次のAFP電の記事を読んで、思わず笑ってしまいました。
・米UFO報告書、宇宙人の「証拠なし」と結論か 正体は依然不明
最後に、「報告書は今月25日に米連邦議会に提出される見通し」とあって、これには「一般公開されない機密文書が添付される予定」だそうですが、あまり期待できないかもしれません。どうしてそこまで警戒するのか、多くの人々をパニックに陥れる恐れがあると過剰に心配しているのでなければ、知られるとまずい極秘の研究が軍内部の特殊な部署で行われていて、実際、墜落して回収された実物のUFOの機体を研究して、生き残った宇宙人乗組員の助力も仰ぎ、地球製のUFOも制作されているというような報告もあることから、そういうのが外に漏れてしまうことは是が非でも避けたい、というような事情もあるのかもしれません。また、エネルギー関係の大企業が、UFOが利用しているエネルギーのことが知られると大打撃を受けて不利益を被るというので、妨害工作をやっている(彼らと政府は癒着しているので)といった裏事情もあるのかもしれません。こう言えば、「それは為にする低俗な陰謀論の類だ」と嘲笑されるのは承知で書いているのですが。
この方面に関する一般日本人の関心はいたって低く、この記事はヤフーのサイトにも出ているので、その下にコメントもたくさんついているのですが、僕はそれをざっと読んで、その程度の低さにはしんから驚きました。マックの『エイリアン・アブダクションの深層』訳出の際、最後の参考文献のところ、日本語訳が出ているものはそれも付けるべく、かなり詳しく調べたのですが、他の分野のものはたくさん見つかったのに、UFO関連の本の日本語訳は異様に少なく、いかに日本では紹介がなされてこなかったかにあらためて驚かされました。訳者あとがきでも触れた『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』(スーザン・A・クランシー)なんて箸にも棒にもかからない出鱈目な三流の冷やかし本の訳は出ているのに、です。少し前に、UFO研究家として有名だったジャック・ヴァレの訳書を調べたとき、昔文庫で読んだことがあるハイネクとの共著の『UFOとは何か』の他一冊だけで、向こうの文献では言及されることの多い、Passport to Magonia や The Invisible College の訳すらなく(前者はある方が私家版で訳されているようですが一般には入手できない)、それはなぜなのだろうといくらかショックを受けたほどです(余技のようなものだった小説には一冊だけ訳がある)。
話を戻して、僕が笑ったというのは、「過去20年間にあった120件以上の目撃情報に関する調査を経ても、飛行物体の特異な加速や方向転換、急降下の能力などの不可解な動きについては説明できなかった」し、「米国防総省の極秘技術の産物でないことは確認できた」が、「宇宙人の技術である証拠もないが、その可能性を完全に否定することもできない」というわけのわからない言い方になっていることです。「中国やロシアが極超音速技術を実験している可能性」もあるとしているのですが、そんな高度技術を彼らがもっているとすれば、アメリカはお話にならないほど時代遅れの航空技術しかもっていないことになり、「だから軍事費を増やせ」と要求する口実にはできるが、そこまで後れを取っているのなら今みたいに安閑とはしていられないはずで、説得力に乏しい。そもそも、中国やロシアがそんな技術を獲得したとすれば、それはアメリカ自身がやっている(認めないが、そうだと言われている)のと同じ、UFO技術のパクリによるものでしょう。
