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国語力について

2011.01.19(16:37) 46

 最近の子供は国語力が落ちている、とよく言われます。わが塾の生徒たちはかつては理系でも国語の成績が総じてよく、僕のひそかな自慢の種だったのですが、ここ二年ほどは完全に「世間並」になってしまい、今回もセンター試験の結果を受験生たちから聞いて、国語の成績が振るわないのにあらためて驚かされました。あんなもの、何も勉強しなくても七割やそこらは楽に取れるはずではないのか? それが、そういう生徒が実に少ないのです。英数の“貯金”をそれで取り崩してしまう生徒がかなりいる。
 しかし、僕はセンターの国語は解いてみたことがなく、どういう問題かわからないので、知りもしないでとやかく言うのも何だなと思ったので、こちらはパソコンの画面ではやりにくいので、面倒だと思いつつも、プリントアウトして解いてみました。
 今年は予備校の解説では「古文が軍記物で易しかった」そうですが、古文も漢文も、僕のような大昔の元受験生には難しく感じられました。それでもとにかく全部やることにして、一時間ちょっとで全部やり終えましたが、得点は156点でした。内訳は、現代文で二問(問題番号の7と15)ミスして、15点のマイナス、古文漢文は六問のミスで、29点のマイナスでした。ちゃんとやってれば間違えずにすんだかな、というのが二、三あったので、欲目で見れば、八割以上にはなるわけです。
 予想したよりは難しいという印象ですが、古文漢文も、「ははあ、大体こういう話だな」という内容の見当がつきさえすれば、細かいところでミスしても、七割は行くようにできています。時間節約の方法は、問題文を読みながら傍線が引いてあるところの設問に答えながら読んでいけば、複数回読む手間が省ける。全体に対する設問だけ、後で片付ければいいのです。
 僕に理解しがたいのは、英語は八割を超えたのに、国語は半分を切った、などという生徒が(しかも文系で!)実際にいることです。国語力のちゃんとした判定はこういうマーク方式では無理で、記述形式でなければできないと僕自身は思っていますが、それにしてもそれはあんまりな結果です。母国語の試験だから深い理解が問われている、というわけでもないので、設問はごく表面的な、ありきたりのものでしかありません。
 これはやっぱり、日頃本を読まないからでしょう。僕は昔、“国語しかできない”子供でしたが、本は好きだったから、それで自然に国語だけはできたのです。古文漢文はそれなりに知識も必要ですが、それはちょこちょこっと付け足せば何とかなるわけで、そうすると「国語対策」に時間と労力を食われなくてすむわけです。
 センターの場合、国語は英数と同じ200点あって、比重が大きいので、“隠れた決定科目”だから、それで落としすぎるなよと、生徒たちには言っているのですが、そう言うだけでは駄目なので、何か対策を講じる必要がありそうだなと、あらためて思った次第です。しかし、どういう“対策”があるのか、本を読まない生徒に“公式”的なこと(尤も、僕はそれを知りませんが)を教え、仮にそれでいくらか点数は上がったとしても、それは本当の国語力ではないだろうから意味はない気がするので、弱ったな…と思わざるを得ないのです。
 ついでに言うと、本は人に言われて読むものではなく、好き勝手に読むのが本来の姿だろうと思うのですが…。 
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