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人のブログをつまらないことに悪用するな

2018.09.23.15:32

 昨夜、このブログ経由でおかしなメールが来たので、書いておきます。そのメール(「課外強要を教諭した」なんて意味不明の日本語ですが)にはこうあります。

 宮崎県教育委員会に課外不受講願を届け出した生徒に対して課外強要を教諭した教員がいた事を問い合わせしました。
 その主幹は祝子川通信を拝読しているそうですが主幹は「教諭された生徒は納得して課外を受講する事にした!」と言い切ってました。
 私は「生徒と貴方は直に話をしたのですか?」と言ったら
 主幹は「学校が言っているので違いありません!祝子川通信を貴方が事実として受け止めてこれが100%絶対だとする考えは危険な事です!」
 と強気な口調で言い返しました。


 何のこっちゃ? これを書いているのは高校生でも保護者でもないでしょう。そもそも何用あって教育委員会にそんな電話をしているのか? これが誰か、僕には大体見当がつくのですが、「余計なことはやめた方がいい」と前にも再三警告したのに、相変わらずそういうことをしているわけです。教育委員会に言っときますが、僕とこの人物は無関係です。

 どうしてそれが無益なのか、少し考えてみればわかるでしょう。それは去年の話で、僕が聞いた話では、延岡高校の3年生に不受講届を出した生徒が二人いたのです。そのうち一人は塾生でした。僕は本人から直接話を聞いている。呼び出されて撤回するよう言われたのはたしかなことです。「学校が言っているので間違いない」なんて、よく言うよと笑う他ないので、“説得”という名の無理強いをしたのです。その生徒は孤立無援の状態で仕方なく折れたので、「納得」とはほど遠かった。しかし、それを学校側が公に認めるわけはない。だから前にこの件で問い合わせてきた際、そういうことをゴチャゴチャ言って騒ぎ立てても無駄だと言っておいたのに、この御仁はその忠告をきれいさっぱり忘れているのです。

 だから怒っているので、僕がその後、生徒たちに言っているのは、「出すなら大挙して出さないと駄目だよ」ということです。一人二人だから丸め込まれてしまう(今の子は育ちがよくて喧嘩慣れしていないから、教師を言い負かすこともできない)。仮にクラスの半分が不受講届を出せば、学校側はお手上げになるのです。高校生は子供ではありません。自分がほんとにこんなもの必要ないと思えば、それを出す決断をすればいいので、その場合、戦略的に考えるなら、そういう「一斉提出」が一番有効なのです。その程度の協力もできないというのは何なのか、僕には理解不能です。

 大分県は朝課外廃止に舵を切ったのに、主体性のない、旧習墨守の宮崎県はまだしつこく旧弊にしがみついてるわけですが、生徒も生徒だなと僕は思っています。他の高校は知りませんが、延岡高校の場合、不受講届は出せるようになった。それが名目的なものであっても、大挙して出せば、課外を潰すことはできるのです。「こんなもの眠いだけで意味ない」とブツブツ言いながらそれを出す勇気はなく、その勇気のある生徒はわずか一人二人だから、「他の生徒は皆受講するのに、おまえだけこんなものを出すのはどういうつもりか?」と“説得”の対象にされるのです。相互の連絡がなく、孤立したままだから勝ち目が薄くなる。喧嘩の仕方がわかっていないのです(朝課外で正規授業の続きをする教師もいるそうですが、出席が半数以下となれば、そんなやり方も許されなくなるわけです)。

 そこらへんは生徒自身の問題でしょう。「君らが自分で考えてどうするか決めて、行動すればいいんだよ」と僕は言っています。僕が生徒ならさっさと行動します。自慢ではないが、僕は高3の頃、自分で勝手に時間割を作って学校に行っていた人間です。ヒントになったのは2年の時読んだ北杜夫か菊池寛の自伝小説で、旧制高校時代、「3分の2以上の出席を要する」という規定を逆手にとって3分の1サボろうとして、計算を間違えて落第してしまったのがいたという話です。なるほど、それなら計算を間違えなければいいのだ! そう思って、実行することにしたのです。

 今はそこらへんどうなってるのか知りませんが、当時の規定では遅刻・早退は3回で1日分の欠席に換算されることになっていました。昼から出ても遅刻一回、午前中だけで帰っても早退一回なので、これをフル活用すれば、大学生並の時間割が実現するわけです。詩人志望の不良文学少年だった僕は、それで眠たい授業なんかは大方カットして、下宿で好きな本を読んだり、詩の“創作”に励んだりしていて、時間を有意義に活用していたのです。遺憾ながら、ゼロに近かった英語だけは自己流で勉強し始め、それは顕著な効果を上げたが、他の勉強はしなかったので、行くと決めた大学には落ちてしまった。当時の不良としては、ガリガリお勉強なんかするのは沽券にかかわることだったので、勉強せずに入るのを理想としたが、世の中はそれほど甘くなかったのです。

 むろん、これは課外なんかなかった地域の公立高校の話です。正規授業までそうやってサボっていたわけで、それを見て「なるほど、そういううまい手があったのか!」と真似をする者が続出し、学校の風紀を著しく乱しているというので、風紀係(今は生活指導係?)の二人の先生に憎まれ、彼ら作成のブラックリストの上位に載るという光栄に浴しましたが、手ごわい奴だと思われていたせいか、一度も呼び出しなど食らわなかった(担任の先生とは仲がよかったので、黙認されていた)。それでも腹の虫がおさまらなかったらしくて、その先生たちは“謀略”を企てたのですが、手段が違法だったので、墓穴を掘る羽目になり、謝罪を余儀なくされた上、次の年次に飛ばされる羽目になったようですが、僕は何事もなく卒業したのです。定期試験はノートを見せ、ヤマまで教えてくれる親切な秀才の友人がいたおかげで、難なく乗り切れた。古き良き時代の思い出です。

