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その後も続くトランプ騒動と、日本政治の今後

2021.01.07(15:34) 792

(東京のコロナ新規感染者数が今日7日、ついに2千人を超えたというニュースが出ていますが、「やっぱり…」という感じしかしないので、今回は「トランプ支持者が連邦議会(日本の国会に当たる)に乱入した」という事件に関連して思ったことを少々。)

「民主主義の代価」と言ってしまえばそれまでですが、この稀代の幼児人格、サイコパスにしてアメリカが生んだ最悪のデマゴーグである男の悪影響はいつまで続くのか? それはアメリカのみならず、世界の民主主義国の大きな懸念の一つになっていますが、今回のこの事件も、彼の「アメリカ・ファースト」なるものは「ミー・ファースト」に他ならず、そのスローガン、Make America Great Again も落選した自分をどんな手を使ってでも復活させようとするMake Trump Great Again でしかなかったことがあらためて強く印象づけられる事件でした。日本語で読める一番詳しい記事は、たぶんBBCニュース日本語版のこれでしょう。

【米大統領選2020】 連邦議会、結果認定の審議 トランプ氏支持者たちが議事堂侵入

 この種の騒ぎは事前に予想されていたことでしたが、言うまでもなくトランプご本人がけしかけたものです。

 これに先立ちトランプ氏はホワイトハウス前で集会を開き、自分は決して敗北を認めないと演説。自分の呼びかけでワシントンに集まった支持者たちに、連邦議会議事堂へ向かうよう促していた。

 そうしておいて、今度は「暴動教唆」罪で逮捕されることを恐れたのか、

 支持者たちの議事堂侵入が始まると間もなくして、トランプ氏は「議事堂警察を支持してください。本当にこの国の側にいる人たちなので。このまま平和的に!」とツイートした。さらにその後、「米連邦議会にいる全員に、平和的なままでいるようお願いする。暴力はなし! 忘れないで。自分たちこそ法と秩序の政党だ。法律を尊重し、素晴らしい警官たちを尊重して。ありがとう!」とツイートした。

 というのだから、絵に描いたようなマッチポンプです。日本にも僅かながら今でも残っているらしい、カルト的なトランプ支持派は、ここに「トランプの良心」を見るかもしれませんが、何のことはない、暴力行為の教唆責任を問われることを恐れての彼特有のセコい打算にすぎないと見るのが正解でしょう。

 この記事にもあるように、彼はいまだに「統領選は自分が圧勝したと事実と異なる主張を繰り返し、自分が勝った選挙を『盗まれた』ことを誰もが悲しんでいる」と勝手に決めつけているわけですが、「証拠なし」として裁判でことごとく斥けられたその荒唐無稽な数々の主張は多くの人を呆れさせて、共和党にはかえって不利に働き、今月5日に行われた上院の勢力図を決定する、ジョージア州の二議席をめぐる決選投票(どちらに転ぶかわからなかった)で全敗する羽目になったのでした。

米上院、民主2勝で多数派 「トリプルブルー」に

 これでバイデン政権は「ねじれ」を回避でき、ともかくも「政権の安定的運営」が可能になったと言えるわけです。民主共和両党への支持がどうのというより(アメリカでは既成政党への不信感は依然根強い)、これ以上の混乱はまずいと考えたアメリカ国民のバランス感覚の反映と言えるでしょう。トランプは今後も隙あらば混乱をひき起こそうとするでしょうが、待ち構える自分に対する大量の訴訟への対応に多忙になって、そうそう思い通りにはいかないでしょう。アメリカにとっても、また世界にとっても、これは慶賀すべきことです。盲信的なトランプ崇拝者は、今後の裁判で暴かれるであろう彼の数々の非人道的あるいは詐欺的犯罪にも、またもや「ディープ・ステートまたは民主党による陰謀」(※参照)を見るかもしれませんが、ふつうの人は「こんな奴を大統領していたのか…」とあらためて嘆息するだけになるでしょう。それが「陰謀によって仕組まれたもの」か「たんなる事実」なのかは、いずれ時が明らかにしてくれる。

※ この「議事堂乱入事件」ですら「陰謀」視する向きがあるようです。関連記事のヤフコメには、懲りたふうもなく「トランプ支持者が侵入したのではなく、侵入したのは『アンティファ』で民主党側の支持者ですよ。しかも、議会への柵を空けて誘導したのは州警察です。動画に証拠がバッチリ残ってます。でも、絶対に報道しないんだろうなぁ。皆さん、メディアの偏向報道に騙されないでください」という笑えるコメントが出ています。今さら何用あって民主党がそんな愚かな謀略に憂き身をやつさなければならないのか? たぶんYoutube あたりに訳知り顔でそういうデマをふりまいている無責任な輩がいるのでしょう。

 バイデン政権にとっては、世界最大のコロナ感染者数を記録する中での困難な船出となったわけですが、議会の「ねじれ」を回避できたことは不幸中の幸いでした。世界覇権への意図を隠さなくなった共産党独裁国家中国に正面から対峙できる国は、アメリカを措いて他にないので、それが内部分裂によって力が削がれ、安定的な国家運営ができなくなることは、それ自体が世界にとっての大きな脅威になる。バイデン政権は国際協力への意思も明確にしているので、まずはよかったなと思う次第です。

 翻って日本の場合、菅政権は実質的にもう終わっているので、コロナ対応の支離滅裂が今後も続く中、次の政権を誰が担うかというところに焦点は移るでしょう。二階や麻生といった老害政治家の暗躍ばかりが目立つ自民党の密室政治の閉鎖性(このお粗末政権もそれによって生まれた)と、人材の払拭ぶりは目を覆うばかりなので、日本国民は今年も安心は得られないまま、「何を考えているのかよくわからない」政治の混乱と停滞を眺めるだけになりそうです。野党にとっては今が政権奪取の大チャンスですが、まとまりがないのと、こちらも強いリーダーシップがとれそうな人材がいないことが悩みのタネです。

 従って、僕ら一般国民は政治をあてにせず、菅総理言うところの「自助」だけで何とかこのコロナ下の困難を切り抜けるすべを模索するしかないでしょう。「公助」「共助」は二階や菅氏のスポンサー企業、または身内(これはコロナとは無関係ですが、菅義偉は破産した実弟を自分と関係の深いJR東日本関連の優良企業に役員として就職させていた。文藝春秋12月号「菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”」参照)など、限られた範囲の人にのみ「適用」されるものと心得るべきなのです。そういうことにあれこれ文句を言うようでは、まだまだ修行が足りないと言わなければならない。思うに、そのおかげで日本では今後現世を超越して「悟り」を開く人が続出するかもしれません。僕も今年あたりは仙人に“解脱”できるのではないかと、淡い期待を抱いているところです。

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