カルトに使役される政治~菅野完著『日本会議の研究』雑感

2016.06.03.16:21

 先に少しよけいな前置きをさせてもらうと、英語のcultとカタカナ語としてわが国で流通している「カルト」は、必ずしも同じ意味ではありません。「カルト」をグーグルで検索してみると、一番上に次のような定義らしきものが出てきます。

カルト 特定の対象を熱狂的に崇拝したり礼賛したりすること。また、その集団。異端的宗教。「―教団」

 実は先頃、このカルトという言葉をどう表記するかで、出版社との間でいくらかやりとりがありました。それは入稿も済んで、今月下旬には発売予定のアーサー・ガーダム著『偉大なる異端』という本に関してですが、その中にcultという言葉がかなりの回数出てくるのです。僕はそれを、たとえば「ミトラのカルト」という具合に、多くをカタカナで表記していました。これは古代ローマ時代に栄えた「ミトラ教」または「ミトラス教」という宗教のことで、「ミトラのカルト」とはだから、「ミトラの教団」ぐらいの意味なのですが、わが国ではカルトと言うと、「反社会的な傾向をもつ、偏狭かつ異常な宗教または宗教まがいのセクト」というニュアンスが強いので、そこらへん勘違いされるおそれがある、ということを出版社側は懸念したようです。

 なるほど、ということで、「教団」の他「宗派」という言葉を使ったり、稀に「祭祀」とする方が適切な場合もあったので、そこはそうしたりと工夫を加えたのですが、多くの場合、原著者が使っているcultにはネガティブな意味はないのです。それをそのままカルトとした僕にも、そんなつもりは少しもなかったのですが、英語でも日本語のカルトと同じ意味で使われる場合はむろんあって、むしろその用法でのcultばかりが紹介されたので、わが国ではカルトといえば、冒頭の定義のようなものだと思われるに至ったのでしょう(上の定義の最後の「―教団」という言い方など、これは「カルト教団」ということなのだろうから、「カルト・カルト」となって、英語では成立しない表現です。和製英語には時々こういうヘンテコなものがある)。

 さて、『日本会議の研究』の話です。宗教や、カタカナ語のカルトまがい集団と政治権力が結びつくのは危険なことで、歓迎はしかねると、良識のある人なら誰でも思うでしょう。戦前の日本にはそうした性質が濃厚にあった。天皇を現人神(あらひとがみ)として崇拝させ、その現人神は無謬であるから、それを上に戴くわが日本帝国は「ただしき神国」で、民は「滅私奉公」の精神でこれに従うべし、とされたのです。

 国民にそうした洗脳教育を施し、美濃部達吉の「天皇機関説」のような、天皇制と民主主義的な政体を両立させようとする穏健な思想までをも「不敬」として激しく非難し、結果として天皇大権の名の下、軍部の暴走を許してしまったことが、日本人を民族絶滅の瀬戸際まで追い込む、あのような不幸な結果を招いたのです。

 僕には「基本的事実」と思えるこうしたことですら、今は「自虐史観」にすぎないと全面否定する向きがあるようで、そういう勢力が「戦前復帰」と「押しつけ憲法廃棄」こそが「美しい国」への道であると本気で信じ、それに親和的な政権を必死にバックアップし、「先祖返り」を目論んでいるということになれば、もはや笑って済ませることはできないでしょう。

 かねて僕は安倍晋三とその取り巻きには生理的な「気持ちの悪さ」を感じていました。その妙な尊大さと独善性、「美しい国」だの「英霊のみたま」だのといった、時代がかった美辞麗句をやたら使いたがるその面妖さは、キリスト教原理主義団体をバックにもち、自らもその熱烈な信者であったあのアメリカのブッシュ・ジュニア政権を思い起こさせます。ブッシュは「神のお告げ」によって大統領選立候補を決め、それをキリスト教原理主義団体(規模は大きいが、その硬直性、狂信性からしてカタカナ語の「カルト」以外の何ものでもない)の指導者に話して大いに励まされ、組織を挙げて応援すると、強力なバックアップを約束されたと言います。世界にとっては迷惑以外の何ものでもなかった、ブッシュが始めたあの二つの無用な戦争も、彼のお粗末な脳髄の中では神聖な、一種の「十字軍」戦争だったのです(軍産複合体にとっては、自分たちの利益にかなう好都合なものだったからこそ、それに協力したのでしょうが)。

