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朝鮮日報の方向転換 これが韓国の特徴?

2019.07.20.01:47

 朝鮮日報の日本語版見出しがおかしいと韓国政府の報道官が名指しで批判し、朝鮮日報本社前に「反日愛国」の各種“市民団体”が大挙して抗議に押し寄せたというハンギョレの記事をこの前紹介しましたが、察するところ、それで朝鮮日報は大幅な方向転換(あえて変節とは言わない)をはかった模様です。

【社説】日本の挑発に対抗する戦いに党派的な利害などありえない

「日本は報復を撤回し、外交的な解決に乗り出せ」

 どちらも7月19日付の記事ですが、トーンが前とは大きく変化した。文政権批判のニュアンスはゼロで、社説の方は、「日本の挑発に相対し、国益を守らなければならない困難な戦いを繰り広げる上で、与野党の違いはありえない。国家の命運がかかった危機を前にしても、国内政治上の有利・不利を計算し、党派的な利益を優先させることは絶対にあってはならない」と結ばれていて、野党は文政権の足を引っ張るような批判や反対は断固差し控えるべきだ、というものです(むろん、今回のことは全部日本が悪いのだということになっている)。この前までは自分があれこれ批判していたのですが、「えっ、誰がですか?」みたいな感じです。

 二番目の記事は、どうしてこういう見出しがついているのかわからない記事の内容です。以前なら、こういう内容なら「もたつく政府対応」とでもしていたでしょう。そして文在寅の発言に、批判的なコメントも付ける。それが、これには一切ないのです。

 日本語のサイトのランキングで文政権批判の記事が上位に来ている、けしからんことで、それは「韓国の世論を日本人に誤解させる」売国奴的な行為だと、朝鮮日報はお叱りを受けたのですが、それですっかりおとなしくなってしまったのです。そしてランキングのトップには「かつお節4種で1級発がん物質超過=韓国消費者院」なんてのが来ていて、それは「日本から輸入された一部の薫製乾燥魚肉製品から、1級発がん物質であるベンゾピレンが基準値を超えて検出された」という日本叩きの記事です。これだと、文政権にも「おお、よしよし」とほめてもらえる。

 ハンギョレほど口汚く日本を罵ることはしていませんが、内容的には「第二のハンギョレ」みたいなもので、とても以前の朝鮮日報とは思えない。

 恐ろしいなと、僕はこれを見てあらためて思ってしまいました。韓国というのは同調圧力が半端でなく強い国だと書きましたが、僕の予想をはるかに超えている。今の韓国ではとくに、「親日」のレッテルを貼られたら、それでジ・エンドになってしまうのでしょう。これは「国難」だというので、「反日一本締め」の“挙国一致”体制がかんたんに作れてしまう。今回の半導体材料の「輸出制限」が、慰安婦合意や日韓協定の一方的な破棄、例のレーダー照射事件等に対する日本政府の実質的な返礼であることは明らかで、政府の理由付けの背後にそれがあるのだと日本人なら誰でも思っていて、大方はその上で「肯定」しているのですが、「何もしてないのに日本が喧嘩を売ってきた」と、文在寅は被害者顔で言い、朝鮮日報のような韓国政府の対応を問題視してきたメディアまで、それに歩調を合わせたのです。それがほとんど一夜にして変わってしまうのだから、韓国という国は恐ろしい。それで、大統領が変われば、また「積弊清算」とやらで、前政権の政策をボロクソ言い、前政権関係者の罪を暴き立てて、刑務所にぶち込んで溜飲を下げようとするのでしょうが、それで一貫性だの普遍性だの、どこにあるのか、そのときそのときの「ムードと正義感情」で、理屈はどんなふうにでもついてしまうのです。パスカルは、「感情には理性のあずかり知らぬ論理がある」と言いましたが、歴史記述も感情に合わせて好きに変えてしまうし、国家間合意も次の政権担当者が変われば平気で反故にして恥じないわけで、そこに来て「恨の文化」か何か知らないが、昔の恨みは忘れないと、何度でも蒸し返してからんでくるし(ハンギョレなんか読んでいると、日本人の歴史観は「ネトウヨ史観」で統一されているらしく、「過去の歴史に対する反省」など愚かな日本人にはかけらもないかのようです)、こういうのが個人なら、とてもお友達づきあいはしかねるでしょう。トラブル・メーカーのお手本みたいなものです。

 これからどうなるか知りませんが、本当に厄介な国です。今回のことで、韓国は自国の非は決して認めないでしょう。悪いのは全部日本なので、日本が全面降伏または全面謝罪しないと、彼らにはまた新たな「恨」となる。それが通らなくて、妥協を強いられた場合、今の文政権は慰安婦合意も、日韓請求権協定も全部それだから破棄していいと言っている(実質的に)わけですが、これもまた同じことになって、全面勝利でなければ「恨」を残すことになってしまうのです。むろん、相手方の心情や国内事情は無視する。なぜかといえば、正しいのは自分だけだからです。相手が自分の言いなりになることだけが「正義」なのです(そういう独善的態度が災いして、激しい内紛と外患で何度も痛い目に遭ったという不幸な歴史をあの国はもっているのですが)。

 地理を変えられるものなら、日本国としてはどこかに引っ越したいぐらいです。そして百年単位ぐらいで、代わりばんこに他の国に韓国の隣国になってもらって、こういう人、ではなかった国とお隣づきあいするのはどんなものかを体験していただく。そうすると、トラブル続きでどの国も参ってしまい、「あんたが言っていたのがどういうことかよくわかった」と言ってもらえるのではないでしょうか?

 にしても、朝鮮日報のこの変わりようにはびっくりしたので、日本にも風見鶏的なメディアは少なくないが、もっと骨がある新聞だろうと思っていたので、大いに失望しました。韓国社会の言論や思想の性質というものがどういうものかもよくわかった気がするので、文政権の思惑通り、この新聞の日本語版は読まれなくなるでしょう。この際だから、「第二ハンギョレ」と改名するといいかも知れない。

 僕はそれを望みませんが、こういう韓国の対応は安倍政権には追い風で、参院選でも大勝するでしょう。文政権は文政権で、今回の強硬姿勢で大いに「男を上げ」、支持率も回復しているとか。安倍が安定多数を超えて改憲勢力を握り、韓国は文政権が日韓対立を利用して国内批判の封じ込めに成功し、この先も続くとして、行き着く先はどこなのか? 両国にとって幸福な結末になりそうもないことだけは、たしかであるように思われます。

 むろん、何度も言いますが、僕は今回のことにかぎっては安倍政権の対応を支持しています。「そういう一方的な馬鹿な話があるか」と言っておく必要はあるのです。先方が「挙国一致」で臨んできても、文在寅的「正義」に正義はないので、通らないものは通らないと言い続ける必要がある。日本は喧嘩の仕方が下手なので、気がかりはそれだけです。

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