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China may Trigger Catastrophic Disasters in the near future

2021.05.24(18:25) 831

 と、英語で書いてみましたが、日本語に訳せば、「中国は近い将来、破局的な大惨事の引き金を引くことになるかもしれない」です。その catastrophic disasters というのはむろん、第三次世界大戦も含みます。

 これは次の記事を読んでいるとき、なぜか英文のかたちで僕の頭に浮かんできたもので、理由はよくわかりません。書いていくうちにそれはわかるだろうと思います。

武漢のウイルス研究所員、19年秋に通院か 米紙報道

「習近平のポチ」と呼ばれるテドロス事務局長率いるWHOはこの前、「今頃になってか…」と多くの人を呆れさせましたが、ようやく中国に調査団を派遣して、「結局のところ、よくわからない」という無意味な結論の報告書を出したそうですが、この記事は今世界を大混乱に陥れているコロナウイルスが中国の武漢にあるウイルス研究所から流出したものであった可能性をあらためて示すもので、疑惑が再燃することになったのです(今の中国の場合、それは生物兵器研究と無関係ではないでしょう)。

 ただ、情報機関は研究者らが実際に何の病気にかかったのか把握できておらず、新型コロナの起源については中国から来たという事実以上の確たる情報はないという

 とあるように、明確な証拠となるものではないから、結局うやむやなまま終わってしまうでしょう。「中国武漢のウイルス研究所の研究者3人が2019年11月に病院で治療が必要になるほど体調を崩していた」ことは明らかではあっても、その研究者や関係者たちに聞き取り調査をして、それがコロナウイルスの症状と類似のものであったか、確認はできないからです。仮に中国共産党政府がそれを許可したとしましょう。しかし、その場合は、「違う症状だった」と証言するようあらかじめ命じられているはずで、それに逆らえば彼ら(とその家族)の命はない。あれは今でもそういう国だからです。だから真相は永遠に藪の中。

 中国があちこちで時代錯誤の「帝国主義的」侵略・兆発行為を繰り返しており(ウイグル人弾圧などはジェノサイド認定された)、それについてはここで繰り返し書くには及びませんが、新たにレーガン時代のスター・ウォーズ構想にでもとりつかれたのか、盛んにロケットなんかも打ち上げています。今月9日にも、「大型ロケット『長征5号B』の残骸がモルディブ近くのインド洋に落下」して、中国当局は「残骸の大部分が大気圏への再突入で燃え尽きたと説明している」が、「米メディアによると、残骸は4月29日に打ち上げられた長征の基幹部分で、全長約30メートル。残骸が大きいため大気圏で燃え尽きない恐れが指摘されていた」(日経5/9「中国ロケット残骸、インド洋に落下 米軍も確認」より)というものです。宇宙空間をゴミだらけにしようと、残骸がどこに落ちようとおかまいなし。

 ほぼ同時期に、火星への探査機も打ち上げ、それは着陸に成功した。次は「皆様のNHK」の5/23記事です。

 中国の国営メディアは、今月15日に火星に着陸した中国の探査機から、22日、初めて探査車が地表に降ろされ、調査を始めたと伝えました。火星表面の調査に成功するのは、アメリカに次いで2か国目です。
 中国の火星探査機「天問1号」は、今月15日に中国の探査機として初めて火星への着陸に成功しました。
 国営の中国中央テレビは、着陸機に搭載されていた探査車「祝融号」が、日本時間の22日昼前、初めて火星の地表に降ろされ、調査を開始したと伝えました。
 探査車は、重さが240キロあり、高性能のカメラや、地下探査のためのレーダー、それに地表の成分を検出する機器などが備えられているということです。
 そして、太陽電池を電源に6つの車輪で走行しながら、今後、火星の地形や地質の構造、地表の物質などを調査することにしています。
 火星表面の調査に成功するのはアメリカに次いで2か国目で、中国メディアは「この分野におけるアメリカの独占を打ち破った」などと伝えています。


 火星着陸には高度な技術が必要だとされ、研究者も育てず、科研費も極限まで削っている今の金欠日本だとそんなことは到底無理なのだそうで、中国が自慢するのも当然ですが、最後の一文からもわかるとおり、アメリカへの対抗心丸出しです。実利主義的な中国がたんなる「学術研究」のためにそんなことをするとは思えないので、地上のみならず、宇宙での覇権も確立して、それを世界制覇につなげたいという中国共産党の野心が背後にあることは確実と思われます。

 もう一つ、少し前の中国問題グローバル研究所所長、遠藤誉博士の次のような記事も僕は興味深く読みました。

習近平さえいなくなれば中国共産党は良くなるのか?

