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いまだに「両班政治」をやめない韓国

2019.09.05.15:10

 次の文春オンラインの崔碩栄氏の記事はかなり笑えました。こういう書き方をすると、「韓国を笑いものにする今の日本の風潮は嘆かわしい」と言っている“良識派”の某ジャーナリストには叱られそうですが、ここまでひどいのは韓国の封建的病弊の表われとしか言いようがないので、笑うより他はないでしょう。

《文在寅大打撃》いまや韓国の「恥ずかしい人物」側近チョ・グク氏の「自爆ブーメラン」ツイート

「独善的正義と思い込みの人」、文在寅大統領は、むろんこの程度の逆風にはめげず、彼の性格からすればむしろいっそう依怙地になって、このチョ・グク氏(韓国最難関と言われるソウル大学法学部教授)を法相に任命するでしょう。この先生、疑惑が次から次へと出てくるので、今や「タマネギ男」と呼ばれているそうですが、それによって同じ反日左翼のコア層以外からの支持がなくなれば、文政権の早期退陣の可能性は高まるから、「あんなのが相手では話にならん」と言っている日本人は喜ぶわけです。「他国の不幸を喜ぶな!」とまた叱られそうですが、僕も喜んでいます。それは韓国の人たちが文政権という、この50年であの国を襲った最大級のディザスター(災難)から逃れられることを意味しているので、必ずしも人の不幸を喜んでいるわけではないのです。

 韓国は日本とは比較にならないくらい「入試戦争」が熾烈だそうで、日本でもあの第二次ベビーブームの世代が受験学年になった頃は大変でした(僕は当時の受験戦争の現場にいたからよく知っている)が、今はえらばなければ大学は全入で、当時とは比較にならないくらい入りやすくなっています。東大・京大ですら、上の方は変わらないが、下はかなりゆるくなっていると言われているので、医学部だけは難化するだけ難化して、「何でそんなに医者志望が増えたのかな?」と僕などは不思議で仕方がないのですが、私立も大幅に底上げしているし、国公立の医学部はほんとに難しくなっているのです。それで、お受験一筋で人格的におかしくなってしまったのが一番多いのも医学部で、まともな人間が入学後異常な同級生に悩まされるなんて話もたまに聞くことがあるので、そんなのが医者になったらこわいなと、僕などはそれを心配しているくらいです。人間というのは、とくに医者の場合、人格や人間としての総合力が重要なので、たかが受験勉強のためにそちらが犠牲になったのでは何の意味もないのです(入試の難化とは裏腹に、「医学部生の学力低下」が内部で取りざたされているのは、受験勉強に多忙すぎて、教養的な厚みがなくなり、自発的に学ぶ力がむしろ低下してしまったことが関係しているのでしょう)。

 話を戻して、このチョ・グク氏の娘の場合、韓国でもたぶん医学部はとくに難しくなっているのだろうと思いますが、そこに韓国式の「推薦入試」制度を利用して入ったものの、いかにもやり方がまずかった。高校生が短期間インターンをやって、医学論文の第一著者になるなんてほとんどマンガで、その時点ですでに「親の権力財力に対する周囲の忖度」が濃厚に疑われ、韓国の若者の怒りを掻き立てることになったわけです。そんなに優秀なら、入学後二度も落第するわけはないので、元々出来があまりよろしくなかったから、正面突破は無理と見て、そういうセコい方法を考えたのでしょう。しかも、奨学金が落第しても打ち切りにならず、そもそもの話、実家が大金持ちで、そんなもの初めから全然必要ではなかったというのだから、なおさらです。チョ・グク氏は「知らなかった」(この娘の件に関しては「妻がやった」)のだという。それは知らないふりをして、周囲の娘への大甘対応を当然視していたということでしかないと思いますが、ファンド不正など、他にも「知らなかった」ことがこの御仁には実にたくさんあって、それは自分に好都合な不正な話ばかりなのだから、左翼の自分が批判する「不平等韓国社会の病理」の恩恵を満喫しつつ、首から上だけは御大層な「社会正義」を説いていたということに他なりません。韓国のインテリにはありがちなことだと言ってしまえばそれまでですが、「言ってることとやってることがまるで違うだろうが」と罵倒されるのは当然の話です。李氏朝鮮時代の権力を私物化した両班根性そのままの浅ましいやり口としか思えない。だからあの国は潰れた(ひいては、だからこそ日本の統治下に置かれる羽目にもなった)のだと、学校でちゃんと教えないから、歴史から学ばず、こういう似たような話ばかり続くのではないでしょうか。この先生は記事にもあるように「反日の旗手」だそうですが、歴史教育の歪みを自ら体現しているので、歴史教育を見直す良い機会になるかもしれず、ぜひそうなってもらいたいものだと、度の過ぎた「反日」に悩まされている日本人の一人としては思います。

