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安倍流ヤンキー政治の終焉

2020.03.20(04:29) 699

 年をとると時間がたつのが早くなるというのは本当です。たとえば、次のニュース記事を見て、僕はびっくりしました。

地下鉄サリン事件被害者・浅川幸子さん死去 兄「さっちゃん、25年間よく頑張ったね」

 13人が死亡、6000人以上が重軽症を負った平成7年のオウム真理教による地下鉄サリン事件に遭遇し、寝たきりの状態となった被害者の浅川幸子(あさかわ・さちこ)さんが10日午前9時34分、サリン中毒による低酸素脳症のため死去した。56歳だった。

 浅川さんは当時31歳だったことになります。「人生これから」というところだったのに、イカレポンチ教祖と「高学歴バカ」の幹部信者たちの愚かな所業で台無しにされてしまったわけで、さぞや無念なことだったでしょう。ご冥福をお祈りします。

 にしても、あれから25年もたったとは! 当時40歳だった僕は、65歳になってしまったわけで、同じ時間がたったら、もうこの世にはいないわけです。僕の感覚では、10年もたっていない気がするので、こういう“錯誤”というのは何なのだろうと思います。Time flies!と言いますが、スカスカの人生を送っているからこうなるのか? ほんとに恐ろしいなという感じがします。

 あの事件は、色々な意味で僕にはショックでした。そのインパクトの大きさもこうした錯覚と関係するのかもしれない。当時、マンガチックな「悟り」を売りにした宗教カルトがあれほどの吸引力をもったこと自体僕には不思議で、何もかもが安易そのものに見えましたが、彼らが無差別殺人集団へと追い込まれてゆくプロセスも、結果の深刻さとは裏腹にかなりマンガチックで安易なものだったのです。一体この社会はどうなっているのか? 何かが根本的に狂っているとしか思えませんでしたが、教祖の麻原は僕と同い年で、若い頃から宗教や心理学、オカルティズムに関心をもってきたあたり、自分と共通点もあったので、こう言うといくらか大袈裟ですが、世代責任のようなものも感じて、いっそう気が滅入ったのです。僕は子供の頃、母親に言われた言葉を思い出していました。「おまえの学年は、“全国的に”不作で、出来が悪いのではないか?」と。彼女は真面目な顔でそう言ったのです。これは、むろん、見ていて苛立たしいまでのわが子の怠惰で愚図で調子の外れた「出来の悪さ」を第一に発せられた言葉だったのですが、アップルのスティーブ・ジョブズ(彼もやはり宗教的な神秘主義に大きな関心を寄せていた)なんて時代の最先端を行く有名人もいたものの、どうも「ハズレ学年」だという母親の評言は正しいように思われたのです(ちなみに、並べて書くと叱られるかもしれませんが、ジョブズと僕は2月生まれ、麻原は3月生まれで、1ヶ月以内に誕生日が収まる)。

 その後、「出来の悪い」同級生がもう一人いるのがわかりました。それは誰あろう、あの安倍晋三です。彼は1954年生まれですが、僕や麻原は早生まれなので、学年でいえば同級になるのです。これにも僕は悩まされた。何でもっとバリッとした、「正常」な奴がいないのか…。悔しいのでノーベル賞で調べてみたら、喜ばしいことに一人いた。高輝度青色発光ダイオードでノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏(1954年5月生まれ)です。母よ、見なさい、全部が全部、出来が悪かったわけではないのだ!

 しかし、断然、麻原や安倍の方が目立ってしまう。そこで、今回の本題にやっと入りますが、この現職総理大臣は、日本の政治を劣化させるのに大きく“貢献”した。その理由は書くのも面倒になるくらいたくさんある。もっとまともな時代なら、とうの昔に総辞職に追い込まれていたはずが、不幸にしてまともな社会ではなくなっていたので、総理在職最長記録まで打ち立ててしまったのです。これが恥でなくて何でしょう?

