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前回の続き

2021.04.16(14:47) 820

 僕がここに書く韓国関連の記事はおしなべて不評で、それはこのブログの読者はリベラル系の人が多いからだと思いますが、ネトウヨの悪口も一緒に書いているので、左右どちらからも不人気をかこつ結果になっているようです。そもそも政治的なことを書くのがよくないと言う人もいて、スピリチュアリズム系の翻訳屋なのだから、そういうことには超然としていてしかるべきだ、などとお説教されるのです。そんなこと知ったことかというのが僕のホンネなので、「すみませんねえ」と言いながら書くのをやめないのですが、僕が韓国批判を書くのは、朝鮮半島の国家は、昔は中国の侵略を断固許さなかった高句麗みたいな筋の通った誇り高い(たんに虚栄心だけ強いのとは違う)国もあったのだから、今みたいな信義ゼロのさもしい大嘘つきの国になり下がったのを恥と心得て何とかしろという愛の裏返しなのだと言えば、一人ぐらいは信じてくれる人がいるでしょうか?

 それはさておき、次のような驚きの記事が出ていました。

「海洋放出は問題なし」科学者の結論無視した韓国政府の「反日扇動」

 これは、お読みになればわかりますが、“韓国の”科学者の結論という意味です。「韓国の経済紙『ソウル経済』」の

 記事によると、韓国政府は処理水の海洋放出に備えて、関連部署を取りまとめたタスクフォース(TF)を作って対応策を検討していたが、2020年10月にTFは「海洋放出は科学的に問題がない」と結論付けた報告書を作成していたというのだ。

 じゃあ、何でまた大騒ぎを、と思いますが、

 この報告書は、海洋放出による健康被害を心配する韓国国民にとって非常に重要なものだ。だが、韓国政府はこれを公開しなかった

 というのです。そのような「親日的結論」は韓国政府にとっては甚だ不愉快なものなので、過去に天皇や日本政府の植民地支配とそれに関連する諸問題への謝罪や賠償を極力国民に伝えないようにしたのと同じで、「なかったこと」にしたかったのでしょうか?

 たぶんそうなのでしょう。右であれ左であれ、韓国の政治家がスキャンダルや不正で不人気になったときは、「困ったときの反日カード」で人気挽回を図ってきたのに、その大事な切り札をなくしてしまうのは不都合なので、そのような「報告」は隠さねばならなかったのです。

 しかし、韓国の一部メディアは、勇敢にもそれを報じた。結果、どうなったか?

『ソウル経済』のスクープを受けて、韓国政府の国務調整室は「政府は日本の汚染水海洋放出決定に断固として反対し、国民の安全に危害を及ぼすいかなる措置も容認できない」とコメントした。その上で「一部専門家の意見が政府の立場になることはない」とTFの報告書を全否定したのだ。

 自分たちが集めた専門家が「問題無い」と言っているのに、何をもって「危害を及ぼす」と断言するのか、根拠は一切示していない。私たちは日本政府が海洋放出を発表した4月14日、危険と断定した根拠を教えて欲しいと国務調整室に質問したが、2日経っても回答が無い。


 まさか「政権がレームダック化する中、藁をもつかむ思いで得た、貴重な日本非難の材料を手放すなんてできるか!」とは答えられないわけです。しかし、

『ソウル経済』の記事には1000件以上の怒りのコメントが殺到している。いくつか紹介すると、「大統領の抗議は反日扇動ショーだったのか」「支持率を上げる下心があったのか」「扇動、扇動、扇動」「水産業事業者の風評被害は考えもせず、支持率のために反日をしている。ここまで来れば人格を疑わざるを得ない」と辛辣だ。

 ということになって、文政権のあまりに露骨かつ度重なる反日宣伝のおかげで、「反日カード」そのものが、たんなるご都合主義による世論操作の道具にすぎないことが韓国社会にもだんだん理解されるようになってきたわけです。挺対協改め正義連のような過激な反日市民団体を文政権は重要な支持基盤にしてきたわけですが、あれも完全に化けの皮がはがれてしまった。尹美香が国会議員様でいられるのも今だけで、再選は無理でしょう。文大統領がいっとき「自分の後継者」視していたチョ・グク元法相はといえば、言行不一致のかたまりみたいなもので、数々の罪状で法廷の被告人席に座る身分です。仲間でいくらかばい合っても、彼らの一味一党それ自体が、国民から疑惑の目を向けられるようになってしまった。不動産の暴騰が続く中、それを鎮静化する役回りでありながら、インサイダー情報で私腹を肥やしていたことがバレたのも一人や二人ではない。これはまさに、李氏朝鮮時代の両班政治そのものです。言ってることとやってることとの間に何の整合性もない。女性の人権の擁護者を気取りながら、実はセクハラ常習者だった、あの前ソウル市長みたいな連中が文政権のスタンダードだったことが、もはや誰の目にも明らかになってきたのです。反日もたんなる人気取りの方便にすぎなかった。

「嘘も百回言えば真実になる」という言葉があって、今の韓国にはその俗諺の信奉者が多いように見受けられますが、通常はバレる嘘を繰り返していると、やがて何を言っても信用されなくなるので、そのレベルに今の文政権は達したのです。そうなるといつもの反日煽動も奏功しなくなってくるので、これは日本にとっては朗報と言えそうです。

「空気のように嘘をつく」と言われた安倍前総理あたりも、韓国の政治家には負ける。加計学園問題も、アッキー関与の森友問題も、例の桜を見る会の不正経理も、かの国の政治のすさまじい腐敗ぶりと較べれば、可愛く見えてきます。僕は前に、日本の政治はだんだん韓国の情実政治に似てきたと書いたことがありますが、文政権のそれは、悪質さにおいても頻度においてもはるかに先を行っている印象で、あそこまでひどいと韓国民は大変だなと同情します。

 それともこれは、たんに日本のメディアや検察が権力となれ合っているから、表に出てこないだけなのでしょうか? だとすれば、あれよりはマシだとは言えなくなるわけですが…。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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