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そのうち人類は「憂慮すべき害虫」としてエイリアンに“駆除”される?

2021.02.13(17:27) 805

 次の記事を興味深く読みました。

「宇宙人の船は地球を訪問済み」 米ハーバード大の天文学者が新著

 ローブ氏は新著「Extraterrestrial: The First Sign of Intelligent Life Beyond Earth(地球外生命:地球以外の知的生命の初兆候)」の中で、オウムアムアは宇宙人の創造物だという説を展開している。

 オウムアムアは、ハワイの言葉で「使者」を意味する。2017年10月、天文学者たちは超高速で移動する物体を観測した。その速度から、他星系から飛来したとしか考えられず、観測史上初めて太陽系外からの飛来天体と認定された。

 だが、通常の岩石質天体ではないように見えた。というのも、オウムアムアは太陽の周辺で急激に軌道を変えて加速したのだ。彗星(すいせい)のようにガスやちりを放出していれば説明がつく動きだが、オウムアムアにガス噴出は確認できなかった。

 また、この物体は奇妙な回転パターンを持っていることが、天体望遠鏡による観測で明るさが大きく変化することから推察された。明るさも非常に強く、明るい色の金属でできている可能性が考えられた。

 こうした現象を説明するため、天文学者らは斬新な仮説を繰り出さざるを得なかった。ローブ氏は、「オウムアムアの特異性を説明するために考え出されたアイデアには、必ずこれまで見たことのないものが含まれている」と指摘。「それなら、なぜ造られたものだと考えてみないのか」と疑問を呈する。


 尤もな考えです。あの物体はとても「自然物」とは思えない不可解な動きを見せた。それが説明できないので、科学者たちは「斬新な仮説」、つまり無理なこじつけで合理化しようとしたが、artificial なものだと考えれば、たやすく説明でき、それが一番合理的ではないかと、ローブ教授は主張しているわけです。これまでも何度かこのハーバード大教授の説はニュースになっていましたが、学界の非難に屈せず、ついに本まで出したのです。拍手! 「私たち(人類)が唯一無二の特権的な存在だと考えるのは、傲慢(ごうまん)だ」と語ったというのも、全くその通りだと思います。そしたら、

 天体物理学者イーサン・シーゲル(Ethan Siegel)氏は、米誌フォーブス(Forbes)への寄稿でローブ氏を批判。「かつては尊敬を集めた科学者」だったが、自説で科学界を納得させることに失敗したため大衆に迎合するようになったと評した。

 という展開になるのも、おなじみの光景です。「自説で科学界を納得させることに失敗したため大衆に迎合」と言いますが、彼らは昔のキリスト教カトリックの神学者と同じで、自分の拠って立つ世界観(人類以外に高度な知的生命体は存在しない)を絶対視し、それを揺るがされるのを恐れて、初めからそういう議論は受け入れる用意がないのだから、石の壁相手に話しているのと同じになって、ローブ先生がウンザリし、もっと柔軟性のある一般人に向けて本を書いた方がマシだと思ったのは、それこそ「合理的な選択」なのです。

 手前味噌になりますが、拙訳で今度出ることになった『エイリアン・アブダクションの深層』(これはあくまで僕の付けたタイトルで、出版社がそれをそのまま使ってくれるかどうかはわかりません。原題は Passport to the Cosmos)の著者、ジョン・マックも名門ハーバード大学の教授でした(専門は精神医学)が、「おかしな連中の言うことを真に受けた!」というので、大非難にさらされたのです。詳しくはその本の訳者あとがきに書いておいたので、出たらそちらを直接お読みいただきたいのですが、第一弾の Abduction (邦訳『アブダクション』南山宏訳 ココロ 2000)が出たとき、その本に不快を感じた同じハーバード・メディカル・スクール(日本式に言えばハーバード大医学部)の一部の同僚によって彼は告発され、査問委員会にかけられて、あやうく職を追われそうになったのです。

 その同僚の一人は、その告発状を出した際、「楽しげな口調で」彼にこう言ったとのこと。君があの本の中で、その発見は「リアリティについての既存の見解に変化を要請」するものだなどとほのめかしたりなどせず、「その原因がまだ明らかになっていない新たな精神医学的病態」を発見したと言っていれば、面倒なことにはならずにすんだだろうにと。

 つまり、エイリアンに遭遇したと言う人たちを新種のパラノイア(妄想患者)扱いして、「病気」だと言って片づけていさえすれば、彼ら同僚が気を悪くすることはなく、「大学の品位を汚した」と告発されることもなかったのに、そんな話を真に受けて研究書など出すから馬鹿を見るのだと、言われたということです。UFOもエイリアンも存在しない。なぜかと言えば、存在するはずがないからで、そんな可能性を考えること自体が「非科学的・非学問的」な、馬鹿げたことだというのが彼らの確信するところだからです。なぜそう思うかって? わかりきったことではないか。存在するはずがないものは絶対的に存在しないのだ! それが「学界のジョーシキ」というもので、それが神聖犯スベカラザル原理だということが、君にはどうしてわからないのかね?

