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「もり・かけ・スパ」の3点セットと政治の無気力

2017.12.09.15:00

 次は昨日の時事通信の記事です。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は8日午前、森友・加計学園問題に加え、スーパーコンピューター開発会社による詐欺事件についても政府を追及していく考えを記者団に示した。辻元氏は「もりそばと、かけそばだけだと思っていたら、スパゲティまで出てきた。もり・かけ・スパだ」と語った。
 また、辻元氏は次期通常国会に向け、民進、希望、共産、自由、社民5党国対委員長と構成する「野党国対連絡会」を設置する方針を明らかにした。従来の不定期に集まる会談形式ではなく、定例会議の場として連携強化を図る。


「麺類ばかりでは健康によくない」と思う人が多いでしょうが、この食えたものではない「もり・かけ・スパ」の3点セットと共に安倍は「総裁3選」に進もうというわけです。客たちの間では「いい加減、シェフを変えてもらいたい」という意見の方が多いのに、「競合店がないおかげでこれでももつから、当分はこのままでいいや」というのが自民和洋麺レストランの方針らしくて、一体何なのかよくわからない立ち位置の、「影のマネージャー」の二階何とかという人相の悪いじさまがいて、「シェフ3選」を後押ししているという話です。おまえ、客のニーズなんか何も考えてないだろ、と言っても無駄で、売り出し予定の「アベ改憲鍋」はそこそこ売れるだろうと、勝手に「想定」しているのです。客はネトウヨと日本会議関係者しかいないと思っているのか、それとも北朝鮮相手に「打つ手なし」なのがそれで変わるとでも思っているのでしょうか? 万事に一面的で、多様な選択肢を考えられない無能な安倍政権のままではどうしようもない、というのが実情なのですが、愚かな国民はそれには気づいていないから、それを利用して改憲に持ち込めればもっけの幸い、ということなのかもしれません。

 この「スパコン疑惑」については、今週号の新潮が「『麻生』もお友達だった『スパコン長者』の危険な人脈」と題したまとまった記事を載せています。それによれば、この「12月5日に東京地検特捜部に逮捕されたのは都内のベンチャー企業『ペジーコンピューティング』の斉藤元章代表(49)」で、経産省所管のNEDOから受け取った助成金を騙し取ったというもので、金額は4億3100万円(その後の捜査の進展によっては額がさらに膨らむ可能性もある)。手口は、その選定事業で、実際にかかった額より多く水増し請求して、それをネコババしたというものです。興味深いのはこの社長は、あの「詩織さんレイプ事件」の犯人にして、『総理』など二冊の安倍ヨイショ本の著者、元TBSワシントン支局長・山口敬之のスポンサーでもあるということで、山口はこの社長が借りた「都心の超高級ホテル(『ザ・キャピタルホテル東急』)の一室に自宅兼事務所を構えましたが、この元々の借主が斉藤社長」だとされていることです(家賃がべらぼうに高いので、山口に支払えるはずがない)。要するに、これまた「安倍人脈」なのです。「総理のご意向」で獣医学部新設にこぎつけた加計学園は「建設費水増し疑惑」ももたれていますが、こちらはモロ「詐取」で、それが安倍絶賛本の著者であるレイプ犯ともつながっていたというのだから、「安倍人脈」の素晴らしさがあらためて強く印象づけられるのです(時代錯誤の「教育勅語暗唱教育」に「感動」した「オカルト右翼女房」アッキーの、森友小学校新設のための“力添え”については、今さら付け加えるまでもありません)。

 これには、しかし、もう一人の「大物」が絡んでいる。それが「麻生副総理兼財務大臣」だというのですから、この政権の「ドブ池」ぶりがよくわかろうというもので、今後の東京地検特捜部の活躍が期待されるところです。またもや「総理のご意向」が働いて、途中でポシャるなんてことはないように願いたいものです。

 ふつうなら「もり・かけ」問題で政権は倒れていますが、新たに「スパ」まで登場して、それでも「安倍3選」が揺るがないのだとすれば、この国はほんとに危険なアパシー状態に落ち込んでいると見なければならないでしょう。アパシー(apathy)というのは、「感情鈍麻・無感動・無関心・冷淡」の意味ですが、根本には「何を言っても、何をやっても無駄だ」という思いがあって、現実に目を閉ざして、無気力をかこつようになる症状です。そういう病的状態になった人間は、そこにある問題を指摘し、声を上げる人たちを疎ましく思い、「そんなことは大した問題ではない」と言う。何もしない自分の状態を無意識に正当化しようとしてそうなるのですが、そちらの自覚はないのです(前々回も指摘したように、それは元はといえば安倍の「平気で嘘をつく性格」によって真相解明が止まってしまったために生じた事態ですが)。

 僕の見るところ、これは国民の側にも、自民党内部にも両方ある。それで惰性で現状維持を続けようとするので、問題を言い立てる方も、そういう多数派のアパシーに妨げられていつまでも解明が先に進まないと、やがて同じように「この国では何を言っても、何をやっても無駄だ」と感じるようになってしまうでしょう。安倍政権はそういう内外両方のアパシーに支えられて成立している。それが「積極的支持はないのにまだ政権支持率が5割前後ある」という不思議な結果をもたらしているのです。何より問題なのは、こうした状態が異常なことであることに気づかないことでしょう。

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