 安倍政権にも似たような「カルト臭」がある。菅野氏のこの本によれば、そのあたりの僕の嗅覚は正しかったということになるのですが、僕はその背後にあるのは戦前的な「国家神道」の類だろうと思っていました。この点は少し外れていたようで、安倍応援団の中心的存在と言える「日本会議」には神道系の団体がたしかにいくつも含まれているが、実質的にそれを仕切っているのは、源流を辿ると、70年代の「生長の家」学生信徒団体に行き着く、「一群の人々」(魚住昭氏が使った言葉)だというのです。

 生長の家? それは「谷口雅春が1930年に創設した強烈な反共意識にもとづく右派的な教義を説く宗教団体」(同書より)のことです。教祖・谷口は「戦後、公職追放となった」ものの、それが「解けた直後から『明治憲法復活』『占領体制打破』をスローガンに積極的な言論活動を展開し、『愛国宗教家』の異名を持つほど」になったのだとのこと。

 何でもこの宗教団体にはかつて、信者の子弟からなる「生長の家学生会全国総連合」というのがあって、それが結成されたのが1966年。「70年安保」の少し前で、左翼学生運動の高まりとぶつかって、当時は左翼が圧倒的に優勢だったが、長崎大学では「生長の家学生信徒たち」がその左翼を排除して、大学の「正常化」をかちとることに成功したのだという。彼らはそれで右翼「民族派学生のなかで一躍ヒーローとな」ったのですが、その後結成された「長崎大学学生協議会」の議長が、誰あろう、あの「日本会議」事務総長であり、日本会議を実質的に仕切る「日本青年協議会」会長である、椛島(かばしま)有三その人なのです。

 そして、「安倍首相の筆頭ブレーン」とされる「日本政策研究センター」なるえらく“客観的な”名称の民間シンクタンクの代表、伊藤哲夫も、こちらは新潟大学の出身だそうですが、元はと言えば、同じく「生長の家」の関係者で、「生長の家青年会の『中央教育宣伝部長』という歴とした幹部」だったのだという事実を、著者の菅野氏は突き止めています。

 まだあります。中国がユネスコに「南京事件」の記憶遺産登録を申請した際、日本政府はユネスコに、それに反対する意見書の提出を行ったが、その意見書を作成したのは明星大学教授・高橋史朗で、外務省関係者は、「高橋教授は保守派の中ではバランスの取れた研究者だ」と言ったそうですが、そもそもがこのセンセイの本業は教育学で、しかも「親学」なる「トンデモ科学の一種」の提唱者(それは一部の議員先生たちには好まれているらしく、「親学推進議員連盟」なるものまで結成されている由)なのです。そうして、その意見書作成の際にも、「南京事件の発生そのものを否定する論調で知られる亜細亜大学教授の東中野修道の著作」を引用していたのだという(これが意見書の信用性を逆に失わせる原因になった)。

 東中野修道? 僕も前にその「南京事件全否定」の著作を本屋で立ち読みして、「よくもこんなもの出すなあ…」と呆れたことがあったので、まともな歴史研究者ならそんなものを引用なんかするはずがない。どこが「バランスの取れた研究者」なのだと笑ってしまいますが、ほんとは安倍政権がそう言わせたのでしょう。そういう困った御仁なのですが、実は早大出身のこの先生も、元は「生学連(生長の家学生会全国総連合)の委員長だった」のです。

 他にも、「安保法案は違憲だ」と大多数の憲法学者が言う中、安倍政権を擁護して、「合憲だ。全く問題はない」と力強くお答えになった日大教授・百地章氏。この憲法学者も、元はといえば「生長の家」関係者で、1969年、「全日本学生文化会議」という組織が「生長の家の学生信徒の運動とその周辺に集まる民族派学生の運動を母体として」結成されたが、「この結成大会の大会実行委員長を務めたのが、静岡大学を卒業し、京都大学修士課程に進んだ直後の百地章」だったのだという。その後も“親しいおつきあい”は続いているのです。

