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いよいよセンター試験

2017.01.11(17:10) 427

 早いもので、今度の土日がセンターです。センターに合わせて寒波襲来みたいになっているのは気がかりなところで、暖かいこちらでも当日は最低気温が零度ぐらいになりそうですが、受験シーズンは寒いのが定番なので、そちらの方が「気分」が出るかもしれません。受験生諸君はそこらの対策をきちんと取って(但し、会場は暖房が効いてかなり温度が高くなる場合もあるので、着脱自在な構えをしておく)、落ち着いて試験に臨んでもらいたいものです。

 僕も今年は久しぶりに、「当てる」という明確な意図をもって文法の直前予想問題プリントを作りました。かつてはそれから一問か二問は出るということが三、四年続き、的中率の高さを誇っていたのですが、近年はあまりにも問題が素直すぎて、やる気を失って作るのをやめていました(センターには出なくても私立入試には出るのですが)。今年はそれを復活させて、A3三枚のそれを作った。当たったらここで自慢しまくりますが、外れたら、知らんぷりして一切触れないことにするでしょう。

 冗談はさておき、それは受験生なら誰でも知っているようなものは省いて、盲点になりそうな文法・語法の重要ポイントを網羅したものです。やるのが一週間以内なら、どんな忘れっぽい生徒でも憶えているでしょう。よく生徒が「この前塾でやったのが模試に出ました!」なんて喜んでますが、予備校の模試の問題を当てても意味はないわけで、本番で当たってくれないと作った甲斐がないのです。

 今年のセンターは去年易しすぎた国語(最も平均点が低かった2014年度と較べると、実に30.72点の差がある!)は少し難しくなるだろうと僕は見ていますが、平均点が安定的に推移している英語も、2020年以後の新テストをにらんで、いくらかは「考えさせる」性質の、いわゆる「新傾向」問題が出るかもしれません。センターの英文は内容的に毒にも薬にもならないようなものが多すぎるので、もう少し話の面白い、突っ込んだものが出ないかなと、平面ガエルになった気分で、毎年パソコン画面で退屈しながら解いている僕は思うのですが、全然変わらないかも知れないので、そこらへんは出題者の考え次第です。

「新傾向」などと言うと、生徒たちは「そんなのありですか!」と言いますが、それはありなので、但し、誰でも初めてお目にかかるのは同じなので、別に焦らなくていいわけです。それで動揺すると、取れるものも落としてしまうから、メンタル的に変化に弱い人はダメージを受けやすい。形式が違うというだけで易しい問題もあるし、難しい問題なら、大方の受験生が解けなくて平均点も低くなるから、あわてる必要は何もないのです。何事も不動心が大切です(試験に勝つ鉄則は、センターであろうと二次であろうと、「取れるところを確実に取る!」ことです)。

「不動心」といえば、去年もこんなことがありました。ある生徒にセンターの自己採点結果を見せられて、僕は固まってしまったのですが、英語の得点が87点になっているのです。むろん、100点満点ではなくて、200点満点です。元はといえば彼は模試で英語は4割に満たない点数をとっていて、春先の入塾時にその成績を見て僕はひそかに戦慄したのですが、11月まで続いた部活には悩まされたものの、本人の奮闘努力の甲斐あって、12月にはほぼ7割というところにまで到達していたのです。模試でこれなら、センターではまず確実に7割は取れて、順調に力もついてきたようだから8割も夢ではないと思われ、本人も喜んでいたのですが、突然のごとく悪夢が再来したのです。

「ち、ちょっと先生、言い訳させてください…」と、彼は眉間に皺を寄せた僕に向かってあわてて言いました。これには「特殊な事情」があるのだというのです。ふーん。そんなに言うなら、一応聞いとこうか。何でも彼が言うには、前か横の席の受験生が英語の試験時間中ずっと寝ていて、「人が必死にやってるのに、何なんだ、こいつは!」とムカついて、全く集中できなくなったというのです。それで、後で見たら何てこともない問題まで落としまくる羽目になった。

 前にも数学が得意な生徒で、その数学の試験中、真後ろの受験生がずっと机の上で「鉛筆転がし」をやっていて、それに集中力を害されて不本意な成績になってしまったということがありました。これだとたしかに同情に値するので、僕ならそういうとき、後ろを振り向いて、「このどアホ、殺されたいのか!」ぐらいは言ってしまうだろうと思いますが、今どきの心優しい高校生にはそんなことは無理なので、そういうときは黙って手を上げて係員を呼び、事情を説明してその生徒に注意してもらえばいいのだと言ったのですが、そういう他の迷惑を顧みない非常識な馬鹿がいるというのは信じがたいことです(自分は無自覚でも、一生恨まれて、「生霊(いきりょう)の祟り」ほどこわいものはないので、ロクなことにはなりませんよ)。しかるに、今の彼の場合、相手の生徒はただ黙って寝ているだけなのです。心安らかに寝かせておいてやればいいだけで、その程度のことに心を乱されるとは何事かと僕は怒りました。それで事前予想より英語だけで50点以上も下げてしまい、それだけで6%も総合得点率が下がってしまったのだから、国立合格は絶体絶命のピンチに陥ったのです。

 それで僕は、二次試験のときは、たとえマグニチュード8の大地震が起きて、周りが大パニックになっても試験用紙と鉛筆を離さず、天井が崩れ落ちてその下敷きになっても、何事もなかったかのごとく、「不動心」をもってそのまま問題を解き続けるようにと言いました。二次(英語も入っていた)でも同じことをやらかせば、即死刑なので、「避難指示」に従って自分も逃げ出しましたなんて呑気なことを言ったら、僕に殺されることになるのです。

 そこで彼は「不退転の決意」を誓って、「今度はちゃんとできました」ということで、低倍率にも助けられたとはいえ、二次での雪辱がかなって無事合格できたのですが、うちの生徒には時々こういうのがいるからこわいのです。前には浪人生で、会場を間違えた(勝手に地元の私大だと決め込んでいたら実は宮崎大学だった)なんて恐ろしいのがいたし、翌年か翌々年、その話を別の浪人生にしていて、「あはは。会場も確認してないなんて間抜けですよね」なんて余裕こいて言ってたものの、「ところで、君はもうセンターの願書は出したんだろうね?」ときくと、「えっ? まだだいぶ先じゃありませんか?」と言うので、その場で調べてみたら、三日後が締切日(消印有効)だったなんてこともあったのです。必要書類の申請すらまだ学校にしていないというので、本人は顔面蒼白。これ、たまたまその日に偶然そういう話になったからよかったものの、翌週になっていたら、完全にアウトで、何のために浪人しているのかわからなくなっていたのです。どっちが「間抜け」の度合いが大きいのかわからないので、予備校に通っていればそのあたり注意してもらえるからいいとして、宅浪の受験生の場合、ほんとに「出し忘れ」で受けられなくなる人がいるのです。

 まあ、こういうのはどれもすこぶる人間的で、後になれば笑い話ですむ(皆それぞれしかるべき大学に進学できた)のですが、抜かりがないという人も、よくあるマークミスなんかには気をつけることです。残り一分で、マークが一つずつずれていることに気づいた、なんてことになるとパニックになって、泣くに泣けないので、そこらへんはマメに意識しながらマークするとよいでしょう。

 試験にはミスはつきもので、パーフェクト狙いの秀才は別として、ミスもあれば幸運なまぐれもあるというのがふつうの受験生で、その比率が半々なら、まず順当に実力は出せたということです。そう考えて、神経質になりすぎず、しかし一定の緊張を保って、二日間、最後まで諦めずに頑張って下さい。
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祝子川通信 Hourigawa Tsushin


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