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情実総理、「王道」政治を語る

2018.04.10.02:15

 これは正しくは「語る」ではなくて「騙る」です。次の時事通信の記事をご覧ください。かなり笑えます。

 安倍晋三首相は9日の参院決算委員会で、昨年7月の東京都議選時、街頭演説で「こんな人たちに負けるわけにいかない」と発言したことに関し、聴衆からの「辞めろ」コールは「選挙妨害」と断じ、「正しい王道の選挙を戦おうと訴えた」と改めて釈明した。民進党の大島九州男氏が都議選に触れて質問したのに答えた。
 首相はコールについて「明らかに選挙活動の妨害行為だ。政策を訴えるのではなく、単に『安倍辞めろ』と言っている」と指摘。「候補者の話を聞いて判断してもらう環境をつくるのが選挙ではないか。こういうことをやる人たちに、私たちは負けるわけにはいかない」と強調した。(2018/04/09-12:19)


 ちなみに、この「正しい王道の政治」という表現も間違いです。他の記事でも確認しましたが、彼はたしかにこういう言い方をしたようです。これは「おなかが腹痛だ」と言うのと同じで、安倍総理の教養レベルでは難しいかも知れませんが、「王道」というのは「覇道」と対比されるので、「正しい」「正々堂々たる」を元々含意しているのです。

 にしても、彼の言う「王道の政治」というのは何なのでしょう? 周りをお友達とイエスマンで固めて、森友でも加計でも、「お友達の便宜」をはかろうとして横車を押したのが発端です。それで批判されると、何でもありの手を使ってごまかしや隠蔽に走る。この問題が長引いているのも、野党やマスコミが「政局化」しているからではなく、いつまでも彼が嘘をつき続けているからなのです。

 今では大方が見放してしまったようですが、僕の知り合いにも、主に経済政策が理由で安倍政権を支持していた人が何人かはいて、彼らが一様に「あれはまずすぎた…」と言っていたのは、例の「私や妻が関与していたのなら、総理も議員も辞める」という国会答弁の際の発言です。妻のアッキーの関与は歴然としているのだから、彼は総理も国会議員も辞めなければならなくなった。それを防ぐためにはどんな無理をしてでもアッキーの関与を否定しなければならなくなり、それが佐川前長官の虚偽答弁、ひいては財務省の文書改竄にもつながったのです。総理にはあるまじきケーハクすぎる一言が、一連の犯罪の原因になった。あの「こんな人たちに…」発言の元となった「辞めろ!」コールも、森友・加計問題での安倍政権のひどすぎる対応に怒りを募らせた人たちのものだったのです。「王道」政治家に向かって放たれた「心ない群衆の罵言」と解釈するのは安倍本人だけです。

 今やアッキーは「究極のサゲマン」視されるにいたっていますが、最初は「家庭内野党」とか何とかいって、原発だの沖縄米軍基地問題だの、「妻の反対を許容する総理の懐の深さ」をアピールするのにもってこいだと、都合よく受け止められていたのです。皮肉なことに、森友学園の「教育勅語」教育に関しては、「私の考えとも近い」と当初は安倍もご満悦だった。それでアッキーは名誉校長にまでなって、小学校開設を後押ししたので、ところがその用地取得の経緯がマスコミ沙汰になって、「あるまじき不正」の疑いを招くことになり、安倍はその段階で手のひらを反して、籠池夫妻を「異常な人たち」呼ばわりした。「妻の関与」もあってはならないこと、従って「なかった」ことにされたのです。そこに無理があった。

 やや旧聞になりますが、それが表沙汰になるきっかけを作った地方議員への興味深いインタビューがあります。HUFFPOST、3月31日の記事。これは事件の経緯とその深刻さがよくわかる出色の記事で、ついでに産経新聞が東京と大阪で全然違うらしいのもわかって、そのあたりも面白いので、まだの方はぜひクリックしてお読み下さい。

森友問題が明らかになるまで。最初に「告発」した大阪・豊中市議の執念とは

 安倍はここまで歴然とした話を、それでもなお否定しようとしているわけです。「安倍晋三首相は9日午前の参院決算委員会で森友学園問題について『私も妻も関わっていないが、そうだという証拠や証言はない』と述べた上で『妻が名誉校長を引き受けたため疑念を持たれてもやむを得ない』と指摘した」(ロイター)と、まるで自分たち夫婦が被害者であるかのごとき口ぶりです。そんなに言うなら、女房や、その命を受けて動いた当時の夫人付職員、谷査恵子氏の証人喚問に応じろよと言いたくなりますが、それは頑なに拒むのです。

 まあ、検察が大阪市大卒の異色の「酒豪」女性特捜部長の指揮のもと、東京地検特捜部のバックアップも受けて深いところまで斬り込もうとしているという話だから、それを拒んでも安倍は窮地に追い込まれそうですが、最後まで「私がなかったと言っているのだから、なかったのだ!」と嘘をつき続けるのか、見物させてもらいましょう。

 これは最新ですが、加計問題に関しても、「ない」と言っていた文書が新たに発見されたそうです。

 学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に獣医学部を新設した計画を巡り、県が、これまで「ない」と回答していた計画に関する文書が存在していたことが9日、県幹部への取材で分かった。県が事実関係を調査している。
 新設計画に関する全文書の情報公開を請求した今治市の市民団体によると、文書には、2015年4月2日に県や市の職員らが首相官邸などを訪れた際のやりとりなどが含まれているとみられる。
 団体は17年5月、県に対し、情報公開を請求。官邸の訪問記録について県の担当者に尋ねた際、「廃棄済みのためない」などと口頭で伝えられたという。(共同通信2018/04/10 00:34)


 安倍政権がらみの「ない」は全部嘘で、早くこの政権を終わらせないかぎり、似たようなことはこの先もずっと続くでしょう。政治家先生たちも、官僚も、品位をこの上なく落とすだけでなく、仕事にならないのでありませんかね。子供たちの教育上もよろしくないのは、言うまでもありません。安倍みたいな反省心絶無のジコチューで常習的な嘘つきのガキが大量発生したら、どうするんですか? 何? その場合は軍歌と教育勅語の暗唱教育で「芯を入れる」って? ご愁傷さま。

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