 だんだん薄気味悪くなってきませんか? 実は最も恐ろしいのはこの先で、最後の「第六章 淵源」には、決して表には出てこない、すでに見てきた人たちより上に位置する「一人のカリスマ」が登場します。著者は、誰かそういう人でもいなければ、五十年近くにもわたって反左翼の「一群の人々」を一つに束ね、運動を持続させることはできなかっただろうと考えて、それを探すのですが、それらしき人物に行き着くのです。むろん、これも昔の「生長の家」関係者(長崎大出身)なのですが、僕はこの人物の描写を読んで背筋に冷たいものが走るのを感じました。この人物をモデルにすれば、ドストエフスキーの『悪霊』を超える作品が書けるでしょう。

 著者の菅野氏がここを書くには、大きな勇気が必要だったのではないかと思います。僕の見るところ、この本の著者は、相当に肚の据わった人です。ネトウヨの類はもちろん、ヤクザに脅されたぐらいではびくともしないでしょう。しかし、どんな度胸のある人でも、この最終章に出てくるような人間だけはこわい。見た目には申し分のない紳士で、同時に強力な磁力のようなものをもつカリスマ、「信念の人」であるが外見は柔和そのもので、「奇跡を起こす」力までもつと信じられているが、敵を倒すには手段をえらばない裏工作の達人でもあって、何か底冷えがするようなものを心に隠し持っているのです。その「力」が神から出たものか、悪魔に由来するものなのかは常人にはわからない。そのあたりの消息を、過不足のない描写で、著者はうまく伝えています(高齢なので、今現在も大きな影響力をもっているかどうかはわかりませんが)。

 著者が途中で断っているように、今の「生長の家」本体は、久しい以前に政治運動から手を引いて、著者言うところの「『エコロジー左翼』とでもいうべき路線を採用」しているので、ほとんど無関係と言えます(僕も「成長の家の出版社」である日本教文社から訳書を一冊出してもらっている)が、「生長の家原理主義」とでも言うべき勢力が、今の安倍政権を背後で操っているというのは、今見たところからだけでも十分頷けます。「『日本会議国会議員懇談会』に所属する国会議員が第三次安倍内閣の全閣僚19名に占める割合は8割を超えて」いて、「公明党出身の閣僚以外はほぼ全員が、日本会議国会議員懇談会に所属している」という異常な状態も驚きです。

 熱烈な安倍シンパの、よく右派マスコミに登場する文化人も、大方は「日本会議」関係者です。たとえば元日テレ「きょうの出来事」の「ごきげんよう」キャスター、櫻井よしこ氏は実に色々なところに出てきますが、「美しい日本の憲法を作る国民の会」の三名の共同代表の一人です。本書の著者によれば、この会も日本会議の「別動隊」で、「事務局長をつとめるのが、日本会議の事務総長である椛島有三であるのをはじめ、役員のほとんどが、日本会議の役員と重複する」ので、「ズブズブの関係」と言ってよいでしょう。

 ついでながら、僕は先日、本屋で『正論SP 高校生にも読んでほしい そうだったのか! 日本国憲法100の論点』(産経新聞社)というのを見つけ、買ってみました。中身は大方察しがつくが、こんなものを無知な高校生が買って読み、おかしなことを信じ込まれては困るので、万が一に備えて、「洗脳解除」用に目を通しておくことにしたのです。

 果たして相当呆れたシロモノで、どこかで執筆の機会でも与えてくれば、「お笑い憲法改正講座」というのでも連載して、どこがどうおかしいかを徹底的に指摘して、笑いのめして差し上げたいのですが、冒頭に「論文執筆者」と「講師紹介」の一覧が載っていて、それがこの本に登場する学者・文化人と重複することが多いのには一驚しました。