合理的に考えるなら、驚くべき技術をもっていると思われる説明不能の飛翔体がプロのパイロット(民間航空機の機長によるそれも多く報告されている)に幾度となく目撃され、レーダーにもそれがしっかり把捉されたとすれば、それは目の錯覚の類ではないわけで、何らかの高度な知性体がそれを作ったと考える他なくなる。いや、そうではない可能性もあって、それは謎めいた宇宙の神秘の産物、あるいは電子機器にも明確な反応をひき起こすほど強烈な人間の共同幻想の産物なのだというのは、それこそオカルト的迷信と言うべきでしょう。UFOには色々な形態があるようですが、多くはメカニックな外観をもち、自然発生的にそんなものができたとは考えられない。僕も一度無音で飛行するUFOの編隊らしきものを目撃したことがありますが、それは鳥なんかとは全く違う外観のもので、互いに内部的な連携を取って動いているらしいところは渡り鳥の群れに似ていましたが、その形は明らかに人工的なものと見えた。ちなみに、僕は異常に目がいいと言われていて、最近は老眼で物が二重に見えたりするようになりましたが、当時は両眼共に2.0だったのです。ほんとは5.0ぐらいあるのではないかと皮肉を言われたこともあるぐらいで、遠くのものもかなり細かいところまで見えた。高度からしても、そんな巨大な鳥が存在するはずはなかったのです。
僕はUFOや宇宙人が人類の「安全保障上の脅威」だなどとは考えていません。脅威は人間それ自体なので、彼らは人類のように攻撃的でも、アホでもない。大体、彼らの高度技術をもってすれば、人類を叩き潰すなんて赤子の手をひねるような容易なことでしょう。そのつもりがあれば、とうの昔にそうしているはずです。彼らはこのジコチューで攻撃的、かつ尊大な地上の一生物が科学技術を発達させて、環境破壊を激化させ、やたらあれこれ打ち上げて宇宙をゴミだらけにし、核兵器や生物兵器みたいなものまで自慢げに開発していることを懸念していて、それで「ええ加減にせんかい」と言いたいが、どうやって驚かせずにその愚かさを自覚させるか、苦慮しているのでしょう。それで小出しに姿を見せて、受け入れ態勢ができるのを待っている。そんな感じかなと思います。
そもそもの話、「自分たちほど知的な生物はいない」という人類の自惚れほど馬鹿らしいものはありません。地上の他の生物と比較しても、ヒトほど愚かな生物はめったにいないでしょう。僕は小学生の頃、近所の犬や、自分の家で飼っている黒牛や猫の目をじっと見て、その瞳の奥に底知れぬ知恵と愛が隠されているように感じて、尊敬と信頼の念をもつと同時に、コンプレックスを感じました。川で石の間からその黒っぽい、受け口の長い顔を出すウナギののんびりした様子を見ているときですら、どうもこれは自分より上等な生きものだなという感じがいつもしたもので、おかしな思惑で心をいっぱいにした人間ほど不潔な醜い生物はいないと思ったものです。そんなふうに思ったこと、ありませんか? 基本的に、僕は今でも同じ感覚をもっています。これの一体どこが「万物の霊長」なんだか…。
再び話を戻して、そういうわけで今度出る報告書もあまり期待できそうにありませんが、アメリカの軍関係者のこの方面の証言集には、前にも紹介したことがありますが、『ディスクロージャー』という本があります。本の帯に「直接証人69人のインタビューを収録」とありますが、実に驚くべき内容で、こういうのが皆思い込みやでっち上げの産物だとはとうてい思えない(個々の証言の信憑性は読者が判断するとしても)。こういうのは「宇宙人がいるかどうかわからない」なんて頼りないレベルの証言ではないので、関心のある方はぜひ一読をお勧めします。そしたら日本人の間でのこの方面の認知も少しは進むでしょう。編著者の元救急医、スティーブン・M・グリアも、僕と同じで、「危険なのは宇宙人ではなくて人間、とくに重要事項を隠蔽して秘密裏におかしなことを進めている連中と、この方面への無知を恥じることもなく、UFOや宇宙人なんているはずがないと頭ごなし決めつけて、それを嘲笑する俗衆の方だ」と考えているようです。アマゾンのURLをつけておくので、ごらんになって下さい。
・『ディスクロージャー― 軍と政府の証人たちにより暴露された現代史における最大の秘密』(廣瀬保雄訳 ナチュラルスピリット 2017)
