FC2ブログ

タイトル画像

新型コロナ・株・森友

2020.03.27(23:41) 702

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都の小池百合子知事は26日、埼玉、千葉、神奈川、山梨各県の知事とテレビ会議を開き、各地域の住民に不要不急の外出自粛を呼び掛ける共同メッセージをまとめた。「感染爆発」への懸念は首都圏で広がっており、東京都に続いて防止の取り組みを強めることで足並みをそろえた。(時事通信3.26 21:21)

 というような話で、首都圏では「厳戒体制」に移行しつつあるようですが、それでなくても客足が減っているところにこれでは、飲食店やホテルなんかは潰れるところ続出でしょう(イベント業者などはとうの昔にお手上げ状態になっている)。地方の場合、輪をかけて深刻で、JR九州など、3月は速報値で運賃収入が50%の減収になったというニュースが一昨日あったばかりです。

 共同メッセージでは、感染者の急増による「都市封鎖」といった事態を避けるため、外出自粛のほか▽換気の悪い密閉、密集空間などを回避▽イベントの自粛▽時差通勤、在宅勤務などの実施▽感染が分かりにくい若年層の慎重な行動―が必要だと強調した

 そうですが、すでにして「コロナ不況」による派遣・バイト切りは着々と進んでおり、これからは本体の「コロナ倒産」が続出しそうな雲行きです。商品券だの、一、二万の涙ガネだの、納税猶予だの、そんなケチくさい対応ではどうにもならない。

 笑える(ほんとは笑いごとではないのでしょうが)のは、日本の平均株価がいったん暴落した後、千円超の反騰を見せたことで、「また日銀か…」と思ったら、やっぱりそうだったようで、次のような記事が出ています。

142億→2004億円へ 日銀ETF爆買いがなければ株価1万5000円

 この状況下、日銀は今月16日にインデックスETFの購入額を年約12兆円へ倍増すると決定。ETFを購入し始めた10年12月は1営業日当たり142億円購入だったが、その後、増え続けて今月19日と23日には2004億円と大化けした。日銀が買わなければ、日経平均株価は1万5000円前後になっていただろう。この12兆円に比べれば、7・8兆円の経済損失など大した金額ではないように見える。

 元々が「アベノミクス官製相場」だったのだから、別に驚くような話ではないものの、日銀による「八百長相場」がいっそう露骨になって、それを見込んで投資家の「思惑買い」が入って特定銘柄だけ上がっているにすぎないということです。昔の“健全な”時代の株価の値上がりのときとは要因が全く違う。

 他に、こういう記事もありました。ソフトバンクの話です。

…投資先企業が不振続きで、2月12日の終値で5751円だった株価は今月19日終値では2687円まで低迷していた。
 同社は23日、株式などの保有資産のうち最大4兆5000億円分を売却、確保した資金は最大2兆円分の自社株買いや負債削減に充てると発表した。同日の株価はストップ高となったが、守りの経営を余儀なくされているのが実情だ。(夕刊フジ「本業も火の車…コロナ禍で“炎上”の富豪経営者たち 識者『世間の期待とずれていた面ある』」より)


 これまた、「本業の業績向上」のための値上がりでは全くないわけです。今の株価は操作によって上がるもので、実体経済の反映ではない。ついでに、次のような興味深い記事もありました。

コロナ収束後、2010年代という「世界史的バブル」がはじけるワケ

 これはコロナ以前のアメリカの株式の上がり方の背景をうまく説明してくれるものだと思いますが、中でも僕に印象深かったのは「ユニコーン企業」についてのコメントです。

 こうして上場株が上がりすぎると、資金は別の動きをする。それがユニコーンだ。設立10年以内の時価総額1000億円企業。これが現在世界に330社もあるという。行き場の失った金はここに向かう。それも、金余りの中国と、孫さんのファンドがジャンジャン投資するから、つられて大人の米系ファンドも買う。ただし、ほとんどのユニコーン企業はたいした利益など出ていないのが実態だ。