 巻頭言は「なぜ日本国憲法ではダメなのか」と題された、櫻井よしこ氏の「日本会議」的メンタリティ丸出しの道徳的お説教、続くのはケント・ギルバート氏の「米国人から見た憲法議論の不毛」という、馬鹿の一つ覚えみたいな新味ゼロの押しつけ憲法論と、「9条のせいで海外の日本人の命が失われる!」といった珍論のオンパレード。このケント・ギルバートは本書『日本会議の研究』にも出てきて、「2015年11月10日、日本会議が主導する『美しい日本の憲法をつくる国民の会』は、『今こそ憲法改正を! 武道館一万人大会』と称する集会を開催した」のだそうですが、そこに例の百田尚樹らと共に、ゲスト・スピーカーとして招かれたのです。来場者はほとんどが日本会議会員の各種宗教団体が組織動員した信者たちだったようですが、そこで「(九条を堅持するのは)怪しい新興宗教の教義です」とやった。著者はこれを評して、次のように言います。

「ケント・ギルバートの発言は、彼がモルモン教の宣教師として来日したことや、当該発言が崇教真光や霊友会や佛所護念会教団の動員によって占められる聴衆に向かって発せられたことを考えると、『2015年おまえがいうな大賞』でも授与したいところだ。」

 たしかに…。しかし、彼らの特徴は、ユーモアには不可欠な「自己の客観視」が欠落しているところにこそあるのです。それが自己欺瞞の強すぎる真面目人間や、カルト信者、狂信的な「愛国者」たちに共通する特徴なのです。

 こういう団体、「一群の人々」が壟断(ろうだん)する今の日本政治と、それを恐れてロクにものも言えなくなっている今のマスコミのありようは恐ろしい。あの「電波停止」発言の高市早苗など、僕はいつも彼女の妙な具合に据わった目つきと、口許に浮かんだ薄笑いを見て、カルトの女性幹部にはよくああいう狐つきみたいな顔をした奴がいるよな、と思うのですが、ああいうのが重要閣僚の一人なのですよ。トランプが大統領になったら、アメリカに貸し出してやったらどうかと思います。

 女性閣僚ついでに言うと、安倍が「後継候補」と思っているらしい「トモちん」こと、政調会長の稲田朋美。シンゾー、トモちん、と呼び合う仲なのかどうかは知りませんが、彼女もこの本にはしっかり登場していて、「ダイジェスト 第6回東京靖国一日見真会」という動画(これは「谷口雅春先生を学ぶ会」なるものの集まりだそうで、しっかり「靖国」とも結びついているのです)に登場して、「祖母から譲り受けた」という戦前版の成長の家の経典、『生命の実相』を掲げて、「『ボロボロになるまで読んだ』と語っている」のだという。してみれば、彼女も「生長の家原理主義者」の一人なのか? それでこの「ダイジェスト 第6回東京靖国一日見真会」でグーグル検索してみると、ちゃんと彼女が出演する動画が出てきました。その通りのことを言っているし、両親も正式な信者だったかどうかはともかく、『生命の実相』の熱心な読者で、谷口雅春を崇拝していたらしいこともわかり、この右翼宗教家の影響力が世代を超えて及んでいることがよくわかるのです。ついでに彼女の公式ブログを見てみると、最新の記事が「関東一都七県神政連協議会『時局研修会』に出席」(5月30日)となっている。この「神政連」というのは、「神道政治連盟」のことです。

 要するに、彼女は紛うかたなき「復古主義政治家」であるということです。戦前回帰は安倍晋三だけではない、今の自民党の政治家にはそれは少しも珍しいものではなくなっているのでしょう。

 むろん、政治家が宗教団体と親しくすることには、その強固な組織票が目当て、ということもあるでしょう。しかし、こうまで大っぴらにその関係を示すということは、以前ならそれで一般票が逃げるという心配をしていたのが、今はそういう懸念はないということなのでしょう。祭政一致のカルト政治は、すでに現実のものとなっているのかも知れません。

『日本会議の研究』には、「安倍晋三の筆頭ブレーン」伊藤哲夫率いる日本政策研究センターの「最終的な目標は明治憲法復元にある」ことを示唆する箇所があります。センター主催のセミナーで、ある参加者が「我々は、もう何十年と、明治憲法復元のために運動してきたのだ」、だから改憲では手ぬるい、趣旨の発言があり、それに対してセンター側が「いきなり合意(明治憲法復元の)を得ることは難しいから、合意を得やすい条項から憲法改正を積み重ねてゆくのだ」と回答した、というのです。

