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韓国を「話し合い」可能な国にする方法

2019.07.05.16:21

 このブログ、ご無沙汰してしまいましたが、久しぶりに書きます(翻訳中の「エイリアンの世界」からは遠いので、次元を三つほどワープしてきました)。

 韓国の無責任な対応に業を煮やした日本政府はついに「輸出規制」に乗り出したようです。すなわち、「半導体などの製造に必要な材料について韓国への輸出規制を厳しくし、輸出手続きを簡素化する〈ホワイト国〉から外す方針」(東京新聞)を示したのです。

 韓国経済は文政権のまずい経済政策もあって、今や「絶不調」です。そこに来て頼みの綱のIT産業まで大打撃を受けては大変と、あちらでは大騒ぎになっているようですが、こういうのは、韓国が行なった二つの「国家間合意」の実質的な一方的破棄とは比べものにならないくらい小さな措置(別に「禁輸」ではない)です。安倍政権としては、「ここまでコケにされて、黙っていられるか!」ということだったのでしょう。「うまい手を思いついたものだな」と僕は珍しく感心しましたが、韓国側は「理不尽で常識に反した報復措置」(日本の外務大臣に相当する康京和・外交部長官の言葉)だと、自国の「理不尽で常識に反した」対応はきれいに棚上げして、日本政府を非難しているようです。

 文政権の相次ぐ無礼・無責任な対応を見て韓国がいまだにわが国の「友好国」だと思っている人は、日本ではほとんどいないでしょう。僕のような元「親韓派」も、とうの昔に匙を投げたのです。「ホワイト国」から外すというのは、「ふつうの国、親しくも敵対的でもない国」の扱いをするということなのだから、かなり“控えめ”な措置です。文政権がお友達の地裁判事を抜擢して長官に据えた最高裁は、奇怪きわまりない論理(それについては前に書いたので、割愛しますが)で、元徴用工(厳密には徴用工もどき)の請求権を認め、その後韓国いうところの日本の「戦犯企業」に一人あたり約一千万円の賠償金を支払えとする下級審判決が次々出され、代理人弁護士は差し押さえ手続きを進めていて、近々「現金化」する予定だという話です。日韓請求権協定は、かくて完全に反故にされた。慰安婦合意もそうで、それに加えて、福島原発事故以後の東北・関東八県の海産物の輸入禁止措置は継続しているのです。それが「友好国扱い」を求める国のやることか。

 僕は2月16日の記事にこう書きました。

…現代の法治国家においては、対等の正式な手続きを経て成った国家間の正式な取り決めが、一方の側の政権が変わったからとか、気に入らなくなったとかいう理由だけで一方的に破棄して当然と思う国は、韓国を措いて他には存在しない【註】。それで相手国政府が怒った場合、それは当然の話ですが、破棄した側が「どうして怒るのか理解し難い。何か特殊な国内事情でもあるのではないか?」などと他人事のように言うことはまず絶対にありえません。ましてや「信頼に反する言動」などと、自分の側のそれはきれいに棚上げして、批判したりはしない。

【註】韓国最高裁の徴用工判決について言えば、それが文書化された公式の日韓合意に事実上反する場合、韓国政府は「最高裁判決でそうなったから」と言い訳することはできない。文在寅は自身法律家でありながらそれを逃げているのですが、「国際法優位の原則」というのがあるので、それをそのまま認めると国際法上の国家責任が追及されるのです。文在寅はだから、最高裁でそういう判決が出ても、「日韓請求権協定に反するので、それを国家として受け入れ、日本側への請求を認めることはできない」と国内向けにきちんと説明するか、日本側に再交渉を求めるしかない。どちらもできそうもないというので、彼は無責任に素知らぬ顔を決め込んでいるわけで、法律家としても誠実さに欠ける最低の男なのです。

 慰安婦問題についても、「挺対協」改め「正義連」の誇張と曲解を交えた虚偽情報を恥じることなく世界にふりまき、康京和など、その尻馬に乗っておかしな演説をつい先日もぶったばかりです。