 たとえばウーバーなどのシェアライドは、創業以来一度も黒字化したことはない。元々、手の空いた主婦や学生が自家用車を利用して小金を儲けるものだった。ところが利用者が増えるとそれではドライバー不足になるから、今は、移民や貧困層が専業で運転している。それでもタクシーより安く使えるその理由は「彼らの給料が低い」から。それだけのビジネスモデルなのだ。こうした窮状を救うために方々でドライバー労組が生まれ、もう青息吐息。だから、上場前の想定価格の1/3にしか時価総額はなっていない。


 こういうクソみたいな会社がユニコーンには少なくないわけです。こういうのが世界に進出すれば、まともな賃金を従業員に支払っているタクシー会社などは料金で太刀打ちできないので潰れることになりますが、ウーバーのドライバーはアホみたいに安くこき使われているから(当然、彼らに身分保障や社会保険の類は何もない)、誰もハッピーにはならない。上場の際ぼろ儲けする創業者と、カネ余り投資家だけなのです。「悪貨は良貨を駆逐する」を地で行くので、社会レベルでは失業者、貧困者が増えることにしかならない。

 ついでのついでに言うと、僕は進学先が決まって、大学生になったらバイトをすると言う塾生に、「派手なテレビCMを打っているような塾や家庭教師会社ではバイトするなよ」と言うことがあります。「何でですか?」と彼らは訊きます。ああいうのや、雑誌のカラー広告などはカネがかかるので、そういうのをやたら出しているところはピンハネ額を大きくするしかない。親が払わされる月謝は馬鹿高いくせに講師の時給は安いということになるので、親も講師アルバイトも会社に不当に搾取されていることになって、社会正義に反するのだと説明すると、「ああ、なるほど」と言うのですが、今の若い子は、「有名だと一流」だと思い込んでいるのです。そんな保証は何もない。「広告しないものは存在しない」と言ったのは雑誌『室内』の主宰者で、コラムニストだった山本夏彦氏ですが、わが零細塾など質的な合格実績からすれば「延岡最強」と言われているにもかかわらず、ネットや電話帳にすら載っていないので、「存在しない」のと同じなのです。たまたま英語塾を探している人が連絡先を知っている人に会って、それでやっと電話がかかってくるという順序で、そんな頼りないことで17年も生き永らえられたということ自体不思議ですが、これは別にお高く止まっているからではなくて、たんにめんどくさいからなのです(その代わり、親の負担を減らそうと月謝は低く抑えている)。前にある人に、このブログが悪いのではないかと言われたことがあります。高校や県教委に喧嘩を売るようなことばかり書いているし、政治的な過激発言も多いから、塾教師としてはまともかつ地道にやっているのに、危険人物視されて、人が寄り付かなくなってしまうのではないか、というのです。たしかに一理あると思われましたが、昔、三十代の頃、関東の塾で雇われ管理者をやっていた頃も、月謝袋と一緒に渡す月例塾通信に他の記事とは全く異質のコラムを連載していて、ときには「塾の先生がこんなこと書いていいんですか?」と真面目な講師が言ってくることもあったほどで、それが許されたのは、学生運動世代の塾長がそのコラムの熱心な読者だったからです(昔はこの業界も変人を容れる寛容さと、フレキシビリティがあった)。むろん、その頃はちゃんと定期的に新聞チラシを入れていたので、「無広告」ではなかったわけですが。

 話を戻して、上の記事の「コロナ以前のアメリカの株価がすでに経済実態を遊離したバブルだったのだ」という見立てと、中国経済の今後についてのネガティブな見通しは、僕は正しいのではないかと思います(豊かになったのは都市部の民だけでしょうが)。そこに「招かれざる客」である「新型コロナさん」がやってきたわけで、ついでに化けの皮がはがれた分は、前が異常だったのだから、コロナが去っても元には戻らない。またぞろ不自然な「人為的操作」が行われないかぎりは。

