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日韓破断と「愛の不時着」のノーテンキぶり

2020.06.10(16:41) 729

 読売新聞電子版に、次のような短い記事(2020/06/08 22:24)が出ていました。

・日韓関係「悪い」、韓国91%で過去最悪…読売・韓国日報世論調査

 読売新聞社と韓国日報社が5月22~24日に実施した共同世論調査で、現在の日韓関係が「悪い」との回答は日本で84%(前回2019年調査83%)となり、調査を始めた1995年以降計16回の調査で、2014年の87%、15年の85%に次いで3番目に高かった。韓国では「悪い」が91%(同82%)に上昇し、15年の89%を上回って過去最悪となった。


 現状に照らして、「悪い」が圧倒的なのはあたりまえと思われますが、それでも日本の方が低いのはどうしてなのでしょう? むしろ日本の方が「悪い」の回答が多くなるだろうと思っていた僕には不思議だったのですが、こういうのは韓流ドラマのファンが日本には結構いて、その人たちの“好韓”が一定数あるからなのかもしれません。最近はとくに韓国の財閥令嬢がパラグライダーで北朝鮮に飛ばされてしまい、そこのイケメン長身の若い軍人と恋に落ちるという、いかにも韓国ドラマらしい荒唐無稽さが光る、Netflixの『愛の不時着』(このタイトルを見たときは思わず笑ってしまいました)が大人気で、そういうのも関係しているのかもしれません。このドラマについては、次のような記事が出ています。これは「後編」の方ですが。

都合よく歴史を忘れる韓国のプロパガンダ恋愛ドラマ

 筆者の「在米ジャーナリスト」の岩田太郎氏は別にネトウヨではありません。その証拠に、大規模デモの発端になったこの前のアメリカの白人警官による黒人男性圧殺事件についても、すぐれた記事を書いていて、読んで僕は感心したのですが、人権感覚の鋭い人です。

 北朝鮮が韓国に対してどんなことを行なってきたかは直接本文をお読みいただくとして、文在寅大統領の「歴史修正主義」丸出しの「反日強化」と、その逆ベクトルの「北への親和」は理性的な人間には到底理解しえないもので、筆者の結論には同感せざるを得ません。

 韓国は、北朝鮮の核王朝体制の枠組みの中に「愛の不時着」を敢行しているが、大変に危険な賭けである。その背景には、南北朝鮮の統一機運を覇権的な「中国夢」で後押しする中国共産党の影がちらつく。

 統一後の朝鮮半島における国内情勢は、分派好きで事大の国民性によってかえって不安定化し、同族同士で殺し合う歴史が繰り返されるような気がしてならない。その時に、ロマコメ「愛の不時着」の罪深さが改めて認識されるであろう。


「ロマコメ」というのは、言わずと知れた「ロマンティック・コメディ」のことで、僕もちょっと見てみましたが、たしかにコメディ仕立てです。とくにイケメン中隊長の部下たちの弛緩ぶりが凄い。監視部屋の部下などは勤務中、かなり昔の韓国恋愛ドラマ『天国の階段』に夢中になっていて、ヒロインが北朝鮮領土内に侵入するのを許してしまったのですが、バレるとまずいとは言うものの、緊張感はゼロで、ヒロインに主演女優のサインをもらってやると言われて大喜びしたりするのです。折しも、こういう記事が出ています。

「韓国のビラ見た国民を処刑」金正恩妹の“対敵活動”が始動か

「今月初め、清津(チョンジン)市をはじめとする道内の社会安全部(警察)幹部らを対象に、南朝鮮(韓国)からの敵宣物の危険性に関する講演が行われた。講演では敵宣物によって思想が変質し、南朝鮮への憧れを露骨に表現し、国家を非難したある男性を処刑したとの言及があった」という。

