台に比べて視聴率は高い」ので、「アピールの場」として絶好だと「首相サイド」は考えたのだろうと推測されていることです。「特に午後7時からの『ニュース7』は“老舗のニュース”で、政治に関心の高い世代の視聴率が高い」のだそうです。

 自分の馬鹿さ加減をそんなに「アピール」してどうするのだと、思わず突っ込みを入れたくなりますが、受け狙いで「皆さんこんにちは、ガースーです」なんて言って“炎上”したことなどはすっかり忘れているのでしょう。この調子だと、仮に五輪がコロナの変異株の博覧会みたいになっても、ゴールデンタイムのNHKに登場して、「皆さんこんにちは、ガースーです。この程度のことではわが国の安全・安心はこゆるぎもしませんから、どうかご安心ください。飲食店等には引き続き自粛をお願いしますが、休業補償等については、今後予算が余れば考えるかもしれません。尚、IOCのバッハ会長も『この程度のことは全く問題ない』とおっしゃっています」なんて言って、聞かれもしないのにバッハの「広島訪問の重要な意義」について長々と述べ立て、これで支持率は確実に上がったので、今度の総選挙では大勝できるだろうと“自信を深める”かもしれません。

 もう一つはこれです。

NHK「菅首相のパイプ役」が政治部長に大抜擢…これからの政治報道は大丈夫か?

 全然、大丈夫ではないでしょう。安倍政権のときは、あの安倍べったりの「代理人発言」ばかりの岩田明子という記者が大きな顔をしていて、最初顔を見たとき、僕は「妖怪人間ベムのベラに似てるな…」と思ったものですが、やり手なのかもしれないが、正直者の顔ではない(この『妖怪人間ベム』というのは今またリバイバルしているそうですが、僕のような年配者は子供の頃、テレビのアニメで見たもので、「早く人間になりたい!」で始まるあれは何だか不気味な印象を残したのです)。

 この松谷豊なる人物の方は「菅銘柄」だそうで、ロクな実績もないたんなる総理の太鼓持ちを政治部長になどして、無事で済むはずがない。もはやNHKには公平、公正といった観念は何もないようです。菅も安倍もそうですが、彼らの要求する「公正な報道」というのは、「ボクちゃんに優しい、気に入る報道」でしかないので、客観的観点からすれば、それは「不正そのもの」なのです。NHKには「 おまえら、誰が受信料払っているのか、わかっとるのか!」と言いたくなります。この前はガースーの息子が勤める東北新社から一度で七万円の食事接待を受けていたあの山田報道官の「総理は怒ってますよ!」電話の件がありましたが、忖度に忖度を重ねて、ひたすら政府の覚えを目出度くしたいのでしょう。もはや国民放送でも何でもない。ここは中国か、北朝鮮なのか?

 ひょっとしたら、こういうことなのかもしれません。NHKのあの受信料強制徴収には多くの国民が不満をもっていて、あんな表面をなぞるだけの下らんニュースを垂れ流すしか能のない放送局には受信料を払う価値などないと思っている。大体、皆テレビを見なくなっているのです。たまにスポーツ中継を邪魔なCM抜きに見られるのだけが唯一の取柄ですが、それも今なら有料のスポーツチャンネルが別にあるから、そっちの方と契約した方がマシです(僕もそしたらアンテナをつけて衛星放送受信可にするかもしれない。今はそうするとNHKの衛星受信料まで自動的に支払わされることになるのです)。月に一時間も見れば多い方だという人間からも、テレビを置いてあるというだけで同じ受信料を取る。そんな馬鹿な話があるかと思う人が多いので、世論は反NHKだから、自民にゴマをすって、この馬鹿げた制度を何とか守ってもらわねばならない、そう思って政府べったりをさらに強めているのかもしれません。ところが、そうなるとよけいに「皆様のNHK」ではない、たんなるクソNHKだという評価をする人が増えて、あんなもの、潰してしまえ、という声が高くなるのです。

 方向が間違っている。国家に対しても毅然とした態度を取るなら、あれはやはり必要なメディアだということになって、支持は上がるのです。僕のようなテレビを見ない人間も、今度の事件をNHKはどう報じるかということで、ニュースや報道番組は見るようになるでしょう。こういう頼もしいメディアを守るためには受信料も喜んで払う、ということになる。しかるに、いまのNHKのていたらくときたら…。

 いっぺん国民投票をやって、NHKの存在それ自体を問うてみたらどうですかね? そして「いらない」が多数になったら、さっさと廃止した方がいい。あれがなくなれば無駄な受信料がなくなって、他に使えるお金が増えるので、経済効果としてもプラスになるのです。残したいのであれば、下らん政権忖度などはせず、もっとマシな報道をしろ――多くの人がそう思っているはずです。

【追記】ついでに、こちらもどうぞ。これによれば60代はまだ94%も「毎日少しはテレビを見ている」そうなので、僕はそれ以外の6%に入るわけですが、これも「毎日一時間以上」となると激減するのではないですか? 若い世代でも中高年でもテレビ離れが加速しているのは、ニュースですら一面的で信用できない(つまり見る価値がない)と思う人が多いからで、ガセはあっても見分ける目があればYoutube の方が内容があって面白いものが見つかると言う人が僕の周りでも増えています。NHKは政府、民放はスポンサーというタブーがある上に、コメンテーターにもロクなのがいないので、すっかり見限られてしまったのでしょう。新聞以上に危機感に乏しいメディアだと思います。

「毎日テレビを見るのは老人ばかり」キー局が冷や汗をかく"テレビ離れ"の最新データ


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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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