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地震続報~南海トラフ地震の前兆?

2016.04.16.12:16

 ゆうべ深夜一時半頃の地震は、前夜のそれよりもこちらでは大きいものでした。震度は5弱だったようですが、地震慣れしていない土地のこととて、皆さんショックは大きかったのではないかと思います。塾の生徒によれば、一昨日の地震の後、子供たちは余震におびえてよく眠れない子が多かったようで、みんな眠たそうな顔で学校に来ていたとか。

 今回の方がマグニチュードは大きかったようで、熊本では山崩れというより、大規模な「深層崩壊」現象まで起きているようです。死者・被災者はさらに増えている。

 生徒から、福島から震災後、宮崎県に越してきた人が「あのときと似ている」と言っているらしい、という話を聞いたので、そんなことがあるのかなとネットで調べてみると、次のような記事が出ていました。

「熊本地震は南海トラフ地震の前兆」専門家が緊急警告(現代ビジネス)

 たしかに似ているようです。詳しくはクリックして全文をお読みいただくとして、次のように述べられているからです。

 この地震は、非常に「いやな位置」で発生した地震である。というのも、この震源が阿蘇山のすぐふもとを走る府田川断層である考えられるからだ。阿蘇山というのは、長野、静岡、愛知、和歌山から四国を突き抜け、九州に至る巨大な断層の集中帯の上にある。
 このことを考慮すると最悪の場合、長野や静岡、四国、九州で、今回と同じような内陸直下地震が立て続けに起こる可能性があるのだ。そして、その先には、南海トラフの巨大地震が控えている。
 イメージとして、今回の熊本の地震は、2011年3月11日に起こった東北地方・太平洋沖地震(東日本大震災)に先立って発生した、岩手・宮城内陸地震(08年)と類似していると考えていただきたい。


 むやみやたらと不安を煽るのはよろしくないとしても、この記事は専門家(高橋学・立命館大教授)の科学的予測に基づくものであり、デマの類ではありません。自然のメカニズムは複雑であり、天変地異の類は科学者のシュミレーションとは違った形で起こるのがむしろふつうですが、何にせよ、不穏な動きが起きているのはたしかなのです。

 人間の記憶のスパンというのは短いものです。昨日、心配した郷里の母親から電話がかかってきて、昔の話になったのですが、和歌山県奥熊野にある僕の実家の前には半径二百メートルぐらいの大きさで半円状に田んぼが広がっていて、そこから急傾斜で川に向かって坂を下る、という構造になっています。わが家はその巨大な岩盤のいわば付け根に位置している(背後が山の斜面になっていて、そこに家々が点在する)のですが、母がまだ子供の頃、大きな地震があって、地域の人が皆集まってきました。昔から地震のときはそこが一番安全だと考えられていて、事実そうだったのですが、余震が長期間続いたので、家の中に多人数を収容し続けることができず、その前の田んぼの一つに被災者用の小屋、今で言う「仮設住宅」を建てました。田んぼにはそれぞれ名前があって、その一つに「こや田」というのがあるのですが、それは「小屋田」の意味で、その仮設住宅が建てられたことに由来する名前なのだという。僕はそれがどういう意味なのか、考えたこともなかったので、聞いてあらためて驚きました。

 子どものとき母から、学校にいたとき大きな地震があって、立っていられないので校庭の木にしがみついていたが、校舎に続く階段の脇に池があって、その池の水が、「ちょうど茶碗の水を揺らしてひっくり返すようにして」空っぽになってしまった、という話を聞いたことがあります。彼女はそれをあっけにとられて見ていたのです。「高等科の頃だった」というので、それは今なら中学に相当するので、母が十四、五歳の頃のことでしょう。上の話もそのときのことではないかと思われるのですが、昭和5年の生まれだから、これはたぶん戦時中の昭和19年に起きた「昭和東南海地震」のことです。そして終戦をはさんでその二年後の昭和21年、紀伊半島沖を震源とする有名な「昭和南海地震」が発生する。それはマグネチュード8の巨大地震でした(その二年前のものはM7.9)。いわゆる「南海トラフ」が動いたのです(「こや田」にはまた、小屋が建てられたにちがいありません)。これらの地震は、その前の南海地震である「安政南海地震」から、それぞれ90年、92年後に起きたのです。

 僕の母は今86歳だから、それから70年以上経過している。だからいつ起きても不思議ではないと考えた方がいいのでしょう。

 ウィキペディアの「昭和南海地震」の項には、こう書かれています。

 また、この地震の2年前である1944年(昭和19年)12月7日には昭和東南海地震も起きている。その地震後に今村明恒は「宝永地震や安政東海・南海地震は東海・南海の両道に跨って発生したものであるが、今回の地震は東海道方面の活動のみに止まっており、今後、南海道方面の活動にも注視するべきである」と指摘していたが、当時これに耳を傾けるものはいなかった。

 巨大地震の前には、それに先立って、それよりは規模が小さいが大きな地震が起こる。東北大震災のときがそうだったし、この巨大南海地震のときもそうだったのです。高橋教授の指摘は、その意味でも軽視できないものと言えるのではないでしょうか。
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