FC2ブログ

タイトル画像

民意でも見識でもなく、惰性だけで動く国

2021.03.24(13:40) 813

 ほんとにこの国はダメダメ尽しの国になってしまったなと思います。大学入試は国立後期の発表も終わり、今年の入試戦線は終了しましたが、その必要もないのに政治が余計な口出しをして、センター試験をわざわざ「共通テスト」なるものに改悪し、あれは途中であれこれ批判が噴出して、中途半端この上ないものになったのですが、英語など、機会があれば詳しいことはまた書きますが、以前にも増して愚劣なものになりました(今年受験した生徒はみんな怒っていました。9割以上得点した英語が得意な生徒も「ひどい試験」と顔をしかめていたのだから、誰にも支持されていないのです)。僕は元から、センター試験そのものを廃止して、入試は各大学に任せればいいと主張してきたのですが、悪くなるばかりです。それは民意の反映でも何でもなく、ど素人の自民党政治家と、実際的・全体的視野を欠く、一面的な見方しかできない一部の関係者が「必要だ」と言って主体性のない文科省を動かし、始めたものにすぎなかったのですが、いったん始めると、どんな合理的で説得力のある批判があろうと、関係者の愚かしいメンツからやめることができなくなるのです。

 似たような話はたくさんあるのですが、東京オリンピックもそうしたものの一つです。大部分の国民が中止か延期と言っているのに、頑固で有名なガースーのメンツと関係者の思惑から、海外からの観光客はなしで強行することになったのだという。スペイン風邪でも終息に丸3年かかったのだから、グローバル化して拡大要因が増えている今ならなおさら、まだ収まらないだろうと、専門家含め大方の人は考えているのに、ガースー流の「一度決めたことは変えない」(あの根拠のない学術会議会員任命拒否問題でも同じでした)“美学”に基づいて、何が何でも開催するということになったのです。道理も合理性もへったくれもない、「一億玉砕」を謳って民族絶滅の瀬戸際まで行った太平洋戦争のときとメンタリティが同じなのです。

五輪前のワクチン供給絶望的 居直り“ノーガード”開催に国際社会ドン引き

「あしたのジョー」ではあるまいし、「まさかの“ノーガード戦法”」とはどういうことか? 矢吹丈の場合には、天才ゆえの誰も思いつかない大胆不敵な戦略があったのですが、ただただ頑固なだけで、意味不明の言い訳を並べるしか能のない菅総理の場合、「私がやると言ったらやるのだ」という融通の利かない性格が理由のすべてなのです。世の中にワンマン社長はたくさんいますが、有能なワンマンは見かけとは違い、頑固なようでいて、鋭く状況を見極めてメンツにはこだわらず、容れるべき意見は容れて、切り替えるべき時はパッと変わるので、ガースーのような人間が社長を務めるような会社なら、すぐ潰れてしまうでしょう。一企業の社長ならまだしも、ガースーは一国の宰相なのです。これでは国家的惨事になりかねない。

「失われた三十年」の果てにこういうのが総理になったわけで、最近は鳴りをひそめて、しばらく静かにしていれば健忘症でお人よしの日本人は、学術会議問題も、長男のセコい違法接待事件のことも忘れて(通常の十倍の選挙資金を投げ与えて、挙句に公職選挙法違反事件を起こした河井夫妻の件はちょっと痛いが)、支持率は持ち直すだろうと計算しているのでしょうが、そういう姑息な戦法で事態を乗り切ることしか考えられない男が首相というのは気が滅入る話です。官邸の人事権を悪用して恫喝によって官僚を従わせ、無職の元ミュージシャンの息子を秘書官に任命したり、実弟を息のかかった企業に役員待遇で再就職させたり、韓国の政治家並のことをやった他は、問題の多い「ふるさと納税」制度を強引に推し進めただけで、まともな実績というのは実はほとんどなかったりするのです。明確な将来ビジョンがあるわけでもなし、二階と一緒にスポンサー企業の利便を図るために国土強靭化だのゴーツーだの、政策と呼べるのかどうか疑わしい政策に多額の税金を投入し、しかもゴーツーなんかは支持率の“爆下げ”を見て、あわてて中止を決め、二階の事前了承を得ていなかったとしてお叱りを受ける始末。デジタル庁にしても、台湾のように人材を用意して始めるのなら効果的だが、そんな用意はまるでなかったりするのです。

 何をしたいのかわからない。おそらく自分でもわからないので、タナボタで総理になっただけの話だったのです。学術会議事件でも、ゴーツーでも、はたまたやめればいいのに強行することになった今回のオリンピックでも同じですが、“存在感”を見せつけようとしてやることがことごとく裏目に出る。それはたまたま運が悪くてそうなったというのではなくて、見識も判断力もないからなのです。今の日本に何が必要なのかといえば、彼のような権力の快感に酔うしか能のない旧態依然たる利権政治家にご退場いただくことでしょう。すべてはそこから始まる。二階や麻生、安倍などと一緒に引退してもらうのが最初の一歩なので、今度の選挙で全員落選させて日本の民主主義が健在であることを世界に示さないと、失われた三十年がそのまま四十年、五十年になって、日本が先進国の一つに数えられたのは今は昔ということに確実になってしまうでしょう。今の日本人には危機感が不足しすぎているので、「代わりがいない」なんて諦め口調で言っている場合ではない、おかしな連中を追い出さないから、人材も育たなくなっているのです。

スポンサーサイト





祝子川通信 Hourigawa Tsushin


<<トランプ政権の置き土産、UFOの機密情報が間もなく公開 | ホームへ | 大地震が近い?>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://koledewa.blog57.fc2.com/tb.php/813-393d8253
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)