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新型コロナウイルスがあぶり出した醜い人間模様

2020.02.13.17:50

 一党独裁の中国の発表データは、経済指標でも何でも、信用できないとみなされていますが、今回のコロナウイルスの件でも同様で、「ほんとのところはどうなんだ?」と大方の人は思っているでしょう。中国国内でもそれに対する不満は高まっているようで、そういうのを意識してかどうか、新たにこういう発表がなされたようです。

中国湖北省の死者1310人、感染者4万8206人 計算方法変更で増加

 こういうのはあくまで「最低値」で、ほんとはもっとずっと多いのでしょうが、今回の件では“国際的な機関”であるはずのWHOでも、そこの事務局長がエチオピア人で、エチオピアは中国の投資でもっている(海外からの投資の85%を中国が占める)国なので、習近平のご機嫌を損ねてはいけないと「最大限の配慮」を行ない、ために緊急事態宣言の発表が遅れたと世界から疑われています。それはたんなる「疑惑」ではないでしょう。何でも、テドロス事務局長は中国の後押しのおかげで事務局長選挙にも当選できたのだという(以上、遠藤誉氏等の記事による)。それで「習近平のポチ」になっているわけで、機関の重要性に鑑みて、馬鹿馬鹿しいでは済まされない深刻な問題です。

 その中国、政治的言論の自由ゼロでも有名ですが、経済格差の甚だしさでも有名で、医療も「カネ次第」だという、次のような記事が出ています。

【新型コロナ】日本人の想像を遙かに超える中国の医療格差 「不老長寿」というまやかし

 記事に出てくる「富裕層専門病院」については、僕も前にドキュメンタリーで見たことがあって、いい気なものだと呆れましたが、ウイルスは当然ながら、人の貧富をえらばないので、ロクな医療も受けられず、ウイルスに感染しても治療を受けられず放置されている貧しい人たちが多いと、拡大は止められず、それは富裕層にも直接跳ね返ってきて、かえって事態を悪化させることになるわけです。記事には、

 中国の富裕層は、世界でもトップクラスの金持ちになった。今や“モノ”で満足することはない。
「マンション価格や株式市場の下落を、中国共産党は必死に買い支えています。貧困層が共産党に反旗を翻しても、幹部連中はそれほどの恐怖は感じないでしょう。しかし、もし中間層や富裕層が党に逆らう事態になれば、中国共産党は大打撃を受ける可能性があります。そのために党幹部は、不老不死という新しい夢を国民に提示したわけですが、今回のコロナウイルス騒動で中国の医療制度がどれだけ脆弱かを示してしまいまいました。これを中間層や富裕層がどう受け止めるのかは未知数で、これを今後、ウオッチする必要があると思います」(同・報道関係者)


 とありますが、そもそもの話、自分たちの健康さえ守ればいいという中国富裕層がジコチューそのもので、それが危うくなったから共産党政権に反旗を翻すということ自体、ジコチューの結果でしかないので、その結果がどうなろうと、そういう国に明るい未来はないでしょう。共産党幹部と富裕層は所詮「同じ穴のムジナ」でしかないわけです。

 そのあたり、アメリカなどでも事情は同じで、政権が共和党だろうが民主党だろうが、それが「ウォールストリート政権」であることには変わりがなく、政治権力を政治資金で操る業界団体、既得権益層に好都合なように税制も経済システムも作り替えられてしまった。だから経済成長の果実は、1%、0.5%、0.1%(上に上がるほど、資産増加率は高くなっている)に全部吸い上げられ、労働者の実質賃金はひたすら下がり続けるという悲惨な結果となり、「中間層は没落」したのです(オバマ・ケアも骨抜きにされて、アメリカにはいまだにまともな国民的な健康保険システムがないのは周知のとおりです)。収奪可能なフロンティアが消滅すれば、内部にそういう格差を作り出してもうけを増やすしかなくなるわけで、これは資本主義が行き着く終末的な光景です(戦争も新たな金儲け手段の一つとして渇望される。イラク戦争がその一例です)。

 ところが、ウイルスのようなものが出てくると、人間世界のそうした格差にはお構いなしだから、それによって生じた医療システムのひずみがあだとなって蔓延が食い止められなくなるという皮肉な結果となる。WHOのような国際的機関まで、中国に買収されたも同然になっているのだから、何ともはや、です。

