FC2ブログ

溺れる安倍はオバマをもつかむ

2018.03.26.13:59

 これが何のもじりかは、このブログの読者には説明不要でしょう。次のような記事が出ていて、笑ってしまいました。

 安倍晋三首相は25日、オバマ前米大統領と東京・銀座のすし店で昼食をとりながら会談した。約1時間半の会談後、安倍首相は記者団に「伊勢志摩サミット、広島訪問、パールハーバー訪問など、主に昔話について盛り上がった」と話した。
「銀座久兵衛本店」の前で出迎えた安倍首相に、オバマ氏は「ハイ、シンゾー」とファーストネームで声をかけた。店の関係者によると、2人はカウンターに並び、中トロの刺し身や12~13貫のすしを食べたという。和やかな雰囲気だったという。
 店を出る際に記者団から感想を求められたオバマ氏は、「エクセレント(すばらしい)」と話し、右手の親指を立てて見せた。オバマ氏はすし好きで知られ、2014年に来日した際も安倍首相は銀座の別のすし店「すきやばし次郎」でもてなしている。(朝日新聞)


 オバマが大統領在任中、安倍とはウマが合わないことは有名でした。思想的な面で相容れないだけでなく、オバマは黒人ながらハーバード出身のエリートで、お勉強がよくできたが、安倍はその対極にあって、妙な学力コンプレックスを抱えていたからです(同じようなエスカレーター進学でも、勉強熱心な小泉進次郎にはそれがなさそうなのは幸いです)。オバマも、しかし、自慢のオバマ・ケアは反対派の謀略によって骨抜きにされ、国際政治では優柔不断ばかりが目立ち、何ら見るべきところがなかった。経済政策でも「相も変らぬウォールストリート政権」と批判され、ドローンによる民間人殺害なんていう妙なところで有名になっただけでした。僕は「チェンジ!」を唱えて彼が大統領になったとき、暗殺を本気で心配しましたが、すぐに杞憂だとわかった。今のアメリカは大統領が変わる程度では変わらないなと、「影の権力」の大きさを改めて強く印象づけられただけでした。

 そのオバマも今は気楽な身分です。対する安倍は森友問題で崖っぷちに立たされていて、「リベラル派のアメリカ前大統領」との「仲の良さ」をアピールして見せることで、「印象操作」(これは安倍が自分を批判するメディアを非難する際、よく使う言葉です)を狙ったものでしょう。夫婦して「教育勅語教育」に肩入れするような極右ではオバマと合うわけはないが、だからこそ今のこの時期には利用価値があるのです。

 そのオバマは、しかし、次のようなことを語ったとか。共同通信の記事です。

 オバマ前米大統領が25日、東京都内で対話イベントに出席した。任期を振り返り「あえて反対意見に耳を傾けるようにしていた」と強調、賛成者で周りを固めるのは「危険だ」と述べ、名指しは避けつつも政権高官の更迭を繰り返すトランプ大統領を暗に批判した。自身が取り組んだ核軍縮について「将来の世代を守るためにも今、種をまくべきだ」と訴えた。
 NPO主催の「世界オピニオン・リーダーズ・サミット」で登壇したオバマ氏は、米国の現状に関し「人々は自分の世界観に合ったニュースを選ぶようになり、偏っている」と指摘。客観的な事実に基づき議論すべきだと呼び掛けた。(共同)


 これは「トランプ政権批判」であるのと同時に、「安倍政権批判」でもあるでしょう。トランプと較べればそのやり口はまだしも“洗練”されているとはいえ、「賛成者で周りを固める」ことにばかり、安倍政権は血道を上げてきたからです(マスコミ報道をフェイク呼ばわりするのも二人は同じ)。NHKの会長・経営委員や、各種諮問委員会の類のお手盛りの偏った人選から、高級官僚の人事権を一手に握って、省庁に「忖度行政」を行き渡らせることまで、ここまで公正を無視した露骨なことをやる総理大臣は戦後存在しなかった。それで官僚の露骨な虚偽答弁から、果ては公文書の改竄にまで事は発展したわけで、今回の事件は「起きるべくして起きた」ことだったのです。折も折、前川前事務次官の名古屋市の公立中学での「授業」にまで文科省を使って「問い合わせ」という名のいやがらせをしたのはまずかったが、それも頭の悪い安倍の子分議員が親分の意を「忖度」してやったことで、元はといえば全部彼の体質から出たことなのです。

 オバマの「あえて反対意見に耳を傾けるようにしていた」は、彼の優柔不断の言い訳のようにも聞こえますが、反対を許容しつつ、明確な意思決定を行うというのは大きな組織、とくに国家レベルでは困難なことでしょう。古代ギリシャ、アテナイの政治家ペリクレスは反対意見を許容するその度量の大きさと演説の説得力で有名でしたが、そういう大人物でも今なら苦労するはずです。しかし、今は、そうした困難の増大とは裏腹に、政治家は小粒化し、アメリカでも日本でも、国民のフラストレーションの果てに、トランプや安倍のような無教養で狭量、生まれつきの嘘つきとしか思えないようなサイコパス的幼児人格者を国家のリーダーに選んでしまう羽目になった。本当の「政治の闇」はそこにあるのかも知れません。

スポンサーサイト
プロフィール

大野龍一

Author:大野龍一

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR