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遅すぎる水際対策ついでに思ったこと

2021.05.12(23:43) 827

 こういうニュースが出ています。

【速報】インドからの水際対策強化 日本人の帰国者除き入国一時停止へ

 これはヤフーのものですが、5/12(水) 17:52配信のそれに対して、3時間半後、そのコメント数は、何と10456件に達していた。2ページ見ただけですが、全部「遅すぎる!」という批判コメントで、「政府の対応に拍手します」なんてのは一つもありません。インド型変異株はすでに国内で発見されているようだし、「今頃になってそれか…」と呆れるものがほとんどのようです。

 今の大阪の感染爆発も、英国型変異株が甘い空港検疫(それもビジネス往来が減らないようにという政府の中途半端な“配慮”が裏目に出たものでしょう)を潜り抜けて入ってきたのがそもそもの原因だと見られているようだし、元栓は閉めずに3密回避、飲食店の時間規制、イベント抑制なんていくらやったって、効果はたかが知れているわけです。GW明けは、政府と都が緊急事態宣言に合わせて電車の間引き運転を要請して、本数が減れば混み合うのはあたりまえで、かえって感染の危険が増すというのでJRはあわてて翌日から通常運転に戻すと発表していましたが、今のこの国は、何を考えてそんなことしてるのかと疑問に思うことがあまりにも多い。

 ガースーは総理就任時「縦割り行政の打破」なんてエラそうに言っていましたが、緊急時の司令塔としての役割すら全く果たせていないので、学術会議新会員任命拒否事件では、「総合的・俯瞰的に判断して」なんて言っていましたが、まさにそれが一番欠けているのがこの内閣です。希望的観測と抽象的な「努力」云々を口にするばかりで、実際的な政治能力はゼロに近い。それでいて、五輪中止はまだ決断できない。過度なストレスは免疫能力を大きく低下させることが医学的にも判明していますが、このイライラ政権がやっていることはまさにそれなので、その存在それ自体が国民の「コロナ耐性」を引き下げているのです。

 NHKの最新世論調査では、弱い野党と老害自民の人材不足に助けられて、それでもまだ支持率が35%もあるそうですが、五輪中止の件も、犬猿の仲である「緑のタヌキ」こと小池知事との駆け引きみたいになっているのでしょう。「そこまで勘繰るか?」と笑ってしまいましたが、河野太郎をワクチン担当に任命したのも、彼が菅を脅かす存在で、失敗したら担当のせいにして河野にダメージを与えられるし、成功したら自分の手柄として支持率アップにつなげられるというセコい計算によるものだという記事まであったので、そういう下種の勘繰りみたいな次元の低すぎる話も、あの菅ならありそうだなと思わせるところまで評価は落ちているのです。例の眞子さま結婚問題も、元「海の王子」母子の個人的な金銭スキャンダルでこじれにこじれ、「皇室への信頼を揺るがすところまで来ている」そうですが、こちらはそんな周辺的な問題ではなく、国政が目の前でメルトダウンしているのです。

 それにしても不思議なのは、日本はかつて「チームプレイに優れた国」と言われていたのに、今は他国と比較しても、そんな美点はどこにも発見できないことです。コロナ対策だけ取り上げても、PCR検査は手順がやたら煩雑で、役所間の縄張り意識も阻害要因になっているとか、コロナ病床が増えないのは、日本医師会が邪魔をしているからだとか、あれこれ言われ、ワクチン接種にしても、どうしてここまで手間取るのか、よくわからないのです。

 日本人は集団的で、それが個を阻害する結果になっているとか、そういう批判はありましたが、その代わり、チームプレイ、連係プレイになると抜群だと言われていたのです。ところが今はその片鱗もなく、自分が所属する団体なり、組織なりの既得権益を守ろうとするばかりで、社会全体の利益を考えたり、社会的公正や、弱者保護のために挺身するということは稀になっている。これは政治が天下国家ではなく、派閥やスポンサー企業、所属政党の利害に基づいて国政を壟断するようになっているのと同じですが、官僚たちも、城山三郎が昔小説に書いていたような気概をもつ者は激減したらしく、森友問題で虚偽答弁を繰り返した佐川みたいなのが「適材適所の人材」(麻生財務相の言葉)とされ、政権をかばった見返りに国税庁長官に任命してもらうとか、あまりにもセコすぎるのです。

 個は相変わらず弱いままで、むしろ前より弱くなっている。僕は子供の頃母親に「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉を教わりましたが、昔は庶民の間にも利己的な動機から動くのではない、そういう気風はあって、けっこうファイトのある人が多かった気がする(わが両親も、その点、十分パワフルでした)のですが、今は子供の世界のいじめでも、止める人間はいないので、それは大人が会社でパワハラ、セクハラ、不当解雇の類を見ても、見て見ないふりをするのが多いことの写し絵です。それでは自分が窮地に陥ったときも誰も助けてくれないことになる。「情けは人のためならず」という言葉も、本来の「情けは人のためだけじゃない。回り回っていずれ自分のところに戻ってくる」という本来の意味ではなく、「情けをかけるのは人を甘やかすだけなので、相手のためにならない」という、自己責任を強調するかのような解釈になってしまったのです。大方の場合、それは自分が損をしたり、人のために何かするのは面倒だからというのを自己正当化しているだけなのですが、その方面の屁理屈だけは一人前なのです。

 要するに、日本人全般が劣化しているということで、セコいジコチューと集団主義が合体して今のような社会状態になったのだと思いますが、これはほんとに先が思いやられる事態です。僕は塾の生徒たちを相手にしていて、彼らにはハートも知性もちゃんと備わっているなと感じるので、その点には絶望していないのですが、オトナの間に彼らのお手本となるような、元気づける存在が今は少なすぎるのです。だから勇気が持てなくなる。

 菅政権下のコロナ対応で、そういう悪いところが全部出てるなという印象です。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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