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中国習近平政権の意味不明~真の脅威は三峡ダム?

2020.06.30(15:53) 734

 こういう記事が読売電子版に出ていました。

政権批判への「いいね」、中国が禁止を通達…エリート党員に絶対服従求める?

 今日30日、例の「国家安全法」、より正確には「香港国家安全維持法案」が全人代で“全会一致で”可決されたそうで、世界中からあれだけ批判を浴びて、よくやるなと呆れますが、習近平というのは独裁者特有の不安と猜疑心にとりつかれ始めているからこそ、そういう強引なことをやり、上の記事のようなマンガじみた過剰な統制にも走るのでしょうか。周囲の幹部たちの盗聴もやっているのかもしれません。毛沢東やスターリンそっくりになってきた。

 しかし、そんなことより、彼はうち続く大雨による洪水被害や、例の「三峡ダム」の決壊の方を心配した方がいいかもしれません。被災者はすでに1300万人を超え、倒壊家屋は1万棟、死者・行方不明者も80人を超えたと報じられています。むろん、中国の情報だから、どの数字も表面に出てきているものだけで、ほんとはもっとずっと多いのでしょうが、これで三峡ダムが決壊するような事態になれば、コロナ被害どころの話ではなくなり、経済も壊滅的な打撃を受けて、習近平は大旦那風なんか吹かせていられる状況ではなくなってしまうでしょう。

 この洪水の件でも、SNSに被害状況を伝える映像を流した個人を逮捕するなんて姑息なことをやっているようですが、それを見て「政府は何をやっているのだ!」という非難の声が国民の間に広がるのを恐れているのでしょう。武漢でウイルスが発生したときも隠蔽に走って、それで事態が悪化して、今見るような世界的なパンデミックに発展したのですが、「経済発展と共に政治も徐々に民主化に向かうだろう」という世界の期待は完全に裏切られ、ひたすら“北朝鮮化”しているのです。こういうのは習近平の性格も関係しているのではないかと、世界は疑うようになってきました。外国からの信頼も、国内からの信頼も、それでは両方損ねることになる。そこにあの三峡ダム決壊が重なれば、中国人民の怒りが爆発して、政権はジ・エンドになりかねない。今は愛国教育を熱心にやっているから、そうした“洗脳”の効果もあって、昔とはいくらか違うかもしれませんが、もともと中国の人民は“お上”を信用せず、王朝の興亡を醒めた目で眺めてきたところがあるので、今の共産党王朝もたやすく求心力を失ってしまうかもしれない。無意識にその恐怖があるから、規制の強化一辺倒になるのかもしれませんが、それでは逆効果になるでしょう。

 次のビデオニュースは、中国共産党を果敢に批判し続けている「大紀元」のものです。

三峡ダムは洪水を防げない。三峡ダム下流域は全てが壊滅の可能性、専門家 脱出ルートを見つけ洪水に備えよう

 日本語吹き替えの声がやけに淡々としていて、その内容の深刻さと釣り合わないほどなので、それがかえって妙な凄みを与える効果を生んでいますが、このダムの危険性は前から事あるたびに指摘されていたものです。次のニューズウイークの記事はちょうど3年前のものですが、熟読に値します。

中国「三峡ダム」危機――最悪の場合、上海の都市機能が麻痺する

 要するに、建設当初から問題だらけのダムだったということですが、文中に出てくる「建国間もない中国で黄河ダム建設の計画が進められたときに強く反対し、毛沢東から『右派』の烙印を押されて22年間の強制労働に追われた」、当然三峡ダムにも反対していたイリノイ大帰りの「著名な水利学者、清華大学の故・黄万里教授」は「10年ももたないだろう」と予言していたとのことですが、すでにその10年を経過しているのです。そこにこの連日の大雨(当局によれば「80年に一度」の大雨)で、放水をしながらしのいでいるものの、現場の関係者たちは寿命が縮まる思いでしょう。今回は持ち応えても、それで大きなダメージを受けているだろうから、いつ決壊するか、予断を許さない。

 中国にも良心的な偉い学者がいたのに、そういう人の言うことは聞かずに無理な「国家プロジェクト」を強行するからこういうことになってしまうわけで、地震大国の日本でやみくもに原発政策を推進したのに劣らない政府の愚劣さです。日本の場合、良心的な学者(あのフクイチ事故のとき有名になった小出裕章さんはその一人)の警告を無視して、無責任な原子力ムラの学者たちだけが幅を利かせ、それが東北大震災の際の津波で福島第一原発のメルトダウン惨事を招いた。今度は中国の番かもしれないということです。

 権力の維持と支配の拡大に明け暮れている習近平は、そうなったらどうするのか? その惨害は、影響地域の広さと人的被害の大きさ、復興までの道のりで原発事故に劣らぬものになりかねないと思われますが、彼にとってそれは「考えたくもない悪夢」なのでしょう。しかし、それは「今そこにある危機」なので、カウントダウンはすでに始まっているのです。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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