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反面教師としての学校

2019.05.11.09:57

 前々回、ここに「朝課外と夕課外を分けてみたら?」と題した記事を書きましたが、結局課外届なるものは「一括方式」で「受講する・しない」の選択肢しか設けなかったようで、これはむろん、延岡高校の話ですが、「ほんとに進歩のない学校だな…」と僕はあらためて呆れました(「月曜の朝課外は廃止しました」なんて、無意味なことを下線を引いて強調していたのには笑ってしまいましたが)。PTA総会でこの問題を議題にかけるなんてこともなかったようです。

 これはたぶん、それを分けたら、「朝課外は受講しない」の選択者が圧倒的になって、それが「自動消滅」するのを恐れたからでしょう。僕の隠れた意図はそこにあったのですが、さすがにそのへんは“敏感に察知”なさっているのです。

「朝課外いらない派」の生徒は、うちの塾の生徒を見るかぎり、ほぼ100%です。しかし、3年生では夕課外は科目によって受講したいのがあるという生徒が多いので、そういう生徒は「受講」を選択せざるを得なくなって、「いらない朝課外」も受けさせられる羽目になり、文句タラタラ状態は相変わらず続き、「学校なんてこんなもの」という諦めにも似た思いがずっと尾を引くことになるでしょう。

 それで僕が生徒に言ったのは、あれは正規の授業ではなく、別料金を払って受講する「おまけ」なのだから、カネを払った上で取捨選択するのは本来君たちの自由であるはずだ、ということです。だから、一括になっているから仕方なく「受講する」にマルをつけただけで、本来朝課外はいらないと思っているのだから、その部分は受講しなければいいのだと。

 塾だって、月謝だけ払って生徒が出てこなければ、僕は喜ぶことはあっても怒ることは決してありません。そんなオイシイ商売はないからです。誰が始めたのか知りませんが、九州地方の県立高校のこの愚かしい制度は、「地方には塾や予備校がないから、学校が肩代わりする必要がある」という理由で始めたそうなので、別料金を取っているのだし、その部分は「塾や予備校と同じ」なのです。法律的にも何ら強制力はなく、料金を払った上で出る出ないを選択するのは生徒側の自由のはずです。それは「正当な権利」なのです。

 この論理におかしなところがあったら、言ってください。いつでも論争には応じます。僕が高校生の時代には、生徒が教師相手にガンガン言って、教師を言い負かすぐらいのことは平気でできたのですが、今の子供たちは育ちがよすぎてそんな荒っぽいことはできないようなので、代わってお相手するということです。

 にしても、この学校の「改革力のなさ」は何なのだろうと思ってしまいます。企業ならとうの昔に潰れていますが、公立学校は潰れないので、そういうヴァイタリティのないのが集まっていて、生徒はおかげで慢性的睡眠不足に陥り、疲れて学力も伸びず…という「負のスパイラル」の中に閉じ込められてしまうのです。

 何度でも言いますが、その点延岡星雲高校は「朝課外全廃」を思い切りよく決断したので、立派です。最近ある筋から聞いた話では、この課外の問題は校長の決断次第でどうにもなるという話なので、延岡高校の今の校長は優柔不断だからそれができないのでしょうか? それとも校内の教員の「抵抗勢力」が強くてそれに負けてしまうからなのか、どちらか知りませんが、いずれにしても、今の若い子にはこういうのは「他山の石」なので、こういう生き方を決して真似てはいけません。今は凪(なぎ)の状態になっていますが、今後世界が「激動の時代」に入るのはほぼ確実なので、こういうのを真似ていたのでは、そのとき世界をいい方向に引っ張る有用な改革人材になることは決してできないだろうからです。

 これは小泉元首相が最近愛用しているらしいので、若い人にも聞き覚えがあるだろうと思いますが、論語の学而篇に「過てば則ち改むるに憚(はばか)ることなかれ」というのがあります。神ならぬ人間は認識においても、行為においても、しばしば過(あやま)つものです。その場合、重要なのは自己卑下に陥ることでも、自分の責任ではないと言い逃れをしたり、それが正しいと強弁したりすることでもない。為すべき唯一のことは、「これは違うな」と率直に認めて、すぐにそれを改めることだ、というのです。

 小泉さんは自民党政権時代、「原発安全神話」に則って、それを推進する側に立ってきましたが、福島原発事故を見て、あれは「安全」どころの話ではない、人間の生存を根本から脅かすもので危険極まりなく、たとえ事故が起きなくても放射性廃棄物をどうするかについて何の答も用意していない無責任この上ない技術で、経済的にも全く引き合わないということに気づき、「脱原発」を唱えるようになったのです。日本はそのための新技術で世界をリードする立場になれる、そうすれば経済効果も大きいと、これは全く正しいと僕も思いますが、考えるに至ったのです。自分の認識の過誤に気づいて、その有力な反対者になった。

 問題の大小の違いこそあれ、課外の場合も同じです。とくにあの朝課外は有害で、それが深刻な睡眠不足の原因となり、その睡眠不足は健康に各種の有害な影響を及ぼすだけでなく、学力低下の原因にもなると科学的に今ではわかっているのです。なのにそれを続ける理由は、「今までこういうやり方でやってきたから」という理由にもならない理由しかない。教育者の良心にかけてこういうことは改めなければならない。そう考えるのが当然ではありませんか? 延岡高校はこの問いかけにどう答えるのか、生徒や保護者(ただの翼賛機関にすぎないPTAではなくて)は知りたいと思っているでしょう。

※尚、ついでに塾の広告をさせてもらうと、今うちの塾では1・2年生を募集しています。5月末で3年は部活を引退して早い時間帯に移動するので、部活をやっていても大丈夫な遅い時間帯(8:00-)が空くことになり、今が一番いい募集のタイミングなので、書かせてもらうことにしました。このブログ経由でもメールは送れますが、ややこしい操作はわからないという方は、次のメールアドレスにてお問い合わせください。
 dragonfield@hotmail.co.jp


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