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英語ジョーク集(1)

2019.01.02.11:41

 あけましておめでとうございます。今年は途中で改元ですが、本年もよろしくお願いします。

「不景気の極みで、一体何がめでたいんだ?」と不機嫌に言う人もいるかもしれませんが、正月は素直に「めでたい」と言うものです。失業していてもからだが健康なら、どうとでもなると考えられるからめでたい。借金があってもまだこの程度で済んでいるのはめでたい。正月を前に婚約が破談になったという人も、成就しない方が身のためだと見た神のはからいだったかもしれないと思えば、めでたい。中にはあらゆることがうまく行かず、八方ふさがりだと言う人もいるでしょうが、人間は弱く愚かな生きものなので、とことん行き詰まらないと変わることができず、その貴重なチャンスが天から与えられたとのだと考えれば、大いにめでたいのです。

 およそこの世の中のことでめでたくないものはない。人は死ぬことを恐れますが、老いてからだが不自由になって、認知症の徴候も出てくるようになると、死んでこの世界から解放されることは恩寵になるのです。十分苦しんでからでないと死ねない場合もありますが、それもその人がこの世への未練を断ち切るために必要だからなのかもしれません。

 僕はストアの哲人、エピクテートスが好きなのですが、元奴隷の彼にとって恐れなければならないことは自分が自分の精神の主人たりえなくなることだけだったので、外部的なこと一切に対する彼の徹底した断念は、おそらく最強の処世術です。迫害、追放、死や病気、一切の外部的な脅威が、彼にとっては取るに足りないことだったのです。「私は君を殺すだろう」「そう、このちっぽけな肉体をね」といったやりとりや、様々な葛藤を抱えた相談相手に対する彼の受け答えは、恐れることを多くもつ人には当時も受け入れ難いものだったでしょうが、明快そのもので、世間的な悩みのほとんどは彼にとっては悩むに値しない、内面の混乱を原因とするものでしかなかったのです。哲学が役に立たないと言う人は一度この人の語録を読んでみるといい。それは理解力と胆力を必要としますが、ここまで行くと「役に立たない」どころではないのです。

 それでは、お約束のジョークに入るとして、最初は「どんな状況でも知恵次第でやりようはある」という、これまでの話ともどこかつながるお話です。

・手の貸し方(Helping Hands)

 ある男が武装強盗の容疑で刑務所に入れられた。二、三ヶ月後、彼は父親から一通の手紙を受け取った。
「親愛なる息子よ。今年はどうやら庭にジャガイモの植え付けができそうもない。残念だが、私一人の力で耕すには私は年を取りすぎている。おまえがここにいてくれれば、おまえは私のためにそれをやってくれただろう。目下の事情では、しかし、なすすべもない。おまえが達者でいてくれることを祈っている。父より」
 そのすぐ後、父親は息子からの手紙を受け取った。それにはこうあった。「後生ですから、お父さん、庭を掘らないでください! 僕はそこにお金を埋めているんです!」
 数日後、FBIエージェントの一団が家に現われて、庭を掘り出した。隈なく全部を掘ったが、隠された金は発見できなかった。混乱したまま、父親はまた手紙を書き、息子に何があったかを説明した。「私はどうすればいいのだろう?」と父はたずねた。
 息子の返信は次のようなものだった。「さあ、これでジャガイモが植えられます」


 FBIにタダで耕作をやらせたわけで、オチの説明は不要でしょう。次は、信心深いのはいいとして、神への誤れる信仰はすべてを台無しにすることもあるというお話です。

・生への感謝(Appreciating Life)

