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慶大「広告研」集団強姦事件に思う

2016.10.16.11:05

 金曜の夜、仕事の帰りに本屋で週刊誌を立ち読みしたら、この事件を文春、新潮が揃って大きく取り上げていたのに、ちょっとびっくりしました。そして以前(調べてみるとそれは2003年のことだったようですが)、早稲田の学生、和田某(まだ刑務所にいる由)という腐れが首謀者で起こした、スーパーフリー事件というのを思い出しました。

 これは、調べればまだ余罪がかなり出てくるかも知れません。慶大当局は最初、このサークルに「未成年飲酒」を理由に解散命令を出したようですが、両週刊誌はそれを「姑息な真相隠蔽」だと非難して、この記事を出したわけです。

 慶応側はこうしたメディアの動きに、大学ホームページで次のように反論、「報道されているような事件性を確認するには至りませんでした」と述べました(10月12日付)。

 さる10月4日、公認学生団体「広告学研究会」の解散を命ずる告示文を学内掲示およびウェブサイトで公表しました。
その後、告示文に明記した解散事由以外にも違法な行為があった、と一部報道がなされております。今回の解散処分にあたっては、複数回にわたり関係者に事情聴取を行う等、大学として可能な限りの調査を行いましたが、報道されているような事件性を確認するには至りませんでした。
 もとより、捜査権限を有しない大学の調査には一定の限界があります。一部報道にあるような違法行為に関しては、捜査権限のある警察等において解明されるべきであると考えます。大学としては自ら事件性を確認できない事案を公表することはできず、したがって、一部報道されているような情報の「隠蔽」の意図も事実もありません。
 なお、事件性が確認されるような場合には、捜査等の推移を見守りつつ、厳正な対処を行うというのが、従来からの慶應義塾の方針です。


「力強いお言葉!」という感じですが、仮に集団強姦が事実なら、被害に遭った女子学生とその家族にとっては屈辱の上塗りになるでしょう。女子学生の方は直接大学に相談していたそうなので、これが意味するのは、たしかにそういう訴えはあったが、レイプ犯を疑われる学生たちに聞いたら、「やってない」もしくは「同意の上だった」ということだったので、「事件性は確認できません」と結論した、ということになります(そこで「性行為があった」ことまでは確認済みだという)。

「さすが、スマートな慶応さん、ものわかりいいっすね」という感じですが、週刊誌に書かれているのはそんな呑気な対応をしていられるようなレベルの話ではないので、これはやっぱり「隠蔽」の意図はあったと見るべきでしょう。「常習的な未成年飲酒」なら世間的な体面もそう悪くはない。しかし、集団レイプ事件となれば、激しいバッシングと大学のイメージダウンは避けられないからです。

 僕自身は、これは週刊誌の方に分があると見ています。細部はともかく、報道されているようなひどいことは確実にあったと判断したということですが、レイプは親告罪で、被害者本人が訴え出ないと表面化しないので、このサークルでは前にもその種のことはいくつもあったと見た方が妥当でしょう。

 早稲田はかつてあの「スーパーフリー事件」で大ダメージを受けました。それに関係した大学の学生は早稲田だけでなく、慶応、明治、東大…と多岐にわたりましたが、「ワセダのスーパーフリー」というので有名になったので、以来2ちゃんねるなどでは、早稲田は「和田」と揶揄されるにいたったのです。

 これはもとより、OB、OGにとっては不快きわまりなかったので、僕なども「そんな腐れ、叩っ殺したらんかい!」と思ったほどでした。父親が「出所したら自らの手で殺す」と言ったそうなので、それに期待(?)してますが、元々がアホが多い大学なので、多種多様なアホはいてもいいが、ああいう奴だけは許しがたい。生かしておく価値があるとは、今でも思えないのです。

 大体が、レイプというのは卑劣ですが、それを酒を食らって集団でやるというのは最悪なわけで、こういう連中は一体どういう女性観をもっているのでしょう? 僕には不思議でならないので、人をモノ扱いするという時点ですでに「生きている資格なし」です。仮に若い頃知り合いにそんな目に遭ったという女性がいれば、警察を通すことなしに、木刀持参で自分で始末しに出かけていただろうと思います。その方が女性の名誉を傷つけずにすむし、刑務所にぶち込むより効果的な懲罰が与えられると思うからです。その手の人間を半殺しにしてもわが良心は痛まない。幸い、そんなことをする必要に迫られたことはありませんでしたが。

 別にいい人ぶるつもりはありませんが、僕は酒席でのセクハラも許したことはありません。酒にまぎれてドサクサまぎれそのようなふるまいに及ぶというのが癇に障るので、だから僕が同席したところではその種のことはゼロだったはずです。僕の見るところ、この種のことに対して潔癖なのは案外不良や元不良に多いので、学生時代の知り合いに「素手の喧嘩をやらせたら、関東で三本指に入る」と言われている元ヤクザ(当時三十代)がいましたが、その人も、そういうところは潔癖そのものでした。彼らはそのあたり、美学において共通していたのです。

