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ルール無視のゴロツキ政治家の退場を祝す

2020.11.07(13:57) 773

 残った州の多くでも、郵便票の開票が進むにつれて「トランプ優位」が「バイデン優位」に変わり、バイデン勝利はほぼ確定、トランプは焦りまくって「郵便票は不正だ」と根拠のない主張を繰り返すしかなくなっているようですが、次のハフポストの記事を読んだときは、思わずにっこりしてしまいました。

グレタ・トゥーンベリさん、トランプ大統領に「落ち着け!」「アンガーマネジメントを」⇒過去にトランプ氏が…

 僕はかねてからグレタさんのファンなのですが、実に彼女らしくていい。トランプは思いきりブーメランを食ってしまったわけです。最後の、

(当時)このトランプ大統領による“口撃”が行われた直後もトゥーンベリさんは、自身のTwitterのプロフィール欄を「アンガーマネジメントに取り組むティーンエージャー。今は落ち着いて、友達と懐かしの映画を見ている」と変更し、皮肉を交えて対応していた。

 というところも笑えるので、僕らオトナよりよほどトランプのような「どうしようもないオヤジ」の扱いがうまい。彼のような人間相手には、「よくもそんな大嘘を平然と…」とか、「卑怯で不誠実なやり方だ!」などと正面から怒っても効き目は薄いので、かえって彼を調子に乗らせてしまうのです。それを見て、インテリや大手メディア嫌いのトランプファンは溜飲を下げ、「トランプ、もっとやれ!」みたいになってしまう。

 こういうグレタ式だと、トランプはぐうの音も出ず、それで怒り出せばかえって自分が惨めになるだけなのです。前にも書いたことがあるような気がするので委細は省きますが、僕も学生時代、卑猥ないたずら電話に悩まされていたOLの女友達を助けるのに似たような手を使ったことがありました。電話を代わって、「おまえ、まだ電話切るなよ」と言いながら、その男がやっていたのと同じような侮辱的で卑猥な言葉を浴びせ続け、耐えかねた相手が「うっ」と呻いて自分から電話を切って、それが応えたらしく、二度と電話はかかってこなくなったのです。傍らでそれを聞いていた彼女は、「あんたって人は、よくもあんなに次から次へとひどい悪口出てくるものね」と呆れていましたが、最初は怒ってしまって失敗し、しかし、こちらがどんなに怒ったところで、相手が何者なのか、どこにいるのかもわからないのだし、敵にとっては痛くもかゆくもなくて、かえってその邪悪な快感を増大させるだけなのに気づいて、「もういっぺん必ずかかってくるから、今度はうまくやるから任せて」と言って、予想どおりかかってきたのですが、その際は戦略を一変させたのです。そういう下劣なクズにも自尊心やプライドはあるものなので、相手をいたぶって喜んでいる彼に同じ体験をさせて、それをズタズタにしてやることにしたのです。「おまえみたいな不細工なインポのヘンタイは人間には相手にしてもらえなくて、ブタとかニワトリ相手に…」で始まったそれはあまりに「不適切」なので、こういうところには再現できませんが、彼がやっていたのと同じ冷笑口調でそれをやったので、相手はその屈辱に耐えられなくなったのです。

 今の電話はディスプレイがついていて、番号を指定して受信拒否もできるし、非通知は受けないこともできますが、当時はそういうのがまだなかった時代です。但し、こういうことには危険もあった。彼女は声にも聞き覚えがないし、知り合いではないと思うと言うので、これはランダムに電話をして、一人暮らしの若い女性に当たった場合にだけその番号をメモしておいて、いやがらせを繰り返しているのだろうと僕は判断したのですが、彼女は知らなくても相手は彼女を知っていて、住所を把握している可能性もゼロではなかったからです。その場合、こういうサイコだとそれを逆恨みして彼女に危害を加えようとすることもありうる。そのあたり、僕は心配だったので、不審人物がアパートの周辺をうろついているとか、後をつけられている気がするとか、そういう不安が少しでもあればすぐに連絡するよう言いました。そうなった場合は張り込みをしてそいつをつかまえ、少しばかり痛い目に遭わせてやるつもりで、当時の僕にはその程度のことは朝飯前だったからです。わざわざ警察にお出ましいただくには及ばない。そんなヤクザみたいなことを…と人に言われたこともありましたが、よほどのことでないかぎり僕はそんな荒いことはしなかったので、顧みて恥じるようなことはしていないのです(二十代でその手のことは卒業しましたが)。