 つまり、ああいうのだと北朝鮮では即銃殺されて終わり、となるわけです。気になったのでちょっと調べてみたのですが、最初の出会いの撮影地はスイス、平壌駅はモンゴルのウランバートル駅なのだそうで、ドラマに出てくる北朝鮮風景で、実際の北朝鮮はゼロなのです。北朝鮮にとっては「敵宣物」以外の何ものでもない、韓流恋愛ドラマのロケなど許されるわけがない。そのこと自体がこうした展開の「ありえなさ」をよく物語っているのですが、あのドラマに登場する北朝鮮人はすべて韓国人が演じているのは当然として、メンタリティそのものが「韓国人」なのです。悪役も韓流ドラマ特有のそれです。

 韓流ドラマというのは、歴史上の人物が出てくる王朝ドラマなどでもほとんどが根も葉もない作り話(その巧みな作話能力には感心させられますが)で、ファンタジーを楽しんでいるだけなのだから野暮なこと言いなさんな、と叱られるかもしれませんが、「南北融和」一辺倒の文政権下の韓国で進む何とも言いようのない精神の弛緩があのドラマにはよく表われているような気がして、そこが僕にはいくらか不気味だったのです。韓国自身が受けた被害だけではない、金王朝がこれまでどれほど多くの自国民を殺してきたのか、知らないのでしょうか? 公然の秘密ながら、あそこにはいまだに強制収容所(複数)があるのです。お気楽なラブコメの舞台にはなりえない。

 主人公がセレブの財閥令嬢というのも、異常に自殺者が多い「ヘル朝鮮」の悲惨な韓国格差社会の現実から目を背けるもので、その意味でも虚偽は二重三重になっていると言えば、野暮の三乗になるかも知れませんが、裏でそれを非難しながら、見栄張りの韓国人は強い憧れを抱いているようなので、ドラマの舞台装置にはよくそれが使われるのです。

 これがたとえば相手がイケメンの日本男子で、韓国言うところの「戦犯企業」の社長の息子だったという設定なら、どうなるでしょう? そういうことは日本に留学している女子学生の場合ならありえないことではありませんが、その恋をきっかけに、双方が日韓の過去の不幸な交渉史について学び、より客観的で公正な歴史の真実に目覚め、恋の成就と「歴史的な和解」が同時に成立するというようなドラマだと、大いに啓発的・建設的でよいと僕には思われますが、「許しがたい親日だ!」というので、韓国では大バッシングに遭ってしまうでしょう。それだと韓国が学校で教えている歴史も否定することになってしまうので、なおさら具合が悪いのです。しかし、相手が北朝鮮人だと、過去において北朝鮮という国家が韓国にどんな悪辣非道なことをしていても、そこで現在も同じ民族がひどい圧政に喘いでいても、あっさりそのようなことは忘れることができるわけで、その意味で文政権時代ぴったりの「お幸せなドラマ」と言えます。

 韓国では最近、挺対協(正義連)前代表、尹美香のかなり醜悪な「元慰安婦団体悪用スキャンダル」が話題になっていて、彼女はこの前の選挙で国会議員に当選したのですが、世論調査では韓国民の70%が「国会議員をやめるべきだ」と思っているという話です。僕もしばらく前に彼女はソシオパス(社会に深刻な害を及ぼす精神病質人格)だとここに書きましたが、その攻撃的で執拗な「反日」言動、汚い手も平気で使う「親日派」攻撃(朴裕河さんの『帝国の慰安婦』訴訟の黒幕も彼女)にはかねて目に余るものがありました。しかし、慰安婦問題は韓国では「聖域」になっていたため、挺対協もアンタッチャブル(不可侵)な存在で、元慰安婦の中心人物が批判の声を上げるまでわがもの顔でふるまい、誰も手が出せなかったわけです(日韓でベストセラーになった『反日種族主義』の著者たちは正面から批判していましたが)。亭主と義妹が北朝鮮スパイ事件で有罪判決を受けていた(その後、一部は無罪判決を受けた)ことからも、彼女の思想偏向は明らかでしたが、彼女とこの団体が日韓関係悪化にどれほど“貢献”してきたかははかり知れないほどです。彼女たちの目的は慰安婦問題の解決ではなく、それを利用した日韓対立の激化にあったと見るのはうがちすぎではない。「ハルモニ(元慰安婦のおばあさん)」はその政治運動のダシでしかなかったわけで、今頃韓国人がそれに気づくのはむしろおめでたいほどだと言ってよいくらいです。