 数週間雨が降り続いたために、その小さな町は水浸しになり、住民たちは自宅からの避難を余儀なくされた。救援ボートがある区画の最後の家に着いたとき、レスキュー隊は一人の男性が玄関の広間に、腰まで水に浸かって立っているのを発見した。「こちらへ! 増水は続いています。ボートに乗って下さい!」レスキュー隊員が彼に向かって叫んだ。
 しかし、信心深いその男性はこう叫び返した。「ノー! 私は神を信じている。必ず私を助けて下さるはずだ!」
 二、三時間後、水かさはさらに増し、その男は二階に上がった。幸運にも、別の救援ボートが通りかかり、「そこの方、ここはもう無理です! 水位は高くなるばかりです! ボートに乗って下さい!」と呼ばわった。
「いやだ」とその男は応えた。「私は神を信じている。必ず私を助けて下さるのだ!」
 水位は上がり続けた。そしてほどなく、男は家の屋根の一番高いところにのぼるのを余儀なくされた。
 しかし、幸いにも、救援ヘリコプターがその上を通りかかり、ハシゴを下ろした。パイロットはメガホン越しにこう呼びかけた。「そこの方! お願いです! このハシゴにつかまって、早くここから脱出して下さい!」
 その男は、断固としてこれを拒んだ。「ノー! 私は神を信じている。神が私を助けて下さるのだ!」
 しかし、水かさはさらに増し、屋根は完全に水没して、男は流され、ほどなく溺れ死んだ。
〔死んで〕真珠門に着いたとき、彼は神との会見を要求した。「神様」と彼は言った。「私はあなたが私を救ってくれるはずだと確信していました。なのに、あなたは私を死なせた。なぜなのでしょう? なぜあなたは私を見捨てられたのですか?」
 神は答えた。「一体何を言っとるのかね? 私は二艘のボートと、ヘリコプターを一機、おまえのところに送ったではないか!」


 もう一つは、冬場には川や湖で氷に穴をあけてワカサギなどを釣る穴釣り(ice fishing)というのがありますが、それの話です。今はそのシーズンでしょうから、愛好家の皆さんもこういうことには注意しましょう。

・いない魚は釣れない(A Fish Story)

 アメリカはバーモント州のある男が酔っぱらって穴釣りに行く決心をし、釣り竿と椅子兼用のバケツ(どういうものがよくわからないので、sitting bucketを仮にこう訳します)を持って氷の張った場所に向かった。彼がノコギリを出して氷に穴をあけていると、突然、頭上から轟き渡るような声が聞こえた。「そこに魚はいません」
 あっけにとられて男は周りを見回したが、誰の姿も見えなかった。彼は自分の頭を引っ掻くと、穴あけ作業を再開した。再び、頭上から大音声が響いた。「そこに魚はいません」
 男は震え上がって、天を見上げ、叫んだ。
「神様、あなたですか?」
「いいえ」と声が答えた。「こちらは当スケートリンクの支配人です」


 少しは笑っていただけましたか? 正月なので、今回はブラック度の強いものは避けましたが、そちらはまた今度。ちなみに、僕はいつも親子三人で行く初詣の際におみくじを引くのですが、今年は「小吉」でした。帰省していた息子がただの「吉」で、母親の方が「大吉」。父子に共通していたのは、「色情(いろごと)」に対する警告が出ていたことです。僕のには「色情にことにきをつけなさい」「色情慎め」とくどく念押しされている。出ているのが息子のだけなら、「尻軽女に浮気して、賢いカノジョに振られないように」とお説教もできたのですが、親父の方がひどく書かれているとなると、立場がない。「ううむ。まだこの年でも十分モテるということなのか」と都合よく解釈することもできるのですが、考えてみると、僕の場合、おみくじのご託宣というのは当たったためしがないので、美人に惑わされるという期待もぬか喜びに終わりそうです。

 おみくじも当たることは稀にあるらしく、この話は前にも一度書いた記憶があるのですが、僕の母親は若い頃、大凶(今は入っていない)を引いたことが一度あったそうで、それは的中したのです。そこには「縁談こわれる」とはっきり書かれていた。そのとき母はまさにその縁談のために呼び戻されていた。複雑な事情があって末娘の母が家を継がねばならなくなって、昔の田舎のことなので、父親が勝手に婿を決めていて、それを了承させるために呼ばれたのですが、男まさりの母は死ぬほどそのナヨナヨした男性がイヤだったそうで、父親と大喧嘩になった。それで一睡もできぬまま戻る途中、神社に寄っておみくじを引いたら、最悪の卦が出たのです。その後まもなく、その縁談は不可解な経緯で破談になった。母は別の男性(元が手に負えない悪ガキで、性格からして最も入婿には不向きとみなされた)と見合い結婚することになったのですが、今度の相手はそれほどいやではなかったらしく、その夫は一家の屋台骨として十分な働きをしてくれた(先の婿候補は数年後病没する運命にあった)。いわば「大凶」のおかげで彼女は救われたのです。そうでなければ僕も生まれていなかったのだから、運命というのは不思議なものです。だから、大凶といえどもいちがいに悪いとは言えない…というところで、今回の正月記事はおしまいにします。

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