 しかし、こういうのが法務大臣になって、韓国はどうするつもりなのでしょう? 上の記事には痛い「自爆ブーメランツィート」の数々が紹介されていますが、こういうのが世間周知のこととなると、何を言っても、「おまえにだけはエラそうに言われたくない」と切り返されてしまいそうだからです。「反日」発言の場合だけは、国を挙げて拍手喝采してもらえるからいい、ということなのでしょうか? 文在寅の「対日」理屈は無茶苦茶ですが、考えてみれば、それも彼が今までずっとブレーンとしてついていた中で起きていることなのです。ソウル大学の教授というのは、これも本人の能力とは別で、「両班的な派閥の裏事情」で決められているのか? 僕も前にここで、ソウル大経済学部教授の、韓国は「理の国」で、「プラトン的」なのだという愚にもつかない自慢話を紹介しましたが、プラトンもあの世で泣いていることでしょう。イデオロギー的妄想や屁理屈と、ロゴスは似て非なるものです。日本の大学教授にもお粗末なのは少なくないが、韓国は一段とそれが目立つようです。

 韓流歴史王朝ドラマには必ず重臣たちの派閥争いの話が出てきます。南人派と西人派、老論派と少論派といった具合で、大方は私利私欲のかたまりのような連中ですが、双方に派閥ボスがいて、卑劣な謀略のかぎりを尽くして死闘を演じるのです。その場合、しかし、儒教的な「大義」がつねに持ち出され、ここぞというときは需生(儒教学徒)たちを動員して、それは儒教的な「理」に反するなどと、王様に請願を行なわせたりする。むろん、表向きの御大層な理屈と真の狙いは全く別で、自派の権力を維持または増大させ、あるいは敵を追い落とすのが目的なのです。また、王様の覚えめでたく出世して、強大な権力を握った側近は、保身と私利のためにそれを悪用して、やがて身を亡ぼすことになる。王様まで腐敗した馬鹿だとドラマにならないので、少なくともそれが主人公かそれに近い位置にいる場合、それは立派で「善」だということにされるのですが、大体パターンは同じです。

「韓流歴史王朝ドラマの99%は嘘」だと、僕は前に書きましたが、今見たようなパターンは、今の韓国政治など見ていると、ユングの言う「元型」のように強力に作用していて、ディティールに多少の違いこそあれ、本質はほとんど同じであるように思われます。つまり、そこだけは「リアル」なのです。韓国の大統領は昔の王であり、その取り巻きは昔の悪徳重臣と同じメンタリティなのです。「積弊清算」なるものも、敵派閥を潰すための理屈です。上の記事から察するに、チョ・グク氏が連発する「親日」という言葉は、外目にはあまりにも単純すぎるように見えますが、その「積弊」の核となる致命的な負の烙印なのです。文在寅は彼を自分の後継者とみなし、彼を次期大統領にして、退任後わが身にふりかかってくるであろう訴追を免れようと画策しているという話ですが、「親日は許しがたい悪」だと公言してはばからないような政権と、一体どうやって良好な外交関係など築けるのか、少し考えてみれば、誰にでもわかることです。

 こういうのは一国の政治リーダーとしては「頭が悪すぎる」ものですが、おかげで韓国は今真っ二つに分裂して、グク氏の法相就任に反対するのは51%だが、賛成もまだ40%台半ばあるという話です。常識で考えると、こんなダブル・スタンダードの下劣な人間が法の執行を司る地位に就くというのは問題がありすぎますが、支持派がそれだけいるというのは、派閥の論理と「反日」イデオロギーによるものなのでしょう。要するに、昔の両班の派閥抗争時代のそれと同じようなものなのです。これでは派閥全体が倒れてしまうとなれば切り捨てるでしょうが、ここで引いたのでは「親日保守」の巻き返しを許すことになって、そちらの方が自派には危険だということで、組織を動員して「4割は支持」の外見(左派新聞の「ハンギョレ」などは必死に援護射撃している)を作り出し、強行突破を目論む。カギを握っているのはそうした「派閥の論理」で、他のことは背景に押しやられているのです。昔の両班政治の頃から全く進歩していない。

 韓国の政治は、「反日が正義」で、それで「飯が食える」イージーなありようから脱しないかぎり、永遠に三流のままでしょう。日本にとっては傍迷惑だが、それによってダメージを受けるのは何より韓国人です。彼ら反日派はそれで他の失政、腐敗を全部糊塗しようとするのですから。文政権の無能ぶりは際立っていますが、そうであればあるほど、彼らは「反日」を利用するでしょう。そして韓国は沈没するのです。問題は、どの時点で韓国民がそのペテンをはっきり認識するかです。

 尚、この腐れ「法相候補」については、新たに次のような記事も出ています。この人物の「疑惑」がたんなる「疑惑」にとどまらないことは、これを見てもはっきりわかります。

疑惑底なし、チョ・グク氏が資金投じた私募ファンド

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