 しかし、ここに来てその悪運も尽きかけてきたようです。不評の新型コロナへの対応や消費税増税による経済失速の問題は、前者は外からふりかかってきたものだし、後者は赤字国債の累積の問題もあって、今は非難一色になっていますが、タイミングの問題だけで、別に誰が総理大臣でも、いずれ値上げに踏み切ることになったでしょう。トランプと習近平にゴマをするしか能がない点は、ヤンキーは弱い立場の人間には居丈高になる一方、自分より喧嘩が強そうな奴にはためらいもなく媚びへつらうものなので、彼の弱点がモロに出ている感じもしますが、これも日本の政治家にはありがちなことと同情的に考えることはできる。

 けれども、あの「桜を見る会」のお粗末すぎる公私混同の件や、黒川検事長の不正定年延長問題、遡って加計学園問題や、森友事件は、何ともセコくて「アベ的」で、その次元の低さはすなわち安倍政治の次元の低さを表わすものなのです。それで、ネトウヨたちからも不人気になった今、次のような問題が再燃している。

自殺職員「改ざんは佐川氏の指示」 遺族が手記公表、国など提訴―「森友」決裁文書

 手記は自宅のパソコンなどに保存されていた。それによると、改ざんは佐川局長の指示を受けた理財局幹部が修正箇所を決め、修正した文書を近畿財務局で差し替えたと指摘。「現場として相当抵抗した」が、本省から出向中の次長が修正、差し替えを行い、計3、4回の修正があったとした。
 改ざんの理由については、佐川局長の国会答弁との整合性を図るためとし、理財局はコンプライアンス(法令順守)が機能する体制にないと批判した。
 改ざん後、心身に支障が生じて休職したとし、「抵抗したとはいえ、関わった者として責任をどう取るか考えたが、今の健康状態ではこの方法を取るしかなかった」と自殺に至った経緯もつづられていた。


 この記事の途中、「自殺した近畿財務局職員の遺書」という別の記事のリファレンスが出てきますが、そこをクリックすると、

 森友問題 佐川理財局長(パワハラ官僚)の強硬な国会対応がこれほど社会問題を招き、それに指示NOを誰もいわない理財局の体質はコンプライアンスなど全くない これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる なんて世の中だ 手がふるえる 恐い 命 大切な命 終止符。

 という手書きの文が出ています。公正たらんとする役人の誇りがズタズタにされて、上しか見ない、忖度ヒラメ上司(それがトップ官僚まで、ずらりと連なっていて、その先にあのヤンキー政治家の安倍がいる構図)のせいで、自殺に追い込まれたのです。こういうの、安倍が嫌う韓国の政治システムとほとんど同じです。言うなれば、安倍が韓国そっくりのシステムをつくり上げて、青瓦台を模倣しようとしたのです。黒川検事長の定年延長も、検察を政権の使い走りにして政敵を弾圧してきた韓国の歴代政権と同じ目論見。文在寅に言ってやりなさいよ。「私はおたくの政治システムを範と仰いで、それに近づけようと努力しているんですよ」。そしたら、文もにっこりして、「おお、よしよし」と言ってくれるかもしれません。腐敗した政治システムを「範と仰ぐ」ことに何の取柄があるのか知りませんが。

 これに日本の有権者はどうして怒らないのか? 消費税の値上げや、風前の灯火となりつつある東京オリンピックが中止になれば、大損失が出たと騒ぐのでしょうが、健全な民主主義政体の土台を破壊するという点では、こちらの方がずっと深刻なのです。大体、森友学園のあの不正用地買収事件の発端自体、籠池夫妻の時代錯誤な右翼幼稚園建設に安倍の「スピリチュアルふんわか右翼」女房が入れ込んで、安倍も最初は大いに感激するという、総理大臣とファーストレディにはあるまじき低級さから始まっていたので、それに東大卒のヒラメ官僚たちが忖度して、とんでもない展開になったのです。籠池氏の「神風が吹いた」という言葉は、正直な実感だったのでしょう。それが騒ぎになると、あの佐川とその手下を使って関与を否定させ、不正を働いたのは籠池夫妻だけということにして、「トカゲの尻尾切りだ」と籠池氏が憤慨する結果となったのです。おかげでまともな職員に自殺者まで出た。アッキーを証人喚問するのは当然なのに、安倍は頑として応じませんでした。応じさせるだけの力が、今の日本の政治にはないのです。

 オウム騒ぎの時も感じたのですが、全体に何とも馬鹿げている。僕は前に、「麻原と安倍のどちらが有害かと言えば、それは安倍の方ではないか?」と書いたことがありますが、麻原は地下鉄にサリンを撒き、安倍は政治の公正さと行政組織のモラルを全面的にマヒさせる劇薬を撒いたのです。さしたる責任感もなく。「同級生」の一人として、僕はこれを深く遺憾とする者です。こうなると「出来が悪い」だけで済む問題ではない。他の「歳費泥棒」と化している安倍の「金魚のフン」政治屋どもも、選挙で落としてやらねばなりません。尤も、大半の有権者はこんなブログは読まないので、書いても虚しい気はするのですが…。

 仕事から帰ってネチネチ書いていると、もう明け方になったので、これをアップして寝ることにします。おやすみなさい。

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