 これは相当不気味なやりとりです。先の稲田朋美のビデオにも、法曹関係者の「憲法べったり」を嘲る発言があり、それは会場から多くの笑いをとっていましたが、それはおそらく安倍政権と日本会議、その下の多くのサークルに集う人々がまとう「共通の空気」なのでしょう。左翼は「安倍政権のやっていることは『壊憲』以外の何ものでもない!」と憤るが、「壊憲」こそが彼らの目指すところなのだとすれば、そんな批判は何の効果もない、ということになりかねません。

 むろん、それは国民全体からすればごく一部の人たちです。しかし、話が長くなるのでここには紹介しませんでしたが、本書の記述によれば、日本会議はきわめて巧妙かつ機能的な組織体で、事実上、今の政権を見事にコントロールしている。この本の出現によって状況が変わるかもしれないが、マスコミはそれについては沈黙し、何が進行しているかを、ほとんど国民に伝えてこなかったのです。

 最後に、僕にとって一つ不思議なのは、「日本会議」の資金源はどこにあるのかということです。多くの宗教団体を傘下に収めているとはいえ、暴力団組織のように「上納金」があるわけではないでしょう。それはそれぞれの団体の上層で止まる。日本会議の「一群の人々」は、かつては成長の家に所属していたとしても、今は違う。少なからぬ数の専従者を抱えるこの組織は、財政をどこに依存しているのか? 日本会議は会員を募っていて、会員になるには会費を支払わねばならないから、そうした個人会員と、企業などの法人会員の大口寄付などで人件費・活動費は十分賄えるのか? また、この本によれば、「自発的な民間団体」を装った日本会議の「別動隊」が数多く存在するようですが、「内容が偏っている!」と民放のニュース番組にいちゃものをつける意見広告を新聞(産経と読売)に出した「放送法遵守を求める視聴者の会」なんかも、この別動隊の一つでしょう。そういうことには大金がかかるはずです(それとも産経と読売は「お仲間」だから、タダで載せたのか?)。

 そこらへんも「徹底解明」してくれれば、そこからまた「さらに恐ろしい事実」がわかってくるかも知れません(蛇足ながら、この本には数学者の岡潔の話がちょこっと出てきます。最近その著作の多くが再刊されているようですが、ああいうピュアな人の書いたものまで「政治利用」するのはやめてもらいたいと思います)。

 とにかく、この菅野完氏の『日本会議の研究』は、「戦前回帰」を願うこの薄気味の悪い強力な圧力団体の謎に迫る、出色の一冊でした。発売直後、日本会議の椛島有三事務総長は、版元の扶桑社社長あてに、「個人的に出版停止の申し入れ」を行い、それを知って怒った著者がツイッターでそのことを暴露したことから話題になり、あっという間に初版が売り切れになったというのは皮肉な話で、そういうオウンゴールを連発してくれれば、この面妖な団体が裏で何をしているか、国民ももっとよく知るようになるでしょう。

 著者は元々は「民間企業のサラリーマン」で、その傍ら調査を始めて、ツイッターなどで私的にその成果を発表していたが、それが「ハーバー・ビジネス・オンライン」というウェブメディアの編集者の目に留まり、それがきっかけでそこに記事を連載するようになって、それがこの本になったのだという。一人の気骨あるジャーナリストの誕生を喜びたいと思います。今後の活躍に期待しています。

【追記】アベノミクス「壊滅」が明らかになった今、安倍政権は「消費税増税先送り」を決め、それで支持率低下を防ごうとしているようですが、彼は元々がひどい経済音痴で、ほんとはそんなことに関心はありそうもない。その真の目的はあくまで「憲法改正」で、彼を陰に日に支える「日本会議」のまなざしがさらにその先の「明治憲法復元(しかも神がかり的「愛国」解釈の)」に向けられているのだとすれば、彼を勝たせることがどういう結果につながるかは想像に難くありません。「まさかねえ…」と言って笑っているうちに、とんでもないところに連れて行かれていた、ということになりかねないので、すでに部分的には、彼らはナチスがワイマール憲法を無効化したのと同じ手口を使っている。何を指してそう言っているのかは、もはや説明を要しないでしょう。
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