・米UFO報告書、宇宙人の「証拠なし」と結論か 正体は依然不明
最後に、「報告書は今月25日に米連邦議会に提出される見通し」とあって、これには「一般公開されない機密文書が添付される予定」だそうですが、あまり期待できないかもしれません。どうしてそこまで警戒するのか、多くの人々をパニックに陥れる恐れがあると過剰に心配しているのでなければ、知られるとまずい極秘の研究が軍内部の特殊な部署で行われていて、実際、墜落して回収された実物のUFOの機体を研究して、生き残った宇宙人乗組員の助力も仰ぎ、地球製のUFOも制作されているというような報告もあることから、そういうのが外に漏れてしまうことは是が非でも避けたい、というような事情もあるのかもしれません。また、エネルギー関係の大企業が、UFOが利用しているエネルギーのことが知られると大打撃を受けて不利益を被るというので、妨害工作をやっている(彼らと政府は癒着しているので)といった裏事情もあるのかもしれません。こう言えば、「それは為にする低俗な陰謀論の類だ」と嘲笑されるのは承知で書いているのですが。
この方面に関する一般日本人の関心はいたって低く、この記事はヤフーのサイトにも出ているので、その下にコメントもたくさんついているのですが、僕はそれをざっと読んで、その程度の低さにはしんから驚きました。マックの『エイリアン・アブダクションの深層』訳出の際、最後の参考文献のところ、日本語訳が出ているものはそれも付けるべく、かなり詳しく調べたのですが、他の分野のものはたくさん見つかったのに、UFO関連の本の日本語訳は異様に少なく、いかに日本では紹介がなされてこなかったかにあらためて驚かされました。訳者あとがきでも触れた『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』(スーザン・A・クランシー)なんて箸にも棒にもかからない出鱈目な三流の冷やかし本の訳は出ているのに、です。少し前に、UFO研究家として有名だったジャック・ヴァレの訳書を調べたとき、昔文庫で読んだことがあるハイネクとの共著の『UFOとは何か』の他一冊だけで、向こうの文献では言及されることの多い、Passport to Magonia や The Invisible College の訳すらなく(前者はある方が私家版で訳されているようですが一般には入手できない)、それはなぜなのだろうといくらかショックを受けたほどです(余技のようなものだった小説には一冊だけ訳がある)。
話を戻して、僕が笑ったというのは、「過去20年間にあった120件以上の目撃情報に関する調査を経ても、飛行物体の特異な加速や方向転換、急降下の能力などの不可解な動きについては説明できなかった」し、「米国防総省の極秘技術の産物でないことは確認できた」が、「宇宙人の技術である証拠もないが、その可能性を完全に否定することもできない」というわけのわからない言い方になっていることです。「中国やロシアが極超音速技術を実験している可能性」もあるとしているのですが、そんな高度技術を彼らがもっているとすれば、アメリカはお話にならないほど時代遅れの航空技術しかもっていないことになり、「だから軍事費を増やせ」と要求する口実にはできるが、そこまで後れを取っているのなら今みたいに安閑とはしていられないはずで、説得力に乏しい。そもそも、中国やロシアがそんな技術を獲得したとすれば、それはアメリカ自身がやっている(認めないが、そうだと言われている)のと同じ、UFO技術のパクリによるものでしょう。