 詳しくはクリックして直接お読みいただくとして、僕が注目したのは次の箇所です。

 中央党校では、このようなことを教えないのかと、逆にあまりの「党賛美の純粋培養」の中で党員幹部を育てていることに驚きを禁じ得ない。

 韓国もファンタジーに近い嘘の歴史を学校で教え込んでいて、それが日韓関係がいつまでたっても悪くなるばかりの大きな理由の一つ(政治家はその洗脳教育を土台に反日煽動で支持率を高めようとする)ですが、中国共産党政府は、一般国民に通常の学校で洗脳教育を施しているだけでなく、上の引用にも出てくる幹部養成のための「中国共産党中央党校」なるものがあって、ウィキペディアの「概要」にはこうあります。

 中央党校の幹部養成コースは短期および長期があり、その対象も末端の県書記クラスから中央委員・閣僚クラスまで多岐にわたっている。中央・地方の党幹部、政府幹部が一定期間、党校に研修に来ることもある。このため、人によっては複数回「入校」し研修を受けることがある。また、年間のコースに参加することは、中央幹部候補生であり、校長との知己、同窓などの人脈が今後のキャリアのうえで重要となる。中央党校の研修コースは、別に大学の学部および大学院に相当する研修コースもある。

 日本でもその明るいキャラクターでかなりの人気があった華春瑩報道官なども、一時姿を消したと思ったら、この中央党校で「研修」を受けていたそうで、その後報道局長に昇進したことは記憶に新しいところです。そこで「党への忠誠」を新たにしたわけで、その洗脳教育はおよそ徹底している。

 上の遠藤博士の記事でも触れられているように、毛沢東はスターリンを楽に上回るほどの悪辣な独裁者で、今は西洋では「政治家の皮をかぶった大量殺人者、サイコパス」として精神病理学の研究対象にもなっているほどですが、70年代中頃までは全然違った伝えられ方をしていた。げんに僕は高校生のとき、「中国版ガンジー」みたいな彼の伝記(誰のものか忘れましたが、西洋人の書いた本の翻訳)を読んだ記憶があるので、共産党はともかく、毛沢東は偉い人だったのだなと思ったほどです。しかし、それは全くの嘘の皮だった。今の日本でも次のような本は入手可能です(古本で安く買えるが、これはいい本です)。

『中国がひた隠す毛沢東の真実』

 それで、習近平はこの毛沢東をお手本としていて、たいそう尊敬しているのだというから、始末に負えない感じですが、こういう過去の歴史的事実は今の中国では完全なタブーになっているわけです。毛沢東がサイコパス丸出しの異常殺人者であったことなど教えるわけもなく、幹部たちもそれと反対のことを教えられ、信じているのです。

 中国共産党は、拷問と洗脳技術では非常に高度なものを持っていて、これは“伝統的”なものです。その研究ではRobert Jay Liften が有名で、この人はオウム真理教の研究もして本を書いていますが、元々は Chinese Communist Thought Reform(中国共産党の思想改造)の非人間性とそのひどい実態についての研究で有名になった人です。それはほとんど悪魔的と言ってよい。それはずっと続いているので、ウイグル人に対するそれなどもたんなるその手荒な応用にすぎないのです。

 話を戻して、今の日本人には中国の国を挙げてのそうした洗脳教育の深みは実感できない。それに逆らう人たちは中国国内にもいますが、それは文字どおり命がけのプロテストなのです。ベースが違うので、遠藤博士などはそれを織り込んだ上で書いておられるわけですが、それは観念的、イデオロギー的なネトウヨたちの議論とは根本的に違うところから出ていると僕は見ています。そのおぞましさが伝わらないことを博士はもどかしく感じているのではないでしょうか。

 アメリカもひどいことを第二次世界大戦後さんざんやってきて、近くはアフガンとイラク相手のそれがある(いずれも国際法上は完全な違法)わけですが、それでも言論・報道の自由は担保されているので、隠されていたこともそのうち外に出てくる。共産党一党独裁の中国では、しかし、それはないのです。かつ、今も見たように、洗脳教育がおよそ徹底している。戦前の日本の皇民教育と同じか、もっとひどいと言っていいので、そういう国がアメリカと覇権を争う超大国にのし上がったのです。人口規模だけでいえば、3億3千万に対し、14億4千万もいる。これから急速に人口の高齢化が進むと見られていますが、それで国内的な舵取りが難しくなって、国民の不満が鬱積すると、共産党しかないので通常の政権交代も起きず、求心力を維持するのに外部への敵意を煽り立てる方向に行きやすい。ウイグル人相手の蛮行にしても、内部の中国人はその実態など何も知らされていないから、外部からの批判はたんなる不当な非難だと感じられる。台湾問題も、東・南シナ海の領有問題も、中国共産党流の洗脳教育が効いていれば、どれも「不当な言いがかり」なのです。

 かつて日本が関東軍の暴走に引きずられてどんどんおかしな方向に行ってしまい、国際的な孤立を深めて日中戦争、太平洋戦争の泥沼に引き込まれていった背景には、圧倒的な民衆の支持があり、それは皇民教育という名の洗脳の賜物であったことは、ネトウヨは認めないかもしれませんが、大方の日本人が認識していることです。客観的な現実認識など、そこには存在しなかった。今の中国にもそれと似たところがあって、同じ時代に生きてはいても、呼吸している社会の空気は全然違うのです。

 僕は予言者でも霊能者でもないので、今後どういうことが起きるのか、具体的なことはわかりませんが、富強を誇る共産党独裁国家の中国が、今後の世界最大の危険因子になることだけはたしかでしょう。そのポイントは幹部まで「純粋培養」教育で育てるその洗脳ぶりと、それによって生じる彼らの現実認識の深刻な歪みです。世におかしな mind-set ほど恐ろしいものはありません。人類が滅びるとすれば、外部的な要因の前にそれがあったからだと言えるでしょう。心のありようほど恐ろしく、また強力なものは他にないのです。

 僕自身は今の文明世界全体が病的な mind-set に支配されていて、中国が暴走するしないにかかわらず、いずれ終わりになってしまうので、それを変えなければならないと思っていますが、それはまた別の話なので、ここには書きません。

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