【ソウル時事】韓国の康京和外相は2日、慰安婦問題について「わが政府は、これまでの取り組みが被害者中心のアプローチを著しく欠いていたことを率直に認めている」と述べ、朴槿恵前政権当時の2015年12月に発表された日韓政府間合意を改めて批判した。ソウル市内で開かれた紛争下の性暴力問題に関する国際会議で演説した。

 彼女は今年2月にも、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で同趣旨の演説をしているのですが、個人としての考えはともかく、外相の立場でそう述べるということは、あの慰安婦合意は破棄して当然、何の文句があるのかと政府が公言しているのと同じです(これらの記事からだけでは断定はできませんが、どういうふうに「被害者中心のアプローチを著しく欠いていた」のかは明瞭でなく、そもそもそれについて語れるほどの十分な知識を彼女はもっていないだろうと僕は思います)。

 一方で、「日韓の和解」を目指して書かれた良心的な研究書、『帝国の慰安婦』の著者、朴裕河教授ははなから「売国奴」扱いされ、民事・刑事両方の裁判にかけられて有罪を宣告されるという始末なのだから、公正・客観的な歴史認識を心がけようなんて気は、あの国にはさらさらないのです。

 それがどうして韓国内では問題にならないのかと言えば、屈折した自尊心と被害感情が奇妙に入り混じった感情的・ご都合主義的な「歴史洗脳教育」をあらかじめ全国民に施しているからで、その歴史教科書の「質の悪さ」は世界的にも屈指のものだと、調べた人は口を揃えて言っています【註】。韓国内でも「虚偽が多すぎる」と批判した歴史学者はいたようですが、同調圧力がおそらく世界一強いあの国では袋叩きにされて、本も出せなくなる。だから、それ以外の歴史記述を韓国人は知らないのです。大学レベルでもおそらく「自由な考究」の雰囲気などはないのでしょう(ことに「親日」認定されると大変なことになる)。

【註】たとえば、次のような書評があります。これはネトウヨのサイトではなく、紀伊國屋の「書評空間」の加藤弘一氏のものです。
『韓国の高校歴史教科書―高等学校国定国史』
 また、文政権は新たな歴史教科書改変にも乗り出していて、小学生用の教科書からは例の日韓協定当時の大統領、朴正熙政権時代の「漢江の奇跡」を消し(朝鮮日報)、一方、「北朝鮮の人権弾圧や朝鮮戦争における韓国への侵攻を矮小化」しようとしているというので「米国ワシントンの大手研究機関から新たな警告が発せられ」(JBPRESSの古森義久氏の記事)、また「これまで日本による統治が終わった第2次世界大戦後の1948年を建国の年としていたが、三・一独立運動が始まった1919年に変更した」(AbemaTIMES)などです。この最後の記事に出ている、元在韓国特命全権大使、武藤正敏氏のコメント、「韓国は、正義は何か、自分たちにとって何が正しいかを考えて、歴史の事実をそれに合わせて組み立てようとする。だから危なっかしい側面があるし、事実や根拠がないことを平気で言ってしまう」というのは言い過ぎでも何でもないでしょう(その「正義」が超主観的な「文在寅の正義」でしかないことも大きな問題なのですが)。


 韓国の小6用の国定教科書にやせこけた「徴用工」の写真が掲載され、しかし、これは徴用工とは無関係な、日本の労働者の写真だった、というニュース(産経新聞のお手柄)もありましたが、

 教科書政策課にこの写真について聞いてみると、以下の回答だった。
「報道(※産経ではなく韓国の保守系メディア)を通じて問題が指摘されて、私たちが歴史専門機関に問い合わせた結果、写真は1926年の記事で掲載されたもので、強制動員は1938年の動員令によるものなので、写真は徴用と無関係であることを確認した。」「間違いだと認知できずに教科書に掲載されたが、間違いと確認されたので、訂正する予定だ。」