 ついでに脱線させてもらうと、こちらは失敗に終わった例ですが、別の時期、別の女性が痴漢に遭ったというので、それをつかまえようとしたこともあります。彼女はある晩、帰宅途中、薄暗い通りで「ちょっと…」とコート姿の男に声をかけられたのです。道でも聞かれるのかと思って振り返ると、男はコートの前をパッとはだけました。すると…。彼女は悲鳴を上げて逃げ帰ったというので、僕はそれを聞いて笑い、「そういうときはじっと見て、『その豆つぶみたいなものは何ですか?』とでも言えばいいんだよ」と言いましたが、「そんな余裕なんてないわよ」と言うのです。たしかに。それで僕はある晩、目撃者である彼女と一緒にその近くで張り込みをして、そのヘンタイをつかまえることにしたのですが、いくら待っても、該当者らしきものは現われない。「痴漢注意」の張り紙が出ていたので、しょっちゅう出没しているはずなのに、です。すっかり遅くなった頃、たまたま自転車に乗ったおまわりさんが通りかかったので、聞いてみることにしました。おまわりさんは腕時計に目をやって、「今日はもう出ないね」と答えました。「どうしてですか?」という問いに、「電車がなくなるから」と彼は答えました。何でも、彼らは地元ではやらず、痴漢のためにわざわざ「電車通勤」しているというのです。それで、もう終電が出た頃だから、今夜は出ないと。なるほど、そういうものなのかと僕は妙に感心させられたのですが、幸い彼女はそのヘンタイにまた遭遇するということはなくて済んだようでした。

 話を戻して、いくら何でもアメリカ大統領とそこらのヘンタイを一緒にするのは失礼だと思うかもしれませんが、トランプの品性下劣さは半端なものではないので、それが妙な具合にトランプの強みになっていたわけです。どうしてそうなるかと言うと、ゴロツキ側は「何でもあり」で、周りも「あいつならやりかねない」と思っているので、それを当然視して、今さら非難する気にもなれないが、ふつうの人間は良心というものがあるので、自制が働き、かつ周りの目も厳しく、相手のゴロツキと同じような対応を取れば、「そんなことをする人だとは思わなかった」と非難されるからです。だからトランプがどんなにフェイク情報を撒き散らそうと、「いつものトランプ」で済んでしまうが、マスコミ報道に少しでも誤情報が含まれていた場合には、「意図的な、悪意あるフェイクだ!」と厳しく弾劾されることになるのです。

 よく考えてみれば、それはフェアではないのですが、トランプはそこらへんの心理をうまく悪用してきた。彼は衝動的で下品な嘘つきですが、そういうイメージをまず先に出してしまえば、期待値は低くなるので、「その割にはよくやっている」ということになりやすいのです。たとえば、戦争を回避するように動けば、「見かけと違って好戦的ではない」ということで大いに評価され、中国に対する強硬対応では、粗暴なトランプであればこそ、ああいう力強い対応ができるのだと喝采される。アメリカのエスタブリッシュメントからすれば、富裕層減税だの、法人税減税だの、都合のいいことばかりなので、ウォールストリートも彼を好感する。アメリカの没落した白人層に有利なことは実質的に彼は何もやっていないのですが、「肉屋を支持する豚」という言葉にあるように、彼らは自分たちに不利益な政策をとるトランプを「熱烈応援」するのです。人種差別的な発言とか彼のメディア(お高く止まっていると憎まれている)攻撃は彼らにとってはうっぷん晴らしの快感なので、そういう低次元の感情に訴えかけるのは非常にうまいからです。