 しかし、その「政治的悪意」の他に、彼女やその取り巻きが露骨な私腹肥しのためにこれほどえげつないことを重ねていたとは、告発した李容洙さん同様、僕も思わなかったので、ネトウヨならずとも「さすがは何でも金儲けの種にする韓国!」と皮肉の一つも言いたくなります。何かというと儒教的「名分」を振りかざして敵対する派閥を攻撃し、権力を握るとかんじんの国事はどこへやら、立場を悪用した私利私欲の蓄財に励むしか能のなかった李氏朝鮮時代の両班たちと同じです。当時はそのせいで民衆は疲弊し、経済は不振を極めて国は傾き、王とその取り巻きは事大先をコロコロ変えて、変事が起きるとすぐ逃亡を図って中国に保護を求めたり、ロシアに救援を求めたり(自分たちの政治的無能とあくどい搾取が原因で生じた自国の民衆暴動の鎮圧まで外国の軍隊に頼った)、無節操きわまりなく、それが東アジアの政治的不安定を招いた(日本に「併合」される羽目になったのも元々はそれが原因)のですが、学校でそのあたり、本当のことを教えていないからなおさらなのかも知れませんが、全く過去の歴史に学んでいない。

 慰安婦支援施設「ナヌムの家」を管理する坊さん理事たちが「累計10億円以上の寄付金を集めながら、被害者支援にはその5%以下しか使っていないことが分かった」件は前に紹介しましたが、例の「慰安婦少女像」制作の“芸術家”夫婦まで、いかんなく銭ゲバぶりを発揮していたらしいのは、次のような記事を見てもわかります。

校庭に少女像設置しようとしたら…正義連理事が著作権を盾に阻止

 もともとはこの少女像もおかっぱ頭でいすに座り、正面を向いていた。だが、除幕式まであと1週間だった2013年8月、金運成氏側が学校に電話をかけてきた。「著作権侵害なので設置してはならない」という話だった。当時瑞草高校の校長だったイ・デヨンさんは「教育目的で使うのに著作権を主張するケースはほとんどないので当惑した」と話す。学校側は圧力に耐えられず、600万ウォン(現在のレートで約54万円、以下同じ)かけて作った最初の少女像を廃棄した。金運成氏は少女像1体につき3300万ウォン(約300万円)を受け取る。イ・デヨンさんは「金運成氏の少女像はあまりにも高価で、学校の財政的には無理だった。生徒15人が歴史専門家の助けを借りて新たな図案を書き、1カ月で今の少女像を完成させた。費用は600万ウォンだった」と言った。この図案はその後、ソウル・舞鶴女子高校、釜山ハンオル高校(当時はプソン高校)などがそのまま使用した。もちろん著作権料はない。

 学校にまでこの「慰安婦少女像」は設置されているのかと、その「反日」教育の徹底ぶりにはあらためて驚かされますが、それはともかく、この「金運成氏」というのは、言わずと知れたあの彫刻家夫妻の夫の方で、挺対協が世界中に“普及”させようと目論んでいるあの像は何と一体が300万円もするのです! 上の記事を参考に、素材費が60万と多めに見積もっても、一体につき240万の製作料を受け取っていることになる。寄付金や国の補助金なども、かんじんの元慰安婦支援にはほとんど回らず、そういうことに気前良く使われていたのでしょう。そして、直接製作には携わらない場合でも、それとよく似た物は「著作権侵害」に当たるので、著作権料を支払わせるか、さもなければ破棄させなければならない。それが学校など、営利とは無関係なものではおかまいなし。実に素晴らしいではありませんか。日本の左派マスコミの中にはこの夫婦が「気高い理想」のために献身しているような記事を載せているのもありましたが、実態はこれなのです。

