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最低国家~首相の嘘のせいで渋滞する行政と政治

2018.05.31.15:23

 安倍晋三は今や「日本社会最大のストレス要因」です。元はといえば、全部彼の嘘から始まっている。「私や妻が関係していたのであれば首相も国会議員も辞める(森友問題)」「私の関与は一切ない。加計理事長から獣医学部の話を聞いたことは一度もなかった(加計問題)」など、見え透いた嘘を断言調でついたことと、それが嘘であることを頑なに認めようとしないことから、忖度官僚の虚偽答弁、文書の廃棄や改竄も始まって、行政も国会審議も停滞しているのです。

 異常な教育方針を掲げた森友の小学校用地の異例の値引きが「総理夫人案件」ゆえに行われたことは明白だし、加計学園の獣医学部認可が「総理のご意向」ゆえに成功したことはもはや疑う余地がないが、これだけ証拠や証言がゾロゾロ出てきても、彼は認めないので、こういうことになってしまうのです。

 なかでも財務省は最悪で、これに品性下劣な福田事務次官の女性記者相手のセクハラ問題が加わり、さらに、麻生副総理兼財務大臣の火に油を注ぐようなトンデモ発言連発が加わって、しかし、安倍政権は麻生の支持なくしてはもたないから、これを解任することもできず、今に至る、というわけです。

 それで国富、税金が無駄なことにばかり消尽されている。国会が迷走して、「もり・かけ」問題の不毛な議論に終始するというのは、すなわち議員歳費が浪費されているということだし、先頃は、残っている文書を出せというので、財務省は新たに4千枚の文書を提出したという話ですが、その膨大な書類の山の写真(下の記事を参照)を見て僕は驚きました。

財務省が国会に提出した交渉記録のPDF

 こういうのを、たぶん出席予定議員の人数分印刷したのでしょうが、それ以前に文書を整理して分類しなければならないし、ネットのホームページにも載せたそうで、職員たちは大童でそういう、元々は「やる必要の全くない」仕事を強いられたのです。改竄指示の際には近畿財務局の職員が自殺しているし、廃棄の際にも「どれを捨てるか」ということで、つまらないことにエネルギーと時間をとられたでしょう。虚しい仕事としか言いようがないが、そういうのは全部、安倍の嘘から始まったものなのです。その職員の給与はむろん、税金から支払われている。

 ぞっとさせられるのは、彼の嘘の“私(わたくし)性”と、言葉の軽さです。未熟な人格の持主のこれは一大特徴と言えるものですが、彼らは勢いやはずみで嘘をつく。安倍も同じですが、いったん嘘をついてしまうと、今度は頑なにそれが嘘だったことを否認するのです。

 その軽さにおいては女房のアッキーも同じなので、首相夫人の立場もわきまえず、未熟な判断に基づいて、安易な口利きをする。それが公私混同の無責任なええかっこしい(関西弁ではそう言います)だということがわからず、森友問題だけではなかったようですが、社会的公正を害するようなことを平気でやらかして、それが夫の窮地を招いたのです。彼ら夫婦の共通点は、どちらも名家に生まれたが、若い頃ろくすっぽお勉強せず、能力もあまり高くなくて、そのため妙なコンプレックスを抱えてしまい、それを“補償”しようとして中年になってから「国家」だの「神様」だのにとりつかれ、自分勝手な「使命」感をもつようになってしまったことです。それがひいては「国家社会の迷惑」になることも知らずに。

 一般世間にもそうざらにはいないほどの低レベルな夫婦が首相夫妻になってしまったというところに、問題の根本原因があります。ふつうならそれがわかった時点で自民党内で自浄作用が働いて、安倍は退任し、別の人が新総理になるという展開になるはずですが、それがそうはならないというところが深刻なのです。

 安倍晋三個人としては、ほとんど妄執と化している「憲法改正」を成し遂げるまでは政権の座から降りたくないということなのでしょうが、その憲法改正も、何か明確なグランドプランに基づくというものではなくて、ただ「自分の手で改正した」という“実績づくり”自体が目的なので、「偉大な祖父も成し得なかったことを出来の悪い孫の自分がやった」ということで、個人的なコンプレックスの補償がしたいのです。事実としては、一部の右翼勢力がそれを利用しているということでしかない。

 そのためには「もり・かけ」問題では嘘をつき通して、「野党やマスコミがしつこいだけ」ということで世論がうんざりするのを待って乗り切るしかない。そういうことなのでしょう。彼にとってその妄執は「大義」なのであり、ほとんど明治維新の志士気取りなのです。

 最新の世論調査でも不支持は支持を大きく上回ったままですが、有権者が「代わりがいないからあれでも仕方がない」と諦めムードになる政治状況は真に深刻です。「浦島太郎の経済学」と揶揄されるアベノミクスに対する幻想はすでに消え、日銀の「異次元の金融緩和」は「出口戦力」次第ではとんでもないことになりかねないと懸念され、財政赤字はさらに積み上がり、外交でも見るべき成果はほとんどないと多くの人が冷静にそれを評価するようになっているにもかかわらず、二階や麻生といったドンが「神輿を変えるまでもない」と判断しているから、政権は続いているのです。

 そういう自民党自体が異常ですが、「『ポスト安倍』を狙う石破茂・元幹事長の政権批判が熱を帯びている」にもかかわらず、「党内の視線は冷ややか」なのだそうで、「背景にあるのが石破氏の離党経験と『正論』をぶち上げる姿勢への拒否反応だ。中堅議員は『安倍政権を批判したいだけ』。政権幹部は『自民党員は苦しい時に後ろから弾を撃つタイプを一番嫌う』と指摘する」(朝日5/30記事)という話で、そういう次元の低い仲間意識の中で終始しているからこそ、何も変わらないのです。僕は石破氏のあの妙にじとーっとした語り口に違和感を感じる者の一人なので、積極的に彼を推す気になれないのが残念ですが、煮え切らない岸田も今一つだし、「国民的人気」を誇る小泉進次郎はまだ若すぎるというので出ないだろうし、政権交代を可能にするような強い野党も存在しない。そういう「ビミョーすぎる」状況の中で「安倍3選」が行われようとしているのです。

 昔の自民党の某法務大臣の言葉をもじるなら、「この程度の国民ならこの程度の政治と総理」ということになるのでしょうか? いっそ総理夫人アッキーを総理大臣にしてみたら、「神様のお導き」によるオカルト右翼巫女政治ということになって、21世紀の卑弥呼と呼ばれ、大混乱のうちに日本社会は崩壊して、次のステップに進まざるを得なくなり、問題解決も早いかもしれません。

 発達障害を抱えた小学生みたいな安倍の嘘に付き合わされて、政治も行政も停滞して、国全体にイライラが広がる。わが国が三流国家になり下がった、何よりの証拠です。昨日、歯医者の待合室でテレビを見ていたら、日大アメフト部の内田前監督と井上前コーチが、「自らの保身のために嘘をついたことは明らか」だとして、関東学生アメフト連盟から除名処分(永久追放に相当する由)を受けたというニュースをやっていましたが、安倍の嘘も、常識からすれば明白なので、しかし、首相という大権力者の地位ゆえにそういうまともな懲戒は回避されるのです。この春から小学校では「道徳」授業が正課となったそうですが、どの面下げて僕らオトナは子供に道徳を説くのですかね?

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