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あるスーパーの「神対応」

2016.03.09.16:35

 一昨日月曜のことですが、僕はスーパーで買い物しているうちに風邪で多少熱があったこともあって、レジを済ませた直後に立っていられないぐらい気分が悪くなってしまいました。たぶん、食品売り場の冷気が微妙に作用したのでしょう。店の外に出れば大丈夫になるだろうと、しゃがみ込んでは立ち、少し歩いてはまたしゃがみ込む、を繰り返していましたが、出口までは無限に遠いように思われ、汗が一気に噴き出して、もはやしゃがみ込んですむどころではなくなってしまいました。店員の人たちがそこで気づいて駆けつけ、救急車は大げさすぎると自分でも思ったので、車椅子にのせてもらって三階の事務所に運ばれ、その一室のベッドのある部屋に寝かせてもらった(出がけに見ると、その部屋のドアには外から「お客様が中で休んでおられます」という貼紙がしてあった)のですが、ひどい状態は車椅子で運ばれている途中で脱していたので、二、三十分寝かせてもらって、礼を言って退去したのですが、一時はほんとに死ぬかと思うくらい気分が悪かったのです(それから塾に戻って、二コマ授業があったので、それをすませました。インフルエンザではないだろうから、生徒に風邪を移す気づかいはないと思ったからです)。

 土日はずっと熱で寝たり起きたりで(前夜は39度あった)完全に食欲を失っていたので、風邪薬は持参していましたが、飲む前に何かおなかに入れておく必要があると思って、スーパーでヨーグルト二つとはちみつ100%と銘打たれたキャンディを買いました。その日はそれが目的で行ったのです。帰りがけ、買い物したヨーグルトがあったんですがと言うと、それはきちんと冷蔵庫に保管されていたらしく、そこのスーパーの偉い人らしき年配の男性がとってきてくれて、親切に二階のエスカレーターのあるところまで見送ってくれました。

 それで塾に着いてから、ヨーグルト二つを食べて風邪薬を飲もうとした段階で、初めて僕はキャンディも買っていたことを思い出しました。もちろん、そんなことはどうでもいいことで、迷惑をかけた分、皆さんでお召し上がりくださいと言いたいぐらいのものだったのですが、何と翌日、それがきちんと包装されて、総務のTさんという方の渡し忘れた(これだけ別に保管されていた)ことへの詫び状と一緒に届いたのにはびっくりで、こういう対応には手間もかかれば、郵便代もかかります(一応、念のためということで、住所、名前、電話番号は聞かれていた)。ふつうなら、「保管してますので、都合のいいとき取りに来てください」の電話ぐらいで済ましてもよさそうなものですが、実に神経の行き届いた対応です。

 これはイオン延岡店での出来事です。仕事場と近い関係で、僕は割とここでよく買い物するので、常連客の一人とは言えるのですが、買い物客は大勢いるのだから、これはこの店ではごくふつうの対応だったのでしょう。ジーンズに野球帽姿の見栄えのしないヘンなおっさんが、倒れかけただけなのです。

 何にしても、その行き届いた対応には感動したので、忘れ物のキャンディに添付されていたそのメモにはわざわざ体調を気遣ってくれる言葉まであり、たんなるサービスマニュアルに基づく事務的なものではありませんでした。日本の店やホテル、各種機関の接客は世界一(これは欧米に暮らす人たちも口を揃えて言う)ですが、あらためてこれはすごいなと感心したのです。

 こういうのは、今のネット用語でいうところの「神対応」というものに入るだろうと思いますが、旧態依然たるバラマキ公共土木工事(それで国の借金だけは増える)を復活させただけで、実体経済には何ら益するところがなく、むしろマイナスの方が多いアホノミクスのおかげで、今はスーパーの経営も楽ではないはずです(実質賃金は四年連続の減少だし、円安のせいで食品関係は値上げを余儀なくさせられているのだから、売り上げが伸びるわけはない)。それでもこういうサービスは健在であるというところに、日本人のよさと、日本経済の強みはあるわけで、政治経済の大本のかじ取りをしている無責任な馬鹿どもを追放処分にすれば、案外日本の未来は明るいかもしれないと思ったものでした。

 現場にはこういうしっかりした誠実な態度で仕事をしている人が日本にはたくさんいるのだから、政治家センセたちも爪の垢でも煎じて飲むべきではありませんかね? 今のわが国の最大の問題点は、地位や収入の高さと人間の中身、仕事ぶりが一致していない連中が多すぎることで、それが国の斜陽化の大きな原因の一つなのです。
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