 日本の株価にしても、日銀による株買い入れはすでに多額の含み損を出していると言われますが、今さら後には引けないということでさらに入れ込んだものの、「弾切れ」になったらどうするんでしょうか? そのときこそ一気に「日本売り」が始まるので、海外の機関投資家はそれを待っているのだということなのかもしれませんが、そうなると日本経済は壊滅するわけです。株とは何の関係もない多数の庶民が路頭に迷う。

 いや、そうはならない。何となれば、「官製相場」ではあるとしても、日本の株は経済実勢からすればまだ割安と言えるからだと専門家は言うかもしれません。ふーん、そうならいいんですけど。

 僕に言えることは、今の株だの何だのの金融の世界は面妖そのもので、さっぱりわけがわからないということです。全体がペテンじみていて、「馬の上に狐が乗っている」というのはまさにこのことでしょう。政治の世界も同じで、世界最大国家の大統領があの詐欺的不動産屋のトランプで、有力な対抗馬がいないから「何となく」再選してしまいそうだというのがこわい。習近平の中国も、先に500万もの武漢市民を「脱出」させて、世界中に新型ウイルスが蔓延する原因を作っておきながら、うちのやり方を見習えだの、あれはアメリカ軍が持ち込んだウイルスだったのと、言いたい放題です(元々がおまえんところのウイルス研究所でずさんな管理の下、おかしなものを「合成」したりしていたからだろうが、と言いたい人は多いでしょう)。WHOのエチオピア人事務局長も、「習近平のポチ」丸出しで、本来政治とは無関係なはずの国際機関といえども今は全く信用ならないということを世界に印象づけたのです(インターネットに辞任を求める署名が50何万集まっているそうですが、WHOの信用は彼の卑しい顔つきと共に深刻に棄損された。実際、彼の発言で役に立ったものは一つもないので、その無能さには驚くべきものがあります。学生の頃、ガードマンのアルバイトをしていて、そこのおじさんガードマンが大型トラックを誘導していて、「はい、オーライ、オーライ」とやっているところまではよかったが、そのままコンクリの壁に激突して、しかし、おじさんは動じたふうも見せず、「はーい、ストップ」と言って、トラックの運ちゃんが「当たってから言うな!」と怒っていましたが、彼の遅すぎたパンデミック認定などはこのおじさんと全く同じなのです)。

 最後は、われらが親愛なる首相、安倍晋三氏にまつわるお話です。週刊文春のあのスクープは大反響で、おかげであの号は「完売」した(政治的関心に乏しい延岡の本屋などにはまだ残っていましたが)というので、ネットにその記事が全文無料公開されています。

「すべて佐川局長の指示です」――森友問題で自殺した財務省職員が遺した改ざんの経緯【森友スクープ全文公開#1】

 辿ってゆくと全部読めるようになっているので、まだの方はじっくりお読み下さい。例のカツラ頭見え見えの佐川局長の写真入りです。「ボクちゃんの、どこが問題?」と言いたげな顔つきですが、大問題であることがよくわかるのです。

 これを読んであらためて疑問に思ったのですが、検察はなぜこれほどの大事件を不起訴にしたのでしょう? 「国有地8億円値引き」の件だけでなく、公文書の書き換えや勝手な破棄はむろん犯罪です。ていねいに聞き取り調査をしていけば、「上からの命令でそうせざるを得なかった」という証言を得て、立件に持ち込むのはそう困難とは思えないが、なぜか二度も不起訴にしたのです。これに関連するものとして、同じ相澤冬樹氏の次のような記事が見つかります。去年7月のものですが。

森友事件で読売新聞はなぜ「財務省 不起訴へ」を2度書いたか?