 この像は「現在国内外の95カ所以上に建てられている」そうなので、一体240万の製作費として単純計算すると、2億2千800万円をこのゲージュツカ夫婦は稼いだことになるわけです。他にも「金運成夫妻は高さ1.3メートルの標準タイプの少女像よりも小さい、高さ10‐50センチメートルの少女像も1万体近く売った」というのです。これもむろん有料なので、インターネットのクラウドファウンディングを利用して販売され、「クラウドファンディング販売と学校販売の少女像だけで少なくとも3億8000万ウォン(約3400万円)の売上げがあったという」計算になるとのこと。「だが、似たような大きさの少女像をこれよりもはるかに高い値段で学校に渡していた事例も確認されており、関連売上高はさらに多い可能性もある」として、記事はまだ続くのですが、最後はこう締めくくられています。

 金運成氏は2016年から「慰安婦被害者支援」などを掲げて活動している「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)=旧「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)=の理事を務めている。

 要するに、完全な「慰安婦ビジネス」と化していたわけで、「正義」の看板の下、そこに群がって甘い汁を吸っている連中がたくさんいるということなのです。村山政権のときのアジア女性基金も、この前の「最終的かつ不可逆的に解決」することを目指した慰安婦合意の10億円も、挺対協は「受け取るな!」と妨害したのですが、この問題が「解決」しては困るわけで、引き延ばしていれば、日韓の対立を深められるだけでなく、国内の寄付金も政府の補助金もずっと得られ、それを私物化して儲け続けることができる仕掛けです。日本からの汚いカネは受け取るなと言い、それでも実際は受け取る人が多くいたのですが、それには極力触れないことにして、挺対協の言いなりに「受け取らなかった」元慰安婦を先頭に押し立て、「日本はまともな謝罪も賠償も何一つしない!」と盛んに宣伝して、マスコミはそれをそのまま流すから、多くの韓国人は本当のところを知らない。洗脳的な反日歴史教育を受けているから、若い世代はそれがおかしいとは気づかないのでしょう。気の毒なのは、挺対協にいいように操られてきた元慰安婦たちで、日本からのカネも受け取ることができず、彼女たちをダシに集められた寄付金や政府の補助金は大部分が、反日活動と関係団体の幹部たちが私腹を肥やすのに使われる。尹美香を告発した李容洙さんが「騙された!」と怒るのはあたりまえだということになるでしょう。

 元駐韓大使の武藤正敏氏の記事によれば、「正義連や挺対協出身者は、政権与党の枢要部に入り込んでいる。例えば、池銀姫(チ・ウンヒ)元女性部長官、李美卿(イ・ミギョン)元議員、シン・ミスク元青瓦台秘書官などだ。また、正義連事務総長は青瓦台広報企画秘書官の妻だ。朝鮮日報によれば、現政権の青瓦台首席秘書官や長官クラス経験者の中で、市民団体出身者は既に20人近くいるという。こうした政権の正義連、市民団体とのしがらみが、元慰安婦の中心的活動家よりも正義連を重視する姿勢となって来るのである」(JBpress「金与正の恫喝に屈服の韓国、いずれ南北で対日攻勢に」より)とあって、こういうズブズブのなれ合い関係が成立しているので、文政権がこの問題に消極的対応しかしないだろうことは明らかですが、これが今の韓国なのです。

 武藤氏のこの記事自体、先の高英起氏の記事もそれと関連したものですが、北朝鮮が脱北者のビラ散布にブチ切れ、韓国政府を激しく罵倒したのに対して、「対北ビラ散布禁止法案」を出しますと卑屈なまでにすばやく応じた件について書かれたものです。北朝鮮にどんなに口汚く罵られても文政権は決して怒らない。日本に対してすぐに食ってかかる態度とは180度違うわけですが、これも北朝鮮に対する盲目的な「愛ゆえに」なのです。先の岩田氏の秀逸な表現を借りれば、相手に何と言われようと、「北朝鮮の核王朝体制の枠組みの中に『愛の不時着』を敢行し」続けるのです。

