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文明大崩壊の前兆

2021.02.08(10:11) 802

 簡潔だが、恐ろしい記事です。

インド氷河崩壊で川氾濫7人死亡、125人不明

 氷河は世界の気候の安定に寄与しているだけでなく、その地の人々や生きものにとっては、夏場にそれが徐々に溶けて、渇水にならないように川の水流を維持してくれるという有難い働きをしてくれているはずです。冬場になると再びそれが厚さを増すということで、それは一定に保たれてきた。「今回の氷河崩壊の原因は不明だが、地球温暖化の影響でヒマラヤ山脈の氷河が解ける恐れが指摘されている」と記事にはありますが、明らかに温暖化は関係しているでしょう。

 地球温暖化は極端な気象を生み出し、長期にわたる旱魃や、短時間の集中豪雨による洪水のような自然災害を増やすと言われています。しばらく前にサバクトビバッタの大量発生のニュースがよく出ていましたが、あれも温暖化が拍車をかけているという見方がされている。オーストラリアや年中行事化したアメリカのカリフォルニア州の大規模森林火災などもその影響です。海水温が上昇すると、サンゴの死滅につながり、今の調子で温暖化が進むと、約三十年で世界中のサンゴが絶滅するだろうと言われています。また、海水面の温度が上がると、台風やハリケーンが発生しやすくなり、かつ大型化する。温暖化でツンドラの永久凍土が解け始めると(すでにそうなっているようですが)、二酸化炭素の数倍の温室効果をもつメタンが放出され、さらに温暖化に拍車がかかる(恐ろしいことに、それは中に閉じ込められていた未知の危険なウイルスを外に出す結果も生む)。極地の氷の退縮も、太陽熱の反射効果を失わせて温暖化に寄与する。アマゾンなどの熱帯雨林面積の猛スピードでの減少(今の調子では、時間の問題でアマゾンは草原に変わると言われている)も、二酸化炭素の吸収源から発生源に変化することによって温暖化のさらなる加速化要因となる。同時にそれは、世界中の大気の流れに影響を与えて、気候の安定性を失わせ、異常気象を頻発させる要因となるのです。

 今回の氷河の崩落はどの程度の規模のものだったのかまだわかりませんが、それが濁流となって洪水をひき起こしたということからして、相当規模の大きなものだったのでしょう。少しずつ溶けて流れる場合には恩恵となるものが、恐ろしい破壊をもたらすものに変わったのです。そしてこのまま温暖化が進展すると、その氷河は再形成されることなく終わる。

 いっときは「極地の氷が解けると海水面が上がり、海抜の低い土地は浸水したり、沈没したりする」という点がよく話題になりましたが、最近はそういう話は深刻な問題のごく一部でしかないということが理解されるようになった。今では陸地の万年雪や氷河が解けると、重しが取り除かれたのと同じで、プレートが動きやすくなって、大地震の発生や火山の噴火につながるという話まで耳にするようになりました。

 これに、化学物質による環境汚染や、現在進行中の生物大量絶滅の問題が加わっているのです。人間は自然に依存しながら、それとは分離した経済システムを作って、破壊を加速させてきました。終わりが10だとすれば、すでにその8か9ぐらいのところまで来ているでしょう。今は世界中、コロナで大騒ぎで、やれ何万人死んだと言っているわけですが、それは世界人口78億のごくごく一部でしかありません。自然の他の生物たちは、「オレたちはもうとうに絶滅の瀬戸際に追い込まれている(多くの生物種はすでに絶滅した)。そちらには全くの無関心で、人間はいい気なものだな」と思っているかもしれません。人間自身、同じ仲間内でも他人の運命にはおしなべて冷淡になっていて、政治家たちがほんとに気にするのは支持率の上下だけだったりするのです(テレビのコメンテーターたちの最大関心事が実は視聴率と自分の人気なのと同じ)。

 しかし、その人類もどうやら年貢の納め時が近づいているようで、自然に対してしてきたことを、これから僕らは思い知らされる羽目になるのでしょう。「万物の霊長」的な思い上がりが完全に吹っ飛んで謙虚になるのは、一体いつのことなのかと、地球と他の生物たちはなかば諦め顔で見ているのかもしれません。土台が目の前で崩壊しているのに、エゴ・インフレ(自我膨張)に陥って世界覇権を目論むどこやらの一党独裁国家や、選挙で大敗して自分たちの既得権益が失われそうになったというので軍事クーデタなんか起こしている国までありますが、アホとしか言いようがないなという感じです。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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