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『既知からの自由』訂正箇所

2011.02.18.01:10

 先にこちらの方をアップしておきます。
 『既知からの自由』初版をおもちの方は、お手数でも以下をご訂正いただければ幸いです。一応、直した箇所は全部ページ順に載せましたが、意味的、文脈的に一定以上の重要な意味をもつ直しには頭に※を付けておきますので、そこだけでもチェックしていただければ幸いです(直しの際、社に送付したものは訂正部分だけ赤表示になっているのですが、このブログでは色分けは反映されないと思うので、そこはご容赦下さい)。
 尚、これで『人生をどう生きますか?』『生と出会う』『既知からの自由』の三冊については、ひととおり直しはすんだので、翻訳に誤りはつきものとしても、ほぼ安心してお読みいただけるものになったかと思い、訳者としての責任は果たせたものと安堵しています。僕は日常アバウトな人間であるにもかかわらず、こういうことだけは細かくやらないと気がすまない性格なので、いじり始めるとキリがなくなるのですが、一応気がすむところまでは直した、ということです。(『自由と反逆』に関しては、まだ初版が残っているのかな?とそれが不思議なのですが、社の方に「売り切り絶版」にするようだいぶ前に申し出てあります。理由は、あの時点では初期のものの訳書が少ない気がしたので、そのあたりを少しと、大野純一さんから昔の薄手の本をまとめて数冊借りて、そこから「これとこれ」という感じでピックアップして自己流にアレンジしたのですが、原書を返してしまったので、手直しができないというのと、もう一つ、別にあの本はなくてもクリシュナムルティ理解には差し支えないだろうと考えるにいたったからです。「訳者あとがきにかえて」の中に書き含めた「解説」めいたものも、今は訳者本人にさえ適切とは思えない箇所がある。ですから、僕が訳を担当したものとしては、上記の三冊をお読みいただければ足りると考えています。)
 それでは、下記が第二刷に際して修正を施した箇所です。 


●p.8 四行目
  その社会の一部 → この非道な社会の一部

※●p.21 1~2行目
   もしそうなら、あなたは自分自身が固定したものではないということを、それがフレッシュな生きたものであることを理解するでしょう。
 → そうしてみるなら、あなたは自分自身が固定した状態ではないことを、それが新鮮な生きたものであることを理解し始めるでしょう。
※●同頁 6行目
   議論に与し → 議論で一方に与し
●同頁 11~12行目
   …明晰に見ることはできませんし、精神が果てしなくおしゃべりしているときもそれはできません。
 → …明晰に見ることはできません。精神が果てしなくおしゃべりしているときもそうです。 

※●p.25 2行目(脱落)
   誰かに秋波を送っているとか、
 → 誰かに秋波を送っているとか、財産をなくすとか、

※●p.28 2行目
   その条件づけを見て、かつ、断崖を前にしたときのようにその危険性をその場で見る
→ その条件づけを見る、しかも、断崖を前にしたときのようにその危険性をその場で直接見る
 (傍点は「しかも」と「その場で直接」に)

※●p.47 後ろから3行目(脱落)
   思考から離れ → 思考のパターンから離れ

※●P.52 3行目
   そもそも死の恐怖など → 「死の」を削除

●P.59 後ろから6行目
  そして明らかに大部分の人は → そして見たところ大部分の人は 

●P.60 7~8行目
  私たちに何ができますか → 私に何ができるでしょう
  
※●P.61 四行目
   私が暴力的でないかどうかを見てみたいと思うのです。
 → 私が暴力的でないようにしたいと思います。
※●同頁 後ろから7~6行目
   もしもあなたが私自身の中の暴力から自由になりたいのなら、
 → 仮にあなたが自分の中では暴力から自由である[と思っている]としても、
●同頁 後ろから4~3行目
  あなたがそのような問いを発するとき、あなたは実際には平和に生きていないのだと、私には思われます。
 → [が、]あなたがそのような問いを発するとき、あなたは実際には平和に生きていないのだと、私には思われるのです。

●P.77 2~3行目
  内的に完全に生き、それゆえ外的にも静かに暮らすことは
 → 内的にすっかり落ち着いて、従って外的にも落ち着いて生きることは

※●P.108 5~6行目
   あるべきものとあるべきでないものとに
 → あるべきものと実際にあるものとに

●P.113 7行目(脱落)
  木や柱に触れる → 木や柱や手に触れる

●P.117 4行目
  その匂いをかぐか、そばを通り過ぎるかします。
 → その匂いをかぐことも、そばを通り過ぎることもできます。

※●P.119 最終行
   ある公式の中に組み込む → ひとつの公式に仕立てる

※●P.126 6行目(脱落)
  問題は時間の中に存在する → 問題は時間の中にだけ存在する
  
※●P.128 3行目
  「空 the space」 → 「空間」

※●p.139 (空白行含め)6行目頭
   もの → 反応

●P.165 2行目  その性質が → それが
●同頁 9行目  条件づけによって指図される → 条件づけによって規定される

●p.169 8行目の頭
  プルな事実そのものを → プルこの上ない事実を

●p.170 1行目
   探し求めることも探求することもなく → 捜すことも探究することもなく
※●同頁 空行はさんだ次の段落の最初の行
   人間にはなぜこのものが欠けているのかと、問うてみたことがあります
 → 人にはなぜこのものが欠けているのかと、問うてみたことがありません

※●p.172 2~3行目
   実際にあるものとそれを超えるものとを見ることに捧げ、
 → 実際にあるものを見ることに捧げて、それを超え、


 第二刷には、次のような文が付されています。ここにも脱落についての記事が含まれてあるので、載せておきます。


 二刷に際して、全体をあらためて原書と照らし合わせてチェックし、明白な誤訳、不適切と思われる訳語・訳文を訂正し、脱落を補った。直前の言葉の言い換えで、理解にほとんど支障は生じないと思われるが、行が一行増えて、そのまま数ページにわたってずれ込んでしまうという理由で一箇所、文の脱落をそのままにしたところがあるので、読者には恐縮だが、次の文を五十一ページの四行目、「終わることそのものを恐れているのでしょうか?」の後に補っていただきたい。
 ●「死という言葉があなたに恐怖をひき起こしているのでしょうか、それとも、実際に終わること[=死]が[恐怖を引き起こしているの]でしょうか?」
 読み返してみて、あらためて帯に記した言葉に誇張はないと感じたので、末長くご愛読いただければ、訳者としてこんなに嬉しいことはない。(二〇一〇年十二月五日記)  

 この件に関しては、以上です。
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