 今後も政権交代が起きないかぎり、韓国の反日攻勢は続くでしょう。慰安婦問題も、徴用工問題も、「最終的解決」を謳ったはずの協定、合意を文政権は一方的に反故にしてしまった。先の日本によるホワイト国待遇外しの輸出管理強化の問題でも、韓国は「不当な敵対行為だ!」と自分たちのやっていることはきれいに棚上げして怒り狂ったのですが、一方的に通告した期限までに日本政府の動きがなかったということで、WTOに提訴すると息巻いている。韓国大法院の徴用工裁判に基づく日本企業資産差し押さえも、「行政府としては条約を破棄することになって、それは国際法違反だから、認められない」とは言わず、都合よく「三権分立」を理由に挙げて何もせず、いつ換金が実行されても不思議はないのです。他方、上に見たように、北朝鮮に対しては卑屈なまでの徹底した迎合政策を取っている。そこに働いているのは盲目的な憎悪と愛だけなので、通常の分別や理性は参加していない。国家レベルでこれだというのは、真に驚くべきことです。

 先の岩田氏の文にも「分派好きで事大の国民性」という言葉がありましたが、李氏朝鮮の昔から、両班たちは絶え間ない派閥抗争を繰り返してきました。今も「積弊清算」と称して、保守派には「親日」のレッテルを張り、これを徹底的に排除して、そのためには冤罪も辞さない。一方、チョ・グクでも尹美香の事件でも同じですが、身内の不正には極力目をつぶろうとする。そして今の事大先は北朝鮮であり、その背後にいる中国なのですが、その本質は「反米」(但し、わが子はアメリカに留学させたりする)ながら、それを露わにするとアメリカを怒らせ、政権転覆につながりかねないので、そこらへんはコウモリ的にならざるを得ないわけです。これが政権交代して権力が保守派に移れば、今度は逆の左派への復讐が行われる。事大先もアメリカに代わるが、中国を本気で怒らせてはまずいので、そのあたりは中途半端な対応を取る。いずれにしても、敵対する勢力に対する憎悪にはすさまじいものがあり、そのあたりは左右同じなのです。許すということを知らず、同胞同士でこれほど憎み合う民族も珍しい。それが「恨(ハン)の文化」なるものの実際の姿です。前にも書きましたが、そこには言葉の真の意味での「公」の観念は欠けている。

 国家間の合意でも協定でも平気で破棄するのを見て、日本人は「国家の体を成していない」と呆れますが、韓国人のウリ(我ら)というのは派閥であり、仲間集団なので、そのときどきに権力を握った側が「国家」を僭称しているだけなのです。だから、政権が変われば、国家も変わるということになって、そこに連続性がないことが深刻な問題だとは思わない。皮肉なことに、「反日」でだけは仲の悪い彼らも協調できる。もしもそれがなければ韓国人は最低限の統一感ももてなくなるだろうと指摘する人がいますが、それは正しいでしょう。

 だから「困ったときの反日頼み」で、代表的なのがあの大阪生まれの李明博大統領でした。彼は保守派でしたが、汚職で告発されることを恐れて、大統領退任の前年、人気取りのために竹島上陸を敢行し、講演で天皇の謝罪を要求するなどした。反日アピールによって韓国人の好感度を上げ、訴追を免れようとしたのですが、安心するのはまだ早かったので、大統領退任から5年後、文在寅が大統領になってから、師匠の廬武鉉(李明博政権下で逮捕されるのを恐れて自殺)の敵討ちで逮捕され、結局、懲役計17年、罰金130億ウォンなどの有罪判決を受ける羽目になった。前大統領朴槿恵と一緒に「積弊清算」の対象になったのです。文在寅一派の「恨」の執念はすさまじい。日韓併合時代にまで遡って「親日派リスト」を作り、親しまれている伝統ある校歌も、あれは親日派文化人が作ったものだから歌うな、と言い、「親日の木」と疑われたものは伐り倒されなければならないのです。