 とするとこの記事も去年の記事も、いずれもいわゆる権力側の「リーク」ではないのかという疑念が生じる。権力側が世論の地ならしのために特定のマスコミを使って行う「リーク」。しかも参院選が終わった直後というこのタイミング。そうではないと言うなら、ぜひこの記事を書いた読売の記者に聞いてみたい。

 いかにも安倍御用新聞の読売がやりそうなことですが、

「国有地の安値売却は誰がどう見ても背任でしょう。これ以上ないって言っていいほどの背任でしょう。それをなぜ起訴できないんですか? そして公文書改ざん。これがどうして犯罪じゃないんですか? 市民は誰も納得しませんよ。これを不起訴にしたら検察の信頼は地に落ちますよ。検事の皆さん、検事になった時の志を思い出して下さい」

 という、大阪・豊中市の木村真市議の大阪地検前での訴えは尤もすぎるくらいです。しかし、検察は動かなかった。法律学的なものとは別の「起訴できない」理由がそこにはあったのではないかと疑われても仕方がない。文春の上の記事を読むと、自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫氏は検察によって自分だけが詰め腹を切らされて犯罪者に仕立てられてしまうことを恐れていた。実におぞましい社会です。

 この件は、元々安倍のアホ女房の軽はずみな森友学園への入れ込みから始まったものです。昔、『存在の耐えられない軽さ』という小説・映画がありましたが、あんな哲学的に高尚なものではなく、モロにその言葉どおりの「存在の耐えられない軽さ」があのアッキーの持ち味で、「この夫にしてこの妻あり」という感じなので、あまり安倍に同情する気にもなれませんでした(安倍も当初は籠池夫妻の「極右的教育理念」に“感激”していた)が、籠池夫妻の無理筋の「安値払い下げ」要求をアッキーが名誉校長に就任したりして後押ししたことから、おおごとになってしまったのです。同じく軽はずみな夫の方は、妻の行動もロクに知らないまま、「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」と国会で大見得を切ってしまったことから、「関係していた」事実を全力で否定せざるを得なくなって、かかる深刻な犯罪を関係公務員たちに強いる羽目になったのです。

 何とも言えない馬鹿馬鹿しさですが、結果は深刻です。安倍自身の言葉をもじって言えば、「悪夢のような安倍政権」を象徴している。それで、その発端となったあのアッキーは今どうしているのか? 自分の軽はずみな行動がひき起こした重大な結果に責任を感じてうつになるとか、尼さんになって出家するなどしたとしても不思議ではないが、アッキーにかぎってそんなことはないようなので、今もすこぶる意気軒高であらせられるようです。次の記事の2ページ目を見るとそれがよくわかる。

昭恵夫人、森友問題遺書公開や新型コロナのなか脳天気生活

 もう一つ、

昭恵夫人の花見問題 安倍首相「花見ではない」答弁は苦しい

 こういうのを見ると、アッキーは若い芸能人たちが大好きなようです。花見がどうのというより、彼女が終始まとっているお気楽な“空気”が問題なので、率直に言って、ここまで来るとつける薬は何もないように思われます。こういうのが日本のファースト・レディで、その軽挙妄動が直接の原因で、「契約者は国民」という健全なモラルをもつ一人の真面目な役人が命を落としたというのは、そのあまりの落差ゆえにいっそう陰惨な印象を与えます。それは外見だけで、深夜、夫の前でそれを悔いて泣き崩れたりしたことがあるのでしょうか? 野党議員は花見やスキーのことより、それを一度質問してみればいいのではないかと思います。あるわけないと、大方の人は思うでしょうが、万に一つあったとすれば、あの夫婦も人の子だったということで、いくらか救われる気がするのです。でなければ…。

スポンサーサイト





祝子川通信 Hourigawa Tsushin


<<森友事件、再調査についての署名サイト | ホームへ | これを黙過したのでは、日本の民主主義は終わる>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://koledewa.blog57.fc2.com/tb.php/702-2a5ebe56
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)