半グレ総理、安倍の卑劣な居直り

2017.06.02.07:27

 まずこの「半グレ」とは何か? ウィキペディアの記述を借りましょう。

“半グレ”(はんグレ)とは、「暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団」を指す語。“半グレ集団”とも。語源は「グレる」の“グレ”であり「愚連隊」の“グレ”であり、また黒と白の中間にあたる灰色の“グレー”、「グレーゾーン」の“グレ”。暴力団に詳しいジャーナリスト・溝口敦の命名とされている。語の初出は同ジャーナリスト著『ヤクザ崩壊』(2011年・講談社)。

「特色」の説明としては、こうあります。

 メンバーには暴走族上がりの者が多く、振り込め詐欺や闇金融などといった独自のビジネスを展開する集団もあると見られているものの、実態は定かとなっておらず、社会問題化するに至った。「暴走族の元メンバーやその知人らが離合集散しながら緩やかなネットワークで行動を共にするグループ」(2013年・朝日新聞)。振り込め詐欺や闇金融のほか、貧困ビジネス、解体工事や産廃の運搬業、クラブや芸能プロダクションの経営、ならびに出会い系サイトの運営などが大抵のメンバーのいわゆる「シノギ」(資金獲得活動)となっている。
…(中略)…大半は暴力団と距離を置いているため、暴力団対策法の規制を受ける暴力団とは違い、有効な法規制を受けない状況となっている。


 この説明を僕なりに補っておくと、「半」グレだから、ヤクザよりマシというのではなく、むしろ逆で、極道は看板を掲げて所在を明確にし、「義理人情」や「任侠」「潔さ」といった“美学”をもつ(少なくともそれを大いに気にする)が、この手合いにはそんなものはない、ということです。だから自然やることも「何でもあり」になってしまうので、対社会的なモラルが何もなく、卑劣を卑劣とも思わない。仲間内の裏切りには血の制裁を加えるという掟があるだけです。

 安倍内閣というのは、まさにこれです。自民党も派閥時代は、派閥というのはヤクザの何とか組みたいなものなので、それなりに内部規律があって統制もとれていたが、そういうのが無力化して、“安倍一強体制”のもと、「半グレ化」したのです。

 これはだから、ヤンキーなんて可愛いものではない。僕がはっきりそう思ったのは、次の時事通信の記事を読んだときです。

 安倍晋三首相は1日、ニッポン放送の番組収録で、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設を「総理の意向」とした文書の存在を認めた前川喜平前文部科学事務次官を厳しく批判した。
 首相は「私の意向かどうかは、確かめようと思えば確かめられる。次官であれば『どうなんですか』と大臣と一緒に私のところに来ればいい」と述べ、当時の対応を疑問視。前川氏が「行政がゆがめられた」と主張していることに対しては、「なんでそこで反対しなかったか、不思議でしようがない」と不満をあらわにした。(2017/06/01-21:48)


「おまえに言われたくない」とはまさにこのことで、首相権力を露骨に悪用して、お友達の便宜を図っておきながら、それに対する反省はカケラもなく、「文句があるんだったら、何でその時言わなかったのだ!」と悪態をついているのです。

 官僚としての矜持とモラルが欠けていた、と批判している。自分の非常識な内輪びいきと権力の乱用はきれいに棚に上げて、他者にだけ高いモラルを要求するのです。もし相手がそうしていたら、ただちに逆ギレして、「おまえはクビだ!」と叫んでいたに違いないのですが。

 こういうの、自分の生活圏にいたら、どうします? もう殴るしか手はないでしょう。僕のような紳士なら、もうそのような乱暴なことは長いことしておらず、手の皮がむけたりするとヒリヒリして痛いので、木刀か何かで死なない程度にボコボコにすると思いますが(それは法には違反するが、僕自身の道徳基準には反しない)。

 僕は昨日、橋下徹のいかにも三百代言的な議論を批判しました。しかし、その橋下も、こういうのだともう弁護はしかねると思うのではありませんか? 彼はこう言っていました。

 …安倍さんは「友人には退いてもらうべきだった」「複数事業者をテーブルに乗せて公開の審査をすべきであったところ手続きが甘かった」という反省の意を素直に示して、前川さんや前川さんが名前を挙げた者を国会に呼んで事実を明らかにすべきだ。そういう政権の姿勢こそが国民からの信頼を高め、それが憲法改正の国民投票での国民の投票行動にプラスに影響してくるだろう。

 しかし、半グレの彼には、そうした「反省の意」は何もないのです。自分に不都合だからという理由だけで、あのアホ女房の件も含め、国会への証人喚問など一切やるつもりはない。これではどんな敏腕弁護士でも手の施しようがないでしょう。ここまで頭が悪く、モラルが欠落していれば、もはやどうしようもないのです。

 今、僕ら有権者にできることは、次の選挙で自民をボロ負けさせられるよう、投票行動を取ることだけです。こういう手合いを言葉でいくら批判しても、カエルの面にションベンなので、実に虚しいと感じます。黙って見過ごして、安倍政権にまた勝たせるとなると、それは日本人がどうしようもなく劣化したということなので、「この程度の国民にはこの程度の半グレ総理」と世界のもの笑いになっても仕方はないでしょう。それで「美しい国」とは恐れ入るので、情けないの一語に尽きるのではありませんか?
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