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それでも黒川は検事総長になるのか?

2020.05.12(15:32) 718

 この手の話が「国民の大関心事」になるのは珍しいと思いますが、実際なっていて、ツイッターの「#検察庁法改正案に抗議します」の投稿はわずか三日間で累計500万件を超えたとのこと。コロナ禍の最中にどうしてこういうことになるのか不思議な気もしますが、今回の安倍政権のコロナ対応を見て、人々が安倍流官邸政治の出鱈目さにあらためて気づき、この政権は要するに、これまで強権による周囲の忖度とナアナアのお友達政治で手前勝手なことをやってきただけで、真のリーダーシップだの政権を預かる責任感だのはまるでなかったのではないか、と疑うようになったことが大きいのでしょう。前に僕は「ネトウヨの安倍は韓国を嫌いながら、やってることは韓国並かその上を行く不正な情実政治でしかない」と書きましたが、その見方がめでたく国民の間で「共有」されるようになったのです。

 人々が思い出したのは、森友事件で虚偽答弁を繰り返した財務省理財局長の佐川宣寿がそのごほうびに国税庁長官に出世し(批判に耐えかねてその後自ら辞任した)、国会で野党に追及された安倍が、「それぞれのポストに最もふさわしい人材を適材適所で配置する、という考え方に基づいて行った」と答弁したあの光景でしょう。安倍政権にとっては不都合な案件を次々不起訴に持ち込んで、「政権の守護神」と呼ばれるようになった黒川弘務・東京高等検察庁検事長も、そのお手柄に報いるために検察トップの検事総長にして、そうすればさらに忠勤に励み、不都合なことにはすべて捜査の手が及ばないことにしてくれるだろうから、こんな心強いことはない。しかし、法規定によれば、彼の誕生日は2月8日で、今年のその日で定年になってしまうから、検事総長にはなれない(稲田・現検事総長は今年7月まで在任すると見られ、その際政治的に偏りのない林真琴氏を後任に推すと見られていたから)。そこで、安倍お得意の「解釈変更」を行なうことにしてそのまま居座らせたが、それに対して猛批判が起きたから、今度は法律そのものを変えてしまうことにして、事後的にその正当化をはかろうとした、というのが今回の問題です。

 これでは三権分立もへったくれもない、「韓国よりもっとひどい」と大方の人は思ったのです。考えてみれば、安倍はこれまでそういうことばかりやってきたのですが、そういう問題は世間一般には比較的小さな問題と見なされ、「強力なリーダーシップを発揮するにはある程度やむを得ない」と言う人さえいたのです。ところが、今回のコロナ問題では、習近平に遠慮しすぎたり、夏のオリンピックに未練がありすぎて愚図愚図したりと、対応が後手後手に回っただけでなく、大々的に打ち出されたのが「洗って何度でも使える」布製アベノマスク全世帯配布(466億の予算を計上したというそれはまだ数パーセントしか配布されておらず、今頃そんなものいらないと言う人がほとんど)とか、ステイ・ホームをアピールするための自宅で犬とくつろぐ星野源コラボ動画とか、これらは全部安倍お気に入りの「官邸官僚」の発案だったそうですが、「泣ける」ものばかりで、「強力な政治指導者」の片鱗すら窺われない悲惨なものだったのです。むろん、経済支援の他の政策も行われてはいますが、それはどの政権でもやったはずのことで、べつだん安倍政権だからどうのというような性質のものではない。官邸官僚はゴマスリだけに長けた、非常時には使えないような連中ばかりで、おまけに女房のアッキーが例によって例のごとく、国民感情を逆なでするような愚行を繰り返す。

 それでイライラが募っているところに、こういう「お友達人事」を正当化するための法改正をドサクサ紛れやるというのだから、「かんじんなことはやらないで、自分の保身と身内の利益のためだけに、こういうセコいことをまだ続けるのか!」という怒りが澎湃として湧き起こったのです。内閣法制局長官でも、日銀総裁でも、NHK会長でも、国家官僚全般の人事でも、安倍はいいように任命権を乱用してきたのですが、ここに来てそのゴリ押しを正当化するための法改正(検察官63歳定年が問題だというような指摘はこれまで全くなかった。検察官はいつでも弁護士に転身できるからあたりまえの話です)にまで手を付けることになったのです。本末転倒も甚だしいので、正当性の根拠はどこにもない。要は「黒川を次期検事総長にするため」でしかなく、制度・法律の私物化以外の何ものでもないわけです。

 これで黒川が検事総長になったら、完全に検察の権威は地に堕ちる。公正・中立どころか、検察は安倍政権の使い走りであり、不都合な案件は全部不起訴にして、敵対する勢力や個人を潰すために使われる「最悪の弾圧装置」になるだろうと見られて、検察を信用する人はいなくなってしまうでしょう。これまでも検察の不祥事はいくつもあったが、今後は「まともでないのがふつう」と見なされて、「あんなものは国家権力の狗(いぬ)でしかない」と国民は思うようになり、誰も検察に「社会正義の実現」など期待しなくなる。これは深刻なモラル・ハザードをひき起こすでしょう。

「クソみたいな政権だ」とは僕は言いません。「みたいな」はいらないので、この政権はクソそのものです。個々の政策の何がどうまずいというよりも、日本の民主政体を形骸化させ、モラルも良識も通用しない国にしてしまったのが安倍政権最大の“功績”です。その意味で事の是非善悪を全く弁えないアッキーは安倍晋三に相応しい伴侶と言えるので、この際だから「総理も国会議員も辞める」と言ったあの言葉を実行に移して、二人仲良くどこかの無人島へでも行って、迷惑が他に及ばないようにして、末永くお幸せに暮らしてもらえませんかね。それでたまに加計の旦那や、佐川さんや、黒川君などがボートで遊びに来て、「昔はよかった」なんて話をして盛り上がればいいのです。アッキーの知り合いの芸能人なんかもひょっとしたら来てくれるかも。とにかく早く日本国に関係しないようにしてもらわないと、この国は終わってしまう。不支持が上回っているとはいえ、いまだに安倍政権の支持率は40%あるようですが、僕の周囲では多めに見てもその半分もない。それも積極的な支持ではない。安倍やアッキーの顔も見たくないという人が増えているので、世論調査とのこのズレは一体何なのかなと思うのです。何にしても、「黒川検事総長」が実現すれば検察も終わる。それだけはたしかなことです。


【追記】安倍びいきの産経もこの問題に対しては批判的なスタンスを取ってきましたが、新たにこういう記事が出ていました。

検察庁法改正抗議に「検事長人事とは関係ない」 森法相が反論

 これについての僕のコメントは一言、「嘘つけ!」です。「真摯に説明」が聞いて呆れる。この森雅子法相は“美魔女”と呼ばれ、網タイツ&まつげエクステンションの稲田のともちんと並ぶ「安倍のお気に入り」だそうで、当選回数が少ないにもかかわらず法相に抜擢されたのですが、完全な法匪(ほうひ)、三百代言になり下がったようで、「安倍に交われば黒くなる」を地で行くものです。ともちん同様、元々頭はあまりよくないようで、失言を連発しているので、安倍政権が終わればもう出る幕はなくなってしまうでしょう。恥を知って、早く元の弁護士稼業に戻りなさい。
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