安倍政権崩壊近づく

2017.06.06.15:13

 安倍内閣の支持率が急落しているという報道があります。次は日刊ゲンダイの記事。

安倍内閣支持率急落の衝撃 “消極的支持層”’ついにソッポ

 いくらか遅きに失したとはいえ、喜ばしいことです。自民党内にも動揺が広がって、「もはや安倍では選挙に勝てない」というので、安倍降ろしが本格的に始まるでしょう(その主体性・自律性のなさには呆れますが)。

 それというのも、アッキード事件でのあの不誠実な対応に加え、加計学園の問題では「ええ加減にせんかい!」と言いたくなるような卑怯な言い逃れに終始してきたからです。そういうのばかり見せられると、どんな人でもいい加減イヤになるのでしょう。

 にしても、「初めに加計ありき」が明白なのに、「規制緩和の大義」など大真面目に主張することがなぜできるのか? この前、橋下徹の珍論批判でも書きましたが、僕にはそれが不思議でなりませんでした。

 さっき、ネットのニュースサイトを見ていたら、プレジデント・オンラインの「読売と産経は社説でも『政権擁護』を貫く」(どういう方か知りませんが、沙鴎一歩と署名欄にはある)と題された記事が出ていて、その中に次のような箇所がありました。

「規制改革を主導する内閣府と、業界保護の立場から規制の例外を認めたくない関係省庁が対立することは、ままある」と説明し、加計学園問題に関するこれまでの野党と政府の対立を具体的に並べ、「政府は、特区を指定した経緯や意義について、より丁寧かつ踏み込んだ説明をすべきだろう」と主張する。そして最後には「規制緩和は安倍政権の重要政策であり、仮に首相が緩和の加速を指示しても問題はあるまい」と述べる。読者はその通りだと思わず納得してしまう。

 これは御用新聞・読売の「5月27日付社説」だそうです。「規制改革を主導する内閣府と、業界保護の立場から規制の例外を認めたくない関係省庁」という“善悪の図式”を提示(このあたりは橋下も同じです)して、その中に無理やり問題を落とし込んでしまう。こういうのを詭弁というのですが、いかにも読売がやりそうな論理のペテンです。しかし、安倍はこの恥ずべきロジックをそのまま使う。

 ところで、その読売のとてもジャーナリズムとは思えない「安倍の使い走り」ぶりのお粗末については、弁護士の郷原信郎氏が痛烈に批判しています。

読売新聞は死んだに等しい

 読売のまともな記者は「もうやってられん」と思っているでしょう。ここまで堕ちたら、もはや公共の言論機関ではありません。ナベツネと、そのイエスマンばかりが社内で幅を利かせているのだろうと思われるので、そのあたり安倍政権と瓜二つです。ナベツネのじさまはもうじきあの世として、その後どうやってまともな新聞に立て直すのか? 野球のジャイアンツもナベツネが介入した頃から本格的におかしくなって、カネで動く奴ばかりになってしまい、最高顧問とやらを退いても、その「体質」は変わらないまま、目下「破竹の10連敗」というのは笑えますが、本体の読売も同じ運命を辿りそうです。

 加計学園に話を戻して、全然違う角度から、「加計学園に獣医学部?」という疑問を呈した次のような記事もあります。僕はこれを昨日、「大学難易度」で検索していて、偶然見つけたのですが。

加計学園の獣医学部新設はどれほど馬鹿げているのか、系列大学の偏差値や四国の実態から考えてみた

 僕も前に一度、加計学園が経営する大学はどこもレベルの低いものばかりだと書いた記憶があるのですが、この記事は「偏差値がすべてだとは言いませんが、獣医学部を設置するに足るレベルかどうかを考えると、疑問符がともります(「ともります」はヘンなので、正しくは「付きます」)」と疑問を呈しただけでなく、次のような説得力のある見解も示しているのです。

◆獣医師不足を理由に獣医学部を新設するとしても、加計学園である必要は一切無い

今回、加計学園に獣医学部を新設する大義名分として「四国に獣医学部・学科が無いこと」「獣医師の不足」「鳥インフルエンザなどの人獣共通感染症が拡大する中、需要が高まっていること」などが挙げられていますが、これもおかしな話。
 なぜならば四国には、かねてから地域の農業、畜産業に根ざした研究活動を行っている愛媛大学や香川大学の農学部があり、これらの大学に獣医学科の設置を認めた方が合理的であるからです。


 たしかに、これには一理も二理もあります。ここで、あえて加計・安倍側に立って反論すると、次のようになるでしょうか。

「何を言うか! 四国の国立大にはやる気がないのだ! また、Fランに近い大学だからこそ意義があるので、今の獣医学部は難しすぎて、私立でさえ偏差値60以上ないと入れないというのは過酷すぎる。相手は動物なのだから、偏差値は50もあればたくさんなのだ! 岡山理科大の新設獣医学部は獣医学科が160人、獣医保健看護学科60人と、定員も多いから、従来は学力的に手が届かず諦めた獣医希望者の受け皿になれる。まあ、特例として認められ、他に競争相手はないことからして倍率は上がって、獣医学科は55ぐらいにはなるだろう。そうすると、偏差値40に届かない他の隣接学部も上がって、大学全体の底上げにつながる(そうはならないことを、業界に詳しい人間の一人として、今から僕は予言しておきますが)。広大な用地の市からの無償譲渡も問題視されているが、あれだって「町おこし」につながるのだ。全然そうはならず、慢性定員割れで経営が悪化し、自治体も頭を抱えるケースはたくさんあるが、獣医学部だと儲かる…ではなかった、人気が出て若者も集まり、町が活性化する可能性は大いにある。計画も条件もずっと整っていた京産大の申請は認められなかったのに、加計だけ認められるというのはどう見てもおかしいという批判もあるが、それは根回しが下手だったからで、総理のお友達だったからえこひいきされたという批判は当たらない。ほんとは当たっているが、そういうややこしいことを言う奴は読売を読め! そこに『総理は正しい』とちゃんと書いてあるだろうが! これは『正しい規制緩和の自然な結果』なのだ」

 でんでん、と付けましょうか? ともかく、それが安倍官邸の言い分なのです。こういうのが通ってしまうというところが「美しい国」ならではの素晴らしいところですが、お隣り韓国の朴槿恵前大統領の「崔順実ゲート」と実質的には大して違わない、ということは、以前も書いたとおりです。朴大統領にはあいにく、クロをシロと言いくるめてくれる、読売や産経のような忠実な子飼いメディアがいなかったというだけの話。

 しかし、冒頭の世論調査記事にもあるように、もうその手は利かなくなってきた。読売や産経については、「あんなものは新聞ではない」と思う人が増えてきた。「またかよ」と冷笑を浮かべつつ、「今回はどういうこじつけを考えたのかな?」という興味本位で読まれるだけなのです。かくて、安倍政権擁護の主要な砦は崩れ、崩壊へのカウントダウンが始まった。

 ここらで一発、『総理』『暗闘』という二冊の露骨な安倍ヨイショ本を書いたお友達の元TBSワシントン支局長、山口敬之あたりに堂々の論陣を張っていただきましょうか? 彼も例の「準強姦疑惑」でそれどころではなさそうですが…。


【付記】ついでに、こういう記事まで出ています。

加計学園に市税96億円投入…でも潤うのは地元今治市ではなく岡山の業者

 今治市も相手をよく見ず、失敗しましたね。安倍の「腹心の友」加計孝太郎がどんな手合いか、これでわかろうというものです。
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