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韓国・文在寅の支離滅裂

2021.01.20(07:49) 797

 トランプはカルト信者じみた支持者を煽って連邦議事堂に乱入させ、その映像を生で見て大喜びしていたそうですが、それが米国民全体の怒りを招き、共和党からも見切られ、自分がその首謀者として罪に問われそうになると見るや、一転、保身本能から火消しに躍起となりましたが、次のニュースは僕にそれを思い出させてくれました。「どうしようもない」政治リーダーが、すぐそこにもまだ一人いたのです。一昨日の毎日新聞の記事。

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は18日、新年の記者会見を開いた。8日にソウル中央地裁が日本政府に対し、元慰安婦の女性に賠償するよう命じる判決を出したことについて、「正直、困惑している」と述べた。元徴用工訴訟については、原告の同意が必要だとしたうえで、強制執行によって日本企業の資産が現金化される事態は「望ましくない」との考えを示した。

 2015年の日韓合意について、文氏は日韓政府間の公式合意だったことを認め「(合意を)土台にして、被害者、ハルモニ(おばあさん)たちも同意できる解決方法を探していけるよう、韓日間で協議をしていく」と語った。

 徴用工問題では、まずは日本との間で外交的な解決を目指すべきだと主張。「原告が同意できなければいけない。韓国政府が原告を最大限説得し、問題を解決できると私は信じている」との立場を明示した。【ソウル渋江千春】


 これ、そんなに前の話ではないので、大方の人は記憶していると思いますが、あの「最終的かつ不可逆的」と謳った国家間合意にあれこれ難癖つけて、勝手に財団を解散してしまったのは他でもない文在寅その人だったのです。むろん、日本政府には何の相談もなかった。日韓請求権協定を反故にした徴用工判決でも、大法院(日本の最高裁に当たる)の院長はじめ、自分のお友達や関係者をそこに送り込んで、そういう判決が出るよう仕向けておきながら(一方、前院長は「職権乱用」の嫌疑で逮捕)、「三権分立を私は尊重する」などとうそぶいて、知らぬ顔を決め込んでいたのです。

 それが今さら「困惑している」だの、「日本企業の資産が現金化される事態は望ましくない」だの、どのツラ下げて言えるのかと思いますが、節操もなく平気でそう言えるのが韓国の政治家で、だからあの国は全く信用できないのだと、高い代償を払って、日本人はようやく理解するようになったのです。

 この件に関しては、『反日種族主義』『反日種族主義との闘争』(文藝春秋)の共著者である李宇衍氏による次のような記事もあります。

慰安婦に徴用工、どれだけタカれば気が済むのか?

 唖然とするので、これが「しつこいたかり」に等しいものであるゆえんは、前著ほどは売れていないようですが、『反日種族主義との闘争』の第一編・第二編でも詳述されています。ネトウヨに辟易して、今の韓国批判には「行き過ぎ」が多いと思っている人たちは、実際ネトウヨ言論には「嫌中韓種族主義」みたいなところがあって、過剰な自民族の過去の美化ゆえの嘘も少なくないので困りものですが、韓国の研究者自身が書いたこういうのも読んで判断するとよいのです(日本の左派ジャーナリストには、これは韓国保守派の書いたものなので、右翼的なバイアスがかかりすぎていると、ほとんど内容についての具体的な摘示はしないまま批判したつもりになっている人もいるようですが)。朴裕河さんの『帝国の慰安婦』なども良心的な本です。

 もう一つ、記憶に新しいのは慰安婦問題を食い物にしてきた連中の罪が韓国でも露見するようになったことです。自称「慰安婦支援団体」の挺対協改め正義連のボスであった尹美香は、この運動を利用して国会議員にまでなったのですが、この問題を日韓対立を煽る政治材料にしてきただけでなく、元慰安婦に渡るはずのお金を長期にわたって着服して私腹を肥やしていたことが明らかになっています。元慰安婦が共同で暮らす「ナヌムの家」を運営する社会福祉法人「大韓仏教曹渓宗 ナヌムの家」の僧侶団体も大がかりな不正を行ない、元慰安婦のために使われるべき補助金・寄付金などの95%(!)を不正流用していた。例の「慰安婦少女像」で有名な彫刻家夫妻も、この問題に寄生して、大金を稼いで財を築いた(その像を自前で作った韓国内の高校に対しても著作権料を請求するというがめつさです)。