 しかし、その人たちは心理検査をしてもどこにも他に異常は発見されていないし、まともな生活を営んでいる人たちなので、長年の精神科医としての自分の経験に照らしても、彼らが病人だという判断は無理がありすぎるように思えたし、物的証拠や第三者の証言などもかなりの程度あるので、「彼らが嘘を言っているとは思えない」と考えて研究したんですがと言っても、「ありえないから、ありえないんだよ!」と主張する彼らにはそれは通じない。そのあたり、割と幼稚な人たちなので、彼らが目論んだマック教授の追放または研究の強制中止作戦は幸い失敗したのですが、よほどそれを恨みに思っていたらしく、著者の死後(彼は映画『アラビアのロレンス』で有名なT・E・ロレンスの伝記的研究でピューリッツア賞を受賞したことがあって、その縁でロレンス協会に招かれ、渡英中にロンドンで交通事故に遭って亡くなった)、今回の訳書の原本を標的にした「超低級」な中傷本を若手に書かせ、ハーバード大学の出版局から出版するなんてことまでしたのです。

 僕が驚いたのは、実はその中傷本の日本語訳の方は、某大手出版社からすでに出ていたことです。それはすでに絶版になっていたので、古本で取り寄せて読んでみたのですが、そのあまりのお粗末さには絶句させられたので、あとがきで著者になり変わってそれに批判を加えておきました。読者はそれを読んで、どちらがまともか判断していただければいいのですが、ピューリッツア賞受賞歴まである良心的で真摯な研究者が、ヤフコメに時々登場する低レベル投稿者に等しい、学者を装ったチンピラにこんなことまで言われねばならないのかと、僕は深く同情したのです。

 話を戻して、エイリアンに誘拐されたなんて話と較べれば、ローブ教授のオウムアムアが宇宙船だったかもしれないという話などはずっと“マイルド”なはずですが、それでも上に見たようなことまで言われて攻撃されなければならないのが今の「科学界の現状」で、この手のことはとにかく感情的反発が大きいようです。何で宇宙船や宇宙人がいてはまずいのか、僕などにはさっぱりわからないのですが…。上の記事はヤフーのニュースサイトにも出ていて、下のコメントを見るとローブ氏に肯定的な意見が多いので、世間の人はそれほど頭は固くないのがわかるのですが、今の保守的な科学者サークルはそうではないわけです。

 僕は社会的地位も何もない、一介の塾教師で、翻訳屋なので、身分を気にせず言いたいことが言えるのですが、この方面のことをある程度調べれば、常識的な判断能力のある人なら、UFOも宇宙人も存在し、それはすでに地球を繰り返し訪れているということは認めざるを得ないでしょう。中にはたんなる妄想に類したものも混じっているとはいえ、説得力ある著作や綿密な聞き取り調査に基づくドキュメンタリーの類はいくらもあるのです。その人たちは精神病患者でも神経症でもない。彼らが示し合わせて嘘の証言をしているとか、集団幻想にとりつかれていたなどということはおよそありそうもないので、この前のモノリス騒動なんてマンガじみたものなら一発で見抜けるが、そういうのとは信頼度が違うのです。日本の場合、UFO研究家を自称する人の中にはミソもクソもごっちゃにしてしまう程度の低い人がかなりいて、テレビに出てアホなこと言ったりするから、全部嘘みたいに思われてしまうのです。その安易さがかえって問題の信憑性を失わせているのだということに気づかない。ああいうのは困ったものです。

 SF映画には宇宙人が地球を侵略するなんてものがたくさんありますが、ああいうのはたんなる人間の側の恐怖心理の投影の産物で、彼らのテクノロジーをもってすればそれはかんたんなことだろうと思われるので、その気があるのならとうの昔にそうしていただろうと思います。姿かたちは奇異に見えても、基本的に彼らは“善玉”なのだろうと僕自身は考えています。おそらく彼らが一番気にかけているのは、人類が地球の他の生物を巻き添えにして自滅してしまうことで、今度出る先ほどのマックの訳本にも、彼らが地球の環境破壊の深刻さを心配していて、警告を発しているという話がたくさん出てくるのですが、エイリアンたちは人類の近視眼的なジコチューのふるまいを「深く憂慮」しているのです。

 自分が高度な知性と知識、テクノロジーをもつ宇宙人で、今の地球を訪れたと想像してみて下さい。この前もここで、今の地球環境がどれほど悲惨なものになりつつあるかということに触れましたが、このままではなかば人為によって引き起こされた天変地異が相次ぐ中、人類は貧窮の度合いを強め、大混乱に陥って、貧すりゃ鈍するの言葉どおり、判断力を失った人々が無責任なロクでもないデマゴーグを政治指導者に選んで、核ミサイルを撃ち合ってジ・エンドということにもなりかねないのです。