合理的に考えるなら、驚くべき技術をもっていると思われる説明不能の飛翔体がプロのパイロット(民間航空機の機長によるそれも多く報告されている)に幾度となく目撃され、レーダーにもそれがしっかり把捉されたとすれば、それは目の錯覚の類ではないわけで、何らかの高度な知性体がそれを作ったと考える他なくなる。いや、そうではない可能性もあって、それは謎めいた宇宙の神秘の産物、あるいは電子機器にも明確な反応をひき起こすほど強烈な人間の共同幻想の産物なのだというのは、それこそオカルト的迷信と言うべきでしょう。UFOには色々な形態があるようですが、多くはメカニックな外観をもち、自然発生的にそんなものができたとは考えられない。僕も一度無音で飛行するUFOの編隊らしきものを目撃したことがありますが、それは鳥なんかとは全く違う外観のもので、互いに内部的な連携を取って動いているらしいところは渡り鳥の群れに似ていましたが、その形は明らかに人工的なものと見えた。ちなみに、僕は異常に目がいいと言われていて、最近は老眼で物が二重に見えたりするようになりましたが、当時は両眼共に2.0だったのです。ほんとは5.0ぐらいあるのではないかと皮肉を言われたこともあるぐらいで、遠くのものもかなり細かいところまで見えた。高度からしても、そんな巨大な鳥が存在するはずはなかったのです。
僕はUFOや宇宙人が人類の「安全保障上の脅威」だなどとは考えていません。脅威は人間それ自体なので、彼らは人類のように攻撃的でも、アホでもない。大体、彼らの高度技術をもってすれば、人類を叩き潰すなんて赤子の手をひねるような容易なことでしょう。そのつもりがあれば、とうの昔にそうしているはずです。彼らはこのジコチューで攻撃的、かつ尊大な地上の一生物が科学技術を発達させて、環境破壊を激化させ、やたらあれこれ打ち上げて宇宙をゴミだらけにし、核兵器や生物兵器みたいなものまで自慢げに開発していることを懸念していて、それで「ええ加減にせんかい」と言いたいが、どうやって驚かせずにその愚かさを自覚させるか、苦慮しているのでしょう。それで小出しに姿を見せて、受け入れ態勢ができるのを待っている。そんな感じかなと思います。
そもそもの話、「自分たちほど知的な生物はいない」という人類の自惚れほど馬鹿らしいものはありません。地上の他の生物と比較しても、ヒトほど愚かな生物はめったにいないでしょう。僕は小学生の頃、近所の犬や、自分の家で飼っている黒牛や猫の目をじっと見て、その瞳の奥に底知れぬ知恵と愛が隠されているように感じて、尊敬と信頼の念をもつと同時に、コンプレックスを感じました。川で石の間からその黒っぽい、受け口の長い顔を出すウナギののんびりした様子を見ているときですら、どうもこれは自分より上等な生きものだなという感じがいつもしたもので、おかしな思惑で心をいっぱいにした人間ほど不潔な醜い生物はいないと思ったものです。そんなふうに思ったこと、ありませんか? 基本的に、僕は今でも同じ感覚をもっています。これの一体どこが「万物の霊長」なんだか…。
再び話を戻して、そういうわけで今度出る報告書もあまり期待できそうにありませんが、アメリカの軍関係者のこの方面の証言集には、前にも紹介したことがありますが、『ディスクロージャー』という本があります。本の帯に「直接証人69人のインタビューを収録」とありますが、実に驚くべき内容で、こういうのが皆思い込みやでっち上げの産物だとはとうてい思えない(個々の証言の信憑性は読者が判断するとしても)。こういうのは「宇宙人がいるかどうかわからない」なんて頼りないレベルの証言ではないので、関心のある方はぜひ一読をお勧めします。そしたら日本人の間でのこの方面の認知も少しは進むでしょう。編著者の元救急医、スティーブン・M・グリアも、僕と同じで、「危険なのは宇宙人ではなくて人間、とくに重要事項を隠蔽して秘密裏におかしなことを進めている連中と、この方面への無知を恥じることもなく、UFOや宇宙人なんているはずがないと頭ごなし決めつけて、それを嘲笑する俗衆の方だ」と考えているようです。アマゾンのURLをつけておくので、ごらんになって下さい。
・『ディスクロージャー― 軍と政府の証人たちにより暴露された現代史における最大の秘密』(廣瀬保雄訳 ナチュラルスピリット 2017)
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