韓国を超えてついに北朝鮮レベルに達した森友学園問題

2017.02.28.15:56

 前に、「それじゃ韓国と同じじゃないか」と書きましたが、韓国どころかほとんど北朝鮮並だとわかって、口をあんぐりという人が少なくないでしょう。僕はテレビをほとんど見ませんが、ネットで次のテレビ記事を見て、これだとワイドショーの類はさぞや賑わっているだろうなと苦笑しました。ほんとは笑い事ではないのですが。

なぜ… 園児が運動会で「尖閣」「安保」

 もう一つ、映像を見て驚いたのは、こんな幼稚園にわが子を通わせる“ネトウヨ”親が今はこんなにいるのかということで、あらためて戦慄しました。正気の沙汰とは思われないが、現実にこんな幼稚園でも児童は集まるのです(理事長が安倍首相と懇意だと言うし、首相夫人も名誉校長に名を出していたので、そのあたり「信頼につながった」のかもしれませんが、子をもつ親たるもの、もっと自分の目で現実を見るすべをもってもらいたいものです)。

 年端もいかない子供に教育勅語を丸暗記させて、再び天皇を神格化(それに一番反対しておられるのは、実は天皇陛下ご自身ですが)し、「安保法制が通ってよかった」と言わせ、尖閣、竹島、北方領土のことまで連呼させて、同時に嫌中、嫌韓を植え付ける。「安倍首相、がんばってください」以前に、そこらへんが何より問題なので、そんなクソみたいな洗脳が「道徳教育」だと思う方がどうかしているのです。神がかったヘイト根性丸出しの排他的な「愛国心」をもつ人間を組織的に養成し、いずれはそういう学校を全国に広げて、北朝鮮と全体主義で張り合わせるつもりでいたのか? 安倍夫妻や稲田朋美はこういうののどこを見て「素晴らしい教育」だなどと思ったのか、そのあたりに彼らのホンネがあるのだとすれば、日本の政治は危険水域に足を踏み入れているのだと言わざるを得ないでしょう。

 森友学園については他にも、「(大阪)府が2012年、学園側の要望を受けて私立小学校設置認可基準を緩和していたことが、27日分かった。幼稚園しか設置していない学校法人が、小学校の開設に借入金を充てることを容認する内容。基準の緩和後、小学校認可の申請は森友学園の1件だけだが、現在も財務面での不安を解消できない異例の展開をたどっている」(毎日新聞)という報道があり、例の土壌汚染(だから8億円値引きしたと国側は言うのですが)に関しても、業者の「汚染土の一部を敷地内に埋め戻した」という証言があって、これに対して森友学園側はホームページで、「土砂の一部は地下に“仮置き”しただけで、それを業者が誤解した」と反論しているそうですが、そんな話を真に受ける人はほとんどいないでしょう。

 大体、こういう騒ぎになっては、もう園児も生徒も集まらない。よほどクレイジーなネトウヨ親以外、わざわざカネを払ってこんなお粗末な学校もどきにわが子を通わせて「洗脳」していただきたい、なんて思う人はいないでしょう。汚染土を埋め立てた上に学校やグラウンドができるというのもいただけないので、潰れるのは時間の問題です。

 その意味では、問題が発覚してほんとによかった。この園では教育に名を借りたひどい虐待も行われているようなので、オウム真理教と戸塚ヨットスクールを足して二で割ったようなこうした自称「学園」に注目が集まって、閉鎖に追い込まれることは「公共の福祉」にも合致する喜ばしいことです。

 野党はこの問題で久々に活気づいているようですが、「安倍一強」と言われる昨今、自民党も安倍の腰巾着みたいな連中が多すぎて、代わりに立てられるまともな総理総裁候補がいなくて、困っていることでしょう。民進の不人気は相変わらずで、野党への政権交代を望む声は少ないだろうから、自民党内部で新たな総裁候補を探すしかないが、それがいないというのでこのスキャンダルが長引くと、今の韓国みたいな政治停滞が起きかねない(それにしても、この問題に関する連立相手の公明党のコメントが全く出てこないのはどうしてなんでしょう?)。

 アベノミクスを評価する声はもうほとんど聞かれないし、要するに安倍政権にはこれまで色々な意味での「神風(それが悪魔風でなかったと誰に言えるでしょう)」がたて続けに吹いて、それで長期政権化しただけなので、童話の「裸の王様」みたいなものだったのですが、自民も昔みたいな「政党内多様性」は失われてしまったので、こういうとき困るわけです。

 一体、どうするつもりなのでしょう? 安倍政権の「政党内全体主義(お友達ヤンキー主義とも言います)」が「右翼全体主義」を鼓吹する異様な「学園」との関係騒動で危地に陥り、「日本会議」的価値観に基づいて狭量に「多様な価値、個性」を否定しようとしてきたことが自民党にとっても裏目に出始めたのです。因果はめぐる小車(おぐるま)の、と昔の人は言いました。そのあたり、今の自民党に「自己修正能力」はあるのでしょうか?

 今の僕の注目点はそのあたりのことです。
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