 今のわが国の政治レベルの低さは半端ではありませんが、これは日本にかぎらないので、韓国(支離滅裂の文在寅と較べれば朴槿恵政権の方がまだマシだった)や北朝鮮はそれに輪をかけてひどいし、あの習近平の中国と来た日には、「病気か?」と言いたくなるような時代錯誤の覇権的・侵略的な態度を強めています。おそらく習近平は「皇帝」化するうちに自分でも歯止めが利かなくなってきた(セラピーが必要なレベル)のだろうと思いますが、アメリカもあのトランプで国内の相互不信と分断はピークに達し、バイデンに政権が移ったと言っても、その根深い不満ゆえにトランプ当選を生み出した、機能不全の政党政治に戻ったというだけの話にすぎません。EU諸国も内情は安泰とはほど遠いし、独裁者プーチンのロシアは疲弊の度を加え、中東諸国は何が起きるかわからない不安定さを抱えている。アフリカはいつ大規模な飢餓が起きても不思議ではない状態です。

 宇宙人であるあなたはこうした状況を冷静に観察している。地球温暖化対策は遅々として進まない。それぞれの国は政治の劣化を進める。多国籍企業や金融資本は目先の利益のためにやりたい放題。民衆レベルではわが身を守るのに必死で、他者の運命には無関心。この前ミャンマーで関係政党が選挙で惨敗したのを受けて、軍幹部が「選挙で大がかりな不正があった」とトランプと同じようなことを言い出し、何のことはない、それは既得権益を失うのが不満でそんなことを言ってるだけの話ですが、クーデタを起こして、スーチー氏を再び軟禁しました。それで日本にいるミャンマー人たちが国内でデモをすると、「自分の国でやれ」「コロナ下でのデモは迷惑」「日本とは無関係」なんて、よくもそういうことが平気で言えるなというような冷たい反応が出てくるのです。そういう態度はいずれ自分に跳ね返ってくるという、昔の日本人なら大方がもっていたような知恵すらない。政治家たちも自己本位なら、国民も自己本位なのです。

 宇宙人であるあなたはこういうのをじっと見ている。地球史上第六回目の生物大量絶滅(それが一個の支配的生物によって引き起こされたものとしては初)は容赦なく進行している。同胞に対してすら同情心をもたないのが、他の生物を虫けら同然としか思わないのは当然の話です。それであなたは考えます。「こういう度外れのジコチュー生物を果たして放置しおいていいものだろうか?」と。自分たちがそれで滅びるのは自業自得として、他が巻き添えにされるのは迷惑です。こういうのを座視するのは正義に反するのではないか?

 それであなたは銀河評議会に戻って、観察結果を報告します。人間がどんなことをして、何が起きているかを詳細に報告し、その際は「事実」と「意見」をもちろん明確に分けて報告するのです。報告を受けたエイリアン種族たちは「うちの調査員たちからも同じような報告が届いている」と口々に言い、「万物の霊長を勝手に僭称しながら、その行いは鬼畜にも劣る。こういう有害無益な生物に貴重な一惑星を支配させておくのは宇宙正義に反するのではないか?」と、あなたが下したのと同じ結論を下すのです。

「唯一の気がかりは…」と、人間に化けて身元証明のいらない塾教師として人間社会に潜入し、長年子供たちを見てきたある調査員は言います。「人間の子供たちはそれほど邪悪ではないことだ。彼らは概して人間のオトナよりずっと善良で正直であることからして、これは彼らの教育なるものが最悪であることをよく示している。子供たちだけ救い出して、グロテスクな成体(オトナ)だけを根絶やしにする方法はありませんか?」と。

「一理あるが」と長老格のあるエイリアンは言います。「全員というのは宇宙船の収容能力からしても難しいので、とくに善良な資質をもつ子供たちだけに限定せざるを得ないだろう。そうして彼らを別の惑星に運び、そこで新たな生活をわれわれの指導の下、われわれが目下育てているハイブリッドたちと一緒に、送らせることにしよう。他は、気の毒だが、愚かなオトナたちのせいで絶滅させられることになるだろう」。

 6500万年前のあの巨大隕石の衝突事件も、手がつけられなくなった恐竜たち(進化のフロントランナーとしては図体も大きすぎるし、「不適切」と思われた)を絶滅させるために、実は彼らが仕組んだことだったのですが、今回はもっと手の込んだやり方が必要だろうということで、宇宙評議会では「審議」が続いているのです。

 以上、これは僕の空想ですが、それもありえないことではないなと思われるので書いてみたのですが、宇宙人たちはもうちょっとだけ、この「人類駆除」の実施を先延ばししてくれるかもしれません。あのオウムアムアも、「私らはちゃんと存在して、しっかりあんたたちのやってることを見てるんだから、あんまりいい気になって勝手なことばかりやりなさんなよ」というメッセージを発しているのかもしれません。だからわざと自然物とは違う動きを見せてデモンストレートしたのに、それを正しく読み取った学者を孤立させて、嘲笑するなど、「科学者と称する連中はとくに頭が固くて程度低すぎ」だと、彼らは嘆いているかもしれないのです。


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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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