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“三流学校のドン”加計理事長記者会見の面妖さ

2018.06.21.15:11

 思わず笑ってしまいましたが、あの尾木ママもこれには怒った由。

尾木氏、加計理事長の会見に怒り「バカにしてる

 この会見の模様はYoutube にもアップされています。これはその2ですが。

加計理事長“問題”発覚後、初の会見 ノーカット2(18/06/19)

 まずこの記者会見場の背景が面白い。加計学園経営の大学・専門学校・高校・中学名が、重複があるのでとくに多い印象を与えるのですが、ずらりと並んでいるからです。むろん、こう言っては失礼ながら、三流どころばかりです。加計孝太郎氏はこれらの学校の頂点に文字どおり君臨しているわけです。

 僕は塾業界が長いので、私立の三流学校法人の理事長や理事というのは、かなり怪しげな人間が多いのをよく承知しています。教育者というより、悪徳不動産屋めいた人物が多い。同族経営が多いので、箸にも棒にもかからないドラ息子が何もしないで給料だけもらっていたりする例もあります(何もしない方がまだマシで、下手に介入して乱暴狼藉に及び、中が無茶苦茶になった例も知っている)。政治家とのコネを使って許認可を得たりするのはこの世界では珍しくないことで、同類の三流どころの間ではそういう人は「やり手」としてむしろ評価されるのです。

 そういうところからすれば、この加計孝太郎という御仁は、典型的な三流学校法人のドンです。たまたま「総理案件」だったのが注目を集めてしまうことになってまずかったので、今まで政治家を使ったことは何度もあるはずです。この記者会見でも加戸・前愛媛県知事のことを親しげに語っていますが、この業界ではそのおかげで同類たちに一目置かれる存在なのでしょう。

 ミもフタもない言い方をすれば、この手の人たちにとって「商売」とは、いかにして無償の土地や補助金をせしめて事業拡張を行うかです。加計学園の場合は、過疎に悩む自治体の「要請」を受ける形にして、千葉科学大でも、今回の今治市の獣医学部でも、有利な条件で開学したのです。むろん、開学の暁には、大学への補助金も別途下りる。定員割れすれば、その分補助金は削られるが、土地はタダだし、校舎の建設費用も一部負担で、後は自治体に出させればいいのです。税金も学校法人なら優遇措置が受けられる。そこらへん、加計学園経営のいわゆるFラン大学であろうと、有名大であろうと変わりはない。率直に言って、甘い商売なのです。

 本来なら、学校経営者にはそうした各種の優遇措置に見合っただけの「高い志」が求められる。しかし、公平に見て、加計孝太郎氏にそんなものがあると解釈するのは無理でしょう。獣医学部も、元々持ちかけたのは加計側ですが、長男が獣医学部を出ていたのと、「獣医学部なら学生集めに苦労することはなさそうだ」という計算からそれを作ろうとしたにすぎない(それで一つでも偏差値の高いところができれば宣伝に使えると考えた?)。しかも、「総理のお友達」という利点を最大限活用したのです。商人として「やり手」ではあっても、教育家のやることではない。というより、彼を「教育家」と見ることの方に無理があるでしょう。僕は人を風貌で判断しますが、あれは教育家の顔ではない。たんなる「政商」のそれです。

「ただのお友達で、首相を自分の事業に利用するなんて考えたこともない」というのが嘘八百なのは、両者がズブズブの関係にあることからも明らかでしょう。2014年、安倍晋三は千葉科学大の「開学十周年記念式典」とやらで挨拶し、二人が「腹心の友」であることを強調した。加計学園は、落選中の安倍の子分の荻生田を同大の「客員教授」として雇った。元文科省官僚で安倍内閣で官房参与を務めた木曽功は、加計学園に天下り、理事になると共に、千葉科学大の学長に就任。獣医学部問題では、古巣の文科省に圧力をかけた。首相夫人アッキーが加計学園の「御影インターナショナルこども園」の名誉園長を務めていた話は有名ですが、森友の講演でも自慢げに話していたミャンマーで教育支援を行っているという話も、彼女はその関係のNPOの名誉顧問でしたが、これも加計がらみのもので、さらに言えば、元劣等生の彼女はエスカレーター式で上がれる大学にすら上がれず、専門学校しか出ていないのに、なぜか立教大の大学院に入学、「21世紀社会デザイン研究科」というのの修士課程を修了しているのですが、これは加計氏の母校で、「軽い口利き」を期待できたからそこをえらんだ、と解釈できるでしょう。もっと驚くべきことは、安倍内閣は加計氏と同じ立教出身の弁護士で、加計学園監事を務めていた木澤克之氏を2016年、最高裁判事に任命したことです。これは「異例の抜擢」と評されたもので、「偶然」と言うには話が出来すぎている。

 こういうのは、むろん、一部にすぎません。次のサイトにはその詳しい紹介が出ています。

「たまたま総理の友人だった」はずの加計学園と安倍政権の繋がりを網羅してみたらこの上ない濃密さでした

 これを見ると、安倍の子分には荻生田以外にも、加計学園経営の大学で「客員教授」のポストを与えられていた政治家が二人いて、下村博文なども加計の世話になっていることは、つとに有名です。同じサイトの別の記事には、千葉科学大開学の経緯について書かれているものもあって、それによればこうです。

 千葉科学大の誘致を行ったのは野平匡邦元銚子市長。この人物は銚子市で育った後に自治省を経て岡山県副知事を務め、2002年には加計学園系列の岡山理科大の客員教授に就任しました。
 そしてこの年の7月に千葉科学大の地元誘致を訴えて銚子市長選を戦って初当選を果たしたのです。その結果2004年に千葉科学大学は開校し、現在に至ります。


 あまりにも露骨な話で、加計孝太郎氏の「政商」の面目躍如です。ついでに言えば、安易に政治家センセに教授ポストを腰掛け代わりに提供するような大学でまともな教育が行われるはずがないのはわかりきったことで、学生のことなど何も考えていないのです。受験生諸君は、学費の無駄なので、同じ定員割れ大学でも、経営者がもっとまともで、教職員が一生懸命やっている大学はいくらもあるので、同じ行くならそういう大学を選択すべきです(少し調べればそのあたりはわかる)。

 あの記者会見については、大阪の地震の後とサッカーのワールドカップの日本の初戦当日を狙ったもので、それも地元のメディア限定にしたというので、「やり口が姑息だ!」と酷評されていますが、内容それ自体が愚にもつかないもので、真面目に論評する価値もないものでした。とにかく形式だけ記者会見を行って、何の証拠にもならない「記憶」を持ち出して否定に終始しておけば、一応「みそぎ」は済んだということにできると、それだけの考えでやったことでしょう。どうせ安倍は、妻のアッキーの証人喚問にも、「腹心の友」の喚問にも応じない。応じたとしても、佐川の二の舞にしかならないのです。とくに「反安倍」ではない日経ですら、次のような記事を載せているほどです。

加計氏、首相面会否定に波紋広がる

 僕らが認識しておくべきことは、今の日本には教育と税金を食い物にして「事業家」と名乗るこの手の輩がいて、加計学園経営の大学や各種学校は永遠に三流のままでしょうが、そういう御仁と「腹心の友」関係の首相が3選を目指しているということだけです。今は梅雨ですが、梅雨は遠からず終わる。こちらの梅雨はいつ晴れるのか、と思います。

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