 話を少し戻して、そういうふうに「反日」は免罪符として、保守派にも利用されてきたので、そのあたりいい加減きわまりないのですが、それが免罪符として使えるというのも、韓国の反日教育のおかげなので、80年代の終わり以降の「民主化」のプロセスで、一貫してそれは強化され、日本人の側からすると、不都合な方向に歴史は歪曲され続けてきたのです。それは今の文政権下でほぼ完全な「反日歴史ファンタジー」に近づきつつある(あまり言う人がいませんが、こういう「自民族の歴史の自分の思い込みに合わせた過剰な改変と美化」は、自然な自己肯定感や愛に乏しい人間の心理的補償の一つとして行われるもので、それ自体が病理学的な現象なのです)。

 こういうの、一体どうすればいいのでしょう? 目下のところはどうしようもないので、文政権の北朝鮮への没理性的な「愛の不時着」がどういう結果をもたらし、日本やアメリカとの関係悪化がそこに重なるとどういうことになるか、しばらくは静観しているしか手はありません。ふつう、「民主派」というのなら、北朝鮮の独裁政権になびくのではなく、それに弾圧され、殺されたり、強制収容所送りにされた人々(正確なデータがないので推測ですが、それはおそらく累計で数百万に達する)の方に同情してよさそうなものですが、そういう普遍的な「民主」の政治理念は今の韓国の文政権にはないのです。香港の民主派運動家たちとは違う。おそらく「民主派」と呼ぶこと自体が間違いなので、げんに彼は言論や思想の自由を封殺するような動きばかり見せています。すでに一部の識者が指摘しているように、文在寅は体質的にも北朝鮮に近い、民族主義的全体主義者なのでしょう。彼の取り巻きの、挺対協改め正義連を含む市民団体の幹部たちも同じメンタリティをもっているのです。

 問題は、韓国の人たちがどの程度全体主義的なその体質の危険性に気づいているかということです。韓国の相次ぐ夜郎自大な横紙破りに大方の日本人は腹を立てていて、それは安倍政権支持か不支持かといったこととはほとんど無関係なのですが、今の韓国の人たちはそのあたりもよく理解していないようで、日本人のリベラル派は文政権に好意的だと思い込んでいるフシがある。だから政権が変われば日本人はまた折れてくると思っているようですが、それは明らかな間違いなので、それは僕のような人間を見てもわかるのです。日本政府はもう譲歩はしない。独善的な人間のつねとして、韓国はまたそれを見て憎悪を募らせるということになりかねませんが、それは自らまいた種なのです。

 そのとき、日本はどうすればいいのか? 同じ次元で憎み合うのは愚かなことですが、むやみな譲歩も攻撃もせず、証拠を挙げて嘘は嘘と指摘し、通らないものは通らないと明確に言い、相手を立ち止まらせて自問するよう仕向けるのが一番でしょう。挺対協が慰安婦問題でやってきたようなおかしなプロパガンダを海外に向かってするようなら、面倒がらずにその虚偽性を明らかにする説明を行なうなど、そういうことは努めてマメにやる。そうしていれば、韓国の良識派の意見が韓国内で力を得るということも今より容易になってくるはずです。そうすると、学校で教えている歴史教科書の虚偽に気づく若者も増え、従来の洗脳歴史教育も是正される可能性が出てくる。挺対協はすでに墓穴を掘った。文政権も、日本が冷静で明確な対応を取り続けていれば、いずれ同じことになるでしょう。そういうやり方でうまく行くようならどうぞおやり下さい、という精神的なゆとりをもつことが必要でしょう。

 こういうのは実は一番エネルギーを使うことなのですが、未熟で利己的な人間やモンスター・クレイマーなどの相手をするときは一番効果的なやり方です。こう言えば、韓国の人たちは怒るでしょうが、すでに見てきたように今の韓国はそうと評するしかないほど幼稚で身勝手なのです(他の国の人たちは事情をよく知らないからで、知れば同じことを言うでしょう)。こちらとしては同じレベルの幼稚な感情的対応ではなく、大人の醒めた対応をして、相手が成長するよう促すしかない。でないと日本は永遠に幼稚な隣国に悩まされ続けることになる。韓国の人たちにとっても、それは不幸な未来を作り出すことにしかつながらないでしょう。「愛の不時着」的ノーテンキはドラマの中だけにしていただきたいものです。

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