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謹賀新年

2011.01.01.21:57

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 不精な僕は久しい以前に賀状を書くのをやめてしまった(それでも下さる人にだけは遅ればせながら書きますが)ので、何か妙な具合ですが、本日は元旦なので、やはり新年のご挨拶を省くわけにはいきません。

 山陰地方は昭和38年以来の大雪だそうですが、延岡は風こそ強かったものの、文字どおりの雲一つない快晴の元日でした。さっき午後7時のNHKのニュースを見ていたら、宮崎のフェニックス動物園は、去年は口蹄疫のために長く閉園を余儀なくされたが、今年は元日からオープンで、エトにちなんで、ウサギとカメの競走のイベントをやったとか。ウサギが勝ったのですが、感想を聞かれた女の子が、「最初はお話のとおり、カメが勝つと思っていたけど、ウサギが勝ったのでちょっとショックだった…」と真面目に語っていたのには、なるほどなあと、思わずにんまりしてしまいました。僕も小さい頃、浦島太郎の話を信じ込んでいて、祖母に連れられていった伊勢参りの途次、大きなウミガメを初めて見たとき、「これが浦島太郎が竜宮城に行くとき乗ったカメか!」と感動のあまり叫んでしまい、居並ぶ大人たちにどっと笑われてしまったことがあります。子供としては、これが浦島太郎のあの有名なカメでなくて何なのか、と思ったので、何で笑われているのか、さっぱりわからなかったのですが…。
 それから早五十年、当時の何でも信じ込んでしまう子供も、今や疑り深い中年男になってしまったわけですが、今でも昔話やお話を信じ込んでいる子供は健在なのだなと知って、正月早々僕はにんまりしたのです。あのニュースを見て、同じように微笑した大人は、結構たくさんいるかも知れません。

 大人になるということは、ショックと幻滅の連続かも知れません。それで大人はまた別の幻想をあれこれつくり出して、それにすがろうとするのですが、それは子供の無欲と無邪気さに支えられた幻想とは性質が違って、しばしば深刻で醜悪な結果をもたらします。
 そうした幻想を全部破壊したとき、幻想抜きのinnocenceというものが回復されるのかも知れません。子供のように信じやすくはないが、そこには子供と同じ無邪気な天真爛漫さがある。元あったそれが、再びよみがえるのです。それは間違いのないことではないかと、僕には思われます。

 ともあれ、よい新年休みを、皆さん、お過ごし下さい。
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