 そういえば、こういうこともありました。仲間の一人にえらく可愛い、美人の妹をもつ奴がいて、その妹に会った連中の話では、「とてもあいつと同じところから出てきたとは思えない」ほどだというのですが、その妹を学生証をちらつかせてナンパしようとしたアホが同じ大学の別の学部(政経)にいて、妹に「お兄ちゃんの大学の学生って、程度低いねー」と言われてしまったというのです。たしかに程度が低すぎる。そういう恥さらしをのさばらせておくのは大学の名折れなので、「おまえの妹はまだそのアホの顔を憶えているか?」ときくと、「だろうと思うけど」という話だったので、「じゃあ、今度おまえの妹を連れてきて、そいつを探させよう」と僕は提案しました。「どうするつもり?」と言うから、「そいつに灸を据えておく」と答えると、「あかん! そんなことしたらうちの妹が逆恨みされてどんな目に遭わされるかわからんやろ!」(大阪出身だったので、関西弁になる)と不安げな面持ちなので、「心配せんでもええ。そんなことしたら今度は殺されると思うようなやり方でやっておくから、任せといてくれ」と答えたのですが、彼は頑として応じず、「そんなアホより、おまえに会わせる方がうちの妹にはよっぽど危険やわ」と言われてしまいました。仲間を信じないというのは嘆かわしい話ですが、とにかくそれで「正義の懲罰」は実現しなかったので、残念に思われたのですが、「学生証ナンパ」ですら恥さらしで、頭の悪すぎることだという良識が当時は大学生の間にも「共通認識」としてあったので、今回のような事件とは千里の距離があるのです(大体そういう馬鹿は、相手の女性の方が「偏差値の高い」大学の学生だったらどうするのでしょうかね?)。

 この手の連中はふだんモテなさすぎるから鬼畜の行為に走りやすくなるとも解釈できるので、容姿端麗で、女性への気配りに富む、絵にかいたような慶応ボーイなら、そのような愚かなことは決してしないでしょう(実際、そういう慶大生を僕は一人知っていましたが、彼は志操堅固でいくら女の子に騒がれても見向きもしないという風情でした)。スーパーフリーの和田某の場合なども、写真から判断してモテない条件をすべて具備している印象でしたが、今の大学はそういう学生向けに『異性に好かれるためのマナー講座』というのでも設けるべきかもしれません。ついでに喧嘩の仕方も教えておいた方がいいかも知れない。というのは、座が乱れておかしな雰囲気になりかけたとき、「やめんかい!」と一喝して黙らせるぐらいの迫力がないと、集団の暴走を止めることはできないからです。昔は親が、「酒は飲んでも、酒に飲まれるようなみっともない真似はするな」と教えていたものですが、今の教育ママパパは、お受験には熱心でも、そういうことは教えない。だからこの手のモラルのかけらもない馬鹿が出てくることになるのです。

 こういうのは病気で、調べれば脳の微細な器質的障害が見つかるだろうと言う人もいます。要するに、ある種のブレーキがこわれているのだということで、たしかにあの和田某などにはそう感じさせるものがありましたが、脳は柔軟性に富む組織なので、仮にそういう欠陥があっても、後天的な教育で修正が利くものでしょう。何でもそういうところに還元してしまうのは危険で、それは都合のいい言い訳材料にされてしまう。

 にしても、慶大当局のこの対応は解せないので、常識的に考えて、そういう被害者からの直接の訴えがあったのなら、適当な聞き取りだけで「事件性は確認できなかった」などとは言わないでしょう。大体、関係学生に聞いても、正直に答えるわけがない。それが最も悪質な、人倫にもとる行為だということは、連中も頭ではわかっているのだから。大学の社会的体面を守るのに必死で、「確認できなかった」というのは、その女子学生の訴えが嘘だったと結論づけているに等しいことには気づかなかったのです。そのハートのなさには恐れ入るので、こんな大学に娘をやるのは考えものだと、良識ある親なら思うでしょう。

 しばらく前には東大生五人による似たような事件があって、うち三人が起訴、有罪判決が下されましたが、偏差値秀才(慶応の場合は幼稚舎からのエスカレーター組がかなりいるので、みのもんたの息子みたいな、秀才とはほど遠いのも混じっていますが)たちのこの種の事件の賑やかさは、お勉強以外の部分がやせ細って、「並以下」になっている連中がいかに多いかを印象づけるものです。せめて「並」ではあってもらいたいものですが、世間がちやほやするために、なまじ有名な大学であればあるほど、こういう勘違いした馬鹿が出やすくなるのでしょう。学問的な意味でも、たかが高校レベルのお勉強ができたくらいでは何も大したことはないのですが、頭が悪いと、そうした「正しい自覚」ももてないのです。

 大学側はどうやってこの事件の収拾をつけるのか?「一部報道にあるような違法行為に関しては、捜査権限のある警察等において解明されるべきであると考え」ているそうですが、警察はすでに捜査に着手しているようです。その結果、犯罪性が明らかとなった場合には「厳正な対処を行う」そうなので、関係学生たちは退学等の処分を受けることになるのでしょう。その際、「隠蔽」に等しい対応でお茶を濁そうとした自身の姑息さは、「捜査権限を有しない大学の調査には一定の限界があ」ったためだとして、合理化されるのでしょう。被害女子学生が警察に届を出さず、週刊誌に書き立てられることもなければ、彼女の直接の訴えにもかかわらず、「未成年飲酒」がサークルの解散理由ということで内々に処理されたわけで、それが意味するのは「大学の体面を守るため、トンデモ学生は保護しても、その餌食にされた女性たちには泣いてもらう」ということです。慶応のOB、OGたちはこういう大学側の対応をどう見ているのか? そのあたり一度聞いてみたい気がします。
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