 文政権にとって、こうした市民団体(ポン・ジュノ監督のあの有名な映画『パラサイト』の、コミカルなつもりの前半さえ僕には全然笑えなかったのは、今の韓国にはこうした悪質な「パラサイト〈寄生〉」事例が現実にいくらか多すぎると感じられるからです)は重要な支持基盤です。上の引用記事をお読みになれば、関連記事として李東原氏の「文在寅大統領が『正義連』尹美香を捨てきれない理由」という別の記事が出てきますが、化けの皮がはがれたこの団体は韓国民に対して以前のような訴求力をもてなくなったので、それで文さんもこんなことが言えるようになったのかなと思うほどです(げんにこの後ろの記事に出てくるように、「慰安婦のおばあさんの誕生日を祝う」と称した尹美香のワインパーティなるものは全くのフェイクで、韓国内のSNSで大バッシングを受ける羽目になった)。

 もう一つ、国際的にも非常に旗色が悪くなったのは、あの「対北朝鮮ビラ禁止法」の強行可決です。非人道的な独裁国家の北朝鮮に忖度して「表現の自由」を放棄するとは何事かと、アメリカの議会をはじめ、国際的な人権機関からも手厳しい批判を浴びた。要するに、国内的にも国際的にもだんだん立場がなくなってきて、独善的で一方的な「反日」攻勢を続ける元気がなくなってきたというのが本当のところでしょう。今までは各種の市民団体を使って「日本の植民地支配の非人道性」を大量の嘘や誇張を交えつつ、世界にアピールしてきたが、「あの国はそもそもおかしいのではないか?」と疑われるようになると、そうした嘘もバレてしまう可能性が出てきて、文大統領は焦っているのです。日本人は韓国人ほど執念深くないし、少し譲れば折れてくるだろうと見込んで、日本政府に対して秋波を送り始めたのです。看板の「南北融和」も、度重なる迎合策にもかかわらず、北朝鮮に全く相手にされなくなっているので見通しが立たず、経済政策は全部裏目に出て、八方塞がりです。こうまで不人気になると、退任後は保守派に政権が移ると見られ、そうすると「積弊清算」と称して自分がやった派手なリベンジのお返しに、逮捕されて在任中の数々の不正を暴かれるのは確実です。師の廬武鉉と同じように自殺を選択するか? それも恐ろしいということで、「反日」を緩めて、国内にアピールしそうな外交成果を模索するようになったということなのでしょう。哀れな文在寅氏には、もうそんなことしかなくなってしまったのです。「三権分立を尊重する」なんて言って、現金化や差し押さえが行われるのを座視すれば、経済報復がやってきて、そうなると「おまえのせいだ!」ということで、支持は完全に失われる。それが何よりこわいのでしょう。

 しかし、今さら「方針転換」したところで、それがご都合主義的な打算から出たものでしかないのは明らかなので、誰にも信用されない。今後何か約束する場合には、「最終的かつ不可逆的」ぐらいでは弱いということが判明しているので、新たに「今後一万年は政権が変わっても不変にして有効」ぐらいの文言は入れなければならなくなるでしょう。日本側も今度という今度は韓国がどういう国であるかを学習したので、それくらいシビアに対応する必要がある。一番いいのは、文政権相手には何も合意などしないことです。彼が人間として全く信用が置けないのは、ここに書いてきたことからだけでも十分わかるからです。韓国では幸い、大統領は一期限りなので、待つ方が賢い。

 それにしても、あれは何という政権なのでしょう。菅政権もカスですが、あれはそれに輪をかけた大カス政権なので、武藤元駐韓大使ではないが、「韓国に生まれなくてよかった」と心から思ってしまいます。次はもっと道理と誠実さ、一貫性をもつマシな政権が誕生しますように。日本も、ですが。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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