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興味深い世論調査結果

2021.06.07(13:41) 838

 日本人の国民性がよく出てるなと思いました。

東京五輪「開催」50%、「中止」48%…読売世論調査

 これだけ見ると、「開催」に肯定的な人が増え、政府支持が増えたのかと思いますが、そうではないらしいので、

菅内閣の支持率、発足以降で最低の37%…読売世論調査

 ということで、元々読売は安倍政権時代、「日本版人民日報」と呼ばれていたくらいで、自公政権寄りの新聞なのですが、にもかかわらず、グラフにもある通り、政権支持率は菅政権発足以来「最低」を記録しているのです。最初の74%から37%に落ちたわけで、かっきり半分に“激減”したのです。

 ここでも興味深いのは、

 政党支持率は自民党が33%(前回37%)で、菅内閣発足以降で最低となった。立憲民主党は5%(同7%)で、無党派層は48%(同44%)だった。

 とあるところで、自民の支持層も減ったが、最大野党の立民もさらに支持を減らし、無党派層が48%に増えていることで、これは今の日本政治に完全に愛想をつかした人がいかに多いかを示しています。だから政権支持率も3割台を割り込まずに済んでいるのでしょう。もしも信頼できる野党がいれば、ガースーは支持率1割台に落ちて、次の選挙で政権交代が起きることは確実になっているでしょう。というのも、どこで話を聞いても、18歳で選挙権を得た高校生あたりでも、「あれはただのバカな頑固爺さん」と思っている人がほとんどで、いくら自民に人がいないと言っても、あそこまでひどいのはめったにないだろうと考える人が増えている印象だからです。反応は、失笑する人と、「ニュースであの顔を見るだけでも腹が立つ」と言う人に二分されている感じですが、他の反応がほとんどない。

 にもかかわらず、オリンピック開催支持が増えている(「『中止』を求める声は、前回(5月7~9日調査)の59%から11ポイント減った」)というのは、ガースーは国民がどんなに反対しようと頑なで、ワクチン接種も進むことだし、開催されるのはほぼ確実と見て、日本人特有の「仕方がない」思考が前面に出て、反対しても無意味だから、消極的賛成の現実追認に回る人が増えたということなのでしょう。だから、「海外から来る選手や関係者への感染対策は、十分だと「思わない」が63%と多数を占め」るというようなちぐはぐなことになっているのです。

 ついでに、ガースーの師であり、ブレーンの一人だとされるあの竹中平蔵が、例の内閣参与の高橋某のさらに上を行く次のような発言をしたと報道されています。

竹中平蔵氏 五輪は「やる」開催か中止議論自体が不毛「世論はしょっちゅう間違ってる」

「なんでやるか、やらないか、あんな議論するか、私は分からない。だって、オリンピックってのは、世界のイベントなんですよ。世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、日本の国内事情で、世界に『イベント(五輪)やめます』というのは、あってはいけないと思いますよ。世界に対して、『やる』と言った限りはやる責任があって」

 こういう、思考停止に認知症的な破綻だらけの屁理屈がついただけの「考え」は、実はガースーとその取り巻きの自民政治家たちのものでもあって、一部には「よく言った」と評価する向きもあるかもしれないので、民意との隔絶を示すそうした自称「現実的思考」で彼らは動いているということです。「いざ開催となれば、国民はテレビの前に釘付けになって、拍手喝采を送るだろう。国民というのはその程度のものであって、それが成功裏に終わると、かつて大反対していたことはケロッと忘れて、『やっぱりやってよかった』と思い、支持率も戻して、総選挙で大勝とはいかないまでも、絶対多数は維持することができ、今まで反対が多かった反動で、それをものとせず突き進んだ菅総理の『判断の正しさ』が光って、政権基盤はかえって盤石なものとなるだろう」と考えているのでしょう。

「世論は間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違ってますから」という竹中の自信に満ちた態度の裏にある強固な愚民観は、ガースーも共通してもっているもので、だから彼らはその反民主的な態度を頑として崩さないのです。げんに、いくら反対しても開催されそうだとなると、開催支持もそれに応じて増えてきているではないか。こういうふうに、長い物には巻かれろ、強い側には従え、というのが主体性のない、日本国民の特性であって、いちいち「世論の動向」など気にしていたのでは、何もできないのだと、そう考えているのです。

 面白いのは竹中平蔵の相変わらずさで、彼が小泉政権のときやったことは大部分が今日的観点からも非難、批判の対象になっていて、ボロクソ言われているのですが、カエルの面にションベンみたいなもので、彼は時の審判というものを認めず、頑なに自分は正しかった、そして自分の言うことはつねに正しいであろうと思い込んでいるらしいことです。当時から彼は「アメリカ資本の使い走り」とみなされ、「マック竹中」などと揶揄されていたのですが、「この道しかない」という彼の信念はいつまでたっても揺るがないのです。

 竹中を師と仰ぐガースーもこれに学んでいるわけで、この愚民観とセットになった独特の唯我独尊観念(ほとんどサイコパス並と言ってよい)が今や自民党のレガシーとなっている。二階や麻生も全部これで、何のかんのと言っても自民は国会で絶対多数を誇っているのだから、愚かな国民は自分たちを支持するしかないのだと高を括っているのです。

 今回のオリンピック騒動も、結局は開催にまでもって行けば、国民はそれに沸いて、終わったとき一部のマスコミが書き立てていたような「感染爆発」にもならなかったということが示されれば、むしろ左派マスコミにとどめを刺す格好の機会を提供することになるだろう。尾身が「普通はない」なんて言っているが、それが無事終われば、学者連中も信頼に値しないことを示すことができる。彼らも以後は政権の言いなりになるだろう。ついでにあの学術会議も解散に追い込んでしまえばいい。だから、五輪を成功させることができさえすれば、一種の独裁体制を自分たちは確立することができるのだと、彼らは考えているのでしょう。もはや敵はいなくなるのです。

 むろん、それでこの日本社会がよくなることはない。格差はさらに拡大し、既得権益層の利益だけは守られ、「失われた三十年」は「失われた四十年」になる。愚民扱いされても怒ることを忘れた日本国民は貧困の度を深めるが、諦めが彼らを支配する。そうこうしているうちに、とどめを刺すかのように南海トラフ大地震か首都圏直下型地震が起き、大混乱に陥って、それから先は…というようなことになるのです。

 この国は一体何なのでしょう? 戦後76年目、日本は深く完全に、没落のループにはまり込んでしまったように見えます。僕は今回のオリンピック、開催されても一切見ないと思うので、おかげで自分の仕事ははかどりそうですが、元々このオリンピック、コロナ禍の下で世界的に見てもお祭りムードとはほど遠い中、さっさと中止を決断すれば済んだ(それは不可能でも何でもなかった)ものを、思考停止状態に陥ったガースーが頑なに固執したから、それで大問題になってしまったわけです。その前には、安倍の「二年延期の方がいいのではないか?」と言われたのに一年で押し切ったという愚かな判断があったことも災いしているのですが、馬鹿の二連発で事態をさらに悪化させたのです。政治が社会を動かすのではなく、かえって停滞と困窮に追い込み、そういう連中に税金から高い議員歳費を支払っている国というのは何なのでしょう? しかも、かつてないほどの愚民観をもち、民意無視を平気で決め込む政権と来ているのです。北朝鮮や中国を全然笑えない。ほんとに深刻な事態だと思います。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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