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『時間の終焉』を推す

2011.02.12.02:33

 今からちょうど三ヶ月ほど前、見てみたら昨年の11月13日の記事でしたが、僕はここに「お困りネットレビュアーの精神分析」と題した戯文を載せました。それでその最後の方に、「(『英知へのターニングポイント―思考のネットワークを超えて』の)訳者の渡辺さんは(クリシュナムルティの)ボームとの対談集、The Ending of Timeを読み込んでいて、その翻訳を計画しておられると、ずいぶん前に噂で聞いたことがあるので、僕はずっとそれが出るのを楽しみにしているのです。この本は「訳書が出ていない重要著作」の一つなので、ぜひおやり下さい。渡辺さんの訳なら読みやすいものになるはずだと期待しています」と書きました。
 そしたら、こんなに早く出たので、驚いたのですが、その頃はすでに企画は進行していたわけで、だからこんなに早くお目にかかれる運びになったのでしょう。タイミングのよさはさらに重なって、注文して取り寄せようと思った矢先、コスモス・ライブラリー社主、大野純一さんから、先頃手直しを加えた『既知からの自由』の第二刷ができて、それを何冊か送りがてら、『時間の終焉』もご希望なら一冊差し上げます、というメールが届いて、大喜びしました(『既知からの自由』の訂正箇所については、それは幸い『生と出会う』ほど多くなくてすんだのですが、近日中にその「訂正箇所一覧」をここに載せます)。
 僕はもとよりこの本の原書を所持していますが、買ったのは1980年代の末頃で、一度読み飛ばしたきり、二十年以上読んでいない。その頃よりはいくらか理解もマシになっているはずなので、その重要性は認識していたので、きちんと読み返してみようと思いながら、ちゃんとした訳書が出れば、それで読んだ方が経済だし、よくわかるだろうと、そのままになっていました。
 それで、一昨日届くと、すぐに読み始めたのですが、期待にたがわず、よく工夫された読みやすい日本語になっているし、実に実に面白い本です。かかる重要著作(原著は1985年刊)が今まで翻訳されなかったのがあらためて不思議に思われるほどで、これほどクリシュナムルティの教えの核心にまっすぐ切り込んだ本は数少ないと言えるほどです。
 全部読み終えたら感想を書くつもりで、すでに読み終えたのですが、いくらか興奮を鎮める必要が生じたのと、この前、シャンカラについて書くと書いたのですが、それで考えていたこととぴたりと重なる部分があるので、両方からめて書いてみたい。大変な問題を前にしているのはわかっているので、書き切れるかどうか、自信がないのですが、今回はとりあえず、この本は猛烈に面白いので、皆さんお読み下さい、とだけ書いておきます。(先頃、同じコスモス・ライブラリーから出た『アートとしての教育』も、こなれたよい訳だと思います。こちらは小林真行氏の訳。)
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