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今年は逆に浪人が増える可能性

2020.03.02(14:51) 694

 それがあるかもしれないと、僕は思っています。理由は、センター試験廃止→新テスト移行で、その新テストも批判続出で、英語の民間試験導入や国数の記述式が見送られたことから、どうなるかわからないというので、なおさら受験生は「浪人を避けたい」と安全志向になったのですが、それがいつもとは違う動きを生み出して、倍率が低すぎたり、逆に高くなりすぎたりといったムラができて、低くなった大学・学部に当たった受験生はラッキーだが、高くなった大学・学部を受けた生徒は不運で、後期になるとランクをだいぶ下げなければならないので、「それなら浪人しよう」と考えている受験生がかなりいるように思われるからです(うちの塾にもそういう生徒は何人かいる)。

 上に「大学・学部」と書きましたが、これは同じ大学でも、学部によって動きが違っていたからです。同じ大学でも学部によって大学ランキング全体に対する位置取りが違うからで、この学部はその大学の中でもとくに難しいと思われたところは敬遠されて減少し、易しめと思われたころは増加するといった動きが起きた。そして減った分は、それよりランクが下と見られる大学に流れて、今度はそちらの倍率が予想外に高くなる。入試倍率には「隔年現象」というのがあって、前年度高すぎたところは低くなるといったことが起こるものですが、そうした動きが加わったので今年は複雑になり、必ずしもそうはならなかった。そのあたり、非常に読みにくかったのです。

 たぶん、そういう動きの影響を一番受けにくかったのは東大と京大でしょう。志願者が減ったといっても大した割合ではないので、この二つの大学は第一志望率が元々とくに高いからです。落ちたら浪人してでもという受験生が多いので、影響を受けにくい。二次の比重が高くて、センターでも新テストでも、配点比率は低いからなおさらです(そもそも、そのレベルの試験で苦労するような受験生がほとんどいない)。尤も、京大は、今年は数学が難しかったようで、それによる「波乱」が囁かれていますが、それこれとは別の話です。

 要するに、政府と文科省がいい加減すぎる入試制度いじり(実際のところ、あんなものは「改革」の名に値しませんが)をやろうとしたことから、大混乱が生じたのです。今は昔と違って「記念受験」組は少ないので、受かる見込みが全くなさそうな受験生の受験は少ない。ということは、倍率が二倍ちょっとから倍になれば、大激戦になって、いつもなら受かっていたはずの受験生が落とされることになるのです。倍率に大きなムラが生じたということは、妙な言い方をすれば、ふつうは均等になっていた合否率が、そうではなくなったということです。そしてそれが順当な結果ではなく、例年と違いすぎるということになると、納得が行かない受験生がそれだけ多くなって、浪人も増えるのではないか、ということです。

 医学部の場合は、例年かなり複雑な動きを見せますが、今年はそれが全体に広がったと言ってよいかもしれない。少しランクを下げて「安全策」をとったつもりが、逆にそちらの方がずっと高倍率になってしまった、ということがかなり起きたのです。それで落とされたのでは割が合わないと憤慨する受験生たちは浪人を選択することになる。四月になってみないとそこらへんはわかりませんが、その可能性はかなり高そうです。

 今年は実際、結果がかなり読みにくい。僕はふだん、塾の生徒なら、八割方は読めると思っていますが、今年は蓋を開けてみないとわからないなというのが正直なところです。全員受かっていてほしいと思うのは人情ですが、大方は倍率が僕の予想よりかなり高くなっているので、ほんとにわからない。それほど高くないところでも、「上から降りてきた」受験者がどれくらいいるかわからないので、安心できないのです(今年は旧帝大レベルでも、東北大→北大、阪大→神戸か九大といった移動が起きているでしょう)。

 無責任な制度いじりでこういうことになってしまった。それがまともなものなら仕方がないが、そうではないので、釈然としないのです。緊張感がないのは新型コロナウイルス対策だけではない。まあ、結果が出るのを今は待つしかないのですが…。

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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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