 と渋々間違いを認めたそうですが、

 日本の研究者によると、韓国側は文献批判を徹底せずに、一見してそれらしい資料や、見た目のインパクトが強い写真に飛びつき、使ってしまう傾向があるという。その結果、誤ったイメージが流布される事になる。日本政府には、そうした間違いを積極的に指摘し、正していく姿勢を求めたい。歴史問題を公正に解決するには、誤った資料を可能な限り排除し、正確な資料だけを俎上にのせる必要があるのではないだろうか(以上、FNN PRIME)

 というのは、まことに尤もです。僕の見るところ、韓国人は「情の民族」であって、それ自体は悪いことではないが、先に強い思い込みがあると、それに合いそうなものだけかき集めて好都合に編集したり、ファンタジーで潤色し、不都合なものは消してしまって恥じないという傾向をもつ人が殊のほか多いようなので、「99%嘘」の韓流歴史王朝ドラマなどでは、その事実無根の「作話能力の豊かさ」のおかげで面白いものになるわけですが、こういうのは虚言症や自己愛性パーソナリティ障害の特性でもあって、通常の歴史の分野でまでそれをやられたのではたまったものではないのです。

 それに中身が伴っているかどうかは別として、韓国人の「プライドの高さ」は世界的に有名だそうで、だから歴史教科書でも中国の属国になっていたことは伏せて、「対等な関係」を強調するようなことにもなるのでしょうが、日本に対しては、元は自分が「先進国」で教える立場だったのに、逆に「植民地化」されることになって、プライドが半端でなく傷つき、それならいつまでも被害者顔をするのはなおさら屈辱的だと思うはずが思わないのは、あの国独特の「恨(ハン)の文化」というのが関係しているのでしょう。「恨みは千年たっても忘れない」(朴槿恵前大統領の言葉)のが“美徳”なのです。それは心理学的に言えば、現世的で自我固着が異常に強いということですが、今まで日本人は「植民地化」の心理的負い目があったので、何を言われてもあまり言い返さないというところがあったのです。日本人には争いを回避したがるところがあるので、なおさらです。

 しかし、今後は、言い返すべきことはきっちり言い返した方がいい。めんどくさがらずに、嘘は嘘と、その都度いちいち指摘し、通らない理屈は通らないと言い続けるしかない。クール・ヘッドでそれをするのは一種の苦行ですが、これも人間修行の一つと心得るしかないのです。今の「左翼過激派」政権の文政権は長持ちしない(検察のトップまで文在寅はすげ替えて、自分のお友達を任命したらしいので、新たな「積弊」をどっさり残して去ることになるでしょうが)でしょうが、それが倒れたところで、歪んだ歴史教育の土台はそのまま残っているし、歴史認識の共通の土台はないに等しいのだから、相互不信の根は消えない。韓国にしても、「日本は強く出れば必ず折れてくる」ということで、それがあの国の一種の「甘えの構造」を温存させる結果になっているのです。それは何より韓国自身のためにならない。こう言えば、プライドの高い韓国人は激怒するかもしれませんが、犬も食わない虚栄心に引きずられて、現実を直視せず、自己に没頭して相手の気持ちを斟酌することもないのは、たんなる幼稚なジコチューにすぎません。だから人格的にも進歩しないので、そういうものは壁にぶち当たって粉砕される方が身のためなのです(歴史教科書のおかしな記述も、外部から指摘され続ければ、そのうち見直さざるを得なくなるでしょう)。

 つまり、「言うべきことは言う」日本側の新たな対応によって、日本人・韓国人の双方が成長できるのです。それで戦争になったらどうするのかって? クール・ヘッドを維持しているかぎり、そうはなりませんよ。文在寅の熱望にもかかわらず、北朝鮮と韓国が「合体」することも当分ない。面倒でもどこがどうおかしいかを説明しながら、「通らないものは通らない」と言い続けること。対韓国でさしあたって必要なのは、そのことだけでしょう。

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