 だから、僕ならあんな課外には出ない。しかし、僕は彼ら生徒ではありません。「君らはほんとやり方が下手だねえ」とは言っても、やれと強要することはしない。それは彼ら自身の問題だからです。今や彼らは「不受講届」という、うまく使えば強力な威力を発揮する武器を手にした。それを使いこなせないのは彼らの責任です。いい意味での連帯能力が欠けているからそうなるので、「情けない連中だな」と正直思います。少なくとも僕の時代の高校生には、もっと団結力があった。だから理不尽なことには対抗できたので、たとえば僕は高2の頃二度、生徒をナメているとしか思えないクソ教師と大喧嘩をやらかしましたが、クラスメートたちの「暗黙の支持」があればこそ圧勝できたのです。決して個人の力だけではなかった。

 このメールの主は、だから、よけいなことをしているのです。そんなつまらないことを教育委員会相手にネチネチ言って何の意味があるのか? 立場上、彼らは強要を認めることができない。“説得”という名の強要を担任教師がやったことは明らかですが、一応かたちは「説得」ということになっているのだから、「あれは強要ではない」と抗弁することは可能なのです。どこまで行っても水掛け論でしかない。

 大体、このメール主は何の意図があってそういうことをしているのか?「いや、そういう強要をやめさせたいのです」そう言いたいのかもしれませんが、すでに見たとおり相手がそれを認めるわけはないので、結果としてはただの嫌がらせにしかならないのです。教育委員会も忙しいだろうに、こんなヒマ人の相手をしてられるかと、内心思っているでしょう。

 僕としても、自分のブログをこういう生産性のないことに利用されるのは迷惑です。僕は課外、とくにあの朝課外が生徒たちに有害であると考えるからそう書いている。中には「自分の母校の悪口を言われた!」と感情的になっておかしなクレームをつけて寄越す人がたまにいますが、僕は生徒を助けたいと思っているから書いたので、敵と味方の区別もつかないのはほんとに馬鹿です。逆に、「学校をディスる人好き」なんて、逆の方向から喜ぶのもいるそうで、それも馬鹿です。そういうことが目的なのではない。塾教師が学校を正面から敵に回して、得をすることは何もありません。リスクを取ってそれをあえてしたのは、生徒たちのことを考えたからです。それで自分にできる範囲の手助けをしようとした。そこらのモンスター・クレイマーや偏執狂と一緒にしてもらっては困るので、その程度のこともわからないで読むとは何事か。ガキが多すぎるなという印象です。

 こういうことは大方の大人にはわかっていることですが、学校や教育委員会は平気で嘘をつきます。それはいじめ事件などのたびに暴露されていることで、保身本能ゆえに不都合なことには蓋をしようとするからそうなるのです。だからこの件で、教師が「強要なんてしてません。話し合いで生徒が納得したんです」と言うのはあたりまえの話であって、教育委員会がそれを「信じる」のもあたりまえなのです。そうしないと彼らには不都合だからで、それが三流公務員というものなのです。僕はそういう点、いかなる幻想ももたない。それに「けしからん!」と言う気など全くないので、「またやってるか…」と静かに思うのみなのです。

 大体の話、石破茂ではないが、「正直、公正」なら、初めから「不受講届」なんて姑息なやり方はしないでしょう。「受講・不受講、どちらか希望する方に○を付けて出して下さい」というふうにするのが本来自然なので、「不受講届」というかたちにすることによって、それを出すことへの心理的抵抗を高めているのです。こういうことは正直な人間はやらない。若者言葉で言うなら、初めからやり口が「エグい」のです。

 だから僕が生徒たちに言っているのは、それを逆手にとって、皆で「不受講届」を出して、学校の目論見を崩して慌てさせれば勝てるということなのです。“説得”も相手が多いと大変です。僕は自分の同世代の延高OBから、課外をクラス全員でボイコットして、「課外不成立」に追い込んだことがあるという話を聞いたことがあります。「だから、あんなもの、その気になればかんたんに潰せるんですよ」とその人は言っていて、僕も同感でしたが、今の「よい子」たちはそんな荒っぽいことはできないということなのでしょう。

 それと較べると、「不受講届」提出はハードルが低い。その程度のこともできないようでは使いものにならないので、もしも本気で課外を潰したいと思うのなら、生徒たちは団結してそれをやればいいのです。課外はイヤだ、でも波風を立てたり、自分がリスクを負うことは一切したくない。そんな卑怯な人間、僕は助ける気にはなれません。また、だからこそ問題が解決できないのです。そこらへん、生徒たちは自分の問題なのだから、もっと主体性をもてと言いたいのです(だから、あれがたいへんタメになって有益だと思う生徒は出さなければいい)。

 最後に、このメール主には「無意味なことをするな」と改めて言っておきます。僕にはそれは、クレームをつけて騒ぎ立てることそれ自体が目的としか思えないからです。かえって課外に反対している人たちの信用を損ねる。ついでに、これを読んでくれているらしい教育委員会にも言っとくと、僕はウラを取ってから書いているので、教師仲間の保身のためのおかしな弁解より、ここに書いていることの方が事実としてもずっと正確なのです。自分の手の内を全部見せるほど間抜けでもないし、なめてもらっては困りますよ。


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