民進党・左派の新党構想を歓迎する

2017.10.02.13:57

 前回もちょっと触れましたが、それはよいことです。前原代表の小池新党への合流決断も、僕は評価しています。これまでの民進党ではいくら候補者を多く立てても「惨敗」の結果は目に見えているので、安倍政権の暴走を許すことにしかならないからです。

 小池新党が「民進党丸呑み」を拒否したのは、ある意味当然のことです。それを「政策・思想で差別した!」と言うのは、国民不在の議論というものでしょう。政党というのは失業しそうな国会議員の互助会でも仲良しクラブでもないので、議員歳費は国民の税金で賄われているという根本的な事実を忘れてもらっては困る。とても一つの政党とは思えないほど考え方の違いがある民進党議員を丸呑みしたのでは、新党(「希望の党」というのだそうですが)は看板を変えただけで、政党としてのアイデンティティは失われる。

 自民党は安倍政権下で、幼稚な戦前回帰願望に支配された総理総裁が主宰する「情実政党」「お友達政治」となり果てました。「忖度」がやたら幅を利かせ、僕は再々その類似を指摘していますが、あの麻原のオウム真理教とそっくりになってしまったのです。彼ら二人は同い年(麻原は早生まれなので誕生年は一年違うが同学年)で、やはり早生まれ同い年の僕は、昔、母親に「おまえたちの学年は全国的に出来が悪いのではないか?」と真面目な顔で言われてしまったことがあるのですが、「出来の悪い学年」の一人として責任を感じるのです。サイコパスのイカレポンチ教祖と時代錯誤のネトウヨ総理を“輩出”したのでは自慢にならない。スティーブ・ジョブズならまだいいとして、それは海の向こうの話で、こういうのばかりではねえ…と思わざるを得ない。

 話を戻して、小池新党は「別の自民党」でしょう。安倍流「しがらみ政治」を脱するというスローガンを掲げているが、安保法制にも賛成だし、憲法改正(その中身がどういうものかは分明ではありませんが)も行う腹のようです。自民の石破氏が「考えは同じ」と言っているのは正しいので、小池氏は小泉元総理の「弟子」だから「原発ゼロ」政策は打ち出したものの、全体として自民と大きな違いはない。自民は安倍カラーで染められて浅薄狭量な「ヤンキーお友達政治」のレベルにまで落ちてしまったので、私がその根性を叩き直してさしあげましょう、というわけです。要するに、「新生自民」が「希望の党」というわけです。

 それはそれでいい。同じ保守派でも、「安倍自民よりはこちらの方がいい」という人たちはたくさんいて、それは自民票を相当食うでしょう。僕の希望としては、公明(隠れもない創価学会の政党ですが、すっかり権力の味をしめてしまったらしく、自称「平和の党」はどこへやら、池田大作先生ではなく、安倍に忠勤を励んでいる)合わせた数でも過半数を切るまでになってもらいたいが、それは無理でも自民の単独過半数の線は少なくとも消えそうです。

 対抗馬がこれまでの民進ではそれはできないだろうから、ひとまずこれはめでたい。最大勢力である「無党派層」の票がどう流れるかにもよりますが、「小池新党ブーム」でそれを最大限取り込めれば、自民と公明の組織票に勝てるのです。うまくすれば、自民の議席を現段階の予想よりさらに減らせるかもしれない。そうなったら解散を仕掛けた安倍は即退場です。

 僕自身は、自分の選挙区で自民対希望の党の構図ができ、後者が勝てそうだなと思ったときは、候補者がポンコツすぎれば別として、迷わず希望の党に投票するでしょう。そうでなければ、死票を承知で共産党に入れる。

 しかし、ここに来て、もう一つ選択肢が出てきた。民進党の枝野氏が「新党を作る」と言い出しているからです。名前は「民主党」にするのだとか。聞いたことのある名前ですが、おかしなキラキラネームよりいいので、僕はそれにも賛成です。そういう話し合いが小池新党との間で既に進んでいるようですが、新「民主党」と「希望の党」がぶつかり合わないように、自民対そのいずれかの構図にすることが、小選挙区制下では戦略上最重要でしょう。それで票を食い合うと、みすみす自民を勝たせてしまうことになるからです。

 自民は後援会その他の組織票だけでなく、連立相手の公明党=創価学会の組織票を固めてくるので、希望の党に入った元民進右派と、新党に入るリベラル派、または無所属で立候補した旧民進党候補が乱立しておかしないがみ合いを始めると、勝ち目はなくなります。共産党ともそのへんは協力してもらいたいので、内紛による利敵行為は厳に慎むべきです。

 ついでに言うと、公明党=創価学会の選挙活動というのはすさまじいので、ここ二十年ほどは「あいつは返事だけはいいが、入れたためしがない」というのがわかったらしくて、創価学会関係者は誰も僕のところに電話を寄越さなくなりましたが、創価学会員にとって「信仰」と「選挙活動」は一体らしいので、僕はそういう宗教のあり方には強い疑念をもつ者ですが、彼らは公明が候補者を立てないところでは自民にその組織票を集中させてくるだろうから、自由票が割れまくったのでは対抗できないのです。

 僕は昔、創価学会の親戚や知り合いから電話がかかってくると、「ああ、わかった、必ず公明党が推薦する候補に入れとくから!」と上機嫌で答えたものです。むろん、ただの一回も入れたことはありませんが、それは当たり前の話なので、学生の頃は「本代の足しに」とおこづかいが送られてきたこともありますが、僕は礼を言ってそのお金はもらい、自分の入れたい候補に投票したのです。皆さんもその手を使うといいと思います。それは信義違反ではない。おかしな義理やカネに動かされて自分の判断を偽る方が罪悪なのです。会社や労働組合の組織を挙げての応援なんてのも怪しいものなので、あなたは個人として投票するのだから、自分の個人的判断に基づいて行うのが正しいのです。

 昔、僕の田舎で笑える話がありました。ある人が町会議員選挙に立候補したが、得票がたったの3票しかなかった。その人の家には有権者が5人いて、全員投票に行ったにもかかわらずそれだったので、一つ屋根の下に暮らす家族の信任すら得られなかったのかと笑い話のタネになったのですが、別の見方をすれば、入れなかった家族は家族としての親密な関係より、自分の“良識”を優先したことになるわけです。実に民主主義の鑑(かがみ)のようなお話ではありませんか?

 もう一つ、枝野新党に注文を付けておくと、明確なポリシーと志向する政策を明確にし、かつ、それに従ったきちんとした人選をすることです。「あぶれた奴はみんな入れる」なんてけじめのないことをすると、信用を失う。別に細かいことまで全部一致する必要はありませんが、リベラルとして筋の通った、かつ能力のある人だけ公認するのです(社民党も含めていいので)。それが信用回復の一番の手立てなので、そうやって候補者を絞り込み、小池新党との棲み分け調整もうまく行けば、「反安倍」票をうまく吸収して、右と左それぞれが議席を確保できるでしょう。

 小池新党も、枝野新党も、ここは協力して、あの腐れ安倍自公政権に大打撃を与えてもらいたいもので、政権不支持率は46%にものぼっているのだから、それを味方につければ勝てるでしょう。僕は大きくは期待しませんが、ある程度は期待しています。共産党も、僕は比例はそちらに入れると思うので、頑張って下さいね。
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