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オーストラリア火災が意味するもの

2020.01.13.00:37

 最近はニュースサイトでも見かける頻度が減りましたが、去年九月に始まったとされるあの森林火災は規模を拡大しつつ、ずっと続いているようです。あの品性下劣が顔にまで出ている密出国逃亡犯の腐れゴーンの記事などより、こちらの方がずっと重要です。

・オーストラリア森林火災で「種の絶滅」は必至、生物学者が指摘

 これがどれほどすさまじい規模のものであるかは、次の記事の画像からもはっきりわかります。とくに下の画像(動画)です。

気象衛星「ひまわり8号」が捉えたオーストラリアの大規模火災…すでに2019年アマゾン火災の2倍に

 今年は日本も異常な暖冬になっていますが、夏場に当たるオーストラリアの大地は高熱で乾燥しきっているため、火勢が衰えないのです(アメリカも大規模な山火事が増えている)。昔から自然発火による森林火災というものはあって、それは森林の新陳代謝の上で重要な役割を果たしていたと言われていますが、それは規模も小さく、長期にわたるものではなかったので、ここまでひどくなるともはや「世界の終わり」みたいなものです。罪もないコアラたちが…というような感傷レベルの問題ではない。オーストラリアの哺乳類は元々有袋類(ゆうたいるい)で、パンゲア(超大陸)が分離し始めたのと、哺乳類の爆発的進化の時期が重なって、他では胎盤を発達させる方向に進化したものが優勢になったのが、ここでは外付けの袋で育てる方式が支配的になって、胎盤類の動物が周りを海に囲まれているおかげで侵入できなかったので生き延びられた(胎盤内で成長する方が安全で有利なのは少し考えればわかります)のだというような話を、学生の頃本で読んだことがありますが、その「有袋類の聖地」が火炎に包まれ、彼らは絶滅に追い込まれかねない事態になっているのです。冒頭の記事の最後、

「今のレベルの地球温暖化で、これほどの被害が起こるのであれば、仮に地球の平均気温が摂氏2度から3度上昇した場合、一体どのような事態になるだろう。今こそ人類は一致団結して行動を起こすべきだ」

 という、ベン・ギャロッド教授の言葉はたんなる脅しではない。アマゾンやオーストラリアだけではなく、世界各地の森林が高温と乾燥のせいで火災を起こしやすくなり、それが手に負えない規模のものとなって長期間続くと、CO2の吸収源はさらに減って温暖化のテンポは上がり、火炎と熱波の中で人類もジ・エンドとなる可能性は高い(他に海温上昇がサンゴを白化させるなどということもよく知られている)。極地の氷が解けて海面は上昇、沿岸から高い方に逃れようとすると、今度は背後の森から火の手が迫るというわけです。台風やハリケーンは大型化し、頻度も増す。生物資源は森のものも海のものも急減して歯止めが利かなくなる。拝金主義、経済至上主義の現人類は、自然が無償で提供していてくれた安定と恩恵の喪失が経済換算してどれほど巨大なものになるか、一度計算してみるといいのです。細かい因果関係の連鎖は複雑で、書き出すと長くなるので省略しますが、いいとこなしになって、生物大量絶滅の“主犯”である人類も、ついに年貢の納め時を迎えるのです。この様子では、AIに仕事を奪われるというようなことより、先にそちらの心配をした方がよさそうです。

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