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中国と韓国の違い

2019.01.16.17:05

 今日は次のようなニュースがありました。次はAFP電のものですが、

英議会、EU離脱案を否決 メイ政権、歴史的敗北喫す

 英議会は15日、テリーザ・メイ(Theresa May)政権が欧州連合(EU)との間で合意に至った英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)協定案を圧倒的多数で否決した。最大野党・労働党はこれを受け、メイ政権に対する不信任投票を要請。同政権は崩壊の危機に直面している。

 というわけですが、この先一体どうなりますことやら…。僕個人は再投票を行って、EU離脱を撤回するのがよいように思いますが、そうかんたんなことにはならず、英国政治はしばらく「漂流」を続けるのでしょう。

 今回は、しかし、別の話です。中国に関するこんな記事が出ていて、目を惹きました。

「アメリカに対抗する力ない」中国指導部は対米方針を柔軟路線に転換。ファーウェイは「核心利益」

 僕は中国は急速に「経済大国化」したことから、一種の危険な自我膨張に陥っているのではないかと心配していましたが、岡田充氏のこの記事によれば、現実主義は健在だというわけです。今後も中国はアメリカに対抗して覇権を狙っていくだろうと思いますが、今はまだ「時期尚早」と見て、柔軟な対応をしてゆくということのようです。お粗末なトランプ政治の内情も調べ尽しているだろうと思いますが、アメリカは依然として世界最大の国家であり、下手なやり方はしない(一帯一路政策の進め方がまずかったことなども「再検討」されている?)。さすが、「韓信の股くぐり」の故事がある国だけのことはあります。

 もう一つは、日本との関係が「最悪」となっている韓国についての記事です。

韓国・文大統領は日本人を「反韓」にしかねない、元駐韓大使が憂う

 僕が「お月さん大統領」と呼んでいるこの文在寅は、歴代韓国大統領の中でも日本にとっては「最悪」で、韓国自身にとってもいずれ「最悪」であったことが判明するのではないかと思いますが、筆者の武藤正敏・元在韓国特命全権大使の見方に賛同する人は多いでしょう。取り巻きをガチガチの愛国左翼の元学生運動家・市民活動家で固めて、あちらではそういう連中を「運動圏出身者」と呼ぶようですが、日本でいえば、中核か革マル派の元学生運動家に国家が乗っ取られたような形になっているのです。韓国では学生運動も日本よりだいぶ遅かったので、彼らは今の五十代が多く、六十代のお月さんはその先輩に当たるとか。

 朱子学にかぶれて、空理空論を振りかざし、かつ、特有の排他的・利己的な派閥感情に支配されて、内部対立を深刻化させ、国家を大混乱に陥れるというのは、昔の両班時代から続くかの国の政治エリートたちの得意技です(「民の声」を政争に悪用したがるのも同じ)。それが「正義」だと思っているからなおさら始末が悪いのですが、こういうのは一種の「小児病」で、この前のあのレーダー照射事件にしても、依怙地に非を認めないばかりか、激しくこちらを非難する。プライドだけは半端でなく高いので、今回の韓国の一連の身勝手な対応はどれも全部筋が通らないことばかりですが、断じて非を認めず、悪いのは全部こちら側なのです。

 日本でも、個人レベルでこういう人はいて、それは「モンスター・クレイマー」と和製英語で呼ばれます。こういう場合、唯一の解決策は「関わらないこと」で、最初は「話せばわかる」と思って辛抱強く相手をしていても、独善的な自己主張に終始し、かつ、人の言葉をしばしば歪曲して非難の道具に使うので、どんな忍耐強い人もしまいには匙を投げるのです。自分はつねに正しいのだから、相手は無限に譲歩を続けるしかない。今の韓国は大統領とその取り巻きが全部これなので、話し合いの余地はない。

 前にも書きましたが、中国の場合、激しく反発する場合でも、一般人はともかく、政治当局者は、「ほんとは自分のやったことはまずいのだが、ここは怒っていると見せないとまずい」というようなことでやることが多いので、かえって相手がしやすい。韓国の場合、自己欺瞞が強くて、そういう意識自体がないので、議論の落としどころも見えてこないのです。そのくせ相手が強いと、理不尽な要求にもたやすく屈することが多い。中国の場合は「ここは押しどころ、ここは引いた方がいい」と計算づくだが、韓国はそうではないのです。そういうふうに、自分の一方的な主張に固執する病的な虚栄心・プライドと、節操のない奇妙な卑屈さが同居しているので、こういうのは、それが個人なら、最も信用できない人間です。その国家版が今の韓国だと言ってよい。

 むろん、韓国人が全部小児病患者だというわけではないでしょう。僕はよくネットで韓国の保守派の新聞、朝鮮日報日本語版の記事を読みますが、ヒステリックなところはなくて、目配りの利いた共感できるものが多い。左派のハンギョレは笑うしかないものが多いが、朝鮮日報の記事やコラムはそういうものではないのです。こういう人たち相手なら、国同士利害の対立はあっても、実りのある交渉や話し合いができるでしょう。

 しかし、残念ながら今のお月さん政権はそうではない。仮に行き詰まって妥協的姿勢を見せることが今後あったとしても、それは上に見た「節操のない奇妙な卑屈さ」の表われにすぎないので、淡々と「そうですか」という感じの対応をして、前のめりにならないように気をつけた方がいい。今の日本が一番力を入れるべきことは、多くの識者が指摘しているように、きちんと経緯を説明して、国際的な支持を取りつける努力でしょう。上に見たとおりなのだから、韓国の現政権との直接交渉で事を解決するなど無理なのです。解決しなくてもいいが、周りには誤解されないようにした方がいい。

 北朝鮮問題に関して言えば、文政権で事態は一段と悪化するでしょう。あの国に「核廃棄」をするつもりなど全くないのは常識でわかる。朝鮮半島統一も、たんなるお月さん大統領の幻想にすぎないので、金正恩が意図しているのは、核を隠し持った上での体制の継続と、経済制裁の緩和で、アホな今の韓国政権をそのために利用しているだけです。文在寅の頭の中には、北朝鮮主導の統一国家でもよしとする考えがあって、その場合、核兵器があった方が都合がいいと考えているのかもしれず、彼の動きを見ていると、それもありえないことではないような気がしてくるのですが…。

 にしても、これから先、世界はどういう方向に向かうのでしょう? 十年先のことでも、正しく見通せる人がいるのでしょうか?

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