 新型コロナウイルス=生物兵器説は下火になっているようですが、見方によっては、あれはパンデミックをひき起こすには好都合にできています。潜伏期間が長く、かつその期間でも感染し、軽症者はわからないからそれと認知されず動き回って、感染者を増やす。そうしてどんどん増えて行ったある時点で致死率の高い強力なウイルスへと変異するという性質のものをもし人工的に作り出すことができれば、それは恐るべき「大量破壊兵器」となるでしょう。自分たち用だけにワクチンを開発して用意しておけば、それは兵器として使えるわけです。こう言えば、専門家たちは笑うでしょうが、それが技術的に可能になりさえすれば、上に見たような今の人間のジコチューぶりからして、やらかさないという保証は何もない。あるいは、ウイルス研究所に勤める、カルト的な終末思想にかぶれたマッド・サイエンティストが、「人類は絶滅させるべきだ」と考えて、そういう破壊的なウイルスを開発、持ち出して、空港などでばらまく。テリー・ギリアム監督の映画『12モンキーズ』の悪夢が現実となるのです。

 一方、地球温暖化や環境破壊は容赦なく進行する。昨日、こういうニュースも出ていました。

「昆虫50万種が絶滅の危機に」 科学者ら警告

 これ、ものすごく深刻な問題ですよ。前から言っていますが、このまま行けば今の文明は百年ももたずに崩壊する。昨日、塾の生徒たちの入試用英作文の添削を返却していて、ある生徒の過去問の課題は、「地球温暖化を食い止めるための自分のアイディアを書け」というものだったのですが、文法的なミスが多く、書き直すよう指示したのですが、生徒と話をしていて、その理由がわかりました。彼は書こうとして、「ほんとはこんなのはどれも問題の解決にならないんじゃないか?」」と思ってしまったのです。そう思いながら無理に書こうとしたものだから、文もおかしくなってしまった。こういうのは、言い訳でなく、実際そういうことはあるもので、日本語の小論文でさえ、納得が行かないまま書き出すと「てにをは」がおかしくなって、論理展開も支離滅裂になってしまうということが起きる。英文ならなおさらです。スーパーで買い物をするとき、買い物袋を用意して、ビニール袋の消費を減らすとか、そんなもの、ほんとはただの気休めでしかないわけです。彼はそう感じていて、それは尤もなことなのです。しかし、いいアイディアが浮かばない。

 それで話をしていて、結局のところ、先進国の無駄が多すぎる生活水準を下げて、シンプルな生活にして、エネルギー、モノの消費量を大幅に減らすとか、国連などでも足並が全く揃っていないので、事態の深刻さを認識して、世界の協力体制を整えるなど、そういう大きなところから変えないとどうにもならないだろうという話になりました。アメリカみたいに石油メジャーの言いなりに、「温暖化問題は存在しない」なんてアホなことを言う政治家は選挙で落として、スポンサーの言いなりにいい加減なことを言ったり、したりしている政治家は選挙でも勝てないように仕向ける。中国みたいな独裁国ではそれは無理ですが、それでも国際的な非難の矢面に立たされれば、面目は潰れるので、それを恐れるようになる。だから、国際的な協力を求めるいわゆる「草の根」の運動は大きな意味をもつだろう。そういう話になって、実際グレタさんのような十代の声が影響力をもち始めているのだから、そういう方向で書けばという話になったのですが、こういうのはもはや小手先の対応ではどうにもならないレベルになっているのに、いわゆる既得権益層が術策を弄して妨害し、それにいいように操られている人もたくさんいるのです(ついでに言うと、あの悲惨な福島原発事故にもかかわらず、原発はCO2を出さず、クリーンだからいいなんてボケたことをまだ言っている人がいるのには呆れます)。

 今は何かと言えば「経済が…」と言いますが、先に見たように、人間社会内部でさえそれはいびつな、偏頗なものになっていて、自然全体との関係で考えれば、経済システム全体がそれから遊離した、対立的なものになっているのです。それで自然を破壊してしまえば、自然の恩恵を失って経済は崩壊するしかなくなる。これはかなり頭の悪い話ですが、ジコチューの賢い人なんて世の中には存在しないので、それで人類がこの先悲惨な状況に陥っても、それは全くの自業自得でしかなく、地球史に「最も愚かな生物」として記録されるだけになるでしょう。忍耐の限界に達した自然は、ひょっとしたらそのうちかつてなかったほどの凶悪なウイルスを生み出して、この傍迷惑な住民を根絶しようとするかもしれません。それもありそうな話だと、僕は思っています。

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