 アメリカではあの「Qアノン」の荒唐無稽な「民主党・大手メディア=小児性愛集団の左翼陰謀説」がトランプ支持者の間で広がり、トランプ自身がそのフェイク情報の熱心なスプレッダーの一人になっているという話ですが、そういう卑劣なことも「あのトランプだから」ということで許される。背景にはインテリや大手メディアに対する根強い反感があって、連中は尤もらしいことばかり言うが、何も変わらず、自分たちの暮らし向きは悪くなるばかりではないか、という強い憤懣があるのです。グローバル化による産業空洞化、金融産業の肥大と暴走、経済成長の果実がほとんど全部富裕層に吸い上げられていて、自分たちは貧しくなるばかりであること、そういったシステム不全の責任は進歩派のインテリやメディアなどの「左翼」のせいではないのですが、なぜだかそういうことにされてしまうわけです。Qアノンの言う「ディープ・ステート(影の政府)」は僕も実質的に存在すると思っていますが、それは彼らの言うところにではない。それは全然違うところにあるのに、彼らは因果関係の糸をきちんと辿って、その構造を理解し、そこから問題解決の糸口を探そうとするような手間ヒマのかかることはせず、手っ取り早くうっぷん晴らしの対象を見つけ出して、大量の嘘によるこじつけを行ない、それを攻撃しようとする。トランプ現象はその端的な表われで、彼は今のアメリカにみなぎる劣等感情の生きた具現化となったのです。

 率直に言って、バイデンになればアメリカがよくなるとは僕はあまり期待していませんが、もう少し公正とロジックが重視されるようにはなるでしょう。結局のところ、僕の見る「ディープ・ステート」の既得権益には手つかずのまま終わって、「何もよくならない」というので、またぞろアメリカ国民の不満が高まり、この前も書いたような「トランプ2.0」が台頭する危険はあって、僕はそれを恐れますが、これ以上の混乱を避けるためにはトランプを退場させるしかないというアメリカ国民の判断は適切なものだったと思います。

 トランプがごね続けて、結果がひっくり返されてトランプ政権が存続することになるという意見はかなり日本ではあるようですが、僕はそれはないと思います。仮にそうなったとすれば、それこそディープ・ステート、闇の政府がなりふりかまわず動いたときです。最高裁が共和党多数でも、彼らは最高裁判事のプライドをかけて「公正」な判断を下そうとするだろうから、票の数え直しは行われるでしょうが、その結果、トランプが負けていれば、それに従うのが当然だという判断を下すはずです。でないとアメリカの民主主義は完全に終わってしまう。アメリカのエスタブリッシュメントももうトランプは見限っているだろうから、擁護はしないでしょう。「おまえのお遊びもこれまでだ」と思っているはずです。

 トランプが再選に固執しているのは、彼の個人的な事情によると言われています。元が詐欺師まがいの二代目不動産屋である彼には大量の訴訟が待ち受けていて、大統領免責が利かなくなると、それが一斉に襲いかかってくるのを恐れているのです。彼は金持ちではない。失敗して大赤字を抱えた不動産業者にすぎないのです。次の記事を参照して下さい。上のは10/16のもの、下のは最近のものです。

トランプ大統領を「命がけ選挙」に駆り立てる「破産」「訴追」の恐怖

なぜトランプは負けられないのか? 実は「一文無し」になる可能性も

 彼がプーチンにやたら愛想がよかった理由もこれでわかりますが、要は大統領職自体が自分の自己顕示欲と私利に奉仕するものでしかなかったわけです。忘れている人が多いようですが、いつぞやは任期を延長して独裁体制を固める習近平を称賛するツイートも出していました。自分も終身大統領を決め込んで、独裁者になるのが幼児人格のトランプのひそかな願いだったのです。彼が大統領の激務にもかかわらず今も元気なのは、基本的に責任感が欠けていることの裏返しでしょう。早く大統領をやめて、元の不動産商売で自分がやらかしたお粗末の責任を人並にとってもらうのが一番です。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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