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ないはある、あるはない、ほんとはうそ、うそはほんと…

2018.04.04.16:23

 受験戦線が終わって数日留守にしていたので書きそびれましたが、再開します。

 シェイクスピアの『マクベス』冒頭に、「きれいはきたない、きたないはきれい」という有名な魔女のコーラスが出てきます(今の政治家センセたちの大方はご存じない?)が、あれをほうふつさせる、昨今の政治と行政です。「ない」と言っていたものが後で「あった」となり、それもなんだかおかしいので調べると、文書が途中で改竄されたりしているわけです。でもそれは政府関係者が命じたものでも、役人の強力な忖度が働いてなされたものでもないのです。じゃあ、一体どういうわけで? 「私自身の刑事訴追のおそれがありますので、そのあたりのことについては答弁を差し控えさせて頂きたいと思います。」全部それで逃げて、にもかかわらず、「首相官邸、総理夫妻は無関係」だと断言する。何でそう言えるのだと反問すると、「それはまさに私の刑事訴追にも関することでありまして、答弁は差し控えさせていただきたい」が繰り返される。実質論理としてはナンセンスの極みでも、保身のためとあらば何にでも強引にこじつける。あの福島原発事故以来、久しぶりに「東大話法」(京大出身の安富東大教授の命名)という言葉を思い出しました。

「共同通信社が3月31日、4月1日の両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で証人喚問を受けた佐川宣寿前国税庁長官の証言に関し「納得できない」との回答が72・6%に上った。「納得できる」は19・5%。改ざん問題で「安倍晋三首相に責任があると思う」は65・0%で、3月17、18両日の前回調査(66・1%)と横ばい。「首相に責任はない」は27・5%だった。
 内閣支持率は42・4%で、前回から3・7ポイント増えた。不支持は47・5%(前回比0・7ポイント減…(毎日4.1記事。ここから先は有料)


 これも不可解な反応で、「納得できない」が72.5%、「安倍晋三首相に責任があると思う」は65%なのに、支持率は3.7%戻しているのです。仮にこれでアッキーが証人喚問され、官邸の振り付けに従って嘘と出鱈目を平然と語ったとしても、「とにかく証言はした」というので、支持が再び不支持を上回るようになるかもしれません。

 しかし、次のような記事(AERA)もあるから検察に期待しましょう。

「大阪の事件捜査の顔」が大阪高検に就任、森友学園問題で忖度する気はゼロ

 他にも、しかし、網タイツ防衛相の頃のあの「ないはずなのにあった」事件が、あれは南スーダンPKOでしたが、今度は「イラク日報」にかたちを変えて再燃しているようです。

「また文書」政府防戦必死 自民不満たらたら

 うーん。要するに、安倍政権下の各省庁の「ない」は「ある」の意味であることもあって、否定は別に肯定の反対を示すものではないのです。だから佐川証言の「関与はなかった」というのも、それについての根拠を彼は何も示せなかったのですが、「関与はあった」と言うのと矛盾しないことになります。白か黒かときかれると条件反射的に必ず「白!」と答える。しかしそれは、形式論理上はともかく、実質的には黒であることを否定するものではないのです。

 安倍政権下では、かくのごとく、論理学の基礎もあっさり反故にされてしまうわけで、今どきの大学入試では「論理的思考力」と「文脈を読む力」が何より重要だとされるのですが、将来官僚や政治家になりたいと思う若者たちは、いったん職に就いたらそのようなものはすべて忘れ去り、廃棄しなければならないのです。

 しかし、それで物事の道理をつかんだり、考えたりすることは果たしてできるのか? できるわけがありませんが、要は、そんなものはいらないということなのです。大嘘つきのサイコパス政権に仕える身でそんなものを保持していれば、身に災いを招くか自殺する羽目に追い込まれるだけです。クルクルパーになることこそ、生存の道です。

 金正恩やトランプは恐ろしいが、安倍政権もそれに劣らず恐ろしい。日本人全体の頭が濁って、何が何やらわからなくなり、ミソとクソの区別もつかなくなって、日本中のあちこちで神経症患者特有の「アハハ…」という空笑が聞こえるようになる日は、すぐそこまで来ているのかもしれません。皆で「♪あるはない、ないはあるで、うそはほんと」が合唱される。

 再びシェイクスピアを引用するなら、「世界の関節は外れてしまった」のです。こういうのもアッキーの言う「神様のお導き」なんでしょうか? 彼女にこれを送りつけたら、